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黄土館の殺人



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【この小説が収録されている参考書籍】
黄土館の殺人 (講談社タイガ)

黄土館の殺人の評価: 3.06/5点 レビュー 18件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全18件 1~18 1/1ページ
No.18:
(2pt)

新世代を代表する本格ミステリ作家の1人

この作家はとにかく本格ミステリ界隈での評価が高い。自分は本書含め数冊読んだが好きなタイプの作家だがそこまで作品は評価しておらず微妙に界隈とのズレを感じている。ポジティブな面は作者が読者として本格ミステリを読むという視点がありこんなものを読みたいを自分で実現させている点。ネガティブな一面は構成面に緻密さがないこと。名探偵論に拘るのは結構だが掘り下げが甘く「ごっこ」にしか見えない点。
黄土館の殺人 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:黄土館の殺人 (講談社タイガ)より
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No.17:
(1pt)

めちゃくちゃご都合主義の後出しジャンケン

すごくつまんなかったです、、!
レビュー高評価が多かったので期待しすぎてしまったかな、、。

連続殺人の犯人をさがす物語です。
登場人物達のスケジュール(アリバイ)や館の見取り図など、かなりの分量を付けている割に全然関係ないトリックや設定がわんさか出てくるので全く推理させる気がないなと、、。これならコナン読んでる方がマシかも
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No.16:
(4pt)

シリーズ最新作、さらに緻密に張り巡らされたロジックを楽しめる

地震により孤立化した館での連続殺人。
凝っているのは、館と関係者が滞在する近くの温泉旅館それぞれで事件が起き、それが微妙に絡み合っていることで、様々な伏線が張り巡らせているうえに、謎解きも緻密。

なのに、今一つ楽しめないのはキャラが魅力に乏しい事。ここらは好みなのだろうが、キャラがデフォルメされてはいても、どれもありきたりでセリフにも現実感がないため、全く感情移入できない。

作者がフェアに伏線を張ってるがゆえに、結構事件の謎の多くは分かってしまうし、肝心の犯人も簡単に想像できてしまうのは残念。

過去シリーズのキャラと絡みが結構持ち越されているので、以前の作品を読んでいるとより楽しめる。
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No.15:
(3pt)

不可解な殺人事件の謎は魅力的なのですが…。

★ 真相に触れています。長文レビュー失礼 ★ 

「館四重奏シリーズ」第三弾。『十角館の殺人』や『双頭の悪魔』を思い起こさせるオマージュ的内容。不可解な殺人事件の謎は魅力的なのですが、残念ながら前二作同様、素直に驚けない突っ込み所や読んでいて伝わりにくい描写が多いです。

このシリーズには、葛城と飛鳥井の「名探偵の存在理由」を巡る苦悩と再生というテーマがありますが、三巻目にしてもあまり共感は出来ずじまい。ここ数年で葛城は探偵として生きていく事に対して吹っ切れたようでまだ良いですが、相変わらずよく分からないのが飛鳥井(笑)。探偵として事件を解決する能力があるのにグダグダと何もせずにいるので、婚約者が殺されたりと館での被害が拡大。田所と協力して事件解決に奔走していればもっと被害を抑えられたかも知れないのに、いつまでも現実逃避しているばかり。そもそも飛鳥井が主人公たちを呼び寄せたにも関わらず、自分は事件から目を逸らし続ける態度にイライラさせられました。

「作品の都合から事件が発生しないことには活躍できない名探偵の存在理由」について、事件を未然に防いでみせた葛城の活躍はアンチテーゼになってはいますが、やはり名探偵がふたりいる事の不都合からご都合主義的に分断され、結局、館では飛鳥井のトラウマを理由にして仕事を放棄させ、田所に名探偵代理を務めさせてしまう。こういう脚本構成に推理小説としての葛藤を感じます。

特にラストに向けての飛鳥井の感情変化が描けておらず、急に事件に向き合うようになる過程が上手く描けていないため、感情移入や共感ができませんでした。妙に芝居がかった自己陶酔的な台詞回しや、他者の人格になって推理する中二病的なシーンも読んでいて恥ずかしい。

また、現実にはあり得ないような館の機械的な大仕掛けも、今回の「謎ありき」で用意されたようなものばかりで、その大仰な物理トリックには好き嫌いが分かれるでしょう。特に疑問なのが「隠し〇〇〇ー〇ー」の存在。他の方のレビューにも多いですが、私もアレが中盤を待たずに出て来た地点で一気に犯人候補がほぼ一人に絞れて冷めてしまいましたし、何よりせっかくのクローズドサークルの緊張感が無くなってしまうのが勿体ない。「回転する塔」も何処からでもリモコンひとつで簡単に操作できるという設定が甚だご都合主義的だし、それに頼ったトリックが多すぎる。しかも死体が像に刺さった事もただの偶然で何の意味も無し。

あとこの作者さんって本当に釣り天井好きですよね(笑)。そのくせ今回の釣り天井は単に「死体の隠し場所」として使われてただけ。あんな離れの小屋に何でわざわざ釣り天井なんか作ってあるのか合理的な説明が何もなく、回転塔同様「館の主人が変人芸術家だから」という理由くらいしかない。

また、相変わらず「どういう状況か」文章から正確に伝わって来ず、読んでいて気になる部分が多いです。例えば土砂崩れを挟んで犯人ふたりが会話するシーンですが、救助隊が館に向かえないほどの土砂崩れなのだから、相当な量の土砂が高さ数メートル、幅数十メートルにわたって道路を塞いでいると思われるのに、土砂を挟んで普通に会話しているのはさすがにおかしいでしょ。拡声器でも使わないとまともに会話なんか出来ない状況なのに、まるで背中合わせでヒソヒソ話をしているような会話シーンはさすがに不自然です。このせいで「土砂崩れの状況や規模」がどれほどのものなのか分からなくなっています。

他にも細かい指摘で恐縮ですが、導入で暗闇の塔内で目覚めた飛鳥井が死体に躓くシーンがありますが、彼女が「立ち上がる」描写が無いため、目を覚ました直後にいきなり死体に躓いているように見えてしまいます。「え?たった今、目覚めたばかりなのに、いつの間に歩き回ってたの?」と気になって、開始1分で早々に読み返すはめに(笑)。ここは「朦朧としたまま何とか立ち上がり、扉へ近づこうとした」という一文があるだけで、その後の躓くシーンにすっと繋がるのに、こういう描写不足のせいでいちいち集中が途切れます。

他にも、犯人の真上に打ち上げた照明弾でブロッケン現象なんか起こるのかとか、犯人と照明弾と霧の位置関係の分かりにくさ、旅館の女将がゴルゴ13並のライフルの腕前とか(笑)、回転塔の回転時の音が静かすぎるんじゃないか等々、気になった点は多いですがキリが無いのでこの辺で。

個々の細かい謎に対する推理自体にはそこまでおかしい部分は無いですが、前二作同様、トリックのための不自然な状況設定やご都合主義的な展開がそのまま突っ込み所として現出している事が気になりました。田所君の活躍には感情移入できて良かったので★ひとつプラスです。

偉そうな意見で申し訳ありませんが、素人の本音として少しでも今後の活動の参考にでもなればとの思いからですのでご了承ください。
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No.14:
(3pt)

失速気味?

【ネタバレを含みます】

前2作と比べて、失速気味と言わざるを得ないかもしれません。

序盤で情報が出すぎているのでHowとWhyの答え合わせ、という印象でした。
いくつかの叙述トリック(犯人のミス)もミステリを読み慣れた人ならすぐにわかってしまいます。

読者としては登場人物の情報やそれぞれの独白も知っているので、その目線で見るとWhoはすぐにわかってしまいます。

Howは、個人的には館の仕掛けをごちゃごちゃ使いすぎていてわかりづらかったです。
Whyも実の親のどちらにも捨てられ養子となったことはかわいそうですが、育ての親が何不自由なくあらゆるものを経験させてくれたのに、何がそんなに不満なのか?という気持ちになりました。

最後の答え合わせのとき、最初から当たりをつけていた部分に登場人物が驚愕している描写がありましたが、時差がありすぎて共感できず。

前作で「名探偵はヒーロー」という話が出ていましたが、閉ざされた環境で事件が連続して発生し、登場人物の多くが自分を責め恐怖に怯える中で「名探偵がいればそいつの責任にできる」というセリフには考えさせられました。

田所が毎度危ない感じになるけど実は…という展開で、連作だしまだ今回は大丈夫だろうという謎の安心感があるので、最終作である次巻に期待します。
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No.13:
(5pt)

ミステリー好きには自信を持っておすすめできます

複雑な謎と緻密なトリックが魅力の本格ミステリーです。舞台となる黄土館は、不気味で閉鎖的な雰囲気を醸し出し、登場人物たちの人間関係が絡み合う中で連続殺人が発生します。物語は巧妙に仕組まれた伏線と驚愕の真相が特徴で、最後まで読者を引きつけます。推理好きにはたまらない、緊張感とサスペンスが凝縮された一冊です。結末まで目が離せないミステリー作品としておすすめです。
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No.12:
(3pt)

前作の方が良かった

2作目の方が面白かったです(扉絵は毎回素晴らしいですね)今回の作品は解決編がまどろこしくて読むのが面倒でした。
あえて作者が難しくしてしまった印象があります。きちんと読んでいる人なら、犯人の予想はつきやすかったと思います。偶然というワードがよく出てくるのですが、ミステリーに偶然が出てくるとトリックがお粗末なのは否めません。心理描写的にも飛鳥井が本当に婚約者を愛しているのかというのも伝わりにくかったです。自分はラストまで婚約は偽装?何かの諸事情で結婚するふりをしているのか?と思っていたぐらいです。内容詰め込み過ぎかな?だから心理描写とかおざなりになってしまうのかな‥と思いました。
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No.11:
(4pt)

面白かった!

人気シリーズ三冊目。今回は地震で発生した土砂崩れにより孤立した館が舞台。

〜以下、ネタバレあり〜

犯人はミステリ好きならわかりやすい部類に入ると思う。が、この話は他にも読みどころがたくさんあったのでとても楽しめた。豪快なトリックもよかったし、名探偵と探偵の二人の捜査方法の違いも面白かった。
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No.10:
(4pt)
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【ネタバレ注意】パズラー要素多めか

5時間で一気に読めてしまう内容で、主人公たちも年取っているので前よりも感情移入出来て読めた感じですかね。それまで国際政治というかイスラエルの研究していてなかなか読みづらかったのと対照的にスラスラ読めた反面、パズラー要素が強いんかな。
塔のトリックが結構大きなヒントになってきますが、運動は運動でも上下運動だと思っていたのでそこでこけました。

フーダニ…100点(てかこれ登場人物欄見たらわかるやろ…。ただし従犯者というか共犯に仕立て上げられたの入れると50点か。いい名前の共犯者だった)
ワイダニ…100点(同上)
ハウダニ…30~50点くらい
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No.9:
(3pt)

「こんな事件ばかり引き寄せるのも悪い」が「こんなにも偶然に彩られた」事件

結局600ページもおつきあいした後でこう言われても「なんだかな」です。やはり自己紹介で「名探偵」と言い放つ幼児性に違和感を抱くことがなければ楽しめるとは思います。

密封された側に探偵役がいないこと、出生の秘密、特異な「館」の構造、家族のしがらみ、巻き込まれるひとびと、最初から明かされる交換殺人、地震による自然災害などすべてがトリックのために仕込まれていますので丁寧に読み込めば「犯人捜し」は比較的わかりやすいかもしれません。

全4作を構想されているとのことで次作も読ませていただきます。
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No.8:
(3pt)

バランスが悪い

第一部は軽めの倒叙形式となっており、ドタバタが多めの
コメディーに近いです。このパートでの何気ない描写が
それ以降の謎解きに重要となるのも良くできていると思います。

ただ、「登場人物一覧」と第一部の終盤で隠しエレベーターが見つかって時点で
「狐」の正体が確定してしまい(それまでの描写でもあからさまに怪しい)
その後が心配になってきました。

謎解きも無理のある(+明らかに誤った)うえに偶然だよりの物理トリック,
有毒植物を過大評価している毒殺トリックなど疑問だらけであり
「旧・名探偵の狐憑き」による犯行状況のトレースなど
本気でやっているのかが心配になるレベルでした。

次回作で完結とのことなのでそれまでは追いかけたいですね。
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No.7:
(2pt)

凡才の殺人者が登場する凡作以下の内容

ページ数は多い方ではあると思うが、読みやすい文体で、館周りの図などもわかりやすい。

不満点としては、犯人がわかりやすすぎ、交換殺人についても「うーん、、、そんなことをする必要まるでないのでは、、、」と思わされること。
作中で探偵が「犯人は凡才」と表するシーンがあるが、拙いプロットの言い訳を作中で登場人物にさせているように見えた。
また、被害者が殺されて当然、と思えるほど酷いとも思えなかった。このあたりは描写が不足していたと思う。
大切な人が死んだ後の人間の書き方もお粗末で、震災に対しては真摯なのかもしれないが
殺人事件の人死に自体に対しては、どう思っているのだろうかと感じた。
「引退試合」だの何だの、登場人物たちは少し軽薄に過ぎて、現実感が薄れ、熱を失ってただの推理小説のための道具になっている。
1作目、2作目と比べてもだいぶ酷い内容だと思う。四重奏ということなので、次作で一旦の区切りかと思うが、ワトソン役や名探偵に近しい人間を殺させて、葛藤の中でそれでも名探偵として生きていく。。。というような陳腐な内容にならないことだけを願っている。
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No.6:
(4pt)
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若干のネタバレもありでコメントします

まずシリーズ3作目ということで非常に楽しみにしておりました!

正直な感想を言うと、1作目はそこまで響かなかったものの2作目が想像を超える面白さでそこから3作目への期待がかなり高まっていました。

そして3作目も2日で一気読みして素直に面白かったです。

1点だけ不満点をあげると、犯人がわかりやすすぎたことでした。
多分読者の中でもある程度のところまで進んだら犯人はこの人なんじゃないか?と気付くと思います。
その予想の上を行くどんでん返しは絶対あると思って読みすすめていたので、予想通りの結末で物足りなさを感じたのかもしれません。

それを加味しても総合的に面白い作品でした!
次回作も楽しみにしてます!
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No.5:
(1pt)

アンフェアと偶然まみれの卑怯なミステリ

天井に関することを後で言われたら、読者は推理のしようがない。完全にアンフェアで、ミステリーとして恥知らずなひどい出来。その他のものも、偶然、偶然、偶然、完全に作者の都合で書いていてうんざり。犯人おバレバレ(アレの操縦が出来ると明言した時点で)、完全に時間の無駄でした。
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No.4:
(1pt)
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レビューはネタバレを含みます(本書はミステリー初心者向け)

※ネタバレ注意です。

とても読みやすく星1をつけるのは心苦しい。次回作は必ず読むので、
期待して待っていたす。

このシリーズの問題点は、探偵である葛城君の人の嘘に敏感という点。
この小説では、それが浮き彫りになってしまった。

また、綾辻先生の有名なトリックに近いものを
使ってしまったのも多いにマイナスだし、犯人と小笠原さんの関係も、小笠原さんの動機を語る時点で分かる=犯人が分かるようになっているため、コアなミステリーファンならばそこで倒叙ミステリーとして読む事になるのだが、トリックの性質上 そう読むときつい。
この投稿をするに、あたり何度か考えたが、やはり星1が妥当だと思う。

さらに、葛城君、田所君、飛鳥井さんのパートにわけたのも失敗でちぐはぐな印象になってしまった。
もちろん作者さんの意図は分かるし、4作品目でそれをまとめあげるつもりなのかもしれないが、
残念な部分が多くトリックも現実的ではないし、葛城君が怒る部分は、まさに作者に怒る部分で(これは自虐?)と思ったほどだった。

もちろん読みやすく、ミステリー初心者には楽しめるだろうし、
人物の魅力も、いままでで、一番良くかけていたと思う。

しかし、葛城君や飛鳥井さんの魅力がいまいち伝わらない。
なお、私は田所君が一番魅力があって、次に三谷君、葛城君、飛鳥井さんなので、

思いきって、最後の作品では田所君無しや、出番が少ないのを期待する。
また、飛鳥井さんは反則なので、登場は止めた方が良い。
また、犯人候補が、全て仮面で、動揺や癖がない人物と葛城君を対決する。というようなパターンが一番面白いと思うので期待したい。 

とにかく探偵が魅力がないのは問題なので、
次回作では、葛城君の魅了を多いに堪能したいものである。
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No.3:
(3pt)

館四重奏の3作目

4部作の3作目ってたいてい凡作になりがちだが、ご多分に漏れずこの作品もそうなってしまいました。
1番の謎は「声の主は誰か?」だが、中盤でわかってしまいました、そうするとトリックも動機も8割方わかります。
残り100ページはその確認になってしまい、1・2作目のような「衝撃」がなかったのはざんねん。
ラストの4作目は傑作を頼みますよ。
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No.2:
(5pt)

優しさと厳しさが光る

読みごたえがあり面白かったです!
個人的にここぞという作中の指摘が刺さります。一度は突き進もうとした道から退いてしまった人には、皆思い当たる節があるのでは。
柔と剛のストーリー、緊迫した状況下にメタネタも忍ばせてあり、あとがきまで含めて作者の方の心意気を感じました。
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No.1:
(4pt)
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レビューはネタバレを含みます

【※ネタバレを含みます】

紅蓮館、蒼海館とこのシリーズを楽しく読んできました。
そのうえでの3作目。

前2作のイメージで本作を読むと肩透かしを食らうかもしれません。

今回は構造の美しさを求めて書かれた物語のような印象を受けました。
それがゆえパズラーとしてはとある脆弱性があり半分もいかぬうちにWhoについては解にたどりついてしまいました。

とはいえもちろんHowが面白ければまったく問題はないのですが、これがまた前2作ほどのインパクトはなくしかも作品内から作者先生も自覚されている節が見受けられます。

連作は3作目で岐路を迎えることが多いため、先生も熟慮を重ねたうえこのようにしたのだと推察しますが、私としては本シリーズに求めたものとは異なりました。
前2作はやはりギミックが素晴らしかった。

ただ一方、シリーズものとしてはラストの4作目に向けて楽しみになった点は確実にありました。
先生、お身体を大切になさってぜひ最後まで描ききってください。心待ちにしております。
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