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(短編集)

地雷グリコ



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【この小説が収録されている参考書籍】
地雷グリコ

地雷グリコの評価: 3.80/5点 レビュー 128件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全128件 1~20 1/7ページ
No.128:
(4pt)

本格頭脳バトル小説≒本格ミステリ?

本格ミステリ大賞を受賞し、言わずと知れた面白い作品集であることは間違いない。
間違いはないが、こと本格ミステリ、という観点に限って言えば、なにかしら若干の違和感が残る。

厳格なルールに則りつつもなおかつその裏をかくプロットや、相手の心理状態を見極めながら展開される戦略のロジカルさという本作の醍醐味は、まさに本格ミステリのそれではある。

ところが、青崎氏の本格ミステリと比較して、なにか窮屈な印象を受けたのも確か。
それはおそらく、本格ミステリは厳格なルールに縛られているがゆえに自由度があまりないと思っていたが、本作品集は意外にもさらに自由度が低いと思ったからだ。

本格ミステリは厳格なルールを遵守するというフェアプレイに厳しく、フーダニット・ハウダニットなど謎の形式もほぼ限られれており、トリック・プロット・推理も出尽くしたと言われて久しく、オリジナリティを発揮するのは至難の業だろう。

しかし、本作品集はそれよりさらにゲームのルールが厳格化・固定化されているため、オリジナリティの確保がより困難に思えた。
ともすれば、ルールの裏をかくための戦法が、ルールの言葉尻をとらえたヘリクツだったり、こじつけだったりと、その手法が早々にマンネリ化を招かざるを得ないように感じられるのだ。

このことに比べれば、本格ミステリの方が、読者の裏をかくためのプロット・トリック・推理という点において、より自由度が高く、まだしもオリジナリティ発揮の余地があるように思えた。

とはいえ、形勢逆転のカタルシスは本作品集ならではの痛快さだし、少女たちの人間ドラマも読み応えがあり、全体としては、大きな話題になったのも納得の作品でした。
地雷グリコAmazon書評・レビュー:地雷グリコより
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No.127:
(4pt)

期待した感じとは違ったけど良作

文章のタッチも軽く、気楽に読み進めることができるし、キャラクター達も馴染み易い。
ミステリというよりは、文字通りゲームやパズルを読み解いていく物語。
冒頭、表題の「地雷グリコ」はすごく楽しめたが、その後の各話も詰まるところ「古くからある遊び・ゲーム…というより、登場人物たちがそこに『後付けしたルールの解釈』」が肝になっていて、読んでいて主人公たちの駆け引きや頭脳戦よりは、若干の「後出し」感は否定できない。
「カイジ」の限定ジャンケンみたいな展開を期待すると、ちょっと肩透かしを食らうかな。
でも、特に本の苦手な方たちでも楽しめる良作だと思います。
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404111165X
No.126:
(5pt)

作者は天才です。

よくもまあ、次から次へとトリッキーな仕掛けが思いつくものだと驚きました。独創的なゲームと意外な展開、緻密に組み立てられた理論…。作者は天才ですね。また、終わり方に作者の優しさが出ているようで、温かい気持ちになりました。この手の作品はあまり読まないのですが、話題になっていたので読んでみました。読んでよかってと心から思っています。
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No.125:
(5pt)

頭脳戦のエンターテイメント

「デスゲーム」という言葉から想像される血生臭い世界とは真逆の場所で、息をのむような心理戦が繰り広げられる――青崎有吾氏の『地雷グリコ』は、そんなギャップに度肝を抜かれる一冊だ。高校の文化祭という牧歌的な舞台で展開されるのは、小学生の頃に誰もが熱中した「あの遊び」をベースにした、驚くべき頭脳の格闘技だった。

ただの運任せの遊びではない。そこに加わるのは、相手の表情、仕草、過去の選択、そしてその一挙手一投足から「次の一手」を読み解く洞察力と、自らの意図を隠し、相手を欺くための高度な戦略だ。あたかも将棋やチェスのように何十手先を読み、同時にポーカーフェイスの裏で相手の心理を探り合う。本作の「グリコ」は、単なる遊びを遥かに超えた、人間心理の極限を試すエンターテイメントへと昇華されている。

登場する高校生たちの思考回路は、読者の予想を軽々と超えてくる。私たちが「まさか」と目を疑うような奇策や、絶体絶命のピンチを切り抜ける鮮やかな逆転劇は、彼らがどれほど深く、そして多角的にルールと心理を解釈しているかを示している。「なるほど、その手があったか!」と膝を打つ瞬間が何度訪れることか。読者はまるで特等席から、天才たちの思考の応酬を息を詰めて見守る観客となるだろう。

本作のもう一つの魅力は、不変に見える「ルール」の中に、いかに無限の「自由」な解釈が存在するかを示してくれる点だ。決められた枠の中で思考を巡らせることで、常識に囚われない発想が生まれ、困難な状況を打破していく。これはまさに、私たちの日常にも通じる示唆ではないだろうか。一つの物事を多角的に捉え、既成概念を打ち破る思考の柔軟さこそが、この作品から得られる最大の学びであり、読後にはきっと、凝り固まっていた自身の視野がふわりと広がる感覚を味わえるはずだ。

「地雷グリコ」は、デスゲームのような緊張感と、謎解きのような爽快感、そして人間ドラマのような奥深さを併せ持つ、唯一無二の作品だ。一話完結型で、どの物語も息つく暇なく読破できるだろう。この稀代の「頭脳戦エンターテイメント」を、ぜひあなたの目で体験してほしい。
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No.124:
(3pt)

超ハイレベル勝負をする小説

連作短編集である。

・地雷グリコ グリコ。誰もが子どもの時にやったことがある遊びだが、この作品ではそれが実に高度な勝負に様変わりする。射守矢真兎(いもりやまと)が主人公である。高校1年生で、もうすぐ行われる文化祭で出展する場所を争って「地雷グリコ」で勝負するわけだ。しかし、真兎といい、相手になる椚(くぬぎ)先輩といい、こんな高校生いるのか?と思わせる。あまりにも読みが深すぎるのだ。まあ小説だからいいが、実際は大人でもここまで読んで勝負する奴はいないだろう。凄すぎてリアリティがない。

・坊主衰弱 ある喫茶店でマスターともめて、出入り禁止になった真兎の高校のかるた部。それを解決するためにマスターと「坊主衰弱」をすることになった。しかしそのゲームはいかさまだった。真兎の取った対策とは…。相変わらず高校1年生とは思えない洞察力と対処力を見せる真兎である。

・自由律ジャンケン 生徒会会長の佐分利(さぶり)が、真兎の活躍を耳にして生徒会に入れと言ってきた。変則ジャンケンで勝負をする。勝負は7回。グー、チョキ、パーに加えて真兎と佐分利の設定した独自手を使うことができる。真兎の手は「銃」、佐分利の手は「スネイル(蝸牛)」である。この2つの手には自分が考えた「効果」を持たせることができる。たとえば、グー、チョキには勝つがパーには負けるといった感じである。両方の手の効果は審判の椚しか知らない。ここでも、高校生離れした超人的な読み合いが行われる。その上、真兎には秘策があった。

他2編収録。

こんな高校1年生いるわけないだろ、というのが感想である。まあ、全体的な話のトーンもシリアスではないし、射守矢真兎という名前もおそらくヤマトイモリから来ているのだろう。それぞれの勝負の読みと種明かしにだけは感心した。リアリティのなさも、最初から狙っているのだろう。「共感」はできないが、「感心」はできる小説である。
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404111165X
No.123:
(5pt)

こんな美品で[可]なんて信じられない

3日前に買った商品が、発送キャンセルになったので、こちらから購入、[可]のグレードでしたが発送も速いので駄目元で購入。素晴らしい美品でした。看板に偽りなし内容も
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No.122:
(5pt)

おもしろい!

読みやすいです!謎解きとか推理系?のお話好きな人は好きだと思います
私にはちょっと難しかったのでルール説明のとこ3回くらい読み直しましたが(ᐢ . .ᐢ)՞
普段途中で本飽きちゃうけど最後まで読み切れました!
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No.121:
(2pt)

続きが全然気にならない

登場人物も魅力がないし、なんだかな〜
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No.120:
(4pt)

このミス第1位

よく練られていて、面白いです。さすが、このミス第1位です。
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No.119:
(5pt)

幼い頃の遊び

とにかく、面白い。
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No.118:
(4pt)

面白かった

ゲームを元に物語が進んでいくのが楽しくて一気に読み終えてしまいました。
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No.117:
(1pt)

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No.116:
(4pt)

ゆっくり楽しめそうです

中学生女子へのプレゼントに。
分厚く読み応えありそうです。
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No.115:
(1pt)

こんなのが直木賞候補??

amazonの評価をフィルターにかけて『批判的なレビュー』で絞ると言いたいことが全て書かれていましたので詳細はそちらをご参照ください。

まあレビュータイトル通り、最初の数ページ読んだだけであれあれ?と…。
主人公の女含めてラノベ臭い、個人的に気持ち悪いキャラクターばかり。
秀才の生徒会長をゆるい天才女子がスルスルっと打ち負かす、ネットの無料漫画広告で流れてきそうな雰囲気。
おまけにミステリーにしてはトリックもゲームも稚拙で、直木賞候補作と聞いていたのは自分の聞き間違いだったかと思いました。
こんなの喜ぶのは微妙なタイプの中学生まででしょうと思い、あとは速読でざっと目を通したのみ。

高評価の理由考えてみましたが、初めて本を読んでみたいと思う中学生以下にはちょうど良かったのかもしれませんね。
以上、個人の正直な感想でした。
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No.114:
(4pt)

相手の思惑を見抜いて、最適な戦略を考えることができる真兎の自由な発想が好きだった

地雷を仕掛けた爾来グリコ、百人一首を使った坊主衰弱、独自手を加えた自由律ジャンケン、だるまさんが転んだの変形のだるまさんがかぞえた、様々な細工が可能なフォールーム・ポーカー。

誰もが知っている簡単な遊びに特殊なルールを加えたゲームに、ミニスカートに萌え袖にカーディガンを羽織った女子高生の射守矢真兎が挑んでいく頭脳バトル。

どのゲームもよく考えられていておもしろかった。

厳しい自然を生き抜くために身に付けた特技や生態という生存戦略。それを無意識に見抜いて、最適な戦略を考えることができる真兎の自由な発想が好きだった。

個人的には「自由律ジャンケン」が一番好きだった。

ジャンケンに自分と相手が考えた独自手と特殊効果を加えた5種類の手で戦いながら、相手の独自手の効果やルールを探っていくゲーム。

命をかけたゲームだったら、戦略や出す手は変わっていたか?と問われても、今と同じことをすると答える真兎。

ジャンケンの駆け引きがスリリングで楽しめた。

真兎の友達で、生存戦略をもたない天然キャラの鉱田ちゃんも好きだった。

普段はゆるい感じのキャラを演じている真兎だが、鉱田ちゃんのことを本当に大切に想っていることも伝わってきた。

本書を読んでいて、ライアーゲームを思い出した。

平凡な女子大生・神崎直と、天才詐欺師・秋山深一のコンビが、鉱田ちゃんと真兎のように感じられた。
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No.113:
(4pt)

高校生の頭脳ゲーム

ふわふわゆるそうな高1女子だけど、バトルなら誰にも負けない。
誰もが知っているグリコや坊主めくりなどの遊びに、さらなる独自のルールが追加され、挑んでいく頭脳ゲーム。最後に明らかになる、相手を負かしてさせたかった理由に、ああ、こういうことか!と。
審判の高校生も魅力的。
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No.112:
(1pt)

登場人物の不可解な行動に興醒め

敗者が借金を踏み倒したり約束を反故にすることを心配せずに、大金や時には命をかけて特殊なルールの勝負をする、という小説や映画が流行していますが、そういうジャンルの小説です 私自身はそういう世界観を受け入れることはできるのですが、登場人物には、合理的な行動をとって欲しいと思うのです 本作でも言えることなのですが、作中の登場人物は、どうして初めて聞いた特殊ルールのゲームを受けて立つのでしょうか? ルールを熟知していて事前に研究している提案者側が有利なのは明らかなのに (主人公は天才ですぐにルールの盲点を見抜いているから挑戦を受けて立つのは理解できます) 主人公以外の登場人物は馬鹿なのでしょうか?
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No.111:
(5pt)

爽やかなライアーゲームのような感覚

爽やかなライアーゲームを高校生がプレイしていくような感覚で終始ワクワクしながら読めた。
登場する5つのゲームが現実の遊びをアレンジしたものなので、複雑なルールに置いていかれる感覚もなく、むしろ自分ならどうするか考えながら楽しめた。ゲームに慣れてきた後半ではストーリーで惹きつけられてしまい、2時間で一気に読んでしまった。
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No.110:
(4pt)

ゲームのオリジナルの良さ

ゲームの独自性と戦略部分は秀逸。
それだけに、小説というストーリーがブラッシュアップされていればより楽しめたのに、もったいないなー。

アイデア抜群。
あとは読ませる工夫が進歩すればとても気になる作家になりそう。
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No.109:
(3pt)

まあ、面白かったかな

ストーリーはざっくり言うと、ごく普通の高校に通う真兎がさまざまなゲームに勝ちながら、過去に因縁のある相手にたどり着き勝負を挑むという話。
タイトルから、何となくデスゲームみたいな話かなと思ってたから少し期待はずれではあったけど、最後まで読んでまあ、面白かったかなって感想。
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404111165X

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