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正欲
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正欲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全359件 141~160 8/18ページ
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私は誰にも理解されない性癖を恐らく持っていないと思うが、冒頭の文章を読んで安心した。この世界に自分と同じようなことを考える人の確認が出来る。 同時に考えないようにしていたことを意識し始めて危うくもなりました。 あまりにも私が生きる世界で視界に入るものは、明日も生きていくことが前提すぎている。 冒頭の文章を綴った人もそもそもは生きていたいわけだが、そう真っ直ぐに願えば、生きていけない現実がある。そしてそうさせない社会や自己がそこにはある。 濃厚や興奮とは異なる読書体験だったが、事件について読んだときの私を思い返すとき、想像もつかないことを想像もつかず一面的に見る側なのだと思った。 | ||||
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法律に触れないことは何が正しいとか悪いとか、誰が基準で決められないことだと思う。 | ||||
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テーマやメッセージ性は強いのですが、いかんせん物語が弱くて残念でした。やはり私は何者が好きです。 | ||||
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初めて読んだ作者さんでした。 地の文がちょっとくどくて、同じ場面、同じ表現が何度も出て来るのが気になりました。 例えば、【顔の肉が重力に負ける】という表現は5回も6回も出てきましたよね…。 新鮮な例えなので、1回にしてくれたらいい意味で印象に残ったのになぁと残念に思いました。 他にも、同じ書き方をすることを厭わない作家さんのようで、そういう細かい部分が気になってしまい、ちょっと没頭出来なかった感じです。 テーマとしてはまさに今っぽく、新しかったと思います。 | ||||
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読んでる間ずーっと「おまえの共感なんて欺瞞だよ♪」って、銃口を向けられてる感覚で こんな苦しい読書したくないよー、もっと楽しい本読みたいなーと思ってしまった。 思ってしまったけれど、自分の心がどうスイングしていくかを確かめたくて 休憩しながら最後まで読み切りました。 勤めてる会社がやる「LGBTQに理解を!」みたいな研修に違和感を感じておりましたが マジョリティが一方的な理解を推し進めることのグロテスクさみたいなのが 物語として描いてあって、腑に落ちた分、自分にもそういう一面あるよ、と苦しくなって終わりました。きつかった。 あと、マイノリティ側がみんな思い詰めていると決めつけてる描写の正確性にはちょっと首をもたげたくはなる。 ここは朝井リョウさんのイジワルが全開だなと。 まあ物語を綴る上での必要悪かもしれませんが。 疲れたーと思ってさらにページを捲ると 解説に東畑開人さんの文字が! 大ファンなので鳥肌が立ちました。 あんたなら、この読後感を救ってくれるだろ?と思って読み進めると 東畑さんも見事にサジを投げていたので あー、こうやってモヤモヤするしかないんだな、とむしろ納得させられたのでした。 | ||||
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日頃自分が感じていた「多様性」という言葉への違和感が、少し鮮明になった気がする。 | ||||
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正しい性欲って何?多くの人が興奮するならそれは正しい性欲なの? 多様性を受け入れるって本当はどういうことだろう? 色々と考えさせられる名作だと思う。 | ||||
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世の中には自分の理解の及ばない嗜好を持っている人がいる。 それに気付こうともせず、多様性を美化する社会。 著者の鋭い切り口に圧倒された。 人と繋がりたい、と言いながら 1人になりたくない、理解し合いたい、と言いながらも 受容できない類の人間は知らず知らず悪と位置付ける。 例えば巷のツイッターを見ていても、その状況がよく理解できる。 ○○と繋がりたい、というハッシュタグがゴロゴロ転がっている。 かたや、他人を一方的に数の力で中傷批判する。 毎日がその繰り返し。 著者は最後にどんな結論を呈示したのだろうか? おそらく、呈示はせず、読者に疑問を投げかけた形で終わっている。 人と繋がれる人が「善」でも、孤独な人が「悪」でもない。 無理に同類と繋がり、安心感を得ながら他を敵対視する方が 悪に思えてならない。 果たして、再び「多様性」を美化しようとする学校祭は 成功するのだろうか? 子供は学校に行けるのだろうか? そんな思いと疑問が読後にずっと残っている。 いい作品だった。 | ||||
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この本は特異な性的嗜好を中心に据え、人々の多様性を尊重すべきであると表現しています。 社会は「正常な」人という概念を定義すべきではありません、そしてそれが可能でもありません。なぜなら、性的嗜好だけでなく、人々はそれぞれ異なる一面を持っているからです。それは性格かもしれません、趣味かもしれません、生活の習慣かもしれません、あるいは体の特徴かもしれません。しかし、人生を通じて常に多数派に属している人も、また少数派に属している人もいないのです。どう考えるかは、自分次第です。 当然、他人を尊重することは我々にとって重要なことですが、もし少数派の多樣性が多数派の利益を侵害した場合、どうすべきでしょうか?この問題について、著者は触れていますが、明確な答えを示してはいません。読者自身が考え、探求するようにという意図かもしれません。 | ||||
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素晴らしい作品でした。人望はあっても、多様性を認めようとしない人間が貶められる部分もあり、現実的な部分もある作品でした。結末もいろいろと考えさせられましたが、冷静に見ると、2人は、嵌められたにすぎないというオチであった気がします。この世は理不尽だらけという、作品としては、最高の出来具合に仕上がっていました。夏月さんと佳道さんの再会と再起に心から期待したいです。 | ||||
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巻末には「正しくあろうとする欲」として解説が書かれていましたが、私は賛同できませんでした。本文を読んでスッキリした後にこの解説を読んで、逆にモヤッとしました。 白黒付けるのが商売の心理士らしいなと思います。私にとってこの小説は少なくとも「欲」がテーマなのではなく、「正しい」とジャッジしているのが、誰か、ということが最も重要に思えました。 もっと素直に、この本が読者にとって自分も知り得ない世界に対する想像力を少しでも働かせる切欠になればよいと思います。 自分が普段感じている政治主導の多様性に対する違和感を上手く表現してくれた素晴らしい作品です。 | ||||
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多様性をテーマに世の中から見えない多様性や、人との繋がりに焦点を当てた小説。ストーリー展開に乏しく、テーマも何が伝えたいのか理解しづらく、自分には刺さらなかった。 | ||||
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学生時代の読書感想文以来の久々の文学小説として評価の高いこの小説を手に取りました。 そして初めて群像劇モノを読んだので話の流れをこういう風に繋げ、展開していくのだと勉強にもなりました。 自分語りはこれぐらいにして小説の話しをしましょう。 まずはレビューを覗いての読者への印象を。 この小説の謳い文句は「読む前の自分には戻れない」でしたっけ? 確かに普段から物事を深く考えない人々。 今回においては“多様性”という「言葉のみを覚えてそれ以上を考え、踏み込まない」ような人にとっては「新しい視点」として衝撃的に視野が深まる様な読書体験だったのかなと推察します。あくまで“推察”ですが。 次に小説自体の感想。 話自体はつまらなさの連続でした。 よくもまぁこんなにも無駄な文章をつらつらと並び立てられるのか。とすこし嫌悪できるぐらいに文字数を稼ぐ為の表現、蛇足な文章が多くスマートじゃないと感じます。逆にこれが文章の稼ぎ方なんだなとも思ってしまいます。 でもテーマ自体はとてもよく、読み手にこれでもかと突きつけられ、嫌でもそんなテーマをボコボコに殴りつけるような構成になっていると感じる。 それは多様性という言葉への更なる深掘りや、多数派が決めた正しさを作る事で起きる反作用など様々な例が書かれていますが、 総じて多くの人間が「当たり前」に振りかざしている理論が「きっと相手にとっても正しい」と思う無意識が、他人にも適応できるだろうという疑いすらもしない前提。 話し合えば理解し合えない事なんてないんだという押し付けがましい幻想。 それらを疑わない人々にとっての当たり前、正によって疑ってこなかった認識がこの一冊を読んだことによって吹っ飛んで崩れていきます。 そして、 「相手を想って言っているはずの言葉が実は受けて手を傷つけているかもしれないという」 フィルターを無意識に読者の深層心理に生成する結果、安易な言葉では何も言えないという感想や問題作というレビューが書かれているのだと思います。 結局この作品は、普段からしていた発言に対する正しさや安易な言葉への責任感を意識させ、再びその言葉を放つ際に緊張感を植え付ける結果、ある種の恐怖を生み出します。 自分を構成している当たり前を、当たり前の中に含まれている暴力性に気づかせ、見つめ直す為のトリガーとしては強力すぎる問題作。 総じて 自分の当たり前を疑わない人。 一つの物事を深く考える癖がない人。 ほど「刺さってしまう」そんな小説だと思います。 そんな鼻につく締めを⭐︎5で残して みます。 | ||||
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わたしは、性的マイノリティではないと思っていますが、ここに書いてあることは、なんとなく想像しながら、生きてきました。 人を傷つけるということは、許されないという大前提で、被害者救済が最優先されるのは当たり前なのですが、加害者について、切り取られた情報だけを頼りに、安易にSNSで発信するのです、わたしたちは。 当事者でもないわたしたちは、発言する権利だけを振りかざして、声高らかに、承認欲求を満たそうとして。それで、誰かが傷ついて、もし命をたっても、わたしたちには何の罪もないのでしょうか。 自分以外の人の気持ちを慮って、自分の気持ちを伝えられないのはもどかしいですが、そうできる人が増えたら、世界は少し生きやすくなると思うし、この本を手に取ることで、少しそういうことを想像できる人が増えればいいのに、というわたしの意見も、誰かを傷つける、傲慢なものだと思います。 | ||||
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平成生まれです。普段amazonのレビューなんて書かないんですけど、本当に面白かったです。色んなレビューがありますね。(お、なるほど)と思う意見もあれば、(えぇ…)と感じる意見もあったり。これが多様性でしょうか?個人的な感想としては、『何者』を初めて読んだ時ほどダメージは少なかったです。歳を重ねるとは、こういう事なんでしょうか。 amazonのレビューをしない人達、だけど、本当は誰かに見つけて欲しい人達、自分含めそういう人達に是非オススメしたい傑作。 | ||||
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主人公たちが本当に小児性愛者だったらその苦しみもわかる。けどLGBTQA+の+に興味を持った人なら物質が性愛対象になる人がいることも知っているだろうし、主人公たちが性欲を満たしたところで他者に危害を及ぼすわけでもないのだから、絶対に知られてはならない秘密だとか自分は社会から拒絶される異常者だとかいうほどでもないのでは?と思った。 それに、自分のセクシャリティを秘密にしたまま他者と繋がり社会の中で居場所を作っている人もたくさんいる。 同僚と恋愛や結婚の話を一切しない職場もある。 主人公たちの孤独は、ダイバーシティのムーブメントで充分掬い上げられるものだと思う。 | ||||
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同性愛者である自分は今の時代むしろ力を持つことを忘れてはいけないと自戒できた。加えて個人的にだがこの本を通して自分は「ジェットコースター」に性的に興奮する、という事実に気づいた(受け入れた)。平日の昼間の遊園地に行くと同じような人たちがいるのは、ただのマニアなのか。それとも?。わからないけど、見え方が変わった。でも「水」って、比較的色んな方法で欲を解決できるであろうにそこまで悲観的な展開になるのが不愉快だった。 | ||||
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多様性の用い方、受け取り側にとっての感覚、なるほどなぁ〜と思いました。 ただ、作者の言いたい事はわかるけど、読んでいてだんだん描写がくどいと思ってしまって、後半飛ばして読んでしまいました。もう分かったってば(^_^;)って思いながら読んでました。 | ||||
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とても面白かったです。 あなたの常識は私の非常識。私の常識はあなたの非常識。マジョリティーもマイノリティーもみんな不安の中を生きている。 というメッセージは十分に伝わってきた。 論点がズレてる?と思う部分はあっても、ページを捲る手がとまらないという意味で、最初の3/4は星4つ。 ただ、最後の方は「マイノリティーの中のマイノリティー」の愚痴と感傷に飽きて来るのと、やはり以下の点が気になって飛ばし読み。以下一部ネタバレあり。 *性癖の犯罪性について 「今後、万が一水に性的に興奮することが規制されたとしても」とあるが、そんなことはあり得ないはずだ。少なくとも法的には、性癖が特殊か特殊でないかは論点でない。 問題は権利侵害があるかどうか。 児童性愛は児童の人権を害するという意味で問題がある。翻って水には人権がない。よって児童性愛者と水性愛者を同じ土俵で語ることはできない。 それはもちろん著者も理解している。だから、読者が登場人物に同情する余地が生まれるよう、水フェチの人々を描写することにしたのだろう。 でも児童性愛者も「性癖が自分のせいではなく、努力しようがない」のは同じことであり、彼らが断罪される「理不尽さ」を彼らの視点で論じる本だと思っていただけに拍子抜け。 *性癖が特殊であるせいで同じ性癖の他者としか繋がれない? 人間を対象にした性欲がないから下ネタで盛り上がれない、恋愛話で盛り上がれない、というのはわかる。 でも音楽の話で盛り上がったり、他の共通点で「つながり」を見つけることはできるのでは?性癖が普通でも恋愛至上主義じゃない人たちも世の中にはたくさんいる(現に私はシスジェンダーの異性愛者だが、恋愛の話なんかむしろしたくない)。 だから水フェチの人々がなぜあんなに「普通の人」を拒絶するのか、理解に苦しむ。特に「性癖が普通な人間は自分の常識を疑わない浅はかな人間になる」という計算式がよくわからない。こういうのを逆差別というのか? *水フェチはオカズの供給がなくて大変?! ここまで来ると論ずるのも馬鹿げているかもしれないが、性的対象である水にはそもそも肖像権さえないのだから、映像は取り放題だし、著者も言う通り撮影風景はアート創作現場に見えるぐらいなわけで。 蛇口に関しては器物損壊罪とか窃盗罪になるのだろうが、ホースとか水風船を使うぐらいなら公序良俗に反することもないのだから、わざわざ小学生ユーチューバーにリクエストなんかする必要はないのでは? 現に最後は自分達で撮影会を企画したわけですが、水なんていつでもどこでも手に入れられるわけで。予想外の展開で児童が被写体として混ざってきたら撮影自体(あるいはその共有)を中止するのが普通だろう。 *「起訴するのは被害者のため」という一文 最後に重箱の隅をつつくようですが、検察の仕事はそもそも犯罪事実を証明することであって、「被害者のため」ではないですよね。 他にも首を傾げたくなる部分はありましたが、著者のメッセージは熱いし、「間違った」水フェチを共通点に繋がった二人の「絆」の方が、「正しい」検事の家庭の「絆」より強かったというところには少しグッときた。 その意味で論点がズレているのは意外とこのレビューの方なのかもしれないが、やはり水フェチ程度で「間違っている」とは思えないし、せっかくなら小児性愛者を真っ向から描いた作品を読みたかった。 | ||||
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社会の中で自分がマジョリティなのかマイノリティなのかでこんなにも世界の見え方が変わってくるものなのかと考えさせられた。 自分が理解できないものを排除する風潮、多様性という言葉が随分、浸透してきたように感じていたが、中には人知れず苦しんでいる人も大勢いるということ、 佳道と夏月のように手を組んで生きていくという生き方。 う〜ん。うまくまとめられないが色々なこと考えさせられる作品。 | ||||
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