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正欲
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正欲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全359件 221~240 12/18ページ
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多様性とは何か。現代の多様性とは結局はみんなが同じ方向に向かわされてるんではないのか。マジョリティーの中のマイノリティー、これは受け入れられる時代になってきて、マイノリティーの中のマイノリティーは受け入れられない。ではこれは多様性と言う言葉で言い表していいのか。社会が置く線の中で、必死に生きる術を、探して抗って生きるために手を組む。排除されて良い人間なんていなくて、どの様な形であっても明日に向かって生きる。それがこの本の多様性と言う言葉ではないのかなと感じた。 | ||||
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何がまともで何がおかしいのかを問うている問題作でした。とはいえ、展開上仕方がないのでしょうが、ラストあたりになぜ公園へ行くことにしたのかという必然性が弱いですね。「ある種の危険性」を帯びるわけです。登場人物たちを引き合わせたいという思いが、結果として破たんを招いたわけですから。 佐々木佳道や諸橋大也、そして桐生夏月たちへの本書の主な登場人物たちの心情移入を量れないまま読了しました。「正欲」というタイトルに象徴されるように、多数の意識の在り方との違いは明白です。当方も一般的な欲望を有していますが、他者を一定理解する寛容さは持ち合わせています。 主人公たちは、世の法律を犯しているわけでもなく、他者にはもう少し寛容な世の中のはずですから、その結末への追い込み方に共感をもてないまま物語が過ぎ去った気がします。 一番の問題点は、本書が第19回 本屋大賞ノミネート作品であり、第34回柴田錬三郎賞受賞作として文壇から評価を受けているのにも関わらず、当方が全くその良さを理解できなかったことです。 小説の読み取り方は人それぞれですが、世の中の読者の多数が本書を良いと受け止めている感覚を理解できない自分がいました。 多様性は読書にもあるわけで、自分自身の受け取り方が、本書に関してはマイナーだったということを知ってしまった気がします。多くの読者は本書のどこに惹かれて良いと思われているのでしょうか。 | ||||
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社会に浸透している多様性とは、自分の理解の範疇を超えたものへの半ば諦めのような意味合いも含まれていると思う。 私たちには想像できない世界がこの世にはある。分かろうとしても分からない世界、分かりたくもない世界だってあるのかもしれない。 誰もいなくならなくていい世界をつくるなら、分かりたくない世界のことだって知らなくてはいけないし、その世界を生きる人達とも手を繋がなくてはいけない。 大多数の答えを正解とした社会は、少数を不正解にする。社会の定めた正解は本当に正しいのか。 正解とか不正解とかそういうのじゃなくて、ただそこにあることが全てで、それが多様性なのかもしれない。 | ||||
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性的嗜好は分かりやすい例えであり、本題は地球に馴染めないし派遣されている何処か自分は宇宙人のような気持ち、似たもの同士で住み分けたら楽なのではないか、お互いに理解しようとするのは無理だし到底分かり合えないなのだから踏み込んで来ないで欲しいと言うメッセージに思えた。気持ち悪いで片付けられるのなら初めから関わってこようとしないでくれと。あぁ、またその反応か。と。 | ||||
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とても面白かった。 佐々木と夏月というメインはいるが、複数主人公のオムバス形式で進む、「特殊性癖」を軸とした生きづらい人達の来し方行く末。 昨今騒がしいダイバーシティ界隈の盛り上がりに疑問符を呈する。 みんな違ってみんな良い、わかり合おう、アナタに寄り添う・・・ マイノリティオブマジョリティの声が大きくなり、宇宙船地球号的な平和主義の片隅で、更に居場所を奪われるマイノリティオブマイノリティ そこには「理解者」という、無垢で無遠慮で無自覚で無意識に上に立つ邪悪な存在がいる。 無垢は罪、罪は無垢 理解しようとすれば、理解を求めたくなる。 理解とは「見返り」であることを知っているが故に、マイノリティオブマイノリティは他者を理解すること自体を放棄する。 そのはずなのに。 どうして普通をわかってみたくなるのだろう。普通を知ってみたくなるのだろう。 理解できないと線引きすることが、きっと本当の多様性なのだろう。 理解は出来ないが存在は許容する。こんなパラダイムシフトを追い求めるのがよいのか。 それさえも独善かもしれない。 八重子という無垢に飲まれ(かけ)てしまった大也もまた、弱く脆く、いつだって救いの手をを求めていたのだろう。 順番が逆だったら? "パーティ"と出会う前に八重子の手が伸ばされていたら? ほんの少し大也の未来が変わっていたかもしれない。 何も、変わっていないかもしれない。 | ||||
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この本を読んで思ったことは他者理解の難しさです。ニュースや記事などで性的マイノリティやLGBTなどが取り上げられるが、どこか遠い存在と思ってしまう。実際には公表していないだけそのような人々が近くにいるかもと想像させられる。また実際にそういう人に対してどう接すればよいか、人との接し方について考えさせられる本だった。 | ||||
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構成が凝り過ぎてて物語の進み方が全くわからないので50Pくらいで読むことをやめてしまった。 これで本屋大賞ノミネートと言われると、二度とその称号の本は買わないくらいに面白くない構成だった。 | ||||
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ハッピーエンド、と言う作品ではないですね。内容としては「何かわかるなぁ」と素直に思いました。 大なり小なり皆、人には言えないような、または言いたくないような自分の癖みたいのってありますよね。 ただ読んでと思ったのは大多数から認められない者は排斥される、と言う旨の部分に対しては今もそれほど変わってないような気がします。ダイバーシティーがなんだかんだと言われてますが… 多様性って言っても簡単じゃないですよね。 そもそも今言っている多様性ってものだって大多数の人にとって便利の方向に向かっての多様性じゃないかと思う時があります。 だから僕は普段の生活の中でもあまり多様性と言う言葉は使ってません、何故かと言えば無責任になるから。 言葉にすればかっこいいけど、本当に自分たち一人一人がそれを実践できてるのかって言えば、どうなんでしょうね??? 僕自身、その多様性と言うものを実践しきれているとは思えてないから。 民主主義の中の多様性っつたって結局は多数決の論理で決めてんじゃないかって… 言葉だけのご都合主義の多様性なんてものは人を傷つけるだけです。 本文中にもあったでしょう… 「旺盛な人たち」って言葉が。 この本の全てに共感できたわけではありませんが、ある部分においては共感できるものがありました。 全く共感できない、と言う方はそれこそ「向こう側の岸」の方々かもしれませんね。 | ||||
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水に興奮する性的マイノリティだとしても、美味い飯は食えるし、旅行は行けるし、他に趣味は作れる。 性や性交にあまり興味のない人もたくさんいるし、性的マイノリティなだけでここまで卑屈になって世の中を卑下するかなぁ…という思いがずっと晴れなかった。 例えば自分が異性、恋愛、性交に興味がなく、水に興奮する性的マイノリティだとしても、その事実を隠しつつ他の部分で生活を楽しめると思う。 もちろん自分はそうではないので、自分に想像力がないだけかもしれないが。 ただ、読むのがしんどくて、ページを捲る手が止まりまくってしまった。 | ||||
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本は面白かった。 問題は、届いて封筒を開けると生身で入っており、表紙カバーの端がほとんどクシャクシャなこと。 Amazon以外の、丁寧な梱包をしてくれるサイトでの購入をおすすめします。 | ||||
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世の中にはマイノリティ、マジョリティ、そんな言葉がある。昨今のカタカナブーム、LGBTを云々なんて動きに余計これらの言葉を見る機会は多いだろう。ただ、マイノリティだからかっこいいわけでもマジョリティだから普通でもない。人にはそれぞれ持っているモノがある。それが他者から決して理解されないものであってもそれはその人自身なのだ。私はきっと、所謂世間体からすると少し外れた所に趣味や思考を置いていると自認している。あくまでも自認だが。 だからこそ、登場人物たちの気持ちが理解できた反面、彼らは本当に救済される術がなかったのだろうかと考えてしまった。どんな思考であれ、生を与えられている我々は救済されるべきである。 この本は、読んでもよく分からない人ととても理解ができてどこか共鳴する人に別れるだろう。どちらも見てる世界が違うだけだから、間違いなんてない。 ただ、世の中には自分と同じ人は居ないし自分の思考が全てだと思わないで生きると、どこかで全く別の形をした他者が生きやすくなるのではないだろうか。 | ||||
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結局人類はみんな誰にも言えない秘密があって、それでも社会と何かしらの形で繋がっていることでこの人間社会で生きられるんだなあとしみじみ思う作品。 誰も救われない。 全員に共感もしない。 これはそういう誰かに共感して自分と照らし合わせるような作品ではないと思う。 それよりもっとこの作品に出てくる登場人物以上に社会にいるほんとに想像もつかないような考えを持っている人たちの存在をこの先の人生でふっと意識させるような、そんな作品なのだと思う。 これを読んで多様性についてより理解していきたいとか高尚なことは思わないが、願わくばみんなが社会と何かしら繋がって明日死にたくないと思う生活が幸せなんだろうなと思う。多分人類全員何かしらの面でマイノリティを抱えてるんだろうなとも思った。難しい性質ですね。 でも心の内にぐっと登場人物の苦悩と葛藤が入り込んでくる描写はさすがだなと思う。 この著者の作品は何作か読みましたが人間の描き方がどれも鮮やかですっかり大ファン。次作も楽しみ。 | ||||
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最近になってLGBTを理解しよう、多様性の時代!そんなふうに社会がいい方向に進んでいることを喜ばしく思っていた自分に恥ずかしくなった。世間がスポットを当てるマイノリティ側からも外れている人の存在にこの本を読まなければ気づくことはなかったと思う。有り得ないや頭のおかしい人、そういう自分の視野が狭い物差しで人を測ることをしないことが、おめでたい自分に今できる最低限の事だと感じた。 | ||||
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世の中に対して感じる理不尽さ、やりきれなさ、諦め、不快感や不信感の正体。そういったものが明確に細やかに言語化されていた。 もう簡単に「多様性」という言葉を使えない。 | ||||
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日常の生活において、当たり前と思っていた欲望が当たり前ではなく、人それぞれであって良いと承認された気持ちになりました。 とても良い本です。 | ||||
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正しさとは、多様性とは、何かを考えさせられた。世の中の見え方、考え方が変わる。 誰にでもオススメできる本ではないけれど、でもたくさんの人に読んでほしい話。 | ||||
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まさに、正しい欲ってなんだ?という疑問がモヤモヤと深まっていくような内容でした。 | ||||
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皆何かのマイノリティだと思ったけれど、それも想像しうる範囲でしかないんだろうと思った。とても面白かったです。 | ||||
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内容としては面白かった。ただ終盤のあの出来事については詰めが甘いと感じた。あんな周到かつ渇望していた彼らが、ロケーションも含めてあんな場所を選ぶだろうか。 | ||||
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自分の価値観が狭すぎる。 「多様性が大事」と言われ、かなりの時間がたったが、まだまだ自己理解も他者理解も浅いようだ。描かれている人物、特に心の声は、自分もその一面あるかも...と思うところもある。しかし、圧倒的多数とされる意見の前に、見てみぬふりをしてしまう。 なぜこの心理を描けるのか。著者の日常や見ている世界をもっと知りたいと思った。 | ||||
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