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正欲
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正欲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全359件 281~300 15/18ページ
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以前、ちょっと気になったので、 この商品をかごに入れたのですが、ずっと忘れていました。 今回、別の本を購入して、商品かごにこの本が入ってるのを気が付かないまま、注文してしまいました。 今の所、興味がないので、まだ読んでいません。 | ||||
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主人公たちがそれぞれの特殊性癖や周りの人間たちとの関わり方に悩む姿を描いた小説。 それぞれ明確なキャラを感じられて面白いけど、同じことを言いすぎて途中からくどくなりました。 登場人物全員頑固で「あぁ、こういう考え方しかできないんだなあ」って思ってしまい、「あなたの周りにもこういう人たちがいるかもしれませんよ」って言いたいのなら、もっと立体的にして見せてほしかったです。個人的に登場人物たちの特殊性癖って(ぶっちゃけYahoo知恵袋とかで十分相談できることじゃない?)って思えてしまいました。 ついでに特殊性癖持ちでマジョリティをこれでもかと否定してくるキャラが何人かいるけど、逆にこいつらには性欲以外は何もないのか?そこまで歪まされるのか?と疑問です。誰かにとっては君もマジョリティの一人で、誰彼もある部分はマジョリティであり、また別の部分はマイノリティであるから「多様性」が世の中を支えている、という考え方を少しも持たないのが不思議です。 ついでに小児性愛を性的嗜好の一部として扱い、「さあ、世の中において正しい性欲ってなんでしょう」って言われてる気がしてちょっと苦笑いしました。 | ||||
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朝井リョウらしく言葉、表現のチョイスは良かった。今の世の中や生きる事に対して向けられた叫びの感情...良かったです。 ただ多様性を軸に進んでいく物語。 多様性いる?多様性ってそういう事?って感じました。多様性でもそっち?みたいな。 この中で描かれている多様性は自分には理解しがたくイメージしにくかったかな。 流行りの多様性って言葉の後ろ盾がなくても世の中等への叫びの感情だけでも十分でしたしもっともっとシンプルな軸の方が良かったかなと。 なんていうか夜のニュースなどでたまに出てくるたいして知識も経験もないのに若者代表みたいな面して語ってる何とか評論家or今若者を中心に人気の〜...そんな感じの作品になっちゃった感じです。 自分は30代で作者と同世代ですが分かる人には響く言葉や表現が多く老若男女問わず読んで損はない作品だと思います。 後、個人的に読みにくい登場人物の名前が多くてイライラしました(笑 | ||||
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ある事件の報道から始まり、事件前の過去から登場人物たちの背景を辿っていく構成になっています。しかし、そこで明かされることは、事件の報道から読者である自身が持ってしまった偏見や誤解を1つ1つ裸にされていくような、自身の持つ攻撃性や正義と信じる何かと照らし合わされるような、そんな読書体験でした。 同時代に生きる同年代の作家が見ている世界を、少し覗かせてもらえた気分で、あまりの深さと暗さにクラクラしました。でも、これが現実で現代なのだなぁとも思います。 | ||||
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ネタバレ注意 多様性って言葉にしてしまうととても簡単で、みんな違ってみんないい、お互い理解し合おうね、的なハッピー文脈でしか語られないことが多いですが、この作品はあえてそうではなく、ダークサイドというか、もういっぽ踏み込んだところを書いています。印象に残ったのは最後の八重子と大也が家の前で言い合うシーン。完全に大也のことをゲイだと思い込んでた八重子と、必要以上に構われて八重子のことをウザったく感じている大也。人ってみんな心地よい距離感だとか、自分が近づきたい人って違うよなー、と思いました。最後には事件が起きて大変なことになってしまいますが、この作品の最後に出てくる弁護士が私的には一番良い解決策を提示しているのではないかと感じました。 浅井リョウさんのお名前は以前から知っていたのですが、作品を読むのは初めてでした。 が、最初に出てきた妻の涙に興奮する啓喜の話が、、最後、啓喜が児童ポルノの犯罪者に対して理解ができないくだりで、「涙」と妻から言われ少しハッとするシーンがとても印象的でした。水が出る瞬間に興奮する人、目から涙(水)が溢れる様子に興奮する人、、、少し違うかもしれませんが、何だか私は一番ここが引っかかりました。まだ30代の若い作者さんなんですね、、、、すごい。他の作品もよんでみようとおもいます。 | ||||
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多様性うんぬんを理解しようとする人は一生理解できないしそういう人=正常な人が読む必要はない本だと思います。 | ||||
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読んだ印象は凪良ゆうの流浪の月と同じでした。 読後感が同じで、言いたいことも同じだと感じます。 どちらも「多様性」という言葉では括れないもっと細かい嗜好と悩み。 それを分かち合える人だけでひっそり生きていくしかないのが今の世の中だ、という結論に至っているし、 二人はそれで絆は切れないし息を潜めるように生きていくんだろうと想像できる。 そしてどちらの小説でも「児童ポルノ」「児童性愛」という罪で捕まっている。 他人から見ればそうだけど、実はそうじゃない。 私はこれを読み始めた時「ゆたぼん」や「おじさんずラブ」を出してきて 割と批判している形に取り上げているのが面白いなと感じ読み進めました。 でもどちらも、それらに関してはふんわりとフェードアウトしていく印象で、ここはすっきりしなかったです。 ゆたぼんは将来どうなるかわからないし結論を今出せるものでもないのでいいのですが おじさんずラブに関しては、当時1話からリアルタイムで見た者としてそこまで深いテーマは全く感じず ただただ「BLの王道エピソードを演技派男優がやってる!」という贅沢感で見ていて 作り手もそうだと感じていました。それくらい王道の浅いエピソードだったのです。 ですが世間で受けて、作り手もだんだん社会問題に置き換えて地位を上げたような気がしていました。 この小説はそこをズバッと切り込んでいるようにも感じ、なかなか勇気のあることを書くなあと思いました。 全体的にすごく消化不良で終わった印象です。 いろんな問題をフェードアウトさせたまま最悪な結果で締めた。 夏月たちの感覚を理解する世界はまだ来ないし、この先くるような気もします。 そうでなくても日本の漫画文化はずいぶん変態的嗜好に優しい世界ですし、鉛筆と消しゴムを攻めと受けに置き換えて萌える、ということを当たり前にする若者がたくさんいますから 日本は他の国に比べたらとても寛容だと思います。 その上で、犯罪は犯罪なのです。 そもそも蛇口を盗むのも壊すのもトラックでぶつかるのも犯罪ですし。 その域を超えてしまった登場人物には全く同情できません。 男3人のパーティだってなぜ児童がくる可能性のある公園でやったのか。 独身の女性だって今時、公園に一人で行ってブランコ乗ってたら不審者扱いです。(本当にマジで母親に変な目で見られてどこかへ行くよう注意されます) 多様性というものを声高に叫んでくれる人がいるからこそ 生きやすくなっている人もいる。私もそうです。自分では叫ばないけど、そうやって社会の動きを変えてくれる人がいる、だからこそ 子供を産まなくても別居婚でも独身でも同性と住んでても、昔ほど変な目で見られなくなった。 たとえ浅くてチャラい社会の動きだったとしても、昔よりずっとマシです。 ここまで進んできたからこそ、次のステップとして「本当の多様性」ということに目が向く時期に来たのかもしれない。 そんなふうに感じました。 | ||||
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作者の本は初めて読みます. 複数の物語が重なっていくのは読みごたえがあり,最後の展開も驚かされました.ただし,肝心の普通の人には理解不可能な正欲(性欲)というのがスッポ抜けて感じました.それはまぁ,みんなと仲良くなるのは無理でも,検察につかまった時にも言わないで黙ってることかい?って思っちゃいました. 多様性という言葉が無遠慮に人の好みや生き方を踏みにじっていくことへのイラ立ちについては見事でした.評価されているのはこの論説的,思想的な部分なんでしょうね. 絶賛されていたので期待値が高かったのもありますが,小説としてはちょっと過大評価じゃないかしら,星4つ. | ||||
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主人公たちにあまり共感できず苦悩も追体験できなかったので、あまり深く引き込まれなかった。自分にはわかりやすい武道館や桐島の方がピンと来てたように思う。 | ||||
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「極ありふれた世界」 それがこの本を読んだ時の感想だった。 多様性を謳う者も結局、小児性愛だとか、風船への性的感情だとか、自分の理解の及ばぬ臭いものにはきっちりしっかり蓋をする。 そんな"結局異常者を異常と決めつける世界"を有り体に描いた新しい作品。さすがは浅井リョウ。 輝かしい顔で多様性だとか、ダイバーシティだとか立派な言葉を自分に都合よく解釈して自己正当化を図る、現代の若者共のカサブタを1つ1つナイフで突き刺していくような快感だった。 | ||||
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【ネタバレ含みます】 どこまでが世の中が言う"多様性"なのか。 『人に迷惑をかけない範囲の』ということになるのだろうが、そうすると児童を対象とした性愛は断罪され、一方で物体を対象とした性愛は世間に一応は"許される"はずだ。 ただそうした異常性愛と呼ばれる様な性癖は、社会の想像が追いつかず、マジョリティが理解できる範囲のマイノリティに押し込められてしまうというお話。 結局、多様性は正解できる問題じゃないのだと思う。どこかで『人に迷惑をかけない範囲』の多様性に線を引き、それ以上のマイノリティは、マイノリティの中のマジョリティの問題として誤翻訳されてしまう。この誤翻訳の部分が本作の問題提起だと思ったし、私には目新しく感じました。 本作の登場人物たちのような人々は踏み潰すしかない、なんせ"マイノリティ"なので、声をあげても微々たるものだろうから。マイノリティの中のマイノリティの声は無視できるくらい小さなものだから。あなた達で苦しんでください、という結論に見える、のだけれど、 うぜえ、、としか思えなかった八重子の一粘り 「何を抱えてるかは理解できないけど、何かを抱えている苦しみは理解し合える(意訳)」というのは少しだけ希望がある様に感じました。ただ、わたしは異性愛者なので当人達がどう感じるのかはわかりません。 | ||||
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現代社会の闇や矛盾をうまく描写していて、さすが浅井リョウさんだなと思いました。彼にしかこんな作品生み出せないでしょう。(彼と同世代なので余計そう思う。)ただ、登場人物が全員卑屈だなぁとも思いました^^; 世の中には性癖に対して寛容な場所や人も多いと思う。純粋な人がこの作品に影響されちゃったりして・・。 まぁ、フィクションだから仕方ないか! | ||||
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人気の作家さんだし、デビュー10周年の記念作らしいので、「すばらしかった」みたいなコメをするのが正解なんでしょうが、正直言って、消化不良でした。。 この物語には、他の人がおよそ想像だにできない 特殊な「性欲」を持った人物たちが登場します。 その人物たちを通じて、朝井さんは、今、世の中でさかんに唱えられている「多様性」「ダイバーシティ」への疑問を呈しているのです。 すなわち、「多様性」とかなんとか言ってますけど、理解しがたくて嫌悪感を抱き距離を置きたいと感じるものには、しっかり蓋をしてるんじゃないですか、と。 ここまではわかります。 わたしも朝井さんに共感します。 だけど、「おや?」と思うのは、そう言う朝井さんだって、本作の中でちゃっかり「蓋」、しちゃってるんじゃないか……と感じるからです。 この物語の中には、冒頭で名前があげられていて、物語のキーになっているものの、本編では素性がイマイチ語られずに終わってしまう、とある1名の人物がいます。 その人は、犯罪をおかしていて、完全アウトな人物でありつつ、その人の心理については、あまり語られていません。 でも、「多様性」を語るなら、そのアウトな人物についてこそ、触れるべきだったのではないか……と思うのです。 なぜなら、その人こそ、本当に世間から理解されがたく、嫌悪されるだろう人物だと感じるから。 一方、物語では、 「世間に勘違いされ、理解されなかった、不遇かつ無実の人々」 にしかスポットライトを当てられていません。 でも、それって、美しいところだけを掬い取っているということになりませんか。 本作はさまざま、喧伝されていましたし、大きな主題を取り扱っているとのことで、もう少し踏み込んだ内容だと思っていたのですが……。 ひねくれた優等生の作品、という印象です。 | ||||
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共生、多様性、マイノリティなどのワードにアンテナを立てているならぜひ読んでもらいたい作品だと思いました。 | ||||
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人は孤独では生きられない。 自分の孤独を払拭してくれている物が、誰か孤独にしているのかもしれない。 | ||||
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時は平成の終わりから令和の幕開けにかけて。 新しい時代へのスタート。 ”多様性”という言葉が社会で広く周知されるようになってきた。 そして”、世の中は多様性”に理解を示し、社会に受け入れつつある。 しかし、”多様性”という言葉のみが先行しているだけで、その本質は認めて合えていないと力説。 就学から社会人へと規定された人生のレールに乗っかれば安心生活が送れる。 しかしながら、求める”欲”が異なれば、違うレールを走るべきではないか。 LGBTQ以外のマイノリティも存在する。 法律は人を、生物を、社会を守るべくルールであり、それを逸脱しない限りは、幅広い”多様性”を認め合うべき。 とにかく、”生きること”を呼びかけている。 | ||||
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私の語彙力ではこの作品の感想は簡単に伝えられません。ですが、読む前の自分には戻れないです。朝井リョウさん十周年おめでとうございます。 | ||||
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「すばらしい!現代の多様性尊重、性的マイノリティ尊重の風潮に一石を投じる作品だ!」とレビューできないのは、この作品を読んだ方なら分かると思います。ただただ、小説や映画などで描かれるどんな憂鬱なファンタジー世界よりも、今私たちが疑問なく生きているこの「現実」が、もっとも気持ち悪く存在しているだけで窒息死しそうになる世界であることを思い知らされます。この作品を読んだ後に、あなたが発するのは言葉ではなく、心からの溜息だと思います。 | ||||
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最近、仕事がらみでSNSを通じた性暴力について考えることがあり、どうしても幼児にしか(性的に)興味がもてない人はそれはそれで苦しいのだろうなと考えて、社会的に許容できない人の欲望について掘り下げた作品かなと思い(勘違いだったけど)、何年かぶりに小説を買って読むということをしてみました。 **以下少しネタバレです** 小説で設定された「異常な性癖」は、たしかに変わっているけど加虐的とか暴力性、不潔感、グロテスク感はなく、反社会的でもなく、人と違う疎外感はあるんだろうけど、「正欲」の"正"の言葉の強さや傲慢な響きと対峙できるほどのものには感じませんでした。普通とされる「肉欲」と比べるとむしろポエティックでキレイな感じだし。 あと、これは私の読解力の問題かと思いますが、「異常な性癖」で繋がった登場人物たちが、なぜ「ロリコン」と誤解されるような手段でしか、その性癖を満足させる方法を思いつかなかったのかがいまいちわかりませんでした。もっと他に方法ないかな??結末に導くための設定のように感じてしまいました。 また、登場人物が「歪みないマジョリティ代表A」「ちょっと迷ってるマジョリティ代表B」「歪みないマイノリティ代表A」みたいにわかりやすく感じてしまい、人ってこんなに単純かなという気もしました。一人の人間の中にマイノリティ感とマジョリティ感がグラデーションになってて時と場所によっても揺らいだりとかしないだろうか。 「昨今言われている多様性なんて全然多様じゃない」の「多様性」は今風の表現ですが、テーマ(と思いましたが違ってたらすみません)としては普遍的なところもあると思うので、個々の登場人物をもう少しそれこそ「多様性」のある人物として描けば幅広い年代に読まれて息の長い小説になるのに、と思いました。(生意気でごめんなさい) 年寄りのうっとおしい「昔は~」語りになってしまいますが、「昨今の多様性の薄っぺらさ」といってもこの50余年で随分息苦しさが無くなったと感じている私にとっては、これからもっと変わるよね、きっと♪という希望的観測は持てても、「多様性? ケッ」とは決して思えず、これは読む人の年齢的なものもあるのかもしれません。 本書と関係ないですが、私には親兄弟、子供、夫にも言えない癖(へき)があります。もし世の中に同じ傾向の人がいたとしても共感はあっても絶対に繋がりたくありません。むしろ全力で避けたい。自分自身がおぞましく感じているからです。ひっそり墓場まで持っていきたい。という個人的な状況も、あまり感情移入できなかった一因かもしれません。 あとボリュームの割にお値段が高く感じました…(T_T) | ||||
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人に理解されることはないと諦めている性的嗜好を持つ人を書いた小説はこれまでなかった。 メジャーなパラフィリア(ロリコンとか)が題材になることはあっても、 マイノリティのなかのマイノリティにスポットが当たることはなかった。 理解されることはないと思っているけれど、 私もパラフィリアだ。 今はネットがあるおかげで、 同じ性的嗜好の人を見つけられるけど、 数年前まで、本当同じ気分だった。 見つけてくれてありがとう。 | ||||
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