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正欲
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正欲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全359件 101~120 6/18ページ
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多様性の社会は我慢大会であると割り切っています。とてもじゃないけど「みんなちがってみんないい」という高みまで、社会は成熟できない、ということも薄々気付いています。みんないい、とまでは誰も思っていない。 皆何かしらのマイノリティ要素はあります。「マジョリティであり続けること自体がマイノリティ」とは本書での指摘です。 読んでいて怖かったのは、登場人物たちの社会への警戒心や虚無感が、私のそれと似通っていること。私の隠してるもの、なぁに? | ||||
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作者の人間嫌い目線がやかましくて展開の邪魔でした。 個人的にマイノリティ側だからこそこのひねくれた目線とか傷つく勇気のなさみたいなものにイライラした。 なによりこれをエンタメ小説として楽しんでる人達は明日には内容を忘れているような人達なのだろうなと思う | ||||
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安易に「マイノリティー」と括ってはいけないこと、「理解してる」なんて言ってはいけないことを痛感させられた。 価値観をアップデートできない検事の葛藤が生々しく伝わった。 「あとはご想像にお任せします」という終わり方も良いと思った。 | ||||
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自分の主観が全てで、価値観の違いを明確に認識していないことは、往々にしてあると思った。 「言わない」のではなくて、「言えない」のかもしれないし、何を「言う」か以上に、何を「言わない」かに重きを置いている人もいる。 そして、大切なのは、誰を「入れる」か以上に、誰を「入れない」のかということ。 白の中に黒が混ざってしまったら、一瞬で染まってしまう。 | ||||
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生まれる時も独り。死ぬ時も独り。結局、人は、最初から最後まで独り。 だからこそ、他者を求める。完全に分かり合えるわけなどないのに。分かり合えないと知りながら。 そのことを実感させてくれる、傑作。 | ||||
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自身が性的マイノリティ且つ一部本書のテーマに関わるため、途中まではかなり興味深く、久しぶりにテーマも文章もがっつり楽しめる本かと多少興奮させてもらった。登場人物やストーリー展開もリアルだった。しかし、肝心要の設定が、「水」ですか??マジですか??だったら、毎日お風呂で、トイレで、キッチンで、大満足じゃないですか?噴水は?滝はどうなんでしょう?そこら中にありますよね?何故敢えて彼らはオフで「繋がって」水遊びをし、「おかず」を撮影する必要があったのでしょうか?それも公園で!この一点で、この本のストーリーは一気にリアリティを失います。一部の登場人物は見る風景は「水」だけでいい、「人間は不要」とも言い切っています。小児性愛と何とか結びつけてストーリーを面白くしたかったのでしょうか、途中から激しく興ざめしました。何とか最後まで読みましたが、興ざめ感は変わりませんでした。世間からマイノリティーとさえ認識されない方々がいるというテーマは素晴らしいと思いましたが、設定に無理があり、結果リアリティのない残念な作品になってしまったと思っています。 | ||||
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夏生が暗い。 ネタバレになるので詳細は書きませんが、性的興奮の引き金が無生物ってそんなに悩むこと??と思ってしまいました。 私はそれを打ち明けられても「あ、そうなんだ」としか思わないです。 マイノリティーなんだろうけど、誰に迷惑をかけるわけでもないし、、、 高校生の頃に「サド侯爵」とか「ソドム120日」とか読み、「想像もし得ない深淵があるな」と心に刻みつけられたのが大きいかと思いますが、いやぁ全然オッケーじゃん?って思ってしまいました。 逆になんで他人の犯罪でも無い性癖に「気持ち悪い」とか言うんでしょう?そっちの方が気持ち悪いかな。 | ||||
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1つの事象でも立場が違えばそれぞれの正しさも違う。自分たちの正しさを確認し合うように、周りに同調を求めたり、新しい価値観を作ってみたり。 多様性とかLGBTとか個人的にはなんだかなあと思っていたし、やはり中にはそこに相入れなかったり反発したりする人もいる。新たな価値観が思わぬ分断を生むことだってある。 そんな、正解のない現代らしい価値観のぶつかり合いを描いた作品だった。 ただ、物語の最後でやっと見つけた仲間と会った途端逮捕される筋を書いたってことは、マイノリティは結局理解されず淘汰される運命にあるってことを示唆しているという解釈でいいだろうか?何を言っても理解されないという諦めの態度をマイノリティはもたざるを得ないということでいいだろうか? | ||||
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評価が高かったので読んでみたが、小説にありがちの登場人物にのめり込み共感すると言う感覚は生まれ無かった。登場人物のあまりにも極端な性欲に対して共感も生まれなかったが、徹底的に否定する感情も生まれなかった。本作に於ける「物」に対する欲が、序盤終盤で語られる小児性愛と置き換えられたと仮定したとしても、現実社会で様々な「もの」に対して性欲の対象とする人物は存在するし、それを嫌悪する人物も存在する。但し法に反する行為は取締りの対象である事は当然な事だし、それを許容する人物も一定の割合でいる事も仕方のない現実である。本作で描かれる検事の感覚と私は同様であったが、小説としては登場人物に感情移入するような展開、結末にして欲しかった。 | ||||
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プロットの組み方や感覚の形容の仕方には何度もハッとさせられ、作品としてはとても面白かったです。 ただ、多様性の問題提起として読むと拍子抜けします。 (ネタバレあり) 主人公たちは自分たちの葛藤がマイノリティ特有のものだと捉えてるけど、私から見るとぜーんぜんそんなことないです。 「マジョリティ」側の人間だって、自分でも「気持ち悪い」「意味わからん」「面倒臭い」と感じる思考を持ってたりするし、それを葛藤のすえ隠したり正直に伝えたりしながら「繋がりたい人」と繋がろうと頑張ってるんです。みんなが何かしら「マイノリティ」な部分を持ってるんです。 それを超マイノリティな嗜好の持ち主であることを免罪符に人と繋がる努力を放棄して、自分は孤独だ可哀想だ、マジョリティは生きやすくていいなぁと不貞腐れてる主人公たちに、正直苛立ちすら覚えました。(現に繋がりを求めて行動し出したら、あっという間に濃いコミュニティ形成してるし。何やねん羨ましいわ。) 最後の逮捕劇も彼らの性的嗜好とは直接関係ない、たまたま起こった冤罪まがいの悲劇でしかないのに、まるでマイノリティの生きづらさを証明する出来事のように見える描かれ方をしていたり。こういう、別々の問題が混同されているような場面が沢山あるように感じました。 いろいろ書きましたが、初めから「特殊なマイノリティについて考える作品」などではなく、シンプルにひとりひとりが自分や他人と向き合うことについて考える作品として読めば、そこまで違和感なく読める気もします。 作品の中では1番気持ち悪く描かれているかもしれないけど、八重子が最後に言っていたことが1番共感できました。結局そこだよね、という感じ。 | ||||
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多様性を受け入れる社会、小児性愛者を処罰する法律 今まで自分が当然のように受け止めていた物事について、立ち止まって考えさせられるような物語でした。言われてみれば自分は、マジョリティの側に立って、誰かを傷つけることを平気でしてきたのかもしれないな。 他者に寄り添うこと、それは当然いつでも求められている姿勢だと思っていた。自分の配偶者でさえ、どれほど理解できているのか本当のことはわからない。 読み終えて、モヤモヤする感情がひたすらに残る。でもそうやって、自分のモヤモヤする内面と向き合って、ひたすら考え続けることが生きて行く上で重要な気がします。あー、モヤモヤする。。。。。 | ||||
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現代は「多様性」が持て囃される時代であり、ありとあらゆる所に蔓延る。ある所では規制が緩和され、またある所では糾弾される。多様性の崇拝により、世の中が変わっていくが、そんなことを大多数の人は「いろんな人がいるよね」と傍観していく。 多様性の暴走を体現する八重子には嫌悪感を抱くが、大也との衝突による火花には繋がりの火種を感じ、一方で、繋がりを持てた佳道には安堵感を抱くが、世の中がそれを許さず繋がりを絶とうとし絶望する。「多様性」を尊重したい理想と、「正欲」で支配しようとする現実。現代はこの相反する2つの概念が混ざり合うために、無秩序な世界になりつつある。 結局は誰しも多様性を持ち、一人一人の孤独な戦いなのである。大きな繋がりなど必要ない。小さな繋がりを大切にして生きていきたい。 | ||||
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多様性が認められる時代になり、少数派の人たちも認められる時代。だけどその少数派と呼ばれる人の中にもさらに少数派の人がいる。 少数派の中で、さらに少数派…その人たちの気持ちを想像することさえなかったけれど、この本は、その人たちが抱える疎外感苦しみが描かれてます。 ずっと苦しくて浮上できない苦しさも感じるけど、理解者がいるだけで、人はこんなにも救われるんだと教えてくれます。 例えば道を歩くとします。この本の一言目に書かれた言葉。それがなにかその意味を知りたくて、どんどん物語に引き込まれます。 最後、この言葉の意味がすべて回収されます。 | ||||
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何だかうまく表現できないけど、凄い小説だった。1つの視点として、印象に残る名場面が多く、映像映えしそうだな、あるいは役者の演技力が試されるな、と感じた。映画化されると知っていたからかも知れない。 例えば、恋する女子大生が、秘密を抱えた男と、多様性について、激しく言い争って、ケンカ別れする場面。あるいは、秘密を共有し、夫婦として生活している男女が、セックスを体験しようと、実演してみる場面。いずれも、演者がどうこの作品を読み込み、役づくりするのか、大いに興味がそそられる。 この作品に、現実世界に訴える、分かり易いメッセージはないと想う。結局、どうすれば良いのか、誰にも分らないのだ。いかにも文学的で、深く考えさせられた。 | ||||
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この本を読んで分かったのは、朝井リョウさんという方が ・実在する ある子供YouTuberの思想や言動を毛嫌いしていること ・海辺で飲酒しながら騒ぎ立てる陽キャが嫌いだということ ・人の事情を分かった気になって同情してくるブス女が嫌いだということ ・ショッピングモールで雑巾みたいな声で泣きじゃくる子供が嫌いだということ ですかね…。 そしてそれらを読者に共感してもらいたいがために書いた作品という感じがします。 いずれも引くほど汚い言葉で罵っていて(酒の空き缶を持ったまま溺死した若い男に対し、登場人物がボロカスに言う描写に1番引きました)、書いたご本人がスカッとするような作品に仕上げたのでしょう。 海辺で飲酒した後 泳いで亡くなる方も実際にいるのに、よくこんな書き方できるなぁ……と変に感心してしまいました……。酷いです。 たしかに読む前と読んだ後では自分の視野がある点では広がりますが、一体最初から最後まで何を見せられてるんだという気持ちでずっと読み進めていました。 読み出した手前 何を伝えたい作品なのか知りたくなって最後まで読みましたが、ダラダラ長い文章に疲れてきて途中からは登場人物のセリフ、「」だけ読んでいましたがそれで充分話が繋がります。要は余計な描写が多すぎます。 この人の作品が人気で高評価なので読んでみたのですが、ご本人の性格の悪さが滲み出ているような作風で私は好きになれません。この人の作品をもう読むことはないと思いました。 | ||||
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水フェチの話。正直それだけで、つまらなかった。 どこかで最高傑作と評されていたけれど、全くの駄作。出版社のセールストークでしょうか。 書き出しは引き込まれるけどそこがピークだった印象。 背表紙に書かれているようなミステリー性もなく、ただフェチについてウジウジ言ってる印象。 同じような内容が延々と書かれていて、フェチが明かされる中盤以降は退屈の一言。 これといったどんでん返しもなし。 登場人物も似たようなキャラが多くてかつ魅力がない。そんなに登場させる必要性はないように感じた。 検事一家の伏線も回収されないし、 令和の切り替わりも意味ありげに記載されて結局何?ってなった。感動も驚きも一切なし。 これが映画化されるって信じられない。今流行りの多様性とか、LGBTとかそういうのに乗っかったからだろうか。 | ||||
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イガイガ心を揺さぶられた。リアルだった。新しい視点を知れた。 | ||||
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小説が描き出す世界に広がりも奥行きも乏しく、現実世界に向けて開けていない。 また、特殊性癖が重要なモチーフになっているのに、それを具体的にどのように欲しているのか、 どのように感じるのかといった登場人物の内面心理の描写がほとんどない。だから切実さが まったく理解できない。そんなものでそこまで悩むのって、考えすぎなんじゃないの?と 思ってしまった。 そうした登場人物の悩みが不平不満となって、時に屁理屈とすら感じるような弁舌だけが繰り返される。 この著者の小説は、もう読もうとは思わない。 | ||||
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するすると読み進められる作品でした。映画化したい気持ちもわかります。本編読了後はそこまですっきりした気持ちではありませんでしたが、その後の解説を読んだら笑えてきて、すがすがしい気持ちになりました(笑) | ||||
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エンタメ的にするっと読めました。面白かったです。 まわりの人と感想を話し合えたら面白い、酒のつまみになりそうです。 文章、言葉が深く刺さるような感動はありませんでした。 | ||||
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