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正欲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全359件 201~220 11/18ページ
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複数の登場人物によるオムニバスてきな内容。長編の割にオムニバスなので読み進めやすいが、とっ散らかってる感は否めない。また出落ち的な展開も残念。 | ||||
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最近LGBTなど多様性が唄われている。それはでもマジョリティ側の人が常識から受け入れられる範囲でしか認められていないものであって、中には常識から乖離した性癖を持っている人もいると。例えば、世間から嫌悪されがちな児童ポルノで捕まった人もそれが生まれ持ったデフォルトなわけで、向こうからしたらあなたたちの同年代の異性への性欲と何が違うの?みたいな。結局、多様性の海があるとしたら社会で唱えられているのは水面上の一部だけであって、マイノリティを受け入れますと社会で唱えている多様性主義の人は、結局判断を下し、マイノリティの精査を自然としている。そんな現代社会の多様性という言葉の浅はかさを語っている本。 | ||||
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問題の、疑問の再提起だけされて置いてけぼりにされてしまった。 あーつらい、なんだこれ。はじめてレビューというか文を書いて少し整理しようかという程度に混乱した作品だった。作者と同じ平成元年生まれだからだろうか、冒頭の多様性については自分自身いちどは考えたことがある内容で、多くの人が共感できると思ったし、こんなふうに綺麗に言語化されることに感動した。そして、 「直視できないほど嫌悪感を抱き距離を置きたいとかんじるものには、しっかり蓋をする。」 この一文でわたしはしっかり、おそらく思惑通りペドフィリアを思い浮かべた。赦されない性癖のステレオタイプを。なんて優等生なことだ、おめでたい、と続きを読んで思った。 読み進めると、さらに衝撃を受けた。本当に知らない世界があった。 私は性癖というものは基本、どこかに人間が介在しているとなんの疑問ももたずに過ごしていた。モノに興奮するというものについても、何かしら人間がともにあると。表情だったり、肌の形が変わることだったり、身につけている物だったり。人間の影があると、思っていた。だから人がむしろいない、水そのものの動きや変化に煽られる人がいるなんて、読んだ後もまだ信じられず頭がぐるぐるとしている。本当にいるのだろうか。職業柄、クライアントと面談する時には色々な人がいること、物の見方は違うこと、色眼鏡で決してみない、その人の感覚と世界がある、という意識をもって対面する。それでもこの本を読んでポカンとしてしまうのだから、この本の登場人物の顔は重力に負けて当然だ。 自身、アセクシャルかもしれないと思った時期がある。同性も異性も友人以上の感情を抱くことが十数年、めっきりなかった。学生時代は好きと思う人がいたが、そんなの信じられなくなる程度には長い年月そんな感情がなかった。それでも、自分が介在しないファンタジーの中の性的描写のある漫画などは好きだった。ホモでもヘテロでも興味があった。人が介在しないモノに体が熱くなることなど、どうやったって想像できない。私がアセクシャルだとしても私なんてのはマイノリティの中のマジョリティで、嫌悪する性癖と聞けばペドフィリアを即座に思い浮かべる優等生で。そんなひよこのように可愛い私の性指向にさえ、私はとても悩んだ。おかしいのか、みんなは何故誰かを好きになれるのか、セックスしたいと思うのか。女子会での恋バナはいつも苦痛で話を振られないよう、振られたらなんて返すか考えながら過ごした。哀れまぬよう、見下されないよう嘘ばかりつき、親の期待に応えられないことに傷ついた。 わたしにも登場人物に共感できる部分は多くあった。 少しずつ違えど、多くの人が共感できる部分はあるのではないかと思う。しかしきっと全部は分かり合えない。わかった気になって欲しくない。見当違いの慰めもアドバイスにも真底うんざりする。八重子の言うよう話さないとわからないのは当たり前だ。でも、安心して話せる人かどうかなんてよっぽど長い付き合いでも見極めは難しい。傷つきたくないし下手したら変な噂になるし大切な友達も離れるかもしれないのは大博打すぎる。気持ち悪い、異常と思うそんな感覚や感情を相手が抱くことを制御できない。わたしがペドフィリアを気持ち悪いと思うように。そんな性癖の人がいることを受け入れ否定はしようと思わないが、気持ち悪いという感覚が沸くのは制御できない。深い、コアな、マニアックな部分の自己開示なんて、自分がマイノリティで変でおかしい奴だとあると自覚があればあるほど、できるはずがない。 そんなわたしの思いは大也と八重子の会話に収束されていて、とても複雑な気持ちになった。 じゃあ、どうしたらいいのさ。多様性と多数決の矛盾が明らかになって、どうしたら。提起だけされて答えが出ない。答えがない。全部正しくて、不正確かもしれない。あーつらい。なんだこれ。 …みんな自分が普通か不安だからセックスの話ばかりしている。まともな人間だと確認したくて…みんな不安を生きている。って感じのくだりには、少し心が軽くなった。 みんな不安なんだよね。 | ||||
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グダグダと長い言い回し。何時までも続く、キャラの同行と、同じ内容の感情論。 読み切るのに、2週間も掛かった。ともかく詰まらんので、眠くなる。 夜眠れへん人は、この本をお薦めします。よく眠れますよ。 | ||||
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朝井リョウさんの作品は好きです。 | ||||
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マイノリティーな性癖の人が社会に馴染めないという自己認識を持っていると決めつけているように感じた。小説なので「そういう追い詰められた考え方を持つ人」を描くのはもちろん自由だけれど、作者は「マイノリティーな性癖を持つ人がいることをそもそも知っている、理解している」読者が少ないことに自覚的にこの小説を当然書いたはず。このように描いてしまうと、初めて「マイノリティーの性癖」というものに触れ、このご時世で今まで知らなかったような人たちはこの本を読んで「そういう人たちは苦しんでいるんだ」と誤った認識を持つのではないかと思う。マイノリティーの性癖だけでなく一般的ではない事情を抱えている人というのはたくさんいて、それらの人が全員、「世の中に馴染めない」と苦しんでるわけでもないし、開き直って反社的な行動を取るわけでもない。大体の人は淡々と生きているはずで、なんだかそういうマイノリティーな人たちを玩具にして、しかもマイノリティーな人たちを知らない人たちを馬鹿にして、話題作にしようとしたように思ってしまった。しかも書き方が回りくどく、洗練されていないように思う。 評価が高いが期待外れだった。 | ||||
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昨今流行りの多様性という言葉が大嫌いでした。 そこに朝井リョウという大メジャーな作家が一石を投じてくれた、それだけで星五つです! 作品そのものが社会に出て、少なからず影響を与え、考えるきっかけを作っていただきありがとうございます! レビューの多さ、評価の高さからも皆さんの関心の高さがうかがえうれしいです。 と、大変上から目線なレビュー、失礼しました。 ここからはすっごく個人的な感想です。 「おじ恋」は笑いましたね。大ヒットしたあの作品のことですね。 あれ大嫌いでした。最初しか見てませんが。多様性の皮をかぶった、BL好きに阿っただけのドラマ。 ちょっとあれをいじってくれたのは溜飲が下がる思いです。 いまよく言われる多様性って、性的なことにかなり偏っていて、しかもLGBTQとか、どんどん増えていて。一方で古い価値観は「前時代的」と言って認めてもらえない。多様性じゃないんかい!と年寄りは思ってしまいます。 多様性を突き詰めれば、最終的には一人一人になってしまい、社会は回りません。 社会を回すためにはマジョリティは必要です。 それを下敷きにしたうえで、マジョリティが認めればマイノリティにも市民権を与えるよ、というのが現実の「多様性」。 本当の意味での「多様性」など不可能であることをわかったうえで付き合っていかないと、つらい。 | ||||
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多様性の欺瞞、ダイバーシティゆうてるけど多数派にとって都合のいい少数派だけを認めていてそれ以外はより一層排除してるだけやんけ、って主張自体は特に目新しい主張ではなく、ちょっと頭がきれる感じの高校三年生なら大学入試の小論文にでも書ける程度の主張に過ぎなくて、「あれ?それだけでこの小説いく感じ?」と中盤にかけてかなり中弛みしたけど、それでも最後まで読ませるだけのスッキリさっぱりした文章力と読後感を決めるサゲの部分は流石のお手前。多様性うんたらの部分は脇に置けても単純素朴に小説としてよくできてる。面白かった。 | ||||
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低い評価をつけている方で「主人公の性癖に共感できない」「意味不明」などと言っている方は世間知らずな方か、まだまだ世の中を知らない方々だと思います。 本作の中に出てくる「多様性」を持っている方は私たちが知らないだけで多く存在しています。 文章力もあり、活字は多いですがとてもスラスラ読めて面白かったと共に私の価値観を大きく変える作品になりました。 | ||||
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「”多様性”なんて認めない」という”多様性”は、「”多様性”を理解しないヤツ」とされ、”多様性”の枠組みには入れて貰えないのです。 | ||||
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令和になって生まれた「多様性」という名のコップからこぼれてしまう人間がいる 多様性のコップがなければ、そもそも他人への興味を持たずにほっとけるなら、誰もこぼれ落ちることはないのに | ||||
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自分は性的マイノリティではないが、生き方・考え方を考えさせられる一冊でした。 | ||||
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自分も性的マイノリティに属する身ではあるが、この小説で提示される「多様性」を目の前にして、これまでの自分の幼稚さ、無知に恐怖した。 | ||||
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差別をしない社会。そういうモラルをかざしてみても、この本の登場人物たちの心中を思うと、所詮、何が正常かという基本に立った者たちの自己満なのでは?と思ってしまう。でも、読んで良かった。織って良かった。 | ||||
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心にズシッとくる一冊でした。不覚にもカフェで読んでいた時に泣いてしまいました。これが年取ったからなのか、それとも入り込みすぎて泣いたのか。自分も社会一般ではいい仕事と言われる職についていますが、自分がマイノリティ側なのではと思わされる出来事が多々あります。不安だから正解を確かめ合う。俺たちはまとも側。すごい心にきました。この気持ちは文字にするにはあまりにも闇が深い。自分自身の心の持ちようを変えるために今一度読破されることをおすすめします。 | ||||
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昨今はLGBTという言葉が認知されてきているが、本作品ではそれを超えた性癖を持った人々が登場する。本作品では水に性的興奮を覚える人々が登場する。性的マイノリティの中のマイノリティだ。同じ性癖を持つ人同士でつながることはかなり難しい。そこはインターネットを活用したり丹念に情報を探してつながろうとする。それは、一般的な男女がつながりを求めるのと同じだ。つながるまでが難しいだけだ。そんな苦しみを本作品ではうまく表現している。当事者の苦悩だけではなく、一般人の普通の行動が他人にとっては性的興奮を引き起こすこともある。だから何ということではないが、人間の性欲について、その正体を垣間見た気がする。 | ||||
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老人性愛者の私はこの物語を感情抜きで読むことができませんでした。ですからあえて共感を軸にしたレビューを書いてみようと思います。 まず「多様性が大事、誰もがありのままに生きられるべき」だとわかっていても、その多様性の中に自分は含まれていないという絶望を拭いさることは難しい。ありのままで生きることを許されているのはマイノリティの中でもマジョリティの人だけ。これです。私がずっと感じてきた生きづらさが言語化されていることに衝撃を受けました。 いわゆるポリティカル・コレクトネスに違和感をおぼえる人達は必ずしも「同性婚に反対」だとか「男性優位社会が維持されるべき」だとか前時代的な考えをベースに持っているわけではなく、中には存在を可視化されずに日々をやり過ごす登場人物たちのような人が他にもたくさんいるのかもしれません。 たとえば私自身を例にとると、私は女性です。そして女性としての苦しさ、抑圧、差別そういったものも感じてきました。それでもフェミニズムとはうまくやってこれませんでした。そこではマイナスの政治的意味付けなしに私のような欲求を持つ若い女性が存在しえないからです。私は完全に「いない」者としてか、あるいは「名誉男性」または「犠牲者」でしかあれないのです。 それでも攻撃的に振る舞うことなく「いない」人間であることを選んだ登場人物たちの姿はとても力強く映りました。最終的に罪をおかしてしまったのは悲しかったのですが、「普通の人々」から見た彼らと、彼らから見た「普通の人々」を対比させるためには必要な設定だったと思います。そのあたりがしっかり組み立てられていて、個人的な共感を抜きにしても何度も読み返したくなる作品です。 | ||||
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自分の周りにも、枠組みから外れている事すら忘れられてる人がいるのだという事に気付かされた。フィクションの世界の中だけでも救いが有ればいいと感じた。 | ||||
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どうしても生きてるがすごくよかったので、こちらも読みました。 こちらもすごくよかった。 読後に残った大きなモヤモヤを何とか言葉にしたくてレビューを書こうとしましたが、全くまとまらず… 湧き出るのは疑問だらけ。 性欲って一体なんなんだろう? 普通の性欲とか性生活ってどんなものなんだろう? 普通って? 食欲や睡眠欲は大々的に共有されているのに、性欲だけ隠されているのもなんでなんだろう? もしかしたら性欲って隠さないと維持できないものなのかな? 食レポ番組が多数存在するように、性欲も開けっぴろげになってしまったら、性的な欲求って無くなっちゃいそうだし。 うーん、そもそも性欲とか性行為に正解なんてないし、確認することもなかなか出来ないからこそ、みんな正常を求め異質な性欲性癖を受け入れられないのかな。 うーん、というかそもそもどうして性にはストーリーが必要なんだろう? 食べる事にも眠る事にもストーリーは必要ないのに、どうして性行為は穴に棒を入れて射精して終わりじゃダメなんだろう? 種の存続のためだったらそれだけでいいはずなのに、そこに愛情がなきゃダメとかいうのも幻想でしかないんじゃないかな? うーん、モヤモヤが止まらなくなります。 でも、そうは言っても、私も性を超えたつながりみたいなものには憧れます。なんていうんだろう、男とか女とか関係なく、同志みたいな。男女だとどうしても恋愛がチラつくし女同士だとマウントの取り合い幸せの比べあいを完全に無くすことはできない。そういうの追っ払った関係。そういうのに憧れます。 私のようなそういう憧れが、新しい繋がりを今の時代求めてるってことなのかな。うーん、時代が求めてるとかすごく逃げの文章で嫌だけど。 結局支離滅裂でまとまらないです。 それにもっと触れたいことは沢山ある。 でも!とにかくこんなにモヤモヤを残してくれたこの本は素晴らしかった!! | ||||
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学校生活において、LGBTはよくネタとなる。寮生の経験がある人ならわかるかもしれない。性癖は人それぞれあり、公開したくない人も大勢いる。私達は、形上理解しようと試みるが、不可能である事に気づく。しっかりと人間してる。井の中の蛙だと認めざる得ない。 | ||||
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