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八百万の死にざま
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八百万の死にざまの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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初めて読んでから随分経つ。最初の本はとっくに手放していて、その後古本屋で買って読んではまた手放し、をくりかえし、今回はついにKindle版を手に入れた。これからも、何度も読むことだろう。大好きなNYを感じるために。 | ||||
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足をあらいたいコールガールの相談を受けた主人公がそのコールガールが殺され・・・というお話。 個人的な事ですが、今から30年か40年前にこのシリーズを最初に読んだのがこの作品でして、今回何十年ぶりかで読み返して、面白くてよかったです。 話の主筋の方もよくできておりますが、やはり傍筋にあたる、主人公スカダーの人間としての更生に関する部分がよかったです。最後にカタルシスを感じる所で、読者もカタルシスを感じる方も多いのでは。 ここでまた個人的な事を申すと、以前通っていたデイケアという社会復帰施設で、ここに出てくるAAの会らしい事をやっている部屋があり、日本でもアルコールに関する問題を抱えた人がいるらしいのだなぁ、とか思った記憶があります。また、個人的に酒は(体質的に)あまり好きではないので、飲まない物で、中毒になるほどの魅力があるのがイマイチ判らない部分もありますが、本書等を読むとシリアスな問題だというのが判ります。 また、訳が田口さんだったのも、このシリーズが広く読まれる要因になっていて、田口さんの翻訳文体とブロック氏の原文の相性が良かったとも思われます。 この後もシリーズは続きますが、しらふになったスカダーがどういう風になるのか気になります。 シリーズ代表作に当たる5作目。シリーズ順に是非ご一読を、 | ||||
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飲酒欲求が起きる様子はとてもリアル。一人の弱い依存症者を見守りながら事件の解決を祈るような気持ちになった。ただ、読んでいるあいだの気持ちのウェイトは前者のほうが強く、事件の解決はさほどどうでもよかったから探偵小説としてはどうなのだろうかとはちょっと思うかな。 | ||||
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初めて電子書籍で1冊読み通しました。スマホは軽いので、長時間読んでいても疲れません。「800万の死にざま」。タイトルに惹かれて買いましたが、良い作品でした。何を書いてもネタバレになるので書きませんが、訳文も平易で良い作品でした。ありがとうございました。 | ||||
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ある司法関係の元最高幹部が、本書を薦めていると聞いたので、手にした。地味な出だしだが、段々と話に引き込まれ、娼婦のキムが何故殺され、又、誰が殺したのか知りたくなってくる。なかなかの作家だと感心した。巻末の付録をみると、本書を書いたローレンス・ブロックは、本書を含むスカダーシリーズを17冊(本書を除き、二見文庫)、泥棒バーニイシリーズを10冊(2012年時点)も書いた著名な大作家である。著者のように、他人が自分の時間を喜んで読むことに費やすに値するものを書いてみたい、と思う。 | ||||
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随分前の評判作品です。実に多くのミステリー視点が綴られていて全くドキドキものです。アメリカ社会情勢を学びました。最後の結末は快感。 | ||||
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ローレンス・ブロックの「マット・スカダー」シリーズは、「推理物」という分野ではない。 故にそこを主眼として評価をしたり、それを期待して読んでしまったらつまらないものに映るだろう。 この人の作品は一行一行の文章を楽しむ小説であり、1冊の中に秀逸な「詩」がいくつも埋もれている。 したがって何度読み返しても読み飽きるということはない。 その中でもこの作品は主人公マット・スカダーの私小説である。 | ||||
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いきなり禁酒だアル中入院だと驚かされるシリーズ5作目。今回はちょいと恋心をいだいた娼婦を殺した犯人探しとアル中治療=禁酒とが並行して進む物語。メーンは禁酒との闘いでその描写は詳細を極める。うなるしかない。依頼人を含め登場人物との兼ね合い、犯人探しは脇役でしかない。孤独が先か酒が先か?酒飲みは読んでいてほんとにつろーございました。 | ||||
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なかなか読み終わるまで時間がかかった。 単純に長いというのもあるけど、それ以上につまらないから。 話の主軸を追いかけているようで、じつは主人公の身の上話ばかり。 たいしたアクションも展開もなく、淡々と進んでいく。 評価したいのは、ニューヨークの描写と、ラストの二つだけかな。 この作者の「殺し屋」という本がすごく良かったから読んでみたのだけど、もう他の作品は読まないと思う。 | ||||
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原題:Eifht Millions Ways to Die 1982年。 26年前の作品。手元にあるのは13刷。 長い時間をかけて、じわじわと愛された作品だということがうかがえる。舞台はニューヨーク。元警官、アル中のマット・スカダーが娼婦殺しの事件を解決する話。実際にはどうかは知らんけど、村上春樹とかが好きそうな感じ。主人公もなんとなく女にもててる感じもするし。コロンビア人の危うさをネタにした名作。 | ||||
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ミステリーものとしては凡庸な作品だと思うが、 アルコール依存症の描写としては、 大変優れた作品である。 酒なしでは時間を持て余してしまう様子や 酒を飲む口実を捏ねあげていく心情、 またAA(断酒互助会)ミーティングの様子など 実に生々しくてリアルである。 作者は相当の依存症だったものと思われる。 依存症に悩む人や、その恐れのある人には 大いに参考になると思う。 | ||||
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散々引っ張った挙句にはパッとしないオチ。がっかりしてしまいました。。 | ||||
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何となく怖いお話でした。 人生をお酒に支配されている人のお話です。 | ||||
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多少、日に焼けているだけで、読むのに支障はなく状態はとても良好でした。 | ||||
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まだ読み切れておりませんが購入してよかったと思います。(書店で販売してませんので) | ||||
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元警官で、現在はアル中の私立探偵を主人公にしたハードボイルド小説という事で、類型的な作品を予想していたのだが、良い意味で裏切られた。「八百万の死にざま」という題名はやや意味不明だが、原題を見ると「八百万(当時のニューヨークの人口)通りの死に方」の意である。本作の意匠が執筆当時の犯罪・ドラッグに塗れた腐敗したニューヨークの世相を映し出そうとした事にあった事が良く窺える。主人公の依頼人の惨殺された売春婦だけではなく、主人公自身も虚無感(警官時代に少女を誤射した事に由来するが、本人は生来のものとも考えている)のために"精神的に死んで"いるのである。記事という形式で夫婦・隣人・見知らぬ他人同士の殺人事件も数多く紹介される。物語は主人公(白人)の一人称で語られるのだが、黒人(蔑称多し)の存在やその猥雑・貧窮した生活振りに対する描写が多いのは、それだけ人種差別が酷かったという証左であろう。 事件の構造自身は単純で、事件以外の書き込みが多いのはチャンドラーの系譜だが、主人公にマーロウの様な崇高な"騎士道精神"を望むべくもない。"精神的に死んで"いる主人公が"なけなし"の矜持を持って事件に当たる点が本作の妙味であり、作者の工夫であろう。また、被害者のヒモが新しい依頼人となるのだが、このヒモは成り上がりの黒人ながら、どこか高尚な雰囲気を漂わせており、主人公と奇妙な友人関係を結ぶという趣向も気が利いている。更に、自分達(ニューヨーク市民)を「ウォーターシップダウンのうさぎたち」中の"うさぎ"に喩える人物が登場したり、詩を嗜む売春婦が登場したりと、往時のニューヨークで生きる事の意味を哲学的に問い掛けた箇所も多く、通常のハードボイルド小説とは一線を画している。 そして、本作の一番の焦点は主人公と酒(=主人公自身)との対峙であろう。本作における酒の比重は極度に高い。酒と対峙しながら(文字通り、時には呑まれながら)、何とか"人間として"世間と関わって行こうとする主人公の姿が読者の共感を呼ぶのだと思う。最後の100頁程度のサスペンスも読ませるし、何と言ってもラスト一行のカタルシスが印象的。内省と世相に対する冷徹な観察眼が光る秀作だと思う。 | ||||
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''Eight Million Ways to Die'' is very unique as a murder mystery. The murder mystery of the story is interesting in itself, but much of its tension and most of its tears derive from Detective Matt Scudder’s character. Scudder is a selfdenying alcoholic. In fact, Scudder's on-going battle with alcoholism is as vividly and intricately described as anything I've ever read. I am not sure about whether the author's alcoholism was as severe as his protagonist's, but it seems to me that if the author Lawrence Block had not had the same problem, he certainly could not have written about the problem so vividly and intricately. The story consists of endless and repetitious conversations between Scudder and the prostitutes and pimps about alcoholism, African art and coffee, which, strangely enough, I found more intriguing than the actual murder case. Through those conversations one can see the seedy atmosphere of the New York of the 1980’s, and Lawrence Block also constantly has Scudder reading the newspaper, pulling out headlines and news stories about how certain innocent people were killed, and commenting on how these will quickly get relegated to the back pages as something even more monstrous hits the front page. A saint cannot live in such a city. I am disposed to think that the reason Scudder has no prejudice about everything, he has a weakness in himself. No doubt alcohol, tobacco and so forth are things that a saint must avoid, but sainthood is also a thing that human beings must avoid not only in New York but also everywhere in this world, isn't it? | ||||
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ローレンス・ブロックはミステリー作家の中でも気に行った作家の一人。マットスカダ―という元警官の「無免許探偵」の事件にかかわる物語でシリーズもの。読むのは楽しいが、この種の本に高い金を払う気はないので、もっぱら図書館を活用して読んでいたが、シリーズが図書館にすべてそろっていない。やむなく、Amazonで古本を買おうかと思っていたが、読み終わったあと本は邪魔になるので、今回はキンドルで買って読んでみた。あまりかさばらずバッグに入れて持ち運びでき、本と違って回りの明るさを気にせず読めるのはありがたい。 以上キンドル本のレビューになってしまったが、この本自体の内容については好きな人は好き、、ミステリーが好きになれない人には面白くなかろう。ただ一つ言えることは、私の場合ミステリーは好きだが、アガサクリスティーは嫌い。なぜかというと、登場人物があまりに多く、それもよく似たタイプで多少違う、しかも名前は1人の人に3つぐらい出てくる(正式の姓にMR.やMsが付くもの、first nmeとその愛称)このため覚えきれない。その点、こうした警官や探偵のシリーズものは2冊目以降も同じ人物が出てくるし、その性格もある程度把握しているので、「この人物は何者だ?」という疑問なしに読み続けられるのがよいl。 結論、ミステリーはシリーズものがよい。そのシリーズものが自分にとって楽しめるかどうかはとにかく1冊読んでみること。他人がどのようなレビューを書いても信頼しないこと。(この文章も含めてですよ) | ||||
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1ページ1ページ大切に読んでいきたいそんな小説です。 時に、犯人探しのことを忘れてしまうほど、主人公の苦悩、葛藤がひしひし伝わってくる、上質の物語。お勧めです。ラストも、すごくいい。 | ||||
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アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」の’94年度グランドマスター(巨匠)賞に輝いたローレンス・ブロックの、PWA(アメリカ私立探偵作家クラブ)が主催するシェイマス賞の’83年度最優秀長編賞受賞作。本書は無免許の探偵<マット・スカダー>シリーズの5作目である。 スカダーは元警察官だったが、追跡中の犯罪者に向けて撃った銃弾の流れ弾がひとりの少女の命を奪ってからというもの、アルコールに溺れ、職も家族も失い、安ホテルに住みながら非公式の探偵業を営んでいる。今は断酒を誓い、AA(アルコール中毒者自主治療協会)の集会に顔を出す日々だ。 そんな彼の元にヒモと手を切りたいという女が依頼人として現れる。探し当てたヒモは意外にもあっさり了承するが、その直後、女がホテルで惨殺される。今度は容疑者となったヒモから真犯人探しを依頼されることになったスカダーは、ニューヨークの街をさまようかのように関係者を訪ね、調査を始めるのだが、新たな死が彼を待っていた。結果、新聞に載っていたある事件の記事を伏線として、終決に至るのだが、それはいかにも先進国社会の最前衛都市でありながら、一方で“汚れた街”現代ニューヨークを象徴するような事件だった・・・。 物語の端々にスカダーが新聞記事で、この街で起こる悲惨な事件の数々に溜息をついたり、アルコールの誘惑に負けそうになったり、また他の一癖も二癖もある登場人物たちとの味のある会話も含めて、行間からは深い虚無感と陰影に満ちたスカダー像がうかがえる。 本書は大都会の片隅で“仕事”をこなすスカダーの人間臭い魅力を描いたネオ・ハードボイルド小説であると共に、その<感傷>と<影>の部分を描いた一種の都市小説といえるかもしれない。 | ||||
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