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黒牢城
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黒牢城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全218件 161~180 9/11ページ
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籠城下でのトップの苦悩描写と稀代の策士、官兵衛との心理戦が臨場感いっぱいに伝わってきた。受賞にふさわしい作者の代表作となったと思う。 | ||||
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荒木村重:田中哲司、黒田官兵衛:岡田准一のイメージで読むとリアリティー感が増します。 | ||||
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素早い対応。きれいな商品 | ||||
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村重の城の牢、あるいは真夏の城下町にぐいぐいひきこまれるような印象を持ちました! 直木賞受賞作。 すごく面白いです!謎解きと戦国小説のミックス、こういう方向性もあるんだと新鮮味を感じました。 最後のシーンはあるい程度は予測出来ましたが、ぐっと来ました。 大満足です。 | ||||
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設定が面白い。 謎解きとしてのサプライズ感はそれほどでも? 史実の知識ゼロなので、城の成り行きにハラハラした。 家臣の気持ちが離れていく主人公が気の毒で重苦しい、、。 | ||||
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この著者の作品を読むのは初めてでしたが歴史物に推理小説の要素を加えた本書は面白く読むことができました。 地縁、公の権威ではなく、前の領主を謀反で追い出してその地位についた領主が毛利と組んで織田勢に叛き籠城戦に持ち込んだ城が舞台。 籠城が長引き中、城中で起こる事件が領主の威信を傷付けかねない事態に陥るが、捕らえた黒田官兵衛の知恵で解決を図って行く。 時代背景、登場人物とも大変興味深いく最後まで行くのが惜しいくらいでした。 この著者の他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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夢中になって一気読み。 それほど歴史には興味はない僕でもすごく面白くて充実した読書タイムを過ごせた。 短編が4つという構成も良いですね。 値段が安いと感じた小説は久しぶり。 | ||||
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直木賞受賞前に読み始め、始めのエピソードでつまずいた。歴史小説のつもりで読み始めたのに、これって結局、密室殺人の謎解きミステリーじゃん。密室殺人苦手なんだよなあ。…で、かなり苦労した。 荒木村重の城に幽閉された黒田勘兵衛というダイナミックな設定が面白いのに、ストーリーが停滞して動かない。 終盤になってだんだん面白くなったし、歴史交渉もしっかりしているのだが、私は苦手だった。でも、ミステリー好きには絶賛されるだろうなあ、と思っていた。そうしたら、直木賞を受賞してしまった。まあ、それにふさわしい出来だろうとは思う。 歴史小説好きは、苦手なのじゃないかな。ミステリー好きには、新境地だと思う。 | ||||
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著者の作品を読むのは初めてですので、先入観なしでのレビューです。 時代は戦国の世ですので「歴史小説」というジャンルに入りますし、3つの事件のなぞ解きをすると いう意味では「ミステリー小説」に当てはまります。 本書だけを読んだ感想としては、ミステリー作品としてはそこまで仕掛けが巧妙でなく、驚くような ものではありませんでした。 また、歴史小説としての欠点としての、その背景を知らないと感情移入がむずかしいことと、会話や 描写がすっと入らないところが出てしまっていて、途中までは読み進めるのがしんどかったです。 それを乗り越えて、第四章<落日孤影> までくると、なぞが解けることよりも、なぜそのような なぞが生まれたのかという視点で読むならば、人としての性(さが)や人生観、宗教観を露わにする ことで、それまでの「静」の小説が、一気に感情を揺さぶられる「動」の描き方に変わります。 このギャップはたまらないです。 また、よくよく読むなら、本書では登場人物、特に荒木村重の心理描写が絶妙であることにも、 作者の技量を感じます。 勝手な解釈ですが、ストーリーテラーが荒木村重、狂言回しが官兵衛、そして真の主人公が 最後に現れる。そんな小説でした。 | ||||
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ミステリーに何を求めるのか。千差万別、多種多様な答えがあると思います。ある人は緻密なトリックを好み、またある人は大どんでん返しを好む人もいるでしょう。 この小説がミステリーである所以は何か。小説中の言葉を借りて答えるとしたら「冷たい熱気とでもいうような、独特の緊張」。これが私の答えです。 中弛みはおろか1ページも緊張感が途切れることなく、そして、その緊張感も煽られたものではなく、静かな、でも力強い緊張感が張り詰めています。 ミステリーに何を求めるのか。この小説には緻密なトリックは無いですし、大どんでん返しがあるわけではありません。トリックもストーリー展開も特筆すべき点はありません。 しかし、この小説でしか得られない「ミステリーとは何か」、「ミステリーに何を求めるのか」の答えがあると思います。 ミステリーの価値観を広げてくれる、特別な小説です。 | ||||
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直木賞受賞前に「このミステリがすごい」受賞を受けて購入。 ミステリーを戦国の歴史の中に放り込みながら、歴史と矛盾なく展開する構想力と、ふんだんに散りばめられたキラリと光る言葉遣いに感動。 一編の小説でありながら、謎解き短編集にもなっているというのも、感服。 | ||||
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ああ、こういう文章も楽にこなすんだ、という、作者の力量への感嘆がまず来てしまう。 私は一貫して作者のファンで、どれも水準以上の出来だと思う。 が、氷菓シリーズと季節限定スイーツのシリーズは何度も読み返すが、以降の作は二度読む気はしない。 この辺は自分でもよくわからない。ただ、ホームズ、横溝や乱歩といった、人生で何度も読みたくなる作品群は、ミステリとしての完成度ではない部分が人を引き付けるのだと思う。 技巧的で完成度の高いミステリに行ってしまったことを残念がるというのも変な話だけど、個人的にはそう思う。 氷菓シリーズで直木賞を出すくらいなら、日本の文壇も捨てたもんじゃないが、やっぱりそれは無理だよなあ。 | ||||
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素晴らしい作品です! 戦国時代の臨場感が抜群で、昔の大河ドラマを見ているよう。 ただし、言葉が難しく国語辞典を引きながらの読解でした(一方で、現在放映中の大河ドラマは全くの現代劇)。1回読んだだけでは味を嚙みしめられないので、繰り返し読む必要があるようです。映画化を熱望します。 | ||||
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モステリー以上に 「時代小説」としての 面白さが際立つ。文体も 時代小説独特のもので 詠み始めた時 以前の作品と違うと感じました。小説の中身とともに文章も変えてくるのは 作者の力量でしょう。ミステリーとしての そして時代小説としての説得力がすごい。最終章 圧倒されました。 | ||||
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2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」で官兵衛が有岡城の土牢につながれている場面を思い出す。有岡城主の荒木村重を演じた田中哲司と官兵衛を演じた岡田准一を脳内に浮かべながら読み進めた。内容は時代小説ではなく完全にミステリー。有岡城内で人質の阿部自念が殺害された事件、戦でとった首が凶相になった事件、織田方に通じていた瓦林能登入道が死んだ事件などが発生。城主の村重は事件の相談に土牢にいる官兵衛に会いに行く。官兵衛が安楽椅子探偵になるのかと思ったが、ヒントのようなものを与えるだけで事件の解決は村重が行う。でも、物語は事件を解決して終わりではない。そこに流れる本当の意図に驚いた。 | ||||
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個人の感想ですので,お気を悪くされたらごめんなさい. 一番の米澤穂信ファンが誇張したレビューをしていますが,私は初めて米澤作品を拝読しました. 安楽椅子探偵を用いたミステリとしては非常に面白いと思いました. ですが,荒木と黒田を用いたのはいささか無理があるかと. | ||||
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テンポが良い。そしてストーリーが上質である。これはすごい作家だ。他の本も読んでみる事としよう。 | ||||
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有岡城に籠城した荒木村重を説得しに行った黒田官兵衛が捕まるという、日本史に疎い私でも知っている歴史上のお話をミステリの舞台にしたというのが、なかなかうまいですよね。時代的に人が死んだりするのは当たり前ですし、籠城というクローズドサークルにおいて、捕らえた黒田官兵衛を安楽椅子探偵としてミステリを解いていくというのはすごく自然で、まずこの設定を考えた時点で、もう価値がある感じです。 ただ私個人としては、そこまで時代的な読み物が好きではないので結構読みにくかったのと、一つひとつのミステリの内容にそこまで興味を持てなかったというのもあり、先へ先へとページをめくる手が止まらない!というほどではありませんでした。 お話自体は、家臣一人ひとりのことまでちゃんと書かれてあるし、村重の心情などもちゃんと伝わってきて、なかなか重厚で読み応えのある内容だったなとは思うので、時代小説好きの人ならより楽しめるのではないかな、とは思いました。 | ||||
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籠城中の領内で起こる奇怪な事件に頭を悩ませた城主荒木村重が、地下牢に幽閉した黒田官兵衛に助言を求める。言わずもがなハンニバル・レクターを連想させる設定を本格ミステリーにしかも歴史小説にぶち込んでしまう、それだけでもミステリー小説愛好家、歴史小説愛好家、両方にとって垂涎せしめるものではなかろうか。少なくともいくばくかの興味はひかれるに違いない。 さて内容であるが、読み進めるうち、解決した事件の細部に、得心のいかない部分がいくつか生じ、作者の詰めが甘いのだろうかと、実に暗愚な勘ぐりをしてしまったのだが、その詰めの甘さにもしかと理由があったことが物語のクライマックスで判明し、思わず膝を叩く。 この作者は登場人物のその立場特有の心理を掬い取るのが非常にうまく丁寧である。おそらく作者はかなり倫理にのっとった人物なのではと想像させる。 細やかな心理を疎かにせず、死も軽くは扱わない。 城主の村重が領地を取り囲む牢としての君臨を望み、官兵衛は地下牢にいながらその村重をも呑み込む巨大な牢になろうと企む。そしてさらにそれを囲っているのは実は民であるという構造が面白い。 ミステリーとしての論理、戦国時代における各々の立場の心理、宗教を底流に持つ倫理、それらが隙なくがっちりと組み合わされており、小説自体がまさに堅固な城のようで、文句なしの傑作である。 | ||||
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歴史小説のジャンルだけでも十分おもしろい。いやミステリーのくくりを外した方が良いかも。 歴史背景の解釈のうまさだけで満足できる。 歴史ものの中では、よく背景に一時だけ出てくる話を、当時の人々の思いと荒木の最後の行状まで 含めて解き明かす手際はさすが。 ただあまり、うますぎてすり抜ける感があるのと、もともと救いのない背景だけど さらに全体を通じて暗い。もう少し明るい要素があると良かったのではと考えてしまう。 でも読んで損はないですよ。それだけは確か。 | ||||
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