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黒牢城
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黒牢城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全218件 141~160 8/11ページ
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伊丹城を見に行く機会はあり、叛いても自分一人尼崎に逃げたことぐらいしかしりませんでした。勝ち続けた故だけの家臣からの臣従が、丹波が墜ち、宇喜多が織田につき、毛利が攻めて来ない。確かに戦い続ける理由はなく、村重がそのように結論付けるまで、いろいろと伏線になる事件が起きているとは思いませんでした。今まで読んだ歴史小説にはなかった筋書きでした。 | ||||
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有岡城の荒木村重の織田信長への謀反の心理的描写は、新しい解釈だと思います。 ただ、さいごの経過報告のような書き込みは若干期待を裏切ります。もっと各登場人物の内部葛藤を描いてほしく思います。黒田官兵衛の心理的描写や、何故村重は有岡城を逃げたのか心情の吐露が欲しかった。 読み終わった後にもの足りなさを感じます。 | ||||
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全ての怪事件が一つに繋がる時、城を揺るがす衝撃が待っています。是非最後までお読みください。 | ||||
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歴史小説とミステリーが混ざった良質な物語。村重に捕らえられた黒田官兵衛。その細部を謎解きの観点から紐解いて理由付けしているのが見事としか言えません。 なぜ黒田官兵衛は荒木村重に協力するのか。そして村重は最終の着地点になぜ至ったのか。歴史や謎解きだけではなく人心掌握の難度も意識しながら見ていると面白さは急増するのでは無いかと思いました。 歴史小説に多い「難し過ぎる表現」はある程度薄められているので多少馴染みのある方ならスムーズに読めます。 ちなみに黒田官兵衛の事を何も知らないよりは吉川英治の「黒田如水」あたりを読んでおくと人物像なども事前に入ってきていいかもしれません(最悪Wikipediaでもいいかな)。 完全に何も知らずに読みたい!という方は一つのミステリーとして最終の結末も楽しみにしながら読むといい作品になります。 | ||||
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駄作 | ||||
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何か新しい時代小説を感じた。現代にも多くの通ずるものを感じた。ただ、単にミステリーの時代小説で、片付けられない何かがキラリと光った。 | ||||
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戦国武将のしたたかさが荒木村重の独白から感じられない。部下の掌握に奔走するかわいそうな現在の経営者のような描かれ方だと思う。第一話のアイデアでこの本は勝ちだが、もう少し短くして官兵衛を超える策士としての半兵衛をケレンたっぷりで描けば、ミステリとしての評価は下がるが、エンターテイメントとしてはさらに上がったと思う。二話目以降のリーダビリティがイマイチだったのが残念。 | ||||
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米澤氏の作品は初めて読んでの第一声、面白い! 最低限の史実は抑えて読んだが、知っていても知らなくてもそれぞれ楽しめると思う。 展開としては、荒木村重が目下籠城中の有岡城下で、最初、4つの事件が別々に起こり、その都度地下牢の官兵衛の頭脳を借りて解決。 次の段階で、一見無関係と思えた4つの事件を貫くある意志の存在が明らかになる。 さらに、事件全容を踏まえた上で大きな思惑があったことが判明。 最終的には、なぜ村重有岡城から“逃げた”のかという歴史上の謎に作者なりの答えを出す。 1つ1つは地味な事件だが、やがて、登場人物と共に読者も大きな歴史のうねりに飲み込まれていく感。 ミステリの謎解きのみならず、当時の人々の死生観、宗教観が明らかになり、新たな気づきがあった。 個人的にこれまで世界大戦前の戦いに関して、戦争より小規模で被害の少ない戦(いくさ)として過小評価してしまっていたが、本書で描かれる戦の惨状はすさまじいものがある。 そんな戦乱の世の中で平和を求める人間の気持ちというものが、槍よりも剣よりも矢よりも鋭く突き刺さってくる。その平和はあくまでも観念上のものであり、心の平安を求めるしかないというのが切ない。 個人的に残念だったのは、トリックとして時代物の道具が出てくるのだが、知らないものだったため犯行の様子が全く想像できなかったこと。注釈でイラストでも入れて頂けるとありがたかった。 また、本作のエピローグでは有岡城幽閉時の一連の出来事を総括する官兵衛のモノローグになるが、最後の最後思わぬことが起きる。その後の官兵衛の心境の変化に関しては、読者の推理に任せるということなのだろうが、やや時間切れの感で残念。 尚、難しい漢字にルビがないという意見があったが、版により違うのだろうか。 私が購入したのは4版だが、冒頭より、難波潟(なにわがた)、応仁(おうにん)の大乱、戦(いくさ)、数多(あまた)等、読みが入っていてなかなか親切だ。 ただタイトルにはふりがながなくて戸惑うが「黒牢城(こくろうじょう)」と読む(最終頁に記載あり)。 言葉使いも多少古臭いが理解を妨げるほどではない。 最近読んだミステリの中で群を抜く。 | ||||
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ミステリーでありながら、歴史小説でもある。しかも一級の!! | ||||
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折れた竜骨も良かったですが、此方も好みです。荒木村重は単純な悪役や、そうでなかったとしてもタイミング悪く反乱した間の悪い武将として描かれることが多いなか、ちゃんとした領主として描かれるていることに感心しました。かたや、黒田官兵衛は、テンプレート的な天才的軍師という印象だけでなく親であり、何より武将であることもキチンと描かれていることも良かったです。 | ||||
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新しいパターンのミステリーと思う。 ミステリーを絡めた戦国時代小説とも読める ミステリーだけでないどんでん返しもあって、面白かったです。 | ||||
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村重という小さな城の城主を通して人の死生感を随所に秘しつつミステリーの要素も時代性も語り読者を飽きさせません。 | ||||
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戦国謎解き小説で面白く引き込まれました。城主の村重が状況や聞き込みから謎を解きます。戦国もので展開が読めず、先が気になりどんどん読み進めちゃいます。内容もボリュームあるので長く楽しめます。難しい漢字が多いですが、KINDLE版だったので長押しで読みと意味が分かってより楽しく読めました。黒田官兵衛のヒントがいいアクセントとして効いてます。有岡城の城主である村重の物語でありながら、黒田官兵衛の物語でもあり、奥深い。 | ||||
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ご存じ、今年の直木賞受賞作です 元来が、ミステリー小説家の側面が強い作者が、歴史を持ち込んで、ミステリー仕立てにした新境地も、受賞の理由でしょうか さて、多くの方が書いておられる通り、織田信長の家臣であった荒木村重が謀反を起こし、有岡城にこもり、毛利の援軍を待つというのが主軸です ただ、毛利の到着が遅く、有岡城内でも、次第に、当初の意気盛んな雰囲気が変わっていき、奇怪な事件も起こるのですが、その理由を、織田家から遣わされ、幽閉された黒田官兵衛と村重が解いていくというのが、多くの方がレビューされているところです ただ、個人的には、主人公として挙げるには、さらに、奥方である千保代がいる気がします この3者が集まって、この時代における、 ・武士とは ・宗教とは を描いた作品のように思いました ネタばれになるので、詳しくは書きませんが、官兵衛・千保代にどん電返しを食らった村重が、毛利を頼り、有岡城を後にする中、多くの家臣たちが織田に討たれる中、人生を全うしたところが、いまいち、爽快感の点で納得が得られませんでしたので、星は4つにします | ||||
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籠城した場内の難題を解くというだけのミステリなのにこれが面白い。歴史好きでないと登場人物像が分からないのは難点。歴史好きにはこのネチネチした細かな謎解きが楽しめるという趣向になっています。 | ||||
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たまたま自分に合わなかっただけだと思うが、 事件発生までの導入が長ったらしいわりには、事件がしょうもなくて続きが気にならないし謎解きもたいしたことない。悪いが2章の途中で挫折しました。 | ||||
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へー でも直木賞追っかけてないから帯ついてても買わないかな。みんなが読んでるは選択肢にならないですからね。 選んだ方はラノベを選ぶことで新たな権威付けができて喜んでるんでしょうね。 | ||||
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時代劇ものは苦手なのでどうしようか悩みましたが「史上初、四大ミステリランキング完全制覇」の帯に負け購入。診察待ちの時間にと読み始めました。誰が裏切り者なのか、腹心の部下は?と当てはめるとさいごまで面白く読めると思ってます。(まだ1/8ぐらいしか読んでいない状態) | ||||
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個人的好みでしかないけれど、面白いか面白くないかと言われれば、ギリギリ面白いと言える、という程度のレベル。 良作と思えるものは、読後に何かしら心に引っかかる(良くも悪くも)ものがあると思っているが、何の印象も残らない作品。 ミステリとして優れているとも文章が美しいとも思わない。 再読はしないし、人にもすすめないだろうなと思う。 | ||||
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米澤穂信よねざわ・ほのぶは、なんと初めて読んだが、漢字にルビが嫌いな作家である。読めない漢字が続出しは、おおげさにしても10頁おきにはある。調べて、ついでに意味もとなると。読了に時間がかかったのには、米澤氏のルビ嫌いによるところが大きい。 謎解きの妙 主人公は、現実には有岡城に立てこもった荒木村重、そして牢屋に投げ込まれた黒田官兵衛のふたり。 圧倒的な面白さで、ネタバレを避けるためにあらすじは書かないが、とにかく謎解きが愉快であった。 米澤穂信は、心理描写の得意な作家で、村重と官兵衛のやりとりにもならず、お城の様々な人心や子分たちの心の変化など、みてきたように語ってくれる。 我々の中では、村重はあまりよいイメージではない。妻のだし様は美人で有名で、心もけなげ。亡くなるときもりっぱだったという。 だし様が辞世の句でも案じていたみどり子は、のちの岩佐又兵衛勝以(かつもち)という絵師。 村重は最後は利休十哲の茶人として堺で亡くなっているから、そこをいかして、米澤がお茶のシーンや茶道具を守る場面を巧みに織り込んでいる。いつしかこのウソのような本当のようなお話にのめり込んでしまった。 | ||||
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