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黒牢城
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黒牢城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全218件 201~218 11/11ページ
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きれいな状態で届きました。満足です。 | ||||
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設定といいい、ストーリー展開といい、もちろん謎解きといい 米澤穂信さんの手腕は冴え渡っています。 「氷菓」シリーズのミステリー作家が、このような本格歴史ものを書くとは 思ってもみませんでした。まさに「新境地」でしょうね。 しかも、ありがちな「歴史ミステリー」のように、これまでの いろんな作家が取り上げてきた(例えば、龍馬暗殺とか、本能寺の変とか) ありきたりな「謎」を解くのではなく、荒木村重の籠城と黒田官兵衛幽閉(拉致) を背景に、有岡城の密室空間を使っての物語。見事としか言えません。 でも、話が暗いんですよね。きっと根っからの米澤ファンには? 言葉も難しい(よく言えば、リアル)し、時代背景が分かっていないと ついていけないかも。(官兵衛の大河ドラマを見直したくなる) 作家の力量は十二分に感じさせてくれるけれど、読者層は大分裏切られるか。 | ||||
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米澤穂信がこういう作品を書くとは…。歴史小説に形を借りたハードボイルド作品。それなりの史実を基にして想像を働かすというのは、好きなタイプの作品だ。そして、幾つかの謎を少しずつ解いていくと言う形式をとって、その答えに導いていく。ハードボイルド作品を思わせるクールな文体が、畳みかける様に残酷な真実を突き付けていく。一番悲惨であるべき人物が、実は、全てのカギを握っていると言うのは、いかにも、と言う感じがするが、実に説得力がある様に思える。 多分、こんな事実はなかったのかもしれないし、ただ、黒田(小寺)官兵衛は土牢で空しく時を費やしていたのかもしれない。でも、こう言う事実があったのなら、荒木村重の行動にも、何となく、納得がいっているのが不思議だ。これが、小説のも面白さなのかな、と大げさでなく感じる。 星五つでないのは、エピローグがちょっと物足りない所か。これでもか、と描きこんでほしかったけど、それも米澤さんの作風なのだろうか。 | ||||
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登場人物のセリフの使い方が抜群で、実に読みやすいです。 謎、トリックの類は、読者に、登場人物への慣れと親しみとを増さしめます。 ただし、下手に史実を知っていると、話の筋に先読みできるところができてしまってつまらないです。 世の中には知らない方がよいこともあります。 | ||||
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荒木村重の心中やさぞかしと 思わせ、一気に読ませる勢いあり。 | ||||
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あ、小市民シリーズもあったけれどもあちらは別だしね。 有岡城の地下牢に閉じ込められた官兵衛と城主村重の間のやり取りが多いのかなと勝手に思っていたがそうでもなかった。 武士と宗教の関係が面白かった。 推理の原動力となった官兵衛の感情が官兵衛の物語を観たり読んだりしているとラストで納得。 読んでる途中で長政だろってちょっと悩んだ。 | ||||
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古典部シリーズに始まって、米澤先生の大ファンですが、ここまでの才人とは!単純に戦国小説としてもかなりの出来で、相当、勉強されたのであろうなと感心。ミステリとしては、個々の仕掛けはいささか小粒ですが。とは言え、有名な黒田官兵衛の幽閉劇をこの様なミステリーっぽい構成に組み込んだ構想力には兜を脱ぎます。先生の代表作の一つでもある「折れた竜骨」でファンタジー×ミステリーで見せた様にどの様な舞台でもミステリーは成立することを改めて証明されたかと。先生の作品では意外と人が死んでいないミステリーが多いのも作品の幅の広さの表れでしょうな。おそらく本年のミステリーベスト1の筆頭候補! | ||||
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やられた。。これはうまい。戦国の戦のど真ん中にミステリーを投げ込んできた着想がすごい。ましてや主人公の一人が荒木村重…謎が多いこの人物は、豪傑なのか?策略家なのか?ただ突然信長に謀反を起こした曲者なのか?どうしても松永久秀と同系統に見られがちな、情報の少ない人物を起用してくるとは。。著者はそんな人物をものの見事に描き切り、幽閉した黒田官兵衛とのやり取りも見事で、有岡城内の小さな事件と戦国の大乱の二つの流れを見事に自然と紡ぎ合わせていった。こんな歴史小説もありなんだ、と驚かせてくれた一冊。ミステリー小説作家の見事な歴史小説デビュー。面白かった! | ||||
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この著者の作品は初めてである。 加えて、戦国武将の荒木村重を描いた作品を読むのも初めてだ。 村重は信長を描いた作品にその名は多く登場するが、松永秀久ほどにも詳しくは触れられていない。 で、本書である。 村重は、大阪本願寺攻めに注力する信長に叛旗を翻し、有岡城にたてこもる。 有岡城は北摂に位置し、町全体を堀と城壁で囲むいわゆる「総構え」である(この「総構え」という言葉は、城郭考古学者・千田嘉博さんのテレビ番組で知ったのだがw)。 毛利からの援軍を信じての籠城戦の最中、黒田官兵衛が織田側の使いとして派遣される。 その官兵衛を、村重は切るのでもなく、返すのでもなく、地下牢に閉じ込める。 そこからストーリーが始まるのだが、籠城する城内には援軍が来ないこと、寝返りの頻発によって、重苦しい空気が日増しに濃くなっていく。 そこに、小さな事件が起こる。 その事件そのものは、村重が気付かなければ事件とも言えないようなことなのだが、この些事を放置すれば籠城戦の崩壊にもつながると懸念する村重は、その謎を解こうとする。 しかし解けない。 そこで、地下牢の官兵衛の知恵を借りようとするのである。 こうした小さな事件とその解決が章ごとに展開される。 その小さな事件と推理による解決のストーリーは、既読感がある。 時代も舞台も全く違うのだが、深緑野分『戦場のコックたち』を読んでいるような気分になったのである。 同書は、ノルマンジー上陸作戦後の連合軍(米軍)の炊事兵たちを描いた作品だが、章ごとに小さな事件が起こり、それが解決されていく。 それらを通して、ノルマンジー上陸後の米軍内の雰囲気を巧みに描いた秀作なのだが、それに似た印象を受けたのである。 しかし、『黒牢城』は終盤に至ると、それらの小さな事件が一つに収斂し、爆発するかのような終焉を迎える。 籠城中の城内を巧みに描いただけではなかったのである。 時代考証や戦国武将の思考方法なども緻密に表現され、違和感もない。 大した作品である。 この作者の他の作品も読んでみたくなった。 | ||||
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籠城戦の辛さ、それも対外的なものでなく、味方を疑わずえない対内的な状況は、村重に同情はします。 この主人公・荒木村重が籠った有岡城で起きた数々の事件は、はたして史実なのでしょうか?詳しくないので教えてほしいですが、もう一方の囚われ人・黒田官兵衛が獄中で名探偵よろしく解決の糸口を村重に与えるというのは・・・出来過ぎ過ぎて面白くなかったです。 本郷氏の帯書きに“骨太な合戦描写~”とありますが、全然そんなこと感じませんよ。 | ||||
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戦国×ミステリ そんなジャンルがあるのか? ミステリーファンは当然楽しめるが、戦国時代ファンでなくとも米澤氏らしい作品で不思議と読みやすい。さらっと読んでも映像が浮かんでくる描写。 ファンタジー×ミステリの「折れた竜骨」と並ぶ同氏の大作がまた生まれた。 | ||||
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織田に謀叛した荒木村重は使者の黒田官兵衛を有岡城内に捕らえる。が、城内で曲事が生じるたびに官兵衛に相談を持ち掛け……という歴史ミステリー。 傑作。全編を通して歴史小説としてもミステリーとしても堂々たる佇まいで本当におもしろかった。織田と事を構えているため常に予断を許さない状況であり、全編にわたって緊迫感に満ちている。曲事(事件)のいずれも歴史小説、特に戦国を舞台にしたものでなくては描けないもので、すべてが現代に生きる人間には思いもよらないような、けれど確かな納得を呼び起こさせる絶妙の塩梅なのもすごい。ボリュームたっぷりだけど読みやすいので、いつか子供たちにも勧めてみたい。 | ||||
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下克上、戦国時代の武将たち。 天下布武を目指す織田信長。 信長に叛旗を翻した荒木村重は有岡城に籠城戦を展開する。 が、まさしく四面楚歌の状況。 そして、有岡城内の牢獄の中には黒田官兵衛が。 そんなシチュエーションで繰り広げられるミステリー小説。 連鎖する因果は語る。 | ||||
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荒木村重が織田信長に謀反し有岡城で籠城戦を挑む最中、土牢に幽閉された黒田官兵衛が安楽椅子探偵として、城内外で発生する不可解事件を解決する戦国ミステリー。 本章4編の連作で、推理と戦略が錯綜し、最後に全てが繋がっていく。 雪密室や怪奇現象は、筆者らしい精緻なロジックで謎解きされる一方、戦国の世ならではの人々の事情や思想が、事件の背景や因果に取り込まれ歴史ロマンとしても読み応えありました。 そして終章で明かされる事実に、最も強烈な因果を感じました。 | ||||
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恥ずかしながら作者のことを知らなかったのですが、読んでみてびっくり。最近の研究を内容に取り入れていて、とても面白く読めました。それでも歴史ばかり書いている方ではないのですね。 もしかしたらミステリーとして読むとイマイチ?なのかもしれません。しかし戦国ファン、黒田官兵衛ファンからするとたまらないのではないでしょうか。 | ||||
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歴史小説でありながら、内容としてはこれまで読んできた米澤穂信先生の作品と変わりなく謎解きがあり、どんでん返しもありでした! 昔NHKで見た大河ドラマを朧げに思い出しながらどんどんと読み進めることができました! | ||||
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内容は言わずもがな面白い。感想、思うところはたくさんありますが、まだ文字にできるほど整理できてないので、割愛。 P439の誤字があります。編集の方、今後は注意してください。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 『戦国×ミステリー』とはあるものの,同じ著者で魔法の世界での謎解きを描いた, 『 折れた竜骨 』とはだいぶ趣が異なるようで,戦国時代らしい謎は用意されますが, 目を引くほどのものはなく,それによる戦への影響など,戦国小説の色合いが濃いめで, これはこれで悪くないのですが,想像や期待をしていたものとはいささか違っていました. では,中心となる一人の武将の苦悩や孤独,また勇敢な戦いの物語なのかと思いきや, その人物や史実をまるで知らなかった自分には,ちょっと意外で新鮮な転がり方を見せ, 彼を魅了した黒田官兵衛との奇妙なやり取り,さらにその結末には複雑な感情を覚えます. 一方,その男を悩ませ続けた数多くの事件において,黒幕の存在は印象に残るもので, ただの犯人当てであれば,それほど難しくはないのですが,そこに秘められた覚悟には, この時代ならでは生と死への考え方など,静かながらも激しい思いが強く胸に響きました. | ||||
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