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黒牢城
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黒牢城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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歴史小説にしては重くないなと思ったが、解説を読んでわかった。ミステリーだったんだね、歴史小説ではなく。解説も軽いし。でも、荒木村重という名前だけは聞いたことがある人や、伊丹の城のことを知ったのは、関西人としては良かった。 | ||||
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会議の多い会社は評価が低いらしいが、この有岡城の会議の多さはどうしたことか。籠城中だから?籠城中だと信長でも会議ばかりするのだろうか? | ||||
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評価およびコメント数すごかったので、超期待をして読みましたが、そこまでではありませんでした。 歴史物大好きで手当たり次第読んでいますので、荒木村重のこともよく知っていますが、なんか感情移入できませんでした。ミステリーという触れ込みだったので、次へ次へとなるかと思ったのですが、意外と読みにくく無難に読み切ったという感じです。最後の謎解きのところはこれまでのまとめ的な解説があったので、「あ〜そうだったのね」とすっきりはしましたが、ミステリーとしてはそんなでもなかったかなと。やっぱり歴史小説は事実がわかっているだけに、そこに至るまでにいかに面白く読ませるかということを求めてしまうので、ちょっと私にはハマりませんでした。 | ||||
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織田軍に反旗を翻した城主・荒木村重。籠城の中で起きる事件の謎を解いていく物語。 "解説"の書評はベタ褒め。戦国時代+ミステリーでまとめあげるのは凄いですし、各章の謎が最後に繋がっていく構成は面白かったですが、個人的にはそこまでの感動はなかった...。なんでだろうと考えてみると、城主の荒木村重が探偵役という設定に違和感があったのかも。武将たちの戦略・戦術の話は好きだけど、殺人事件の犯人探しとなると、ちょっと違和感。 | ||||
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文章のテンポが悪く、読み続けるのに苦労しました。 構成は悪くないと思うので映像化したら面白いと思います。 配役は岡田准一、田中哲司、濱田岳で | ||||
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悩む→牢屋行く→謎めいた会話→閃く が羊たちの沈黙のパクりに見え、繰り返しに飽きてしまった なまじ史実があると(織田側じゃないならこの後どうせ負けるから…)が脳裏にちらついてしまい入り込み辛い 絶賛されすぎていて、そういった声を排して読んでいたら普通だったと思うが帯や売り込みがわざわざハードルを上げすぎている気がする | ||||
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読了感はよかったです!! でもわざわざミステリーにしない方がよかったのではと思いました。 それがない方がもっといい本になったと思います個人的には | ||||
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直木賞受賞作って事で楽しみにしてましたけどねぇ…まぁ、色んな採点基準があるんでしょうね~ | ||||
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この著者の作品は、非常に評価されているため、期待を持ち過ぎてしまうのがいけないのか、あれ?と思うことが多い。 まぁ、相性が悪いだけかも知れないが。 「満願」のときも、ひとつひとつの短編は良いのですが、あまりに評価されていたので、ミステリーとして最後に全ての話の様相が変わるような仕掛けがあるのだろうと期待しながら読んでいたため、物足りなさが残ることに。 ミステリーとしてではなく、直木賞的な方面の評価だったみたい 今回も、ひとつひとつの短編が積み重なったうえで、全体としての大仕掛けがあるのかと期待したのだけど。 もしかしたら「樅ノ木は残った」のように通説を覆すような大仕掛けを狙ったのかなとも思ったが、もしそうであれば今一つ不発だったように思う。 | ||||
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推理小説・歴史小説というだけでなく、荒木村重、黒田官兵衛という人物たちの知性、胆力、人生観のようなものを見事に表現している。そして、囚われの身である黒田官兵衛の知恵・奇才が、荒木村重のそれを上回っており、村重がわざわざ牢屋の中にいる官兵衛のもとを訪れて教えを乞うという形も面白かった。黒田官兵衛に関する本は何冊か読んだことがあるが、荒木村重に関しては今回初めて読ませてもらった。荒木村重に関する本を他でももう少し読んでみたいと思った。 | ||||
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直木賞をとる作品は。 個人的には。籠城の小事をだらだら検証して長い割りに真相はどうでもよく、こんなことにかまけてたらそりゃ敗走するわと思う。ラストに明かされる動機もあの段になって、なんとか全体に一貫したテーマを付与する必要があったのでしょう。 文章の風格は面白く格調を高く保つことに成功している。ただやはり私にはミステリー面の隙を潰すための迂遠で読みにくい文章でした。 第一章の印象が一番秀逸ですね。 | ||||
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歴史小説が好きで、米澤穂信さんのミステリーも、多くはないですが最近の著作をいくつか読み、面白かったので購入しました。 通常面白い本であれば数時間で読み終わるのですが、この本は週末の時間に少しずつ読み進めたので、読了まで週末3回を費やしてしまいました。時間をかけてじっくりと読みたい、という理由でなく単純に読み進めようと言う気力が起きなかったのです。 端的には登場人物、ストーリー、ミステリー・時代小説という舞台装置、全てに感情移入ができませんでした。 登場人物としては荒木村重も黒田官兵衛もなんとなく闇を抱えた暗めなキャラクターです。もちろん描写はしっかりしているのだと思います。ただ、私にとってこの登場人物が成功・成長していく過程を見守りたい、読み進めたいというよう感じるキャラクターではありませんでした。 ストーリーも負けゆくことが明白な籠城戦の中で展開され、終始暗い雰囲気が漂います。読み進めても事態が好転する兆しもなく、敗北が明白になる一方です。ある程度の歴史を知っていれば大きな結末がわかっている中で、取り扱われる事件はどれも些末(と思えてしまうような)ものばかりに感じられました。もちろんこれは読む前から分かっていたことですし、歴史を変えることはできないので制約のある舞台設定だったのだと思います。 ただし、ミステリー・歴史小説という舞台装置のジャンルに惹かれてそもそも手に取った本ではあるので、私はその2つがあれば面白くなるだろうと期待していました。ミステリーは最後の最後に大どんでん返しがあったりするので、途中で投げ出すのは勿体ないかもしれない、と思い、とりあえず最後まで読みました。しかし、肝心なこの2つも期待外れでした。 まずミステリーやトリックに関しては扱う題材が惹かれません。殺される人物は創作?の人物でしょうか(単純に私が歴史に詳しくないからかもしれませんが)、だからどうしたというような人ばかりでした。トリックや謎も提示はされてるのですが、なんとなくこじつけ、後付のようなトリックや背景のように思われました。特に背景に創作人物が絡んでいると、こじつけ感が増幅されるように感じました。 歴史小説との期待も持って手にしたので、壮大なスケールで歴史を動かすようなダイナミックな展開があるのか?と思いきや、些末な事件のこじつけのような創作のトリックや背景に関する禅問答のような官兵衛とのやり取りが延々と続きます。完全に興味を失った私は、途中からは何も考えずに、早く巻末までたどり着かないかな、と思いながら消化試合のようにページを繰っていました。 だからといってこの本が面白くないとは言いたいわけではありません。直木賞を受賞して高い評価を受けている本ですので面白くないはずがありません。 私がこの本を楽しんで読めなかったのは、歴史×ミステリーというジャンルへの自分の勝手な期待が独り歩きしてしまったからだと思います。 暗くて期待が持てない状況で始まるミステリーでも、引き込まれて読み進められるミステリーはあります。私は初っ端から自身の期待値設定を誤りました。魅力的なキャラクターとダイナミックな展開、壮大な舞台というミーハーな期待を持って読み始めた私は、冒頭でその大きなギャップに気づきましたが、新刊本ということで高めの値段を払った手前途中で投げ出すわけにも行かず、後悔に苛まれながら読み進めるしかなくなってしまいました。 本が好きな理由は「次の展開はどうなるのだろう、もっと読みたい」と思う引き込まれる感覚を感じられるからです。苦痛を感じながら読むのは本末転倒です。そのためにも自分の好きなジャンルと合致した本なのかを確認することがいかに重要かという、ごくごく基本的なことを改めて痛感することとなりました。 | ||||
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打首の描写が、リアルすぎる | ||||
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荒木村重の籠城と黒田官兵衛の幽閉のエピソードに、推理小説の要素を上手く取り入れた意欲作です。 単なる安楽椅子探偵の枠に収まらず、「羊たちの沈黙」のような、二人の奇妙な共生関係と対決が見どころであり、良く練られています。 細々とした事件が次第に束ねられて、やがて村重を追い詰める脅威となる構造も見事です。 時代や風俗についてもよく調べられており、フィクションと史実が辻褄が合うよう腐心されたことがうかがえ、文章も丁寧で読みやすいです。 直木賞をとったのも、まぁわかります。 しかし、籠城の果てに落城するという史実が下敷きなためもあってか、ストーリーに派手さはなく、常に陰鬱な空気が漂います。 村重は戦に奮闘しながら、懸命に謎を解いていくにもかかわらず、真綿で首を絞められるように、粛々と窮地に追いやられていきます。 それが丁寧で落ち着いた文調で淡々と書かれていくので、悪く言うと教科書を読んでいるかのような冗長さを覚えました。 また、これは私の知識が乏しいことにも原因がありますが、歴史小説的な重厚さを演出しようとするためか、難しい単語が多く使われ過ぎているように思いました。 月並みの辞書では太刀打ちできない言葉も多かったので、スマートフォンの検索が手放せませんでした。 これは読み手の読むリズムを乱し、物語への没入を妨げ、展開を冗長に感じさせる一因となっているのではないでしょうか。 そして私には、推理物の要である黒幕の動機と行動が理解できませんでした。仮に動機がそれであったとしても、黒幕が村重を上手く利用すれば、事件に仕立てる必要はなかったのではないか、と考えてしまいました。 特に第一の事件と第四の事件は、オチを読んで、「村重に事情を伏せてまでこの事件を起こす必要があった?」とさえ感じてしまいました。 作品としては良くできています。でも楽しめたかどうかは大きく評価が分かれそうだ、という所感をもって、このレビューの締めと致します。 | ||||
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伊丹城を見に行く機会はあり、叛いても自分一人尼崎に逃げたことぐらいしかしりませんでした。勝ち続けた故だけの家臣からの臣従が、丹波が墜ち、宇喜多が織田につき、毛利が攻めて来ない。確かに戦い続ける理由はなく、村重がそのように結論付けるまで、いろいろと伏線になる事件が起きているとは思いませんでした。今まで読んだ歴史小説にはなかった筋書きでした。 | ||||
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有岡城の荒木村重の織田信長への謀反の心理的描写は、新しい解釈だと思います。 ただ、さいごの経過報告のような書き込みは若干期待を裏切ります。もっと各登場人物の内部葛藤を描いてほしく思います。黒田官兵衛の心理的描写や、何故村重は有岡城を逃げたのか心情の吐露が欲しかった。 読み終わった後にもの足りなさを感じます。 | ||||
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ああ、こういう文章も楽にこなすんだ、という、作者の力量への感嘆がまず来てしまう。 私は一貫して作者のファンで、どれも水準以上の出来だと思う。 が、氷菓シリーズと季節限定スイーツのシリーズは何度も読み返すが、以降の作は二度読む気はしない。 この辺は自分でもよくわからない。ただ、ホームズ、横溝や乱歩といった、人生で何度も読みたくなる作品群は、ミステリとしての完成度ではない部分が人を引き付けるのだと思う。 技巧的で完成度の高いミステリに行ってしまったことを残念がるというのも変な話だけど、個人的にはそう思う。 氷菓シリーズで直木賞を出すくらいなら、日本の文壇も捨てたもんじゃないが、やっぱりそれは無理だよなあ。 | ||||
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個人の感想ですので,お気を悪くされたらごめんなさい. 一番の米澤穂信ファンが誇張したレビューをしていますが,私は初めて米澤作品を拝読しました. 安楽椅子探偵を用いたミステリとしては非常に面白いと思いました. ですが,荒木と黒田を用いたのはいささか無理があるかと. | ||||
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有岡城に籠城した荒木村重を説得しに行った黒田官兵衛が捕まるという、日本史に疎い私でも知っている歴史上のお話をミステリの舞台にしたというのが、なかなかうまいですよね。時代的に人が死んだりするのは当たり前ですし、籠城というクローズドサークルにおいて、捕らえた黒田官兵衛を安楽椅子探偵としてミステリを解いていくというのはすごく自然で、まずこの設定を考えた時点で、もう価値がある感じです。 ただ私個人としては、そこまで時代的な読み物が好きではないので結構読みにくかったのと、一つひとつのミステリの内容にそこまで興味を持てなかったというのもあり、先へ先へとページをめくる手が止まらない!というほどではありませんでした。 お話自体は、家臣一人ひとりのことまでちゃんと書かれてあるし、村重の心情などもちゃんと伝わってきて、なかなか重厚で読み応えのある内容だったなとは思うので、時代小説好きの人ならより楽しめるのではないかな、とは思いました。 | ||||
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荒木村重の反乱は織田信長が主人公の小説には必ず出てきます。大抵は毛利と通じた村重が有岡城で反逆、籠城の末、家臣や妻を捨てて逃げる、村重は武士の風上にも置けない卑怯で臆病者という話です。 本書はその大枠の中で村重から見た反逆とミステリーが融合した小説です。どこまでが創作でどこまでが史実かはあまり考えない方がいいでしょうし、この小説の中では世界観は一貫しています。黒田官兵衛を殺させなかった理由、村重が城を脱出した理由、いずれも理屈が通っています。 しかし、この世界観を外から眺めると、実は少しおかしいところがあるように思います。作中の理由で官兵衛を殺さなかったのなら、生きて返した方が理に適うし、作中の気持ちで有岡城を脱出したのであれば、伊丹城でくずぐずしないはずなのに、実際にはぐずぐずした後、毛利へ逃げて行きます。 あともう一つ残念なのは村重の性格が今一つはっきりしないことです。寡黙な主人公だから仕方がないとは思いますが。 でもそんなことはどうでもいいです。ミステリーとしては面白いし、設定も秀逸です。楽しめることは間違いないです。ぜひ読んでみてください。 | ||||
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