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黒牢城
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黒牢城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全218件 61~80 4/11ページ
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信長軍に包囲された有岡城で起こる奇怪な事件をめぐった戦国ミステリ。城主の荒木村重の、戦の勝敗はもちろん、家臣の士気のコントロールにも心を配りつつ、それでいて苦悩を対等に共有できる相手もいないという苦境が、企業の経営者に通じるなと思った。 | ||||
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黒田官兵衛がハンニバル・レクターで戦国謎解きミステリー この設定、時代考証無視してエンタメ全振りの話しを作っても有りだと思う 内容的には、問題解決して城を一つにまとめようと奔走する村重がおもしろい でも、生き延びた後の村重の行動と、本の中のキャラ設定がしっくり来ない このキャラだと城から逃げたあと、早い段階で責任とる気がする。 生き延びて汚名を着続ける地獄を選んだ的な? | ||||
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戦国時代、織田信長に突如謀反をおこした荒木村重のもとで幽閉された黒田官兵衛が、土牢の中から名推理をするという、やや変わったミステリー。 実際の史実とミステリーが上手く融合している。 米澤さんは本当に守備範囲が広いですね。 歴史好きにもミステリー好きにもオススメできる一冊。 | ||||
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次々と起こるミステリーと城内の士気とが絶妙に関連していて、感情移入しつつ、飽きる事なく一気に読めました。歴史、ミステリー好きにおすすめです。言葉は難しいところもありましたが、途切れる程では無かったです。 | ||||
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史実に基づいて書かれた,時代劇版アームチェア・ディテクティブ. 場内で起こる様々な事件について,地下牢に幽閉されている黒田官兵衛が 謎解きを行う. 重厚なストーリーは,読みごたえがあった. 実際,本の厚みもあった. 後半,若干,冗長になったが, ラストは良かった. | ||||
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前から話題になっていた本である。内容は、荒木村重の謀反を諌めるために有岡城に乗り込んだ黒田官兵衛が、土牢に囚われると言う、歴史上よく知られている事実を元にしている。但し、語られる内容は恐らく作者が作り上げたものだと思う。作者は、荒木村重の統率力を高く評価した上で、黒田官兵衛の類い稀な洞察力を絡めて話を進めていく。いわば、籠城の中にあって気の滅入りがちな部下に対して、いかにして指導者は部下のやる気や緊張感を保っていくかを書き上げたものだ。 荒木村重を初めとして黒田官兵衛や村重の配下の武将たちの言動がその時代らしい言葉を語るので、臨場感があり重厚な感じを醸し出している。小説として面白く読んだ。 | ||||
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すごい傑作だと思うのよ。もうよく書けてる。戦国時代にタイムワープしてきたみたい。当場人物がみんな戦国の思考で個性的。そんなキャラが城の中で謎を解いてゆく。物凄い着想。 でもね、なんかイマイチ面白くないんだよね。何でかなって考えて分かりました。つまり、荒木村重に思い入れして読んでる自分がいた。だって彼は知恵はあるし、戦国の男らしさもかっこいい。信長を相手に勝負仕掛けようってだけの人物なのよ。だから活躍してほしいんだよね。でもね、官兵衛の前になんか良いとこないし、最後は策にはまって武士の名折れみたいな結末になっちゃう。これが,面白くない原因なんだ。 | ||||
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本のあらすじを見て気になり、他の方のレビューを見ると使われている言葉が難しそうなので語彙力を上げるにも良いかなと思い購入しました。予想以上に意味調べをしている自分がいますが、時間かけて読み進めています。普段使わない漢字には丁寧にふりがなが振られていました。 | ||||
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読み応えがあった。 信長に謀叛した荒木村重の立て籠もる有岡城を舞台としている。 城中で起きる事件を、村重が土牢に閉じ込めた黒田官兵衛と謎を解き明かしていくミステリー仕立て。 しかしこの謎解きはそれほど興を引く物ではない。 全ては終盤の因果話へと帰結するる、この展開が素晴らしいと思う。 主役は荒木宗重ではなく黒田官兵衛なのか、と思う。 最後に官兵衛に言わせる言葉がいい。 ー故に神の罰、主君の罰よりも、臣下万民の罰は尤もおそるべし。 聞かせたい人は沢山いる。 お勧め度は90パーセント。 | ||||
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謎解きも面白いが、村重の部下を見る観察や考え方が大変勉強になった。リーダーの心得として大切なことを学んだ。 | ||||
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予備知識なしに本書を読み始めたが、荒木村重が主人公と知って読むのを止めようか迷った。信長に謀反を起こした荒木村重がどのような末路を辿るか、大河ドラマなどで知っていたからだ。 本書は大きく4話で構成され、1話ごとに荒木村重が織田信長の軍勢に取り囲まれて籠城する有岡城で不思議な事件が発生し、その真相の究明に村重は取り組むがうまく行かず、最後は牢獄に閉じ込めた黒田官兵衛の知恵を借りることにより解決する形で物語が進んでいく。 村重が籠城している有岡城で発生する事件は結構地味なものもあり、これがどう全体で繋がるのか興味を惹かれ読み進めた。最後の結末はあっと驚くほどではなかったが、全体としては籠城の中で徐々に追いつめられる村重の心理を繊細に描いた結構楽しめる内容であり、歴史小説とミステリーの要素をうまく組み合わせた作品だと思った。 | ||||
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次はどうなるんだ、なぜこうなったんだ、誰がこんなことできたんだ。こんな感じで、常に読み手の気持ちをそそる優れた小説。 時に、「んー、ひょっとしたらこういうことかな?」とか考えてみたり。 あっという間に読み終えてしまいました。またこんな作品出ないかなーと思います | ||||
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黒田官兵衛の話と思って読み始めました。 話は、有岡城の中の事件が、メイン。 戦国時代、武士の日常と、各自の思い。 あっという間に、読了。 米澤穂信さん作品、色々読みましたが、歴史物語も、日常の謎時要素が、含まれているな。 と思いました。 | ||||
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この著者の作品は、非常に評価されているため、期待を持ち過ぎてしまうのがいけないのか、あれ?と思うことが多い。 まぁ、相性が悪いだけかも知れないが。 「満願」のときも、ひとつひとつの短編は良いのですが、あまりに評価されていたので、ミステリーとして最後に全ての話の様相が変わるような仕掛けがあるのだろうと期待しながら読んでいたため、物足りなさが残ることに。 ミステリーとしてではなく、直木賞的な方面の評価だったみたい 今回も、ひとつひとつの短編が積み重なったうえで、全体としての大仕掛けがあるのかと期待したのだけど。 もしかしたら「樅ノ木は残った」のように通説を覆すような大仕掛けを狙ったのかなとも思ったが、もしそうであれば今一つ不発だったように思う。 | ||||
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舞台は織田信長に反旗を翻し、孤独な籠城戦を続ける有岡城です。 そこで数々の奇怪な出来事が起こり、城内の動揺を鎮めるために城主である荒木村重が真相を解明するというものです。 この設定が斬新で、驚きました。 探偵役は当時城内で幽閉されていた黒田官兵衛です。もちろん官兵衛は城内を歩き回れないので、荒木村重から話を聞いて、回答につながるヒントを出すだけです。 安楽椅子探偵物といえるかもしれませんが、敵味方の関係なので少し一物があります。 そうした関係性も含めて面白かったです。 構成としては連続短編が4つあり、まとめて1つのストーリーともなっています。 それぞれの謎としては、基本的には従来のミステリで使われている手法の応用ですが、第二章『花影手柄』は戦国時代だらかこそ成立するトリックで、とても面白かったです。 4編を通じて、黒田官兵衛の本当の目的、さらには荒木村重が単独で脱走した理由まで綺麗に説明が付けられています。 そのための伏線が、4編を通じて貼られています。 本書は第166回直木賞だけでなく、第12回山田風太郎賞、このミステリーがすごい!2022年版 国内編第1位、週刊文春ミステリーベスト 10 国内部門 1位、ミステリが読みたい! 2022年 国内篇 1位、2022本格ミステリ・ベスト10 国内ランキング 1位、第22回本格ミステリ大賞 受賞、 などと総なめ状態です。 それだけの傑作ミステリだと思います。 歴史に残るミステリを堪能したいひとのために! | ||||
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内容は本当に素晴らしいが、現代ではあまり見かけない漢字が多く書かれていて、読み始めた時は「これ、最後まで読めるのか…」という不安に駆られましたが、スマホの辞書を使いながら完読しました。 | ||||
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歴史モノではあるが、私が期待したものではなかった。長くて途中で何度も挫折しかけた。 | ||||
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話題作、斬新な設定だったので読んだが、これまた読みにくい。 読む人を選ぶ、戦国小説の独特の言い回しが大丈夫な人用の小説です、だめな人は読むのすら苦痛です。 試し読みでも読みにくかったが、なれるかと思い読んだが慣れなかった、歴史小説が好きな方にはいいかもしれないが、試し読みして合わなかったら読まないほうがいい。 黒田官兵衛は本の少ししか出てこなく、途中で途中でアドバイスする程度全体の10%位しか出てこない。 謎解きは荒木村重が解いていく。 謎もマイルド楽しめない、ほぼ戦国小説な感じだった。 最後まで読んだが読むのが凄く苦痛だった、読まずに書評したくなかったので読んだ、最後だけ伏線回収してスッキリだったので★2つとした、最後がだめなら☆1つだった。 You Tubeやレビューで大絶賛だったがそれほど大した作品でもなかった。 | ||||
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推理小説・歴史小説というだけでなく、荒木村重、黒田官兵衛という人物たちの知性、胆力、人生観のようなものを見事に表現している。そして、囚われの身である黒田官兵衛の知恵・奇才が、荒木村重のそれを上回っており、村重がわざわざ牢屋の中にいる官兵衛のもとを訪れて教えを乞うという形も面白かった。黒田官兵衛に関する本は何冊か読んだことがあるが、荒木村重に関しては今回初めて読ませてもらった。荒木村重に関する本を他でももう少し読んでみたいと思った。 | ||||
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【読書のきっかけ】 デビュー当時から、実力派のミステリ作家と評価されてきた著者が、遂に本作品で、直木賞を受賞しました。 しかも、歴史小説で。 ミステリ好き+歴史好きの私としては、読まずにはいられませんでした。 (本格ミステリ大賞を受賞しているところも、読みたくなった動機のひとつです) 【率直な感想】 <設定の巧みさ> 本作品は、信長に謀反を起こし、有岡城に立て籠もる荒木村重のもとに、翻意させようと、黒田官兵衛が単身、乗り込んでくるところから幕を開けます。 死を覚悟していた官兵衛の意志に反し、村重は城の地下の牢獄に、官兵衛を幽閉してしまう…。 官兵衛の物語としては、この幽閉は、大きな見せ場。 2014年には、大河ドラマ「軍師官兵衛」が放映されましたが、ここでも見せ場となっており、あまり歴史に詳しくなくても、このドラマを観ていれば、すんなり本作品に入り込めるのではないかと思います。 多くの読者を獲得する巧い設定だな、と思います。 <ミステリとしての観点> もちろん、設定が巧いだけで、受賞はできません。 本作品は、序章と終章の間に、4つの章があり、それぞれの章で、不可解な事件が発生します。 これに困惑した村重は、官兵衛に事件について、相談を持ちかけます。 すると、官兵衛は、話を聞いただけで、事件を解決してしまう。 (正確に言うと、解決のヒントを語るだけですが、真相を見抜いての発言となっています) 「話を聞いただけで」というのは、いわゆる安楽椅子探偵。 本作品は、幽閉された官兵衛が探偵役という、斬新な発想のミステリ小説となっています。 それぞれの事件解決が、優れたミステリ小説として成立しているところが、評価されたのでしょう。 また、本作品は、歴史小説としては長編ですが、ミステリ小説としては、「連作短編集」の体裁を取っています。 現代の日本のミステリ小説界では、単なる「短編集」で終わらせない、ある趣向が凝らされた作品集が散見されます。 その内容はネタバレになるので記載はしませんが、本作品でも、その「趣向」が凝らされている点は、現代ミステリに相応しいものとして、評価してよいと感じています。 <歴史小説として> 歴史小説は、解説書ではないので、史実を変えることはしないけれども、フィクションを巧みに取り入れて、読者を楽しませてくれます。 ドラマですと、大河ドラマも同じ手法ですね。 このフィクションの部分が、本作品では、ミステリとしての謎解きの部分なのですが、これだけでは、直木賞は受賞できません。 直木賞受賞作品には、人間描写(人間ドラマ)がなければならない。 本作品では、村重と官兵衛の戦国時代を生き抜く武士としての人生観や世界観が丁寧に描き込まれている。 さすが、直木賞受賞作、と感じました。 【全体評価】 歴史小説+ミステリ小説であり、人間ドラマとしても巧みな描写がされている点からすると、これは著者の代表作となることが確定的な傑作と感じました。 | ||||
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