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黒牢城
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黒牢城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全218件 81~100 5/11ページ
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臨場感があり、あっという間に読めたので面白かったんだと思う。 最終的に歴史の真実は誰にもわからないため、何となく釈然としない部分が残ってしまう。 | ||||
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満願も良かったけど、こちらもお勧め! | ||||
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歴史ものですが、かたくるしくなく、ミステリー小説として楽しく読めました 歴史も好きなので、お得感があります | ||||
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私の出身地での物語なので読み進めるも余りにも面白くなく半分程で挫折 これミステリーなの? | ||||
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牢獄の中でこの様な会話がなされたかどうかは定かではありませんが(多分無かったでしょうが)、非常に奥深く読み応えのある楽しい一冊でした。そしてただ単に楽しいだけでなく、(もちろん詳細は記しませんが)終盤の「裏切者は〇〇〇」という辺りは現代の組織論にも当てはまる話だなと深く感銘を受けました。歴史が好きな方だと親しみのある名前が出て来るため読みやすいと思いますが、そうで無い方でもある種の推理小説としても楽しめる一冊だと思います。 楽しい時間をありがとうございました。 | ||||
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直木賞作品を読了。織田信長を裏切った荒木村重を主人公にして、黒田官兵衛を脇役にした、戦国時代の刑事と探偵をタッグにしたような物語。どこまでが歴史上の話か、全くの作り話か分かりませんが、最後の犯人というか黒幕とか、さらにラストのハッピーエンドはなかなかのものです。 | ||||
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この本は買いですぞ。 | ||||
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ミステリとホラー、ミステリとファンタジー、ミステリと医療もの、等昨今一部で流行りのハイブリッドミステリの一角 歴史+ミステリなハイブリッド歴史ミステリ小説 作者の「氷菓」がお気に入りだった為、苦手な歴史ものだが読んでみようと思った 読了して全体的な纏まりは歴史小説だが、その中にミステリ要素を持ち込んだという印象だった これを歴史小説として読むか、ミステリとして読むかでやや印象が変わるのではないか 歴史上の有名戦国武将に安楽椅子探偵をやらせる、という展開は面白かった 氷菓はジュブナイル+ミステリという印象だったし、この作者はミステリのハイブリッド化に才能を感じる | ||||
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米澤さんのファンです でも、例えば、第一章、雪夜灯籠、ミステリーとして、成立してないと思います | ||||
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設定は面白いが、トリックが陳腐。 推理小説としてはつまらないのではないか。 | ||||
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この作家の方の本は全部読んでいます。 ぜひ読んでください。 | ||||
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歴史小説とミステリの素晴らしい融合 | ||||
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読み応え十分。それまで著者の現代物を読んでいたので、こんな歴史ものを書けるなんて驚いた。次にどんな作品を書いてくれるか楽しみだ。 | ||||
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各所で発生する難事件に対し、一国の主がその事実を追求する中で、国の在り方や組織としての大義に対して悩み答えを導こうとする様を描いた作品。人質として捉えられた黒田官兵衛との対話の中で、内面にある考えやある種の追い目を感じながら、それでも主としての存在を成り立たせるために、大義になりうるものを信じようと葛藤する様は、現代の会社組織にも通じるものを感じた。 | ||||
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今回は、ネタバレしたい、と思わせる著者の持つ緊張感ときらめく描写、例えば、ここのこういう言い回しがいいんだよなあとか、ここはこう解釈したのね、とか、共有したくなるそういう小説です 。著者の戦国武将の捉え方、荒木村重や黒田官兵衛を通して、見えて来るにつれ、緊張感はいやましてくるのです。重々しい雰囲気の城の中で推理は行われ、その度毎に状況が変化していく。最高じゃないですか?もうね、最後の種明かしがスッキリするくらい、推理が重く緊張感にあふれてる。 黒田官兵衛、すげえ、と思わず口にして、私は、彼に絡め取られていることに気づいた。けれど、皆さんもきっと同じ感動を持つに違いない。 | ||||
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時代劇+ミステリという全くなかった?ジャンル。 単に歴史の狭間で未詳の物語を扱うというレベルではなく、籠城している城の中(密室)で起きる、殺人事件や謎の陰謀をめぐって短編形式で事件が起き、解決されていく。それもハンニバルばりに黒田官兵衛が! さらに、その全てを通して大きなうねりが起き、史実と相まって人生観や死生観ともつながるドラマティックなラストとなる。 よくも、こんなストーリーを考え付いたもの。 僕はオヤジの割には日本史に興味がないので、ウィキペディア先生で登場人物をググりながら読んだが、史実に詳しい人は面白みも倍増したのでは? それにしても、今の日本からすれば全く考えられない荒ぶる時代に驚かされる。 これは、映像化出来たら面白いだろうな。 | ||||
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面白いです。 いわゆる安楽椅子探偵ものですが、探偵のいる場所が安楽椅子の上ではなく土牢というのがふるってます。牢に繋がれた、危険で頭の切れる男。ハンニバル・レクターを思い出す方もいるのではないでしょうか。実際、村重と官兵衛の緊迫感あるやりとりは「羊たちの沈黙」を思わせるハイレベルな描写になってます。むしろ、両者ともに追い込まれてる状況が張り詰めた空気を生んでいて、あの名作より上ではと思えます。 ストーリーの構成もいいです。 終盤に向けてピースがガシガシ嵌っていく展開は爽快感がありました。 それと、史実に独自の視点を加えてストーリーの鍵とする手法が好きです。隆慶一郎の作品なんかでも見かけた気がしますが、「おおっ」と思わせるものがあります。よく知られたエピソードである黒田官兵衛の有岡城幽閉を上手く解釈して物語に落とし込んでるんです。史実に自由な解釈を加えて違ったものにしちゃう構成は、ガチの歴史ファンだったら嫌がるかな? でも私は楽しめました。 総じて、よく作りこまれた名作だと思います。 | ||||
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織田信長と一向宗との対立が激化。天下は両者のいずれに与するかで二分されていた。 摂津の荒木村重は反織田の旗色を鮮明にしていたが、その城へ織田方の使いと称して黒田官兵衛が到来する。官兵衛は斬って捨てられることも覚悟のうえで、荒木方に勝機はないと明言し、織田派に下ることを勧める。村重はこれをはねつけるものの、なぜか官兵衛を斬ることもせず、かといって織田方に返すことも拒んで、地下牢に監禁する道を取る。官兵衛はこの扱いをいぶかるのだが……。 ◇序章 因 物語は、天正6年の冬に黒田官兵衛と荒木村重が対峙する場面から始まります。そして天下が混迷を極める時代に、劣勢を強いられる村重が、牢につながれながらも才気煥発さを失わない官兵衛の知を得ながら奇妙な事件の解決を重ねていくという連作ミステリー集といった趣の書です。 ◇第一章 雪夜灯籠 :十二月、織田方に寝返った安部二右衛門の一子である自念はかねてから人質として村重のもとに預けられていた。親が反目した今となっては、本来は殺害されても仕方ない立場にあったが村重は自念を納戸軟禁するに留める。ところが自念は雪の夜にその納戸内で何者かに殺害されてしまう……。 容疑者として名が挙がる人物が多く、筋をたどるのに一瞬まごつきますが、一種の密室ミステリーとしての面白さが読ませます。科学捜査もない戦国時代にあって、犯人をいかに割り出すか、そして探偵役である黒田官兵衛の暗号のような謎めいた歌によって村重が真相にたどりつく様が大変興味深い一編です。 ◇第二章 花影手柄 :三月、織田家中の名将・滝川左近の家臣が荒木村重の有岡城に矢文を届ける。その後、城のそばに織田方の大津伝十郎が布陣したのを見た城中は、夜討ちを決意。見事勝利を納める。しかし敵将・大津伝十郎の顔がわからず、届けられた複数の兜首の実検をしても、誰が手柄を立てたかが判然としない。手柄を立てたのは、雑賀衆の将・鈴木孫六か、高槻衆の高山大慮のいずれかと推測される。どちらの功を認めるかによっては、城内が分裂の危機に陥るおそれがあり、村重は苦悩する……。 首実検の様子が興味深く描かれます。名のある敵を討ち取った証として兜をつけた形で持ち帰るのが大きな名誉であることや、持ち帰った首は女房衆が死に化粧を施して見目よく整えるのが習いであったことなど、先日(2022年5月12日)ヒストリーチャンネルで見た歴史教養番組『にっぽん!歴史鑑定』(BS-TBS制作)の「なるほど!戦国合戦」でまさにこうした事情を紹介していました。 さらに興味深いのは、雑賀衆は一向宗、高槻衆は南蛮宗と、両者の対立の背後に信仰のち外が存在していることです。一向宗への信仰をめぐって信長との対立を深めた村重は、自らの砦の中でも宗教戦争のくすぶりに思い悩むことになります。実際に大津伝十郎の首をとったのがいずれであるかを明らかにすることが、かえってこの宗教対立を加熱させることになりかねないという難しい決断を迫られるわけです。 そしてその謎解きはまたしても黒田官兵衛の頭脳に頼ることになります。そしてさらに言えば、冒頭に届けられた矢文にもまた、ひとつの秘密があることが最後に明らかになり、口の中が乾く気持ちとともに物語は幕を閉じるのです。 ◇第三章 遠雷念仏 :夏、村重は信長への降伏を密かに進めるため、その口利きを明智光秀に依頼する書状を送ることを計画する。密使として僧侶の無辺を選ぶが、彼は出立の前に、身を寄せていた庵で斬殺体として発見される……。 無辺が光秀への密使として出立予定であったことを知る者は城内にほとんどいない。それなのになぜ彼は惨殺されたのか。その謎解きが物語の要諦です。 その一方、第一章から続く物語の弧である城を明渡すか否かの選択がぎりぎりのところまで差し迫っているいることが見て取れます。領主である村重の孤独な決断と、その孤独感を鋭く指摘する黒田官兵衛との対峙が読ませます。 ただし、ひとつ解せなかったことがあります。僧・無辺は斬殺されたのですから、下手人はかなりの返り血を浴びているはず。そのあたりの言及が一切ないのは、現実味を欠いている気がしてなりませんでした。 ◇第四章 落日孤影 :秋、前章で無辺を斬殺した人物に向けて何者かが鉄砲を撃っていた。そのことに気づいた村重は家臣に密かにその撃ち手を探ることを命ずる。そこで浮かび上がってきた人間は想定外の人物であった……。 籠城も1年近くなり、城主である村重に対する家臣たちの思いが揺れ始めます。降伏か戦闘か、評定は行き詰まり、打開策は見えません。村重は四度(よたび)牢へと向かい、黒田官兵衛に会います。そして官兵衛の奇策ともいえる提言によって事態を乗り切ろうとするのですが、しかしここに至って、村重はなにかに気づきます。 この展開を目にして私はこの物語が戦国日本における『羊たちの沈黙』であることに気づきました。クラリスにあたる村重を、ハンニバル・レクターにあたる官兵衛が事件解決に居力するとみせて、村重の心を少しずつ崩壊させていく。そして、一連の捜査協力の裏には深謀遠慮が隠されている。この筋書きにぞくぞくさせられます。 ◇終章 果 :おそらく戦国史に詳しい読者であれば、史実に照らして荒木村重と黒田官兵衛のその後についてはこの終章を読むまでもないのかもしれませんが、日本史に疎い私は十分味わい深いエピローグとして読むことが出来ました。 . | ||||
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連作短編集。時代物らしい硬質な文体が、読む身を引き締める。荒木村重の城を守るという気概がハードボイルドに通じる。読み進んでいくのがもったいない読書だった。第22回本格ミステリ大賞候補作(5/13(金)決定)。 | ||||
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私は推理小説というものは肌に合わないので、この本は避けていたのですが、いざ読んでみると歴史小説の色合いの方が濃いじゃん! 評判よろしくない荒木村重に、スポットライトが当たっておる。 歴史好きな人には、今までの勝者側からの視点から、敗者側からの視点で物語を楽しむことが出来ます。 籠城中の城内の様子が映像として想像できる。実際に籠城中の有岡城にいるような気持ちになる。 今までと違う歴史小説です。 | ||||
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