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(短編集)

ぜんしゅの跫



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【この小説が収録されている参考書籍】
ぜんしゅの跫 (角川ホラー文庫)

ぜんしゅの跫の評価: 4.32/5点 レビュー 56件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全46件 21~40 2/3ページ
No.26:
(4pt)

ファン向けの短編集。

本作の著者である澤村伊智の特徴として、エンターテインメント性やミステリー顔負けの伏線やどんでん返しが挙げられる。
本作でもそういった著者の特徴は前面に出ていた。
それらの特徴以外にも、怪談がどう広まるか、何故広まるかを重視する点や
家庭内における女性の立場、他者の無意識な言動に苦しむ女性などを描く点も著者の特徴。

本作は5編からなる短編集で、それぞれ趣向が異なるものの上記したような怪談のシステムそのものに焦点を当てた作品や、
仕事と家事で板挟みになり苦しむ女性、容姿を笑いのネタにされながらも必死で耐える女性等が描かれている。
この世のものならざる妖怪やお化けももちろん登場するのだが、
そういった非現実的恐怖と日常で繰り広げられている(特に女性に対して)現実的な恐怖を織り交ぜるのが著者は抜群に上手い。
現実的な恐怖や何気ない悪意等が描かれているため、著者の作品をただのフィクションとして片づけることはできないのだ。

もちろんそういった現代社会の闇を反映しているといった点を抜きにしても、ホラーエンターテインメントとして一級品なのは間違いない。
「比嘉姉妹シリーズ」を読んできた読者ならハッとするような登場人物も描かれているため、できることなら過去作読了後に本作を読むことを薦める。
ホラー小説界の新たな旗手として良作を世に送り続ける著者の今後に大いに期待だ。
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No.25:
(4pt)

姉妹が揃うとワクワクしますね

短編シリーズでしたが、その中の「ぜんしゅの跫」では、久しぶりに姉妹が揃った上に、二人のこれまでの経緯を知ることが出来、ぎくしゃくした二人の関係が少しずつ解けていくシーンが描かれ、嬉しくなりました。ぼぎわん以来ですかねぇ~(笑)対する敵もこれまでにない強さで、どうやったら倒すことが出来るのか最後までワクワクしながら読めました。
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No.24:
(4pt)

面白い‼️

ぼぎわんが来るに、話が繋がっていて面白かったです。
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No.23:
(5pt)

比嘉姉妹

映画でみてみたい。比嘉姉妹の暗さが少し和らいだ。
そんな所にほっこりした。
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No.22:
(5pt)

相変わらず

新刊が出ているのを見つけて即買いしました。
見覚えのある名前が出てきて、あの嫌な湿度の高い嫌悪感を思い出しました。都市伝説の感染していく様を今の情勢と掛け合わせて思い描いたりしていました。
本当にどれもこれも嫌です。うんざりするほど身近で生々しい地獄が転がっている。それでも一筋の光を感じさせてくれる本です。さすがとしか言いようがありません。
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No.21:
(5pt)

比嘉姉妹シリーズ最高

比嘉姉妹シリーズ全部詠みました!
いつも本当に面白いです!
今回も又読みごたえのある作品でした!

また比護姉妹の家族の過去など続編など是非お願いしたいです!
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No.20:
(4pt)

趣向を凝らした短編集

過去の作品とリンクするなど、趣向を凝らした作品集で満足。
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No.19:
(5pt)

比嘉姉妹ファンです。

比嘉姉妹シリーズでは、三人揃って出てくる話は少ないが、今回は琴子と真琴ががっつりと協力するのがあってよかった。
死んだ美晴も意外な形で活躍していたので嬉しい。
(知らない人には「死人が活躍」といっても「はぁ?」だろうな)
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No.18:
(5pt)

比嘉姉妹シリーズ

比嘉姉妹シリーズの中で一番好みの話でした。
短編の方も面白かったです。
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No.17:
(5pt)

澤村伊智の角川ホラーはコンプリートしても損はない

最初に『ぼぎわんが、来る』を読んでから、ずっとこの作家の本を買っていますが、『ぼぎわん~』にも登場する比嘉姉妹がこの本の表題作にも登場したのでとても得した気分です。姉妹はもともと2人だけではなかったので、「赤い学生服の女子」を読んで興味が出たら『などらきの首』もお薦めします。
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No.16:
(5pt)

買えてよかった

来るシリーズが好きで購入しました。
短編集でしたが、満足です
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No.15:
(5pt)

比嘉姉妹最高

大好きな比嘉姉妹シリーズなので楽しく読めました!
短編集で1つ1つ物語が別の比嘉姉妹シリーズに繋がります。
これだけでも楽しめますが、どちらかと言えば他のシリーズを読んでいたほうが断然楽しめます!
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No.14:
(5pt)

面白かった

全作品読んでいますが、以前の作品に登場した人物を思い出すのに苦労してしまいました。
私的には琴子の不器用な愛情と冗談を言うユーモアに新鮮味を感じました。
カラオケでアナ雪を歌ったという冗談の下りは面白かったです。
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No.13:
(5pt)

面白かった!

短編集と言うのでしょうか、5話の話しが入っていて、最後に題名のぜんしゅの跫が入っていました。澤村伊智先生の作品は全部読んでいます。比嘉姉妹の活躍がとっても楽しみで新しい作品も期待しています。
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No.12:
(5pt)

男性、家族、組織(あと評論家)全てへの憎悪と悪意が爆裂している

澤村伊智作品は読めば読むほど「せ……性格が悪い……!」と感じるほどの憎悪を発散していると私は思っているのですが、この短編集はますます強烈に憎悪に満ち満ちています。
『鏡』の結婚披露宴のグロテスクさ、『私の街のレイコさん』の男性器嫌悪、『鬼のうみたりければ』の救いのない息が詰まる様な家族とその崩壊、いずれも現実に存在する嫌な部分を拡大し、誇張し、ぎりぎり「いやでもこういうことはあるかもしれない」と思わせる限界まで歪めたレンズを当てるのはかなりのバランス感覚を感じます(一歩間違えるとただの憎悪を壁に投げつけただけの作品になってしまうので)。
筒井康隆やジョン・コリアとかシャーリィ・ジャクスンとかデュ・モーリア女史など、作品から歪んだ偏見や憎悪が見え隠れする作家は大体最高に面白いものですが、例に漏れず澤村伊智も最高に面白く巧みで、そして作品を出すたびにどんどんレンズの歪み方に磨きがかかっていると思いました。
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No.11:
(4pt)

かっ、かり、かり、かり、かり・・・

最初の短編『鏡』で冒頭に妻に対する無神経な男「私」の一人称での小説が始まり、既視感を覚えながら読み進めると、勤め先の後輩が高梨、「私」の名前が田原秀樹と分かり、この短編が『ぼぎわんが、来る』の前日談であることが分かります。
 『ぼぎわん』を読んだのが随分前だったため、田原秀樹の名前が出てくるまで関連に気が付かなかったですが、敏感な人なら最初の数ページで気が付くかもしれません。
 いずれにしても、本書を読む前に『ぼぎわん』には目を通しておいたほうが、本書は楽しめるかと思われます。
 その他の短編『わたしの町のレイコさん』『鬼のうみたりければ』『赤い学生服の女子』もなかなか楽しめましたが、本書のトリを飾る表題作『ぜんしゅの跫』は、ほどよい謎解きと、霊能力者比嘉姉妹と化け物との闘いが楽しめ、これまで発表された比嘉姉妹登場の長編小説のノリに最も近い、読み応えのある作品でした。
 特に『ぜんしゅの跫』における特筆すべき点は、真琴の姉で政府の権力者でさえ一目置く最強の霊能力者琴子の意外な一面が楽しめるところでしょう。
 自身の不注意で怪我をさせた妹にかわり、夜のバイトの代役をかって出たり、手際よく朝ごはんと晩御飯を作ったりと、意外と生活感があることに、琴子に対する親近感が高まります。
 『ぼきわん』『ずうのめ』『ししりば』『ぜんしゅ』『などらき』と、このシリーズ、いずれも、読者の「?」な気持ちを惹きつける絶秒なタイトルですね。
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No.10:
(5pt)

比嘉姉妹シリーズ

澤村先生の比嘉姉妹シリーズがとても好きで、新作を待ってました!短編でしたが、楽しめました。映画『来る』のキャストを頭に浮かべながら読み進める事ができました。ただ野崎さんのキャラは少し原作と違いますが‥。映画から入ってるので、どちらの野崎さんもありです。
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No.9:
(5pt)

短編なので寝る前に一編?一話?みてます!

相も変わらず面白いです。
ぞくぞくする話や後味の悪い話、ちょっぴりいい話。面白かったです!
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No.8:
(4pt)

比嘉姉妹成分が…

全体的に比嘉姉妹登場シーンが少なく感じたが、描き下ろし分ではたっぷり堪能できて良かった。次回はまた長編が読みたい。
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No.7:
(5pt)

フェミニズムの怪異の融合

筆者のファンでありこれまでの作品はすべて読破しています。『ぼきわん~』に代表される「比嘉姉妹シリーズ」の中でも一際、既存のファンを唸らせる仕掛けがたくさんある「ファン向け短編集」のように感じました。もし筆者の作品が初めてという方で「う~んイマイチ」と思われたら、お手間でしょうが過去4作の文庫をお読みになってからの再読をオススメします。

澤村作品は一貫したテーマとして「抑圧された女性性」「フェミニズム」「弱者の逆襲」「漫然と生きているマジョリティへの警鐘」があるように感じます。ホラー作品と弱く不幸な女性というのは、『リング』などに代表されるように如何にも相性が良さそうで、それ故に陳腐化しているように思います。が、これを些細な日常に落とし込むことで、すぐそこにあるような身近な怪異を感じられるのが、澤村伊智という作家の実力です。

「誰かの犠牲の上で成り立つ日常や平和へのアンチテーゼ」って、すでに怖いです。本作にも「ルッキズムの犠牲になった醜女」「他人の母親の介護で人生とキャリアを棒に振る妻」などが登場しますが、”本当に怖いのは生身の人間”などというツマラン言葉では片付けたくない、そういう文学的な恐ろしさがあります。

2020年代の新しいホラー作品です。必見!特に男は読みなさい!
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4041099560

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