■スポンサードリンク
日没
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
日没の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 1~20 1/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全体的には面白かったが、現状の法の下でなぜこんなことができるのかという問答がすっきりしなかった。いっそのことこれが許される法律との設定にした方が良かったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
nhkラジオ 高橋源一郎の飛ぶ教室で取り上げられてた。結構分厚いが、一気に読めた。いい加減に生きる社会の主流じゃない主人公が、大きな力や圧力、優しく当たり障りのない表現に自分を埋没していく様子が、何か現代社会を描いているようで、不気味だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後はどういう方向でもっていくのだろうかと思いながら読んだ。 いまの日本の状況から考えると、絵空事だと笑い飛ばせない。 いつなんどき、こんな状況になるかもしれない。 いや、もうなっているのかもしれない。 テーマ自体はとても深刻だが、本としてはページターナーで、読んでいておもしろい。 辛くて読み進められないところまでいかないのは「エンタメ本」だからか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これほど、後味の悪い内容ははじめてでした。桐野夏生さんすごいです!!救いようのない小説です。発想が素晴らしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
桐野さんのディストピアもっと読みたい!!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『ノーベル賞』の部分は、本当は『芥川賞』という文言を使いたかったのではないか。 そう変換せざるを得なかった大人の事情に、既に存在する枷を感じる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰も信用できない中、自分を見失わないようにもがき苦しむ主人公とゆっくりなようでスピード感ある話の展開に引き込まれ、一気に読みました。読み終えた後のなんとも言えない余韻が、しばらくたった今でも残っており、本を閉じた後でも結末を想像させ続ける作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ある日、急にある施設に監禁。 食事も生活も考えも管理拘束。 ジワジワと恐怖を感じる一冊です。 読み進めて行き最後はどうなるのか…。 読み返しはしたくないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
特に安倍政権以降不自由度が増す中 著者が日本ペンクラブ会長である事に 未だ希望が残っていると思いたい | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
休日の夕方から読み始め、夕食を作り、食べた以外はずっと読んで、8時頃まで一気読みです。 「作家は自分の書きたいことしか考えておらず、まずは自分が書くことに心を打たれないと」のやり取りがそのまま作品に表れているなと感じました。これは作家の話ですが、閉鎖病棟に入れられて、家族の同意書があるからと「統合失調症」入院中…とかありえる話だな、とも思う場面もあり、自由と人権を抑圧される恐怖も感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作家にとって書きたいことを書けないというのは死だと言うことか。 正直私は思ってもないことをペラペラ喋って迎合してる会社員です。いつからこんなふうになったんだろうなあ。でも、なんかこう呼び覚まされるというか、それでいいんだろうか…とは考えさせられますね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
絶望と希望の繰り返しで一気に読んでしまいました。表現の自由と不自由。規制。 手塚治虫の「ブラックジャック」を思い出してしまう。 ブラックジャックの「木の芽」という作品には「かたわ」という言葉が使われていましたが侮蔑的発言ということで「病人」に差し替えられました。ブラックジャックは昔「かたわ」と言われていたことからこの言葉を言った人物に怒るのですが、「病人」にかえられたためブラックジャックが何故ここまで怒るのか分かりづらくなってしまいました。(手塚治虫は医師免許は持っていますが臨床経験はなかったためか、よく誤解を受ける表現を使ってしまい問題になってしまったようですね。手塚作品が闇に葬られるよりは差し替えてでも残ってくれたほうが嬉しいですが‥) 今の作家さんたちは本当に大変ですね。 生き方は多様化されているはずなのに、何故かどんどん息苦しくなってしまっている気がする。 作中でマッツが書くようなお利口さんな作文みたいなものばかりが世に求められるなら、作家とは一体なんなのか。誰にでもわかるお利口な表現のみ認められる世界になってしまったら小説って何なのか。形容しがたい感情を自分なりの言葉で表現することこそが作家の力量なのでは? 誰にでもわかるお利口さんな表現ばかりの作品ばかりになってしまったら誰が1500円も出して小説を読むのだろうか考えてしまう。 とにかく読んでて救いのない作品ですが、マッツが「こんなんいくらでも書ける!」とお利口さんの作文を書いて「ブンリン」の連中を欺こうとするところは少しだけ溜飲が下る。「才能の違いをブンリンの連中に見せつけろー」と応援したくなります。 世の中正しい人や真面目な人ばかりが報われるわけではありませんし、むしろそうではない面白くないことばかりが現実に転がっているから人は物語を読むんです。 あまり小説に規制をかけないでください。 あ、ちなみに西森と秋海が1番嫌いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラストの結末に唖然とし 放心状態になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
突っ込みどころはあるが、とにかくグイグイ引き込まれる強烈な内容。結末がとにかく凄い。読み終わって呆然とした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昭和17年、ボート選手だった田中英光がその師太宰治に送った作品の中の(ボオト選手は、船が沈んでもオオルを放さぬ。)という一節を読んで、太宰治は(一寸、涙ぐみました。)と返信した。田中英光はそれを(作家は、国が亡びるまで、ペンを放さない。)という風に受け取った。 桐野夏生のこの作品にも、これに似た覚悟を感じざるを得ない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
hontoから移植。 いちおう「リアリズム風」に進んでいくんですが、エンディングは「セカイ系(なんでヤツラは、さほど重要そうでもない一作家(のみ)を、手の込んだやりかたで「〇〇と思わせて●●」させなければならないのか?その答えは「この小説セカイの主人公だから」以外にない)」になってます。 が、ここはリアリズムではなく、アレゴリー(寓話)として読むべきかと。そうするととても怖い読み筋になります。「〇〇と思わせて●●」が、この現実セカイでの、ヤツラ(誰なんでしょう?)のやり口だ、と。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
きっと桐野さんだから、どこかで「陥穽」があるはずだ、読者の頭を「どんでん返し」してしまう「罠」が仕掛けてあるはずだ、そんな気分で彼女の小説を読むのが常でしたが、落ちたら二度と這い上がってこられないような、さんな「陥穽」が、やはり仕掛けられていましたね「日没」には。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
マッツ夢井に襲いかかる、果てしない理不尽。どうあがいても結末が決まっていたのだと思い知らされる絶望。読み進めていくほどに引き込まれ、そして絶望感が深まる。一気に読み進めたいけれど、怖い…というゾクゾクする感覚が常にあり、とても楽しませてもらいました。忘れられないラストも。名作であり、オススメです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1.内容 主人公の松重カンナ、筆名マッツ夢井は、ある日突然、「総務省文化局・文化文藝倫理向上委員会」(p.10)から召喚され、茨城県にある(p.132)「七福神浜療養所」に連れていかれる。そこで、「『マッツ夢井はレイプや暴力、犯罪をあたかも肯定するかのように書いている』」(p.61)とされ、療養所での生活を強制されえる。紆余曲折の末、転向した作家の助けを借りて、療養所から脱出しようとするが…・ 2.評価 (1)まず、表現行為がどういうものかがわかる本である。反社会的な表現があるからと言って、直ちに否定すべきでも、国家権力が介入すべきでもない。筆者の手元に、『最新差別語不快語』(小林健司・著、にんげん出版、2016)があるが、その本にも「使ってはいけない『差別語』なるものは存在しない」(『最新差別語不快語』p.4)とあり、マッツ夢井と同じ見解だと筆者が勝手に合点した。 (2)本書は右も左もヒリヒリするであろう本である。単に行政が介入するのがいけないという展開ではなく、ヘイトスピーチ法ですら問題になり得るように読めた。途中までは星1つ減らそうと思っていたが、「『差別が目的のヘイトスピーチと混同するなって』」(p.295。マッツ夢井)の部分から星を減らさず、星5つとする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
怖い、怖い小説。オーウェルの1984年より、さらに怖い! | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!