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日没
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日没の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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いつもの桐野夏生作品とちがう。そもそも相手がどんなものかもわからんのに来いと言われたから正体もわからないのに従っていくなんて、なんて主体性のない主人公だろう。軸が他人にある人って見ててイライラするよね。療養所に閉じ込められたのだって、ろくに調べもせず圧力に負けて言われるがままに尋ねたこの人が悪いわ。こんな人最悪だよ。 | ||||
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本の装丁や特別ウェブサイト、著名人の推薦コメントなど、本書の発売に際しては岩波書店の相当な気合の入れようが伺え期待も膨らんだのだが、いざ読み始めてみると期待に反してどこかで読んだ、あるいは見たような話で、個人的にはある意味衝撃的な印象を残した作品である。ストーリー自体はシンプルなので、本書で語られていない部分を読者が自由に妄想を膨らませてあれこれ考察するにはうってつけの作品であるとは思うので、読書感想文の課題に使えそうな本である。 もしかするとマーケティングのあり方や読者の反応も含めて著者が意図したテーマの一つなのかもしれないとも勘繰ったが、どうやらそこまで深い何かがあるわけではないようである。 他者のレビューを読むとほとんどが好意的評価であるので、おそらく本書が自分に合わなかっただけだと思って寝ることにする。 | ||||
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初期からの大ファンです。 安倍政権時代の思想統制的な動きへの抗議からこの作品が生まれたと思うので、その心意気や勇気は大きく評価したいです。 一方で、作品自体はかなり消化不良で、大作家の汚点になるのではないかと心配するレベル。 長さの割に展開が少なく単調で、サプライズもあまりない。 猫と元彼、風呂場のスマイル、コンセントなど、伏線の回収がなく投げっぱなし。 ラストシーンもイマイチ消化できなかった。 「バラカ」あたりからこのような疾走系ディストピア小説に磨きがかかっているかもですが、「柔らかな頰」「ダーク」など初期の作品が持っていたクオリティが失われているのは残念です。 桐野先生の大ファンだけにあえて辛口コメントとしました。 | ||||
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新品で購入したのですが、表紙を開けたら目次から数ページ折り曲げて読んだような折り目がついていて、真ん中あたりも開いた跡があります。 新品を買ったのに中古みたいなのが届くのは残念です。 | ||||
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昨今の阿呆馬鹿クレーマーや右翼、国家主義者などによる筆禍事件を危惧して書かれた憂国?小説であろう。 が、そもそも小説家である主人公が、「総務省文化局・文化文芸倫理向上委員会」の呼び出しに応じて、呼び出し日にJR線C駅改札口に「出頭」するという出だしが、小説としてあり得ないよね。 いうたらなんやけど、耳くそほどのリアリテイもありゃしない。 従って普通の人なら後は読まないだろうが、それでも悲惨な結末まで書き続けた作家は、それなりの根性があるとはだけは言えるだろう。 | ||||
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ある日突然、主人公で有る作家の下に総務省文化局からの「召喚状」が届く。実はその数か月前にも同じ組織から「願い書」が届いていたが、相談した先輩作家の言う通りにその「願い書」は破り捨てていたので、より厳しい「召喚状」が届いたのだ。 仕方が無く主人公はその「召喚状」の指示する場所へ宿泊する為の荷物を持って出頭する。案内された施設での職員の対応、滞在中の規則、召喚された理由などから主人公は反感を覚え、そこから脱出する為の方法を考え、実行していく。 本書は2016年に雑誌に掲載されたのが初出だから、その当時の時代の物語として読んで問題は無いだろう。主人公は普通にスマホを使い、AKB48の名前も出てくる。 つまり、読者が過ごした2016年前後の世界観そのままで物語は進められており、序章などで国家が思想的に問題の有る作家や知識人に対して “思想改革” する様な異常な事態が起こっている世界観は一切示されていない。 実際、主人公は最初の「願い書」は破り捨てているし、「召喚状」が届いてからネットで調べたり、編集者や実弟に相談もしている。 ところが主人公はネットで検索をかけても出てこない組織であるにも関わらず、素直に「召喚状」に従って出頭している。これが全く理解できない。詐欺では無いのか?とか、いたずらでは無いのか?と考えるのが普通だろう。作家なら平日に行動出来るので直接総務省に確認に行くとか、弁護士に相談するのが普通では無いだろうか。やる気の無い編集者と実弟に相談しただけで出頭に応じてしまう行動が全く受け付けないまま読み進め、それが最後まで残ってしまった。 また主人公が収容された施設では、常時20名ほどの作家が収容され、“思想改革” をされようとしている。ある程度本を刊行出来る作家がこれだけ世間から失踪して居たら、それこそネット上で大問題になっていたのではないだろうか。実弟から最近作家の自殺が多いと言う話しを聞いていたと言う伏線は有るが、これも実弟に聞くよりも先に作家である主人公が知っていておかしくない話し。 主人公の性格も理解出来ない。施設で生き延びる(施設から脱出する)術として従順になったかと思えば、すぐに逆上して減点対象となり、最後は拘束されてしまう。 だから、自分はひょっとして総務省からの召喚状と言うのは主人公の夢物語の中の世界観で、実はうつ病とか精神病に罹患していて、施設も実は隔離病棟なのかな?とも思った。本作の最初と最後の方に、同じ作家の人物に関する文章が出てくるが、この作家が鬱病を患っていると書かれている。これも伏線かなと思ったがそうでは無かった。 この物語のオチもいただけない。そのオチになる心理状況、心理描写が全く書かれていない。結果、主人公が生きる世界の世界観が示されず、脱出を試みる主人公が選択した結末までの流れが、三流小説や漫画である夢オチっぽい雰囲気のまま(本作は当然夢オチでは無い)終わってしまったのが残念だった。 もし桐野夏生が言論統制への警鐘を目的として本書を著したのなら、この結末は逆効果だ。真逆の結末こそが、言論統制への勝利となるはず。 また文章内容とは関係無いが、主人公の名前も違和感がずっと続いた。三流ライターでは良くあるタイプの名前だが、何故この様な硬い内容の小説に、この様なふざけた名前を与えたのか理解出来ない。 従って、読後の感想としては星一つ程度。しかし流石は桐野夏生。文章を読み進めさせる筆力は凄い。特に施設を脱出しようとする為の主人公の心理描写は巧みで、「もし、自分だったら同じ行動を取るな」など、感情移入もし易かった。 | ||||
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桐野はもっと「できる」作家だと思っていたが、凡庸。 使い古されたテーマ。お粗末なオチ。これなら短編で十分だろう。 描かれるのは、特高やナチスやKGBが普通にやっていたこと。 とはいえ、だからこそこの本は「怖い」のかもしれない。現代日本の状況を考えると、全くのフィクションと言い切れない世界が近づいているかもしれないから。 | ||||
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衝撃も何もない古典的な筋書きでしたし、薄っぺらな登場人間しか出てこない割に、最後まで読ませる力はさすがに手慣れたモノだなと思います。ただ、今さらオーウェルやらブラッドベリを焼き直しされてもなーとしか。もう少し物書きとしての剛腕を別の方面にいかした方が良いと思います。 | ||||
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先ず「文化文芸倫理向上委員会」なるフィクションから入れない。リアリズムが魅力だった桐野さんの作品にこういう設定をいきなり出して来たのにのっけから違和感。 何で実力極まった彼女がこんな小説を今に至って書いたのか、まったく意味不明。 彼女なら、もし同じテーマでものを書くならもっとありそうな設定でありそうな話を書けた筈。 元は岩波の「文芸」「世界」に連載だったものというから、信用もしてたのだけれど....まあ、はっきり言って30代の頑張り女性作家が書きそうなレベルですね。 ただ救いのない世界を描いただけの、奇想天外なお話。 これに、例えば朝日新聞社的なメディアが政府とグルになってるという要素を噛ませたら幾らか現実味は帯びた事でしょう。 だが、話はいきなりブンリンなるもので始まり最後までそれで押し通す。 猫のコンブはどうしたのか?w そもそも総務庁に電話で問い合わせる事を何故しないw 桐野夏生に退化を感じた。作風が後退しています。 彼女は何でこんな小説を書こうと思ったのだろう....本当に不思議。 | ||||
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エンディングの含意がよくわからず、消化不良感を感じた。 | ||||
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表現の自由の侵害??言論の弾圧?? それなら、なぜに国家機関と明確にされていない?→これでは「架空の精神病院の横暴物語」。 確かに、「次の展開は?」とページをめくる手は進むが、こんな結末?→そうなる理由がさっぱり分らない 登場人物など設定が書かれていないので、「モヤモヤしたまま物語が進み訳が分らないまま終わる」という小説。 最近、不調ですね。。。。 | ||||
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ストーリー自体は、召喚から囚人生活、脱走シーンまで冗長なシーンはなく、主人公の心情変化の描写も丁寧で大変読みやすかった。 ただ、この著者は「共謀罪」や「ヘイトスピーチ規制法(条例)」について正しく理解しているのか疑問が残る。 療養所内で話すだけで、なぜ減点ではなく刑法上の「共謀罪」が適用されるのか。ただ、小耳に挟んだ嫌な響きの法律名を使った、という印象にしかならず若干興醒めた。 ヘイトスピーチに関しても、巷に溢れるヘイト本問題には触れずに「作家の自由」を強調する辺りで、昨今の表現問題の最前線を知らないのではないか...とも思わせられる。 本文中には出てこなかったと思うが、帯の煽り文句「ポリコレ」で少し嫌な予感はしていましたが。 | ||||
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この作家さんの本を、乱読していたときに自殺未遂して、 救急救命に救急車で運ばれました。 病院でも持ってきてもらってこの作家さんの本を読んでいましたが。 本当に暗くなります。 読み当たりはすごく読みやすくて、すいすい読めますし、面白いですが、 あとから効いてきます。 読まないほうがいいです。 | ||||
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読後感が虚しい。 | ||||
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作家のマッツは、ある日文倫という聞きなれない機関から呼び出され、人里離れた収容所に閉じ込められる。 貧しい環境と不自由さに徐々に心が弱っていく。 表現の自由が奪われた恐ろしい近未来を描く意図なのだろう。 自由な発言が許されない空気が、年々濃くなっている。それは事実だ。 が、本作はセンスが古い上に根本のところが間違っている。 日本で不自由を推進するのは、権力者の横暴ではなく、自主警察の皆さんによる同調圧力だ。 言い換えると幸福な日本の指導者たちは、直接弾圧する必要がないのだ。草の根保守の皆さんが、真実を述べる人たちを潰してくれるから。 もうひとつ指摘すると、小説家が何を書こうが、今の世でさほど影響力は無いだろう。 弾圧の対象になるとしたら、漫画家・アニメ作家・ユーチューバーあたりか。 内容は不快で後味が悪いばかりで、小説として見るべきところがない。 緊迫感がみなぎり、一気に読めてしまうところは、さすがの筆力だけど。 作家が自由を奪われる話は、筒井康隆が「堕地獄仏法」で書いている。短編だが、内容はずっと充実している。 | ||||
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表現弾圧が主題の小説であると思うのだが、その弾圧の手段がただの監禁ときて、次いで精神病院モデルを使って主人公を追い詰めるだけだ。 表現の問題と何の関係もない世界観。 なんだかずいぶん、のんびりした印象の弾圧小説だ。 評判と違って全然戦慄的でなくて、恐怖を演出するための仕掛けが、読者に「驚く・驚かない」の自由を与えず「~は、驚いた」と平気で書きつけてしまう杜撰さだ。 ★ 表現の問題と思える箇所は、主人公がさほど深刻でなく・本意でない短めの短編を書いたぐらいである。 その短編を書いたところで、主人公が「転向した」とは思うが、転向にまつわる作家の矜持の崩壊は、かけらも感じられない。 ★ 読み終わって、この物語は総じてソフトな弾圧小説であるとは思うが、表現の弾圧という主題にはいっかな迫っていない。 弾圧の対象が何でもいいような仕掛けしか、つくれていない。 ★ 読んでいる過程も読むのが苦痛な・つまらない読書体験だった。 桐野夏生の小説はいままで何度かチャレンジして、読み心地のつまらなさにいつも挫折していた。 今回は問題作のような装いで、版元の岩波書店が雑誌「思想」で桐野夏生を特集したが、売らんかなのマッチポンプな仕掛けではなかろうか。 「思想」の格調も今回の件で台無しではなかろうか。 ★ 読む楽しみ・読むことの苦痛を知らなければ、表現の自由なりその弾圧に迫れない。 ただ・のんべんだらりと読めてしまうような本作で、表現の主題を取り扱おうとしても、失敗が運命づけられているだけである。 ★ 出来ることなら、話題性に駆られて桐野夏生を再び読む必要に迫られることが将来ないよう、願うばかりだ。 | ||||
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いやー。権力への注意も言論の自由も大事ですけど・・・。 でもこれはリアリティがあるのかなぁ。 半分気が狂った職員たちと、自制心効かな過ぎの主人公の会話だけで成り立たせるのは・・・・ 無理があるかと思いますが。 (小説にリアリティなんてイラナイ・・ですか??) 装丁の絵が良いので★はつけます。 | ||||
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作家の傲り。ストーリーも結末もない小説で、読者の時間を奪うだけのもの。こんなものを読ませなければ、一般国民は権力の怖さを理解できないと思っているのか。 | ||||
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意味わからん 展開がなさすぎて この結末ならもっと短くできるんじゃね?って思った | ||||
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びっくりするほどつまらない。 状況・情景・心情の描写が長々続く。これらが好きな人には良いのだろうが、飽き飽きだ。 肝心な、ストーリーの展開が遅いというか、ほとんど無い。これではわくわく感は皆無。 | ||||
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