■スポンサードリンク
日没
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
日没の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 1~20 1/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全体的には面白かったが、現状の法の下でなぜこんなことができるのかという問答がすっきりしなかった。いっそのことこれが許される法律との設定にした方が良かったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
nhkラジオ 高橋源一郎の飛ぶ教室で取り上げられてた。結構分厚いが、一気に読めた。いい加減に生きる社会の主流じゃない主人公が、大きな力や圧力、優しく当たり障りのない表現に自分を埋没していく様子が、何か現代社会を描いているようで、不気味だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後はどういう方向でもっていくのだろうかと思いながら読んだ。 いまの日本の状況から考えると、絵空事だと笑い飛ばせない。 いつなんどき、こんな状況になるかもしれない。 いや、もうなっているのかもしれない。 テーマ自体はとても深刻だが、本としてはページターナーで、読んでいておもしろい。 辛くて読み進められないところまでいかないのは「エンタメ本」だからか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いつもの桐野夏生作品とちがう。そもそも相手がどんなものかもわからんのに来いと言われたから正体もわからないのに従っていくなんて、なんて主体性のない主人公だろう。軸が他人にある人って見ててイライラするよね。療養所に閉じ込められたのだって、ろくに調べもせず圧力に負けて言われるがままに尋ねたこの人が悪いわ。こんな人最悪だよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本の装丁や特別ウェブサイト、著名人の推薦コメントなど、本書の発売に際しては岩波書店の相当な気合の入れようが伺え期待も膨らんだのだが、いざ読み始めてみると期待に反してどこかで読んだ、あるいは見たような話で、個人的にはある意味衝撃的な印象を残した作品である。ストーリー自体はシンプルなので、本書で語られていない部分を読者が自由に妄想を膨らませてあれこれ考察するにはうってつけの作品であるとは思うので、読書感想文の課題に使えそうな本である。 もしかするとマーケティングのあり方や読者の反応も含めて著者が意図したテーマの一つなのかもしれないとも勘繰ったが、どうやらそこまで深い何かがあるわけではないようである。 他者のレビューを読むとほとんどが好意的評価であるので、おそらく本書が自分に合わなかっただけだと思って寝ることにする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初期からの大ファンです。 安倍政権時代の思想統制的な動きへの抗議からこの作品が生まれたと思うので、その心意気や勇気は大きく評価したいです。 一方で、作品自体はかなり消化不良で、大作家の汚点になるのではないかと心配するレベル。 長さの割に展開が少なく単調で、サプライズもあまりない。 猫と元彼、風呂場のスマイル、コンセントなど、伏線の回収がなく投げっぱなし。 ラストシーンもイマイチ消化できなかった。 「バラカ」あたりからこのような疾走系ディストピア小説に磨きがかかっているかもですが、「柔らかな頰」「ダーク」など初期の作品が持っていたクオリティが失われているのは残念です。 桐野先生の大ファンだけにあえて辛口コメントとしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これほど、後味の悪い内容ははじめてでした。桐野夏生さんすごいです!!救いようのない小説です。発想が素晴らしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
桐野さんのディストピアもっと読みたい!!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『ノーベル賞』の部分は、本当は『芥川賞』という文言を使いたかったのではないか。 そう変換せざるを得なかった大人の事情に、既に存在する枷を感じる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ライブ感。現代版1984。 ツッコミどころは多いと思う。コンセント、風呂の絵、A45、越智の謎、全体的に投げっぱなし感。 しかしこの小説はそんなことを気にするべきではない。 『小説の主人公として』あまりにも一貫性がない。これが読者に強烈な鏡を向けているのだ。 「マッツはお前だ。お前は同じ状況になったとき、必ず同じ行動をとる。」というぐらい弱い。 状況に諾々と従う割に突如怒りにまかせて抵抗し、半端なプライドにしがみつき、不安になるとまた従順になる。極めて平凡で愚鈍なのだ。 無駄に逆らわなければ出られる可能性が高いのに、よくわからない言い訳をしてそれをしない。しかし完全に抵抗するのでもなく、中途半端な行動・言動。マッツは人間の弱さ、醜さの塊である。 そんなマッツを、「転向組」がリスクを負いながら助ける。 どう終わらせようと作者の自由だし、どう解釈するのも読者の自由。最後の結末の直前がラストであると私は解釈する。 生き永らえる。しかしブンリンは恐らく死亡を信じず捜索するだろう。マッツはもう小説を書かない。 いや、すべての目的が「自ら命を絶たせること」に集約しているのだとしたら。それは迂遠だし意味がわからない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰も信用できない中、自分を見失わないようにもがき苦しむ主人公とゆっくりなようでスピード感ある話の展開に引き込まれ、一気に読みました。読み終えた後のなんとも言えない余韻が、しばらくたった今でも残っており、本を閉じた後でも結末を想像させ続ける作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ある日、急にある施設に監禁。 食事も生活も考えも管理拘束。 ジワジワと恐怖を感じる一冊です。 読み進めて行き最後はどうなるのか…。 読み返しはしたくないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
特に安倍政権以降不自由度が増す中 著者が日本ペンクラブ会長である事に 未だ希望が残っていると思いたい | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品はディストピア小説だから救いもカタルシスもありません。国家権力が個人の思想を潰してゆく重くて暗い小説です。ディストピア小説ですから、まったくの空想の産物ではなく、現代日本にみられるいくつかの考え方や現象をデフォルメしています。読者は主人公が受ける数々の圧力を共に味わいながら終末へと導かれてゆきます。一気に読んでしまったというレビューがありますが、私も午後から読み始めて、その日のうちに一気に読んでしまいました。それだけ力強く終末に連れてゆかれます。そして読み終わった後は憂鬱で重苦しい気分になります。それでも読むことをやめることを許さない小説です。 細かいことを言えば、いろいろとありますが、ネタ晴らしになるため詳細は避けます。例えば、施設のスタッフは意図的に矮小化されていると思いますが、それがリアルではありません。所長や精神科医の意図が劇画のようで安っぽく薄いです。もっと職務に忠実で、本当に治療することを真摯に実践する意思をもって行っていたら、もっと怖いと思います。療養所も薄汚れているのではなく、清潔で異物を許さないような世界のほうが「ブンリン」にふさわしいと思います。そのあたりが残念です。しかし、それは些細なことです。この小説の圧倒的なパワーに打ちのめされてください。重く憂鬱な気持ちになり、そして考えされられます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
休日の夕方から読み始め、夕食を作り、食べた以外はずっと読んで、8時頃まで一気読みです。 「作家は自分の書きたいことしか考えておらず、まずは自分が書くことに心を打たれないと」のやり取りがそのまま作品に表れているなと感じました。これは作家の話ですが、閉鎖病棟に入れられて、家族の同意書があるからと「統合失調症」入院中…とかありえる話だな、とも思う場面もあり、自由と人権を抑圧される恐怖も感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作家にとって書きたいことを書けないというのは死だと言うことか。 正直私は思ってもないことをペラペラ喋って迎合してる会社員です。いつからこんなふうになったんだろうなあ。でも、なんかこう呼び覚まされるというか、それでいいんだろうか…とは考えさせられますね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
桐野さんの作品を初めて読みました。面白くありませんでした、おそらくそれは桐野作品の面白さを知らない私だからでしょう。ブンリンからマッツさんに突然、届けられた召喚状にのこのこ出頭する能天気に驚きました。時代はヘイトスピーチ法が決まり、それに乗じて偏向する文化人の思想を正す法律が制定されているのですから、マッツさんは時代の雰囲気に無関心すぎます。そんな状況であったら、「忖度」などということをとっくに超えて、ひしひしと周りの雰囲気というか、人との関係というか、そして「食べる」行為も食べる素材もハッキリと変わってきていると思う。 だからここに登場する人物たちがそろいもそろって俗物というか、ありきたりというか面白さに欠けているように思う。終わりまで読むと、療養所の関係者による、あれこれの奸計と、それへのマッツさんの悩み多き読みと失敗の物語といったら、恥ずかしくもわたしの無知を露呈しているのでしょうか。 今われわれを取り巻いている雰囲気と状況は、ここで描かれた療養所というハッキリした虐待の場にいないといっても、ひたひたとわれわれの周りに迫り、次第に崖からの無意識のー知らず知らずのー投身への道にみちびいているように思われます。本当に怖い世の中になりました! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
絶望と希望の繰り返しで一気に読んでしまいました。表現の自由と不自由。規制。 手塚治虫の「ブラックジャック」を思い出してしまう。 ブラックジャックの「木の芽」という作品には「かたわ」という言葉が使われていましたが侮蔑的発言ということで「病人」に差し替えられました。ブラックジャックは昔「かたわ」と言われていたことからこの言葉を言った人物に怒るのですが、「病人」にかえられたためブラックジャックが何故ここまで怒るのか分かりづらくなってしまいました。(手塚治虫は医師免許は持っていますが臨床経験はなかったためか、よく誤解を受ける表現を使ってしまい問題になってしまったようですね。手塚作品が闇に葬られるよりは差し替えてでも残ってくれたほうが嬉しいですが‥) 今の作家さんたちは本当に大変ですね。 生き方は多様化されているはずなのに、何故かどんどん息苦しくなってしまっている気がする。 作中でマッツが書くようなお利口さんな作文みたいなものばかりが世に求められるなら、作家とは一体なんなのか。誰にでもわかるお利口な表現のみ認められる世界になってしまったら小説って何なのか。形容しがたい感情を自分なりの言葉で表現することこそが作家の力量なのでは? 誰にでもわかるお利口さんな表現ばかりの作品ばかりになってしまったら誰が1500円も出して小説を読むのだろうか考えてしまう。 とにかく読んでて救いのない作品ですが、マッツが「こんなんいくらでも書ける!」とお利口さんの作文を書いて「ブンリン」の連中を欺こうとするところは少しだけ溜飲が下る。「才能の違いをブンリンの連中に見せつけろー」と応援したくなります。 世の中正しい人や真面目な人ばかりが報われるわけではありませんし、むしろそうではない面白くないことばかりが現実に転がっているから人は物語を読むんです。 あまり小説に規制をかけないでください。 あ、ちなみに西森と秋海が1番嫌いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラストの結末に唖然とし 放心状態になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
突っ込みどころはあるが、とにかくグイグイ引き込まれる強烈な内容。結末がとにかく凄い。読み終わって呆然とした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!