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日没
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日没の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 41~60 3/5ページ
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この内容、有り得る世の中になってきたと思います。 | ||||
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先ず「文化文芸倫理向上委員会」なるフィクションから入れない。リアリズムが魅力だった桐野さんの作品にこういう設定をいきなり出して来たのにのっけから違和感。 何で実力極まった彼女がこんな小説を今に至って書いたのか、まったく意味不明。 彼女なら、もし同じテーマでものを書くならもっとありそうな設定でありそうな話を書けた筈。 元は岩波の「文芸」「世界」に連載だったものというから、信用もしてたのだけれど....まあ、はっきり言って30代の頑張り女性作家が書きそうなレベルですね。 ただ救いのない世界を描いただけの、奇想天外なお話。 これに、例えば朝日新聞社的なメディアが政府とグルになってるという要素を噛ませたら幾らか現実味は帯びた事でしょう。 だが、話はいきなりブンリンなるもので始まり最後までそれで押し通す。 猫のコンブはどうしたのか?w そもそも総務庁に電話で問い合わせる事を何故しないw 桐野夏生に退化を感じた。作風が後退しています。 彼女は何でこんな小説を書こうと思ったのだろう....本当に不思議。 | ||||
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エンディングの含意がよくわからず、消化不良感を感じた。 | ||||
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ただただ怖い。こんな未来は嫌だ。しかし国家の行いに関心を持たなければ、知らぬ間に... | ||||
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日本の近未来に起こりうる恐ろしい現実。日本社会の本当の危うさが描かれている。 | ||||
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表現の自由の侵害??言論の弾圧?? それなら、なぜに国家機関と明確にされていない?→これでは「架空の精神病院の横暴物語」。 確かに、「次の展開は?」とページをめくる手は進むが、こんな結末?→そうなる理由がさっぱり分らない 登場人物など設定が書かれていないので、「モヤモヤしたまま物語が進み訳が分らないまま終わる」という小説。 最近、不調ですね。。。。 | ||||
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言論統制、表現の自由の抑圧、恐怖政治など今はどこかの国の話で済んでいますが 言葉尻を捉えて一斉攻撃する今の日本だって、もしかしたらいつか国民がすべて管理され監視され という恐怖を感じさせる作品でした 桐野ワールドのどす黒さがお好きな方には、絶対におすすめです | ||||
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言論の自由は、命題のみになりつつある。 | ||||
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恐ろしい内容の作品である。普段の生活が絡めとられてゆく。「何故だ!」。その理由が明らかにされぬまま、やがて「お前は悪だ!」と聞かされる。「改めろ!」と迫られる。抗うが敵の圧倒的な力の前に心身がボロボロになる。助かるために妥協するか自己を貫いて死の道を選ぶか。 理不尽に拘束された一人の作家が、国家権力によって次第に朽ち果てていく数か月の過程が、克明に刻まれていく。その描写は身の毛がよだつ。息苦しくなってくる。頁の先が怖ろしくて何度読むのをやめようと思ったことか。それは、私自身が同じ状況下に置かれた時、きっと、いとも簡単に転向してしまうであろう自分であることを知っているから。それが辛いし悲しい。とてもこのマッツ夢井のようには戦えないからだ。 著者は、朝日新聞への『不寛容の時代』と題した寄稿文の中で次のように述べている。「小説は、自分だけの想像力を育てる。言葉は目に見えないものだから、読者一人一人が想像することでしか、その小説世界を堪能することはできない」と。 その著者の想像力によって描かれる”療養所”の更生生活の凄まじいこと。その力の前に私はノック・アウトされてしまった。戦意喪失である。 世界も日本も、分断と差別が指摘されて久しい。自由の抑圧、思想の弾圧、人間性の破壊。近未来にあり得るかもしれない日本社会の姿。 数年前、誰かが新聞に書いていたのを思い出す。「大事なのは、なにかの仕方で、常に国家や戦争に対峙する姿勢を準備すること。観念の旗の大きさより、その底にある態度が重要だ」 著者に刺激されて、こちらも想像力を逞しくして未来への力を蓄えて行こうと思う。 | ||||
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鴻巣友季子さんの書評で興味を持って購入。 古典的な収容所文学のたたずまいのもと、今日的な弾圧の生々しい嫌らしさが滲み出ており、とても面白かった。 体制と戦う側の主人公が、作家然とはせず、等身大の人間であるのも良かった。 絶望に向かう緊迫感のなか、随所にユーモアも感じられ、小説というものの懐の深さをあらためて感じた。 | ||||
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ストーリー自体は、召喚から囚人生活、脱走シーンまで冗長なシーンはなく、主人公の心情変化の描写も丁寧で大変読みやすかった。 ただ、この著者は「共謀罪」や「ヘイトスピーチ規制法(条例)」について正しく理解しているのか疑問が残る。 療養所内で話すだけで、なぜ減点ではなく刑法上の「共謀罪」が適用されるのか。ただ、小耳に挟んだ嫌な響きの法律名を使った、という印象にしかならず若干興醒めた。 ヘイトスピーチに関しても、巷に溢れるヘイト本問題には触れずに「作家の自由」を強調する辺りで、昨今の表現問題の最前線を知らないのではないか...とも思わせられる。 本文中には出てこなかったと思うが、帯の煽り文句「ポリコレ」で少し嫌な予感はしていましたが。 | ||||
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この作家さんの本を、乱読していたときに自殺未遂して、 救急救命に救急車で運ばれました。 病院でも持ってきてもらってこの作家さんの本を読んでいましたが。 本当に暗くなります。 読み当たりはすごく読みやすくて、すいすい読めますし、面白いですが、 あとから効いてきます。 読まないほうがいいです。 | ||||
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「out]のような爽快感はなく、読後感もなんともいえず・・・ただ、作者の「物書きとしての覚悟」だけは、 思いっきり伝わってきました。さすがです。 | ||||
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読後感が虚しい。 | ||||
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そう、巷間に膾炙されるほどのものではありません。どこかで読んだような気がするだけではなく、状況描写が甘いのです。時代は非常に危うくて、もはやこのお話どころではないはずです。 | ||||
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オーエルの1984年のリメイクです。収容所列島の近未来を描いている。まさに進行中! | ||||
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まずこれ私が桐野夏生の本にはまり失望し、レビューした物への回答かと驚きつつ読みました。このマッツは桐野氏の半分は本音、彼女の分身のように感じました。エッセイとしては出せないからこういう書き方でかつ隠蔽問題への切り込みにも踏み切った。 読者のなど考えた事もない。自分の書きたい事を書くのが作家。とは本音だと捉えました。 ただ度々、世の中のありとからゆる弱者の声を届けたいみたいな正義感?のようなメッセージを発言してますが。 ポリティコンやそれ以前の初期作品、オムニバス他にもあるように、作中に出てくる性的被害者が耐えられないような描写は彼女の正義て何? 一方で書きたい事を書く、そういう書き方を書いたからといって性犯罪を推奨してる訳でもない。 私には矛盾してるというか、桐野氏も所詮、アウトサイダーだから当事者ではないからそういう事が言えるのだと思います。 こういう事がこの国でも起きなければいい、ほんとはもう起きてるて知っててエピローグに書いてますけどね。 彼女の本はほぼ全て読んできましたが、今回の本は彼女の本音が知れて良かったです。 もう少し切り込みたくても自分にも危険が及ぶのを避けるためこういう書き方を取ったのでしょう。 やっとこういう事を書いてくれたとは思いました。 ただ、me too moventや伊藤詩織氏の事には何の発言もせず黙りなところはエッセイでも女性の人権云々言ってる割には意味不明だった理由もこの本で分かりました。 ラストはやはりそうならないとメッセージはは永遠にぼかされるので、いいというか府に落ちる終わり方であり、世の中の隠蔽問題に敏感で共感性が高かったり、けん力者からのトラウマがある方はかなり気持ちが落ち込むので要注意です。私は夜には読まず日中、少しずつ読みました。 こういう事を書いてくれた事には感謝します。 次は彼女は何を書くのか。 これ2017年に連載されていた物だとは知りませんでした。 次回作はおそらくコロナに関連した作品だと予測します。 この本だけを桐野氏の事を知らないで読むと星は5かもしれませんが。 上に書いた事とは切り離せず何だかモヤモヤも残るので3。 | ||||
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作家のマッツは、ある日文倫という聞きなれない機関から呼び出され、人里離れた収容所に閉じ込められる。 貧しい環境と不自由さに徐々に心が弱っていく。 表現の自由が奪われた恐ろしい近未来を描く意図なのだろう。 自由な発言が許されない空気が、年々濃くなっている。それは事実だ。 が、本作はセンスが古い上に根本のところが間違っている。 日本で不自由を推進するのは、権力者の横暴ではなく、自主警察の皆さんによる同調圧力だ。 言い換えると幸福な日本の指導者たちは、直接弾圧する必要がないのだ。草の根保守の皆さんが、真実を述べる人たちを潰してくれるから。 もうひとつ指摘すると、小説家が何を書こうが、今の世でさほど影響力は無いだろう。 弾圧の対象になるとしたら、漫画家・アニメ作家・ユーチューバーあたりか。 内容は不快で後味が悪いばかりで、小説として見るべきところがない。 緊迫感がみなぎり、一気に読めてしまうところは、さすがの筆力だけど。 作家が自由を奪われる話は、筒井康隆が「堕地獄仏法」で書いている。短編だが、内容はずっと充実している。 | ||||
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表現弾圧が主題の小説であると思うのだが、その弾圧の手段がただの監禁ときて、次いで精神病院モデルを使って主人公を追い詰めるだけだ。 表現の問題と何の関係もない世界観。 なんだかずいぶん、のんびりした印象の弾圧小説だ。 評判と違って全然戦慄的でなくて、恐怖を演出するための仕掛けが、読者に「驚く・驚かない」の自由を与えず「~は、驚いた」と平気で書きつけてしまう杜撰さだ。 ★ 表現の問題と思える箇所は、主人公がさほど深刻でなく・本意でない短めの短編を書いたぐらいである。 その短編を書いたところで、主人公が「転向した」とは思うが、転向にまつわる作家の矜持の崩壊は、かけらも感じられない。 ★ 読み終わって、この物語は総じてソフトな弾圧小説であるとは思うが、表現の弾圧という主題にはいっかな迫っていない。 弾圧の対象が何でもいいような仕掛けしか、つくれていない。 ★ 読んでいる過程も読むのが苦痛な・つまらない読書体験だった。 桐野夏生の小説はいままで何度かチャレンジして、読み心地のつまらなさにいつも挫折していた。 今回は問題作のような装いで、版元の岩波書店が雑誌「思想」で桐野夏生を特集したが、売らんかなのマッチポンプな仕掛けではなかろうか。 「思想」の格調も今回の件で台無しではなかろうか。 ★ 読む楽しみ・読むことの苦痛を知らなければ、表現の自由なりその弾圧に迫れない。 ただ・のんべんだらりと読めてしまうような本作で、表現の主題を取り扱おうとしても、失敗が運命づけられているだけである。 ★ 出来ることなら、話題性に駆られて桐野夏生を再び読む必要に迫られることが将来ないよう、願うばかりだ。 | ||||
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いやー。権力への注意も言論の自由も大事ですけど・・・。 でもこれはリアリティがあるのかなぁ。 半分気が狂った職員たちと、自制心効かな過ぎの主人公の会話だけで成り立たせるのは・・・・ 無理があるかと思いますが。 (小説にリアリティなんてイラナイ・・ですか??) 装丁の絵が良いので★はつけます。 | ||||
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