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数奇にして模型



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数奇にして模型の評価: 4.10/5点 レビュー 20件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(4pt)

タイトルの意味…

最後まで読んでタイトルの意味がよくわかった。さすがの構成です。
数奇にして模型 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型 (講談社ノベルス)より
4061820311
No.15:
(5pt)

この作者好き。

面白かったです。
数奇にして模型 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型 (講談社ノベルス)より
4061820311
No.14:
(5pt)

今回は何と言っても国枝先生でしょう。

「そうなると、人間の分析欲は、人間自身にも当然向かうわけだ。…………そして次は、感情にも、同じように観察される種別のものが、仕切られて名付けられるようになる。あれは、笑っている。楽しい。怒っている。憎らしい。泣いている。悲しい。でもね…、そもそも、そんな分類がなされる以前から、みんな笑っていたし、泣いていたんだ。これをついつい忘れちゃうんだよ。」
事件解決とは全く関係ありませんが。他の登場人物の台詞回しも秀逸です。サブキャラ濃いです。頭のいい人たちのユーモアは読んでて気持ちがいいですね。

途中で犯人はこの人だろ?って思ってても、動機や手法が最後までさっぱり分かりません。順を追って考えればなんと単純なことか。トリックでもなんでもないのです。

合理的なようで不合理な行動であり、絶対的な目的がなんとも恐ろしい。アパートのシーンはぞくっッとしましたね。
数奇にして模型 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型 (講談社ノベルス)より
4061820311
No.13:
(5pt)

素晴らしいの

2つの密室事件が同時に起こる。って聞いただけでワクワクしますけど 犯人や手法も推理小説を読み慣れている人ほどミスリードされると思います。見事と言うほかない作品です。
この作品は2つの事件が起こって容疑者である寺林さんが病院から抜け出すところまでに解く必要があります。そこまでに解けなければまず無理でしょうね。
そうでないなら大抵の人は私と同じように、そして萌絵ちゃんと同じように犯人を誤解してしまうでしょう。
推理小説を読む人の心理を上手く逆手にとっていると思います。読んでいると木を隠すには森の中みたいに作者は隠しているつもりだがそうはいかないよ。と隠れている人物に犯人の当たりをつけるわけです。上手く隠しているように見えればさらに読者は怪しいと思う。むしろ推理小説を読むのがこの作品が初めてと言う人の方が引っかからないと思う。そういう風に作られている作品ですね。読んで楽しかった。
数奇にして模型 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型 (講談社ノベルス)より
4061820311
No.12:
(4pt)

最初の犯人候補が!

萌絵ちゃんと犀川先生の微妙な、それでいて微笑ましい関係で話が進むこのシリーズが大好きだけど、今回もよかった。
数奇にして模型 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型 (講談社ノベルス)より
4061820311
No.11:
(4pt)

正常と異常

模型交換会会場の公会堂にて事件が生じた。首は切断されとおり、発見された部屋は密室状態。一般的な枠組みにおいて、正常であるのか、あるいは異常であるのかを定義することは困難を極める事なのでしょう。相対的には異常であっても、絶対的には正常である事もあるのでしょう。
「自分は、どこまで一つだろう?生きていれば一つなのか?生きているうちは、どうにか一つなのか?」
数奇にして模型 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型 (講談社ノベルス)より
4061820311
No.10:
(5pt)

理解できないままの状態は不安なのでとりあえず理解する

 公会堂の鍵のかかった一室で、首なしの女性死体と気絶した社会人ドクタ寺林が発見される。そして、寺林の所属する研究室でも女性の死体が発見される。その部屋の鍵は寺林が保持していた。他に疑いようもない状況からどう抜け出すのかを、事件発生前から解決までを曜日ごとに分けて描いている。萌絵の従兄にして犀川の友人である大御坊や、萌絵の高校時代からの友人、反町愛なども登場する。
 世界を認識するという行為は、自分の意識の中に世界のモデルを作る行為にも思える。ただし、材料として使えるのは、自分が知覚でき、かつ理解できる情報のみであり、作り上げられたモデルが世界を正しく反映しているとは限らない。しかし、自分の中ではそれが正である。そして、アウトプットが現実に近づくようにインプットを調整するプロセスを、理解と呼ぶ。
 他者を理解することは、他者を自分のモデルの枠組みの中で理解することだ。上手くはまらなければ、多少削ったり付け足したりも平気でする。そうやってつじつまを合わせるのが普通だが、とにかくブラックボックスのまま受け入れて処理するという方法論もあろう。注意が必要なのは、どちらも得られる解が近似解であり、解析解ではないということだろう。そのズレが大きいか小さいかはモデルの出来栄えに因るし、たまたま答えが近くても論理が全く違うということもあるかもしれない。
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4061820311
No.9:
(5pt)

S&Mシリーズの中でもベスト3に入る名作です。

タイトルのセンスは相変わらず素晴らしいですね…邦題・洋題ともに…
森先生の作品は読み終わった後、「なるほど、このタイトルはこういう
事だったのか…」と妙に余韻に浸れるものが多いです。どんなに面白い
内容だったとしても、あまりにタイトルにセンスがないと手に取ること
すらしませんしね。(笑)
このシリーズの最大の魅力に「登場人物の個性」が挙げられると思いま
すが、この点に関して言えばシリーズでも上位に入ります。真賀田四季
からはじまり、犀川創平・西之園萌絵…と個性的な人物が登場するシリ
ーズですが、今回の登場人物も詳しくは言えませんが良いですよ。なか
なか架空の人物に憧れるということは難しいと思いますが、このシリー
ズではそれが簡単に出来てしまいます。
もう単なるミステリーの枠を超えた作品ですので、是非♪
数奇にして模型 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型 (講談社ノベルス)より
4061820311
No.8:
(4pt)

萌絵が暴走

2つの事件の真相はあっと驚く内容。またまた今回も真犯人は意外な人物。
犀川も珍しく謎の解明に没頭してます。
それよりも萌絵の暴走っぷり(事件も恋も)が今回はいつにもましてすごい。
萌絵ファンなら思わずにやりとしてしまう場面も最後の方にあります。
数奇にして模型 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型 (講談社ノベルス)より
4061820311
No.7:
(4pt)

犀川の中が少し垣間見えた気がした。

結構分厚かったので、どれくらいかかるかな?と思いましたけど、日数は実質三日くらいだったと思います。何だかスラスラと読み進められました。圧倒的に不利な状況に置かれた容疑者と、同日に二カ所で行われた密室殺人。一つは扼殺、一つは首がない。俄然やる気を出して読んでいきました。整理された状況と時間軸の説明が解りやすくて、必要性を理路蒼然と並べてくれるので楽しいのです。そして今回は『すべてがFになる』ぶりに犀川助教授の内にいる様々な人格がチラリと顔を出してきました。読みながら嬉々としていました。
数奇にして模型 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型 (講談社ノベルス)より
4061820311
No.6:
(5pt)

絶妙のミス・ディレクション

推理小説というのは真相がわかるまでは傑作かどうかの判断ができないものですが、真相がわかるのはたいてい最後の方なので、読んでいる時間の大部分は、読者は真相がわからない状態で読んでいることになります。そして、真相がわかる前の状態であっても、なんとなく「これは傑作になりそうだ」という予感が生まれる作品というのがたまにあります。この作品は私にとってそんな作品のひとつで、全体の3分の1くらいまで読んだ時点で「なんとなくS&Mシリーズの中でもベスト3に入る傑作のような気がする」と思っていました。
その予感は見事にあたり、この真相には「やられた!」と思いました。ネタばれになるので詳しくは書けませんが、犯人の正体を隠す為のこのミスディレクションの方法はかなり独創的です。ちょっとズルのような気もしますが、アガサ・クリスティの『アクロイド殺し』が散々「ズルい」という批判を浴びせられたことを思えば、「ズルい」という感想は推理小説にとって賛辞とも思えます。
数奇にして模型 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型 (講談社ノベルス)より
4061820311
No.5:
(4pt)

シリーズ第九弾

 なのだが、さてさて。これまた普通のミステリなのであり、もちろんつまらなくはないし、リーダビリティの高さは抜群。 しかし、僕は模型に何の興味もないのであって……
数奇にして模型 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型 (講談社ノベルス)より
4061820311
No.4:
(5pt)

オタク心理まで見事分析しきった森ワールド

1998年リリース。S&Mシリーズの第9作。標題と構成はますます軽めになっている。S&Mシリーズの中でおそらく最も異色なのは本作だろう。『理系』が売りの森氏がここまで日本の誇る『オタク文化』を深層部までミステリーに仕立てたのは意外でもあったが、『理系』と『オタク心理』というのは案外近いモノなのかな、と純粋文系の僕など思ったりした。モデラー心理というのは建築の世界と確かに密接に隣接しているのだろう。同じ理系学部に入っても建築に入れば毎日毎日デッサンと造形の繰り返しらしい。確かに立体的に物体を創造するということが建築なのだろう。よって、モデラーたちの心理分析にはなるほどと唸らされるウンチクが本作からは溢れている。特に完璧にプロトタイプをスキャンしたいという心理の分析は特に秀逸だ。閑話休題。森ワールドは実に明るい。同じ首無し死体を扱っても法月綸太郎の『生首に聞いてみろ』とは大分違う。この明るさが人気の秘密だな、とか思う。セリフ的には萌絵の同級生の金子君のセリフが光っている。特に「最近ラム・ダブラ入れたからな」が、気に入った。
数奇にして模型 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型 (講談社ノベルス)より
4061820311
No.3:
(4pt)

わたしは好きです。

今までの作品に比べると賛否両論のような気もしますが、わたしは好きです。事件のトリックもわりとスッキリしていて読みやすいし、登場人物もキャラたっていて面白かったです。この作品は最後の最後、そのくだりを読んだとき、なにかほっとしたような、なにか救われたような気持ちになり、そこまではいつもの森作品でしたが、最後部分を読んであーこの小説好きだなーと思いました。
数奇にして模型―NUMERICAL MODELS (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型―NUMERICAL MODELS (講談社文庫)より
4062731940
No.2:
(4pt)

先入観をなくして

先入観を持って読むとすっかり騙されてしまいます。被害者だからといって、犯人とは限らない。全てを疑ってかからないとこの謎はなかなか解けません。個人的には最後の犀川先生のクイズが今回の謎の中で一番心躍らせるものだと思います。
数奇にして模型 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型 (講談社ノベルス)より
4061820311
No.1:
(5pt)

刺激的な芸術☆

森博嗣さんのS&Mシリーズのなかで1番好きな作品です。シリーズのなかでも少し異色と言えるのではないでしょうか。犯人の心理がまったく理解できません。萌絵ちゃんのナース姿を想像するのもなかなか楽しいものです。とても開放的で刺激的な芸術を感じる一冊だと思います。
数奇にして模型―NUMERICAL MODELS (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:数奇にして模型―NUMERICAL MODELS (講談社文庫)より
4062731940

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