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壬生義士伝
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壬生義士伝の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全309件 181~200 10/16ページ
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非常に人気の高い本だというので、3日くらいで一気に読んでしまいました。 作者の筆力と描写力はやはりたいしたものだと思いました。 しかし、アラも目立ちます。(浅田ファンの皆さんにはすいません) そもそも主人公が脱藩して新撰組に入った理由がいまいちリアル感に欠けるというか、納得ができません。 天保の飢饉があって、足軽でいっこうに給与は上がらなくて家族の生活が苦しく妻は死のうとした。そういう状況なので脱藩して金を稼いで仕送りをしようと主人公は考えた。 でも、病弱な妻と幼いこどもを残して脱藩すること自体が信じられない。逆でしょう。 心配で心配で離れられないのが普通の感覚。また、現に脱藩して仕送りして家族が幸せな暮らしをしていたかというとそんなこともない。 脱藩した父をとがめられ家族は嫌な思いをさせられた。 もう一つ。 文章が冗長すぎます。 上下2巻に別れていますが、一冊でよかった。話しの内容としてはこの分量は余計。 東北弁で長々と自分の内面をしゃべったり、証人である江戸の居酒屋の旦那がチャキチャキの江戸弁で口上をたれるあたりは、時に新鮮であり、これが浅田節なのかもしれませんが、 長すぎるので、作者が「どうだ、俺の文章はうまいだろう」と言っているようで嫌みに聞こえます。 もっとあっさりした文章の方が良かったと思います。 それと根本的なことですが、腹切り、武士道というキーワードが随所に出てきて、これが個人的に嫌いです。 いや、武士道でもカラッとした武士道は好きなのですが(例えば山本周五郎)、本書のようにねばねばとしつこい武士道は嫌ですね。 ですから泣ける本ではありますが、好きな本にはなり得ません。 ということで、作者の力量には感嘆するものの、私の中での本書の価値は高くありません。もう読み返すことはないでしょう。 上巻はちょっとつらいけど我慢すれば下巻は泣かずにはいられないほど感動する話しだよと、人に勧める人がおられますが、 最初の50ページあたりまで読んで興味を覚えなければ無理して読む必要はないと思います。 読む人を選ぶ本だと思います。 | ||||
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昨年、父が他界した。最近、父とこの小説の主人公、吉村貫一郎が自分の中で重なって仕方ない。吉村貫一郎はどこまでいっても二駄二人扶持の足軽侍である。齋藤一の言葉を借りれば、その器は小さい小者である。しかし乍ら、その器はあまりにも美しく堅い器である。自らの欲望は抑え、貫一郎は国に残した妻子を思いながら力の限り働き、その稼ぎを国に送金する。家族の笑顔や幸せを思いながら…。父は、何を思いながらその人生を生きたのだろうか。自分の気持ちを素直に表現出来ない不器用な人であったと思う。思い出すのは、朝から晩まで汗だくになりながら材木に向かいあっていた父である。父のお陰で私は東京の大学を卒業し、就職し、家族を持ち、今、幸せに生きている。今まで自分の力で生きてきたと思っていた。でも、父が他界し、やっと気がついた。自分は、父に導かれ、父の力を借りてやっとここまで辿り付けていた。生前、父に言えなかった事がある。父ちゃん、ありがとね。ほんにありがと。 | ||||
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この本には人生に必要な全ての要素が詰まっています。 東日本大震災、福島原発事故に苦しみながら立ち向かう岩手・福島両県民の皆さんを見て、 中央政府から迫害を受けながらも義に生きた南部藩、会津藩の先達の姿がダブりました。 映画やドラマ化されていますが、必ず本を読んでみてください。 | ||||
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実は初めて読んだ時代小説。 それぞれのキャラが良く立っており、特に興味も無かったのだが 読んだ後に新撰組を調べたりと幕末の歴史に興味が出させてくれた。 内容としては義とは?忠孝とは?を問う作品。 ただ、最後の方は間延びしてしまい、個人的には感動のタイミングを 失ったまま終わった感が否めない。 実はこの作品の前に百田尚樹氏の「永遠の0」を読んだばかり。 この2作品、同じような構成で同じようなテーマの気がする。 もう少し「永遠の0」から時間を開けて読めば良かったのかも知れない。 二度読みはしないだろうが、面白かった。 | ||||
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上巻までは★5つの出来。 あらゆる角度から義とは何か? を描き、深く資料を読み込んで巧みに操る技は職人技です。 ただ、なまじ腕があるだけに、豊富な知識を駆使して枝葉末節まで描きすぎ、主人公を中心に描きたいのか、幕末という時代を描きたいのか、武士というものを描きたいのか、いまいち焦点がぼやけた感が否めません。 そのため、下巻の佐助の話あたりになると、いつまで引っ張るのか、ちょっとくどいなという気がして、あまり感動できませんでした。 | ||||
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浅田次郎さんのエッセイが大好きです。 壬生義士伝は、私が購入した浅田さんの初めての長編小説で、しかも時代物。 どんなストーリーかと…どきどきしながら本を開けたら、なんだか壮絶なシーンから物語が始まり、 いつものエッセイの浅田さんの雰囲気とは180度違い、驚いて一度本を閉じ、しばらく読むのを避けていた本です。 上巻のはじめは物語になかなか入り込めず、苦労しましたが、それは最初だけです。 上巻の中盤から、下巻までは一気に読んでしまいたいほど、主人公と家族、その周りの取り巻き(新撰組ですが)の心情の移り変わりに心打たれます。 涙がところどころで、あふれてきますのでハンカチもしくはティッシュが必要です。 電車の中では読めないですね。 泣かそうと思って書いておられないようなシーンでぐっ…ときます。たぶん、読み手の立場(お父さんだったり、息子だったり、娘だったり…)で、泣けるシーンが変わってるんじゃないかと思われます。 わたしはちなみに「娘」の立場ですが、いろんなシーンで泣いた、泣き虫です。 時代物はちょっと…という方にも、お勧めです。 今まで読んだことのない切り口の新撰組の話で、とても満足です。 はりきって、お勧めします! | ||||
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この小説を読んだのは何年前だろうか・・・それでも私にって最も記憶に濃い作品だ。 主人公、吉村貫一郎に周りの人たちは言う、「お前は死ぬな」と。 あらゆる人が生かそうとしたこの男は、様々な苦境にさらされながらも、武士として、人間として、自分の信じる大切なものを守るために行動する。 なぜそこまでするのか、と思うことが多々あるが、それが彼の心から思う願いに直結しているのだ。 愛する人を守りたい。人間としての義を貫きたい。それだけのことがどれだけ難しいことか・・・。 本当のカッコイイことはこういうことではないのか!? | ||||
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浅田作品で新撰組を扱った、和違屋糸里もそうだが、登場人物達は自分以外の誰かを、自分のこと以上にただ大切に想う。利己的、狡猾で下品、下衆な・・・現実世界に沢山いる人間が出てこない。芹沢鴨等の描き方で、浅田氏が描くと、新しい解釈が生まれ、暗いイメージしかなかった人物が輝き出す、再生させてしまうと感じた。壬生義士伝でいうなら、吉村貫一郎がそうなのかもしれない。吉村貫一郎と関わることで、関わった人間は、人として大切なこと、美しさを呼び醒まされるのではないか? そして、妻と子供、仲間に吉村貫一郎が与え得る限りの愛情、誠意を注ぐことで物語が終わっていたなら、ここまで心に残る作品にはならなかっただろうとも思う。 貫一郎の息子、嘉一郎が最後の最後に母に心情を吐露する、嘉一郎の父への想いに触れた時・・・人と人が想い合う、その想いに触れたから、壬生義士伝は忘れられない物語になったのだと思う。 | ||||
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50年近く本を読んできましたが、読みながら本格的においおい泣いたのは初めてです。全く不覚でした。どこで泣くかはそれぞれだと思います。子を思う親の気持ち、時代の流れに翻弄されながらもかたくなに守る矜持・・・。いかにも泣かせてやろうという場面では、作者の意図に乗るものかと、淡々と読み進めたのですが、不意打ちは、突然やってきました。 斉藤一が五稜郭に行く途中に通りすぎた南部藩で、南部訛りを聞いて吉村貫一朗を思い出してしまう場面。ガツン。 そして最後。候文で読みづらいから飛ばして読んだことにしようかな、とも思ったのですが、頑張って読んだ大野次郎右衛門の手紙。いかめしい文章の中に繰り返される激しい思い。ドカン。 泣くはずのないところで泣いてしまいました。もちろん最初から読み進めた伏線の上のことですが。 新しい世の中が生まれる背景にはこれだけの物語があるのだなと、しみじみ思いました。 | ||||
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吉村貫一郎というサムライが実際に新選組にいたのか? そんな枝葉末節を超越し、力強いテンポで物語は進み、やがて... まず、冒頭がショッキング。鳥羽伏見の戦いを生き延び、死に損なった新選組隊士が満身創痍で南部藩蔵屋敷に転げ込む。鳥羽伏見から大坂まで、どうやって斬り抜けてきたのか。それを家老は いっけん冷たくあしらう。男は刃こぼれでボロボロになった刀で苦しみながら腹を切る。刄を握り締めた指が何本かちぎれるほど。一体、何があったのか? この男の過去に。 壬生浪人というのは、新選組への蔑称。それがなぜ義士であったのか? 物語は、徐々にこの吉村貫一郎の生い立ち、上記家老との幼少からの親友関係、南部藩脱藩のいきさつ、さらに新選組について語り始める。浅田流史観は、丹念な取材に基づきつつ独自なアレンジを見せる。史実よりも奇なるそれらしさ。凡百の新選組小説の中での、嘘を嘘と思わせない斬新さ。 読み出したら、とまらない。何ガロンもの血涙。読者は、いつのまにか貫一郎を応援している自分に気づくだろう。切ないほどに。 | ||||
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吉村貫一郎の生き様に涙涙 浅田次郎さんは天才だと私思います。 全てのジャンルを書き分け この壬生義士伝読む価値有り | ||||
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下巻では、吉村貫一郎の子供子孫まで反映して書いている 実在の人物ゆえ 読み手も知りたい所 お勧めです! | ||||
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二度目に読んだのに、やっぱりぼろぼろ泣いてしまった。 勇ましいチャンバラ系の話は、カッコ良くておもしろくてもファンタジーっぽいものが巷にあふれている気がするが、 この作者にかかると、切りあいのシーンは生生しく、カッコ良くなく、かなしい。 新撰組を理想や夢を抱いた若者の集まりとみる向きも多いのかもしれないが、作者の言うような形で集まる者がたくさんいたというのが本当のところじゃないかと思う。 南部の厳しい冬、恐ろしい飢饉、しんしんとする貧しさ…貧困がすべてを狂わせる。 いつの世も貧困に対して戦わなければならないのかもしれない…。 この本は、時間に余裕がある時に読んで欲しいかも。 先日忙しい時にパラパラめくったら回想部分や南部なまりでひっかかって、読みづらいと思って本を閉じてしまった。 でも、じっくり味わいたいと思ったときに読みだしたら、とまらなくなりました、涙まで…。 東北の強さと誇りが感じられる本です。 なので、内容自体とは全然関係ないけど、東北の今置かれている辛い状況を思い出さずにはいられませんでした。 当時は飢饉に苦しみ、今また猛烈な津波・震災・原発によって苦しむ岩手や宮城や福島…。 昔は義のために官軍(薩長)と戦い、お国替えなどの辛酸をなめることになってしまった…。 せめて今は国民全体で義のため東北とともに放射能や震災の影響と戦い、東北を支援しなければ。 山口出身の菅首相、先祖の遺恨は忘れて、是非お願いします。 南部の桜は巌すら砕き咲く。 | ||||
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この作品を読んで一番強く感じたことは、『義に生きる者たちの物語は神秘主義と結びつく!!』ということです。 つまり、義に生きる者たちには何かしら神秘的な現象や出来事が起こる、あるいは、別の言い方をすると、作者は神秘的な現象や出来事を挿入しないわけにはいかない強い衝動に駆られる! あるいは、義の精神は時空を超越するということでしょうか? この作品でも、いくつか神秘的なエピソードが出てきますが、ボクは、その中でも吉村貫一郎ジュニアが起こした神秘的な出来事が好きです。 ここのところは、何度読んでも目頭が熱くなります。また、一番最後の神秘的な現象の、非常に効果的な伏線にもなっているように思います。 ですので、映画やTVのお正月の12時間ドラマで、このジュニアの起こした神秘的な出来事を、カットして欲しくはありませんでした。特に、お正月の12時間ドラマのほうは、良く出来ていただけに、残念でなりません。 | ||||
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上巻の主人公吉村貫一郎に足りなかったのは、出自のみ。 足軽の家に生まれたばかりに、卓越した剣の腕も、学問の能力も評価はされても「対価」に結びつかない。 脱藩して新撰組に身を投じ、「人斬り」で稼いだキャッシュを「次の世代」に投資する。 下巻は上巻から続く斉藤一の回想の聞き書きから始まるが、貫一郎をめぐる回想と貫一郎自らの視点に加えて、三人の子供たちの消息にまつわる回想と叙述に少しずつ移行していく。 それも極端な場面と語り手の切り替えを、全く違和感なくスムーズに行いながらである。 ストーリーテラーの力量としてこれほどのものを見せ付けられてしまうと、言葉もない。 「人」が生き物である以上、果たすべき最も大きな役割が子孫の繁栄であると乱暴に定義してしまうなら、出自によって阻まれた「栄達」の機会を、次世代に期するのは当たり前のことだろう。 東大合格者の親の平均年収云々が喧伝されても、その点においては現代の機会平等は、随分ありがたいことなのだと思った。 「家族のために」を第一義に生ききる貫一郎の生き様は、三人の子供たちの生き様において、それぞれ方向は違えど結実したといえるのだろう。 とにかくラストシーンの鮮烈さは、記憶に深く刻み込まれる。 新撰組はあくまで貫一郎の「職場」であり、新撰組のあり方や隊内のドラマを描くことが主題の作品ではない。 にもかかわらず、斉藤一の回想に登場する剣戟の著述がすさまじいまでの「剣気」を漂わせるのは、浅田氏の筆の力のなせる技としか言いようがない。 上巻のレビューにも書いたことだが、この作品は「小説」という表現方法がたどり着いたひとつの極地だと疑いなく言える。 | ||||
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音楽のある星に生まれて良かったと思ったのは、故美空ひばりさんの「My Way」を聴いたとき。 人間が映画というメディアを発明したことに心から感謝したのは、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「ニューシネマパラダイス」を見たとき。 浅田次郎氏の紡ぐ新撰組隊士、吉村貫一郎と三人の子供たちの物語は、フィクションとしての小説がたどり着いたひとつの極地ではないかと思う。 歴史書でも、ノンフィクションでもなく、小説の技法がなければこのストーリーはこの世に存在しなかったと間違いなく言える。 視点の切り替え、語り手の選択、史実との距離感。 すべてが「絶妙」なバランスの上に成り立っている。 一気に読んだ直後からすぐに上巻の最初から読み直した作品は、本作と村上龍氏の「コインロッカーベイビーズ」、「五分後の世界」、京極夏彦氏の「姑獲鳥の夏」くらいか。 「姑獲鳥の夏」は難解でありすぎたという意味で、他の作品とはニュアンスが異なるが。 技巧に走りすぎていると批判されようが、史実と異なると指摘されようが、間違いなく心は震える、間違いなく涙腺は刺激される。 自分の内面を見つめるための読書でなければ、技巧が未熟で心を打たない作品よりは、超絶の技巧で満足させる品質を私は期待する。 浅田次郎という「剛の者」であれば尚更そうだ。 | ||||
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新撰組メンバー吉村貫一郎の生涯を描いた作品です。 とても良い作品でした。吉村貫一郎のことを知る人物にインタビューするかたちで、吉村氏がどんな人物だったかを物語にしています。 吉村氏の子孫もその誇り高い魂を受け継いでいきます。 人は死しても想いというものは、魂というものは、受け継がれていくものだ、と感じました。 長編小説ですが、時間を使って良かったと思える作品です。 | ||||
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実は、何の気もなくたまたま手に取った本でした。 それが読み始めると、じわじわと言いようのない感情が押し寄せてきて、 それからはもう中毒です。 幕末の血生臭さと、飢饉の闇、そこに生きる人間たちのドラマは、 想像をはるかに超える現実味をもって、 目の前に降りてきました。 これまで、どんな時代小説や映画やドラマを見ても、 どこか他人事のように感じていた自分が、 こんなに身近に歴史を感じながら本を読んだのは、 初めてのこと。 根底に流れる「義」というものは変わらなくても、 その時代に求められる正義や倫理観は、 今のものとはまるで違う。 人と人とが生きるためのぶつかり合いだ、と感じ、 勇気が湧いてきました。 本音を言えば、この本を中学生、小学生の頃に読みたかった。 そうしたら、今はもっと違う人生だったと思います。 背中で「義」を伝えられる大人が減った今、 ゆとりと称して子供を甘やかすよりも、 この本1冊を手渡してあげることの方が価値がある。 たとえそれが100%の真実ではなかったとしても。 生意気なようですが、そう感じました。 | ||||
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浅田次郎、この作家の本は初めてでした。ずっと昔より読み物があるのは知っていましたが、何となく自分には会わない気がして読みませんでした。 今回この本を何かの評価で目にし購入しました。 本来は時代物には興味を持っていて特に「藤沢修平」物が大好きでした。 今回この本を読んで目からウロコが落ちる思いをしました。 この様な文章の作成は初めて見ました。 何かに取り付かれた様に一気に読みました。 さすがに有名な作家「浅田次郎」見直しました。 此れから暫く「浅田次郎」に嵌って見ます。 | ||||
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はじめに、本書は新撰組の史事を参考にしていますが、創作です。ですが、この大きな変動期に、必死に生きる人々の心情を、思いを浅田は丁寧に、丁寧に、描いており、無理なく感情移入する事ができます。この物語を読むと、自分の中にある家族への思い、父親への思い、子供への思い、仕事への覚悟とか、色々と自身が触発され、少なからず、主人公である吉村貫一郎の生き様を肯定している自分を発見しています。注意点としては、家族を持つ父親は、まず間違いなく号泣する羽目になると思いますので、読み始める前にはハンカチを用意してください、また、電車で読むときは、覚悟して。私もエライ事に・・・。 | ||||
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