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むらさきのスカートの女
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むらさきのスカートの女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全201件 41~60 3/11ページ
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むらさきのスカートを履く女を、観察する主人公を、観察する小説。 モヤモヤっとする終わりだったけれど、まだまだ地続きに続いていくような感覚があって好きです。 | ||||
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人から勧められて読んだが、内容の無さに絶句。これが芥川賞受賞作と知って、さらに絶句。 いかにも、あるあるな、女性同士の陰湿な人間関係が、延々と続き、読むものをして、うんざりとさせられる。 大体、コミュ力ゼロ・ホームレス的風貌・面接落ちまくりの主人公が、どうして就職した途端に先輩から気に入られ、仕事もそつなくこなし、所長の愛人にまでおさまってしまうのか?少女漫画以下の安易な展開に、開いた口が塞がらない。 「コンビニ人間」でも感じた、最近の芥川賞のアホらしさに閉口する。 まあ、芥川賞自体が作品の価値よりも売れるかどうか、という出版社の都合で作った賞なので、期待し過ぎても駄目なんだけど。 学校の図書館に偶然あったので、買わなくて済んだのが不幸中の幸いだった。 | ||||
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権威ある賞かもしれないが、芥川賞作品はあんまり面白くないので又吉直樹の『火花』以降遠ざかっていた。 先日、高校生のビブリオバトルでこちらの本が 特別賞を獲ったと新聞で知り、タイトルにも惹かれ読んでみたが、どうしても解せない描写がある。 学校帰りの少年たちのグループの中から一人が選ばれ、街中から不気味がられているむらさきのスカートの女にゲーム感覚で近づく。そして、 少年は勢いよく女の肩を叩き、女が持っていたりんごを落としてしまう。 そして、それを離れたところから残りの少年たちが見つめているというシーン。 肩を叩いてりんごを落とさせてしまった少年は どうするのか。 →咄嗟に至極丁寧に謝罪、だけでなく、見ていた残りの少年たちも駆け寄って次々に謝罪した。 えっ?うそでしょ! この展開は絶対にあり得ない!解せない! もうこれ以降全ての描写が茶番に感じた。 こんな、街中から不気味がられている女に近寄って肩を叩いてりんごが落ちてしまったら 一目散に逃げるよ!普通 まず見ていた少年たちがやばいと思って 当該少年を置き去りにして蜘蛛の子散らすように逃げるよ。 そして当本人も必死で逃げる!確実に! いくらフィクションだとしてもこういう少年たちの心理描写の詰めが甘いとしらける。 話の展開に必須事項として 少年たちとむらさきのスカートの女とを関わらせたいのならもっと解せる他の方法でやらないとこの咄嗟の謝罪はありえない。 百歩譲っても、通りかかった女子グループになんとか絡んでこさせるとか、りんごを落として凍りついている少年に逆にむらさきのスカートの女の方から声をかけるとか、いずれにしても 少年+残りの少年たちの体育会系的な乗りの謝罪の嵐の描写には閉口した。 他の方のレビューでも、これが芥川賞?など 低いレビューがあったが、あくまでも 獲らせてあげているのは、 時代についてこれているのかいないのか わからない御長老の審査員の方々なのだから こちらの作品で芥川賞を獲ろうと獲るまいと 著者には責任はないと思う。 求人雑誌を取っ手にぶら下げて女との関わりを持つという設定はとても面白かったのに、 あの少年たちとの解せないシーンで 「いや、これはちがう」とつい声まで出てしまった。なので星2つ。 | ||||
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いつも本屋で目につく表紙で気になってました。 リズムがよくて、とても読みやすかった。 「あの人、変だよね」と言われている人を追った話が書いてあります。 よくある、マウント取りのことです。 途中、黄色いカーディガンの女については、ピンときてしまった。 最期はよくわからないけど、結局、他人は他人。 あの人おかしい人だなと思っても、自分も十分、おかしな人間だと思い知らされる本でした。 | ||||
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「むらさきのスカートの女」を見つめる女の視点で描かれるミステリー要素のある小説。「むらさきのスカートの女」はかなりヤバい奴に見えるが、読み進めるうちに語り手の女も結構危ないヤバい女であることがわかる。 というところが面白いだけだったので星1つ。 | ||||
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梱包も丁寧にされていて、状態もとても良かったので満足しています。また、機会があればよろしくお願いします。 | ||||
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文章は 主人公?の語り口調が続くので、もう少し堅めな文章が好きな方は読みにくいかもしれない。実際私はそうでした。文章は簡単なのでスルスル読め、そのうちライトな語り口調もきにならなくなり、物語に引き込まれました。読み終わった後様々な事を感じますが、実際はどうなのかとまた読みなおす楽しみがあると思います。 作者のエッセイも載っているのですが、微妙な心情を言語化しており、それがまた面白く、本編を読み返したい気分になります。 | ||||
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読んでるうちに印象が変わる不思議なお話です。騙されました。 ネットのあらゆる読書感想文、考察を読み漁ったのですが、はじめて大筋が納得できるレビューに出会えなかった本です。自分の考えが大事な本だと思いました。 【ネタバレ考察】 ネットの考察では意図的に黄色い女が「友達になりたい」と読者に嘘をついていて、悪意を持って紫の女を排除したとの声が多かったですが、私は黄色女は本当に「紫女と友達になりたい」と思っていたと思いました。ただ、それは自分の「注目されたい、自分も人から丁重に扱われたい」という、真の目的があったように思います。私たち読者が騙されたのは、黄色女本人ですら自分の本心に気付いていなかったからなのかなと。 変人扱いしている紫女が基本的には普通の人で、黄色女が犯罪も犯してしまうわりと頭のおかしい人なのも、本人はまったく悪気がなく気付いておらず、「自意識」の問題を感じさせます。本書では、この自意識と現実のギャップが大きいというか、黄色と紫で正反対なのがすごく不気味で…ここらへんがすごく面白かったです。 ラスト、黄色女が紫専用シートでクリームパンを食べるシーンでは、紫の女と同じ行動をすることで、彼女になりきっているのもやはり注目される存在になりたいんだろうなと思いました。 あと本書はすべて「黄色女の思考」ですが、現実では黄色女は影が薄く無口な存在です。たまに街で見るような、ちょっと変な影薄い人もしっかり承認欲求はあるんだよなあ、とか考えちゃったり、自意識の危うさ怖さを感じるめちゃくちゃおもしろい小説でした。 こんな軽い小説でここまでたくさん考えられるの楽しいし、他の人の意見も楽しめる超コスパ良い本でした! | ||||
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今村さんの作品を読んだのは3つ目だと思うが、いつも同じ感想を持つ。不思議で不気味で魅力的である。この感覚はどこからくるのだろうと思ったら、巻末のエッセイを読んで納得がいった。この人自体が不思議で不気味で魅力的なのだと。ちょっと精神的に危ういところがあるのかもしれず、それが小説にそのまま表れている。どうかお体に気をつけて、書き続けられることを願う。 | ||||
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多くの人は、自分のことはまともな人間だと思ってて、自分と違うことをしている他人のことを「あの人って変な人!」と眉をひそめてる。 でもあなたのほうがよっぽど変ですよ。 ….と言ってる私の方がもっと変な人かも? | ||||
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星の子を書かれた方のだと読み終わって気づく。 無くなはないけど、うん〜んって感じ。オードリーの若林さんのお勧めで読んでみた。 面白いけど、なんだろ???って感じ。 | ||||
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話題の本なので読んでみた。これが芥川賞か。 読者に謎を残しまくる小説は好みではない。でもこのモヤモヤ系の小説がベストセラーになっているのは嬉しい。日本人は文学への受容力が高いのね、と感じる。 異常な女性二人の話かと思いきや、紫の女は正常に近い。正常どころか、器用な性格で世間と共存している。同僚の人に気に入られるのも上手。自分の外見を磨くのも上手。上司の男を魅了するのも上手。やり手じゃないですか。冒頭の、若いホームレス女みたいな印象は一体? 黄色いカーディガンの女は、途中で肩書と名前が分かるが、肩書と名前だけでは掴みどころが全くない。 一気に読み終わったが謎が多すぎて、レビューを読み漁ったが、答えはないんだというのが答えだった。 | ||||
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主人公以外にも女の職場の、何やら駆け引きのようなそんな女同士の人間関係も、読んでいて、ドキドキする場面のひとつです。 読み終えて、想像を膨らませられる、そんな作品です。 | ||||
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オーディブルで購入。一回目聞いたときは何の話かさっぱりわからなかった。読書好きな友人たちと意見交換したときは、ストーカー説、二重人格説、ジャンキー説、都市妖怪説といろいろでた。 二重人格説はいかにもだけど、職場が同じなのに同僚に呼ばれる名前が違い、新人とベテランで立場も違う、という部分が気になった。(権藤まゆ、という名前の役割分担ということ? 立場の変化は早送り?) ストーカー説として考えるとわかりやすい気もするけれど、ストーカーものにつきものの支配欲のベタつきが希薄なところに異和感がある。 まあ、小説は作者だけのものではなく、お金と時間を使った読者のものでもあるので、それっぽい仮説を立てて二度目を聞いた。 黄色いカーディガンの女はいわゆる『信頼できない語り手』で、都合のいいように記憶を改竄して「ちょっと変だけどそこらにいそうな女子感」を出しているが、実は悪霊。「友達になりたい」というのは比喩で、実際は肉体を乗っ取りたいという意味。元来は犯罪者傾向の強い性的に奔放な女性で、おふざけがすぎて商店街の事故で亡くなった。その直後から、まゆ=紫のスカートの女に取り憑いてつきまとい、本来のおとなしい性格を変貌させてしまう。やがて情痴のもつれ的な事件が起きたクライマックスで、黄色いカーディガンの女は紫のスカートの女の肉体を完全に掌握し、まゆの意識をこの世から消し去るーーという解釈でオーディブルで聞いてみたら、辻褄合わせの脳内補完がかなり面白いことになった。こういう楽しみ方もあるかな、と。 本なら記号として読み飛ばせるのだが、オーディブルで聞くと「紫のスカートの女」という単語の連呼がものすごく耳障り。この作品は朗読向きではないと思った。そのぶん「紫のスカートの女」が「まゆ」に変わる瞬間があり、そこの衝撃度はなかなかだった。 今村夏子先生、「こちらあみ子」以来の大ファンです。これからのご活躍を期待しております! | ||||
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ストーリーの中で、登場人物が何者なのかはそれなりに分かるのだが、後半になるにつれて結局何なのか分からなくなる。 この終わり方と呆然とする部分と、この終わり方が正解だろうという不思議な気持ちと織り交ぜた感情が生まれる。 まともとか不気味とか正解とか普通とかではとらえきれない人間に心のひだを描いており、初読みの作家だけど中々興味深い作品を書く人であると認識された。 トリックというか視点の動かし方が秀逸である。 | ||||
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今村夏子の芥川賞受賞作品。 彼女の単行本はすべて読んだが、この作品は今までの作風とは違い、ミステリー風にかなり技巧を凝らした趣向だ。 むらさきのスカートの女と黄色いカーディガンの女の一心同体的な心の闇を描いている。二人の女が同一人物なのか別人なのか、あるいは想像上の人物なのかは不明だ。人間の不穏な心の暴走を二人の女に託して描いているようにも取れる。読者に多様な判断を任せているのが今村夏子らしい。 今村夏子は読者が納得する筋書きと結末は用意しない。最後には謎を残したまま行方不明になる。それが今村作品の魅力ともいえるのだが、個人的には初期の「こちらあみ子」「星の子」のような純粋な作風のほうが自分の感性に合う。 どちらにしても今村夏子は、何気ない日常の中に潜む不穏な人間の心の動きを表現する手法に卓越している。読後に何らかの戸惑いとともに、心の奥に疼くような不可思議な感覚を持ったことは確かだ。 | ||||
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謎めいたむらさきのスカートの女に興味をそそられます。次は何をやらかすのか?期待しながら読むとあっという間に読み終わってしまいます。 でも、むらさきのスカートの女の一部始終は、黄色いカーディガンの女が見ていたもの。長期間、後をつけ観察し続ける人物は異常。そして、近くで観察され続けても気づかれない存在の軽さは、まるで幽霊のような存在で不気味。 このお話を面白いと思った自分はまともなのか?そう感じてしまいました。 | ||||
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むらさきスカートの女がやばいのかとおもいきや、実は...。という、小説らしいトリックがあり、ドキドキハラハラ読めた。この小説のジャンルはなんだろう。とてもポップな「恐怖」。1番大事なことが語られないが、主人公と一緒に「むらさきスカートの女は何者なのか」を追わせられる。可笑しさがあるが、主観って、こんなものなのかもしれない。小説の楽しさをまた思い出した。 納得の芥川賞。エッセイもおもしろかった。今村夏子さんにしか書けない不穏がある。 また読みたいかもしれない。 | ||||
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文章自体は読みやすく楽しく読めました。 読後はもやもや感が残りました。 | ||||
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