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罪と罰



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罪と罰の評価: 4.34/5点 レビュー 425件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.34pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全425件 281~300 15/22ページ
No.145:
(5pt)

エンターテーメントとして秀逸、そして信仰の物語

実に30年ぶりに読みなおしました。前回読んだのは高校生のときだったなぁ。
選ばれた非凡な人間、たとえばナポレオンのような人間はおのれの偉業のために、一方で種の存続のためにあるような平凡な人間を犠牲にすることは許される。
そういった思想にその若い偏執的な環境の中でとりつかれ、とうとう自分の偉業のために、人を殺めてしまう。
が、計画にはなかった老婆の妹を殺してしまったこと、また、殺人を犯したその行為そのもに対して動揺し、自分を保てなくなっていってしまう。
このラスコーリニコフの思想と動揺、自首してもなお罪を悔やむのではなく自首してしまった自分の弱さと思想のゆらぎを悔やんでいた彼が最後に変わっていくその姿が以前は不満でした。
高尚な思想に基づき行動したのに、なぜ逡巡してしまい悔恨してしまうのか、高校生の時は共感できにくかったことを思い出す。
この作品の面白さは卓越した一気に読ませるストーリーももちろんだが、それぞれの登場人物のいきいきとした描写、ペテルブルクの暑さまで伝わってくるリアルな風景であろう。
ラスコーリニコフの未熟な怒りや思想ももちろんだが、怪人スヴィドリガイロフ、自首を勧めるポルフィーリイ、今でも近所にいそうな家主やカテリーナ、そしてソーニャや妹のドーニャ、中でもポルフィーリイとの犯罪がばれそうなぎりぎりの会話、カテリーナの狂信的なふるまい、スヴィドリガイロフのドーニャに対する愛と絶望、この生き生きとした人々の行動が我々を惹きつける。
これら周辺の人物の魅力と、青年の屈折した追い込まれた思想、その悔恨と再生。
ソーニャはなぜあそこまで身を呈して自分を大事にしないひとりよがりなラスコーリニコフについていったのか?
愛というよりは献身であろう。ここの流れは現代の我々には理解に苦しむところがあるし、最後に愛がすべてを救ってしまうのはなんだがご都合主義的なにおいもして、素直には受け入れ難いが、全編に通じて感じるドストエフスキーの人への興味と時代の批判を味わえる傑作である。
ノンストップなエンターテーメント、永遠の傑作。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.144:
(4pt)

読むたびに違う視点、考え方が見えるんですね。。

久々に少し読み返して見ると、高校生の頃に読んだ印象と全く違う事に驚きました。あの頃は単純に当時かっこいいと思っていたスーパーモデルがドストエフスキーを愛読していると知り、感化され読んでみたもの、主人公のラスコーリニコフの壮絶なる苦悩と葛藤、敏腕予審判事のポルフィーリィとの壮絶な心理戦と頭脳戦に心身ともに疲れました。ラスコーリニコフの考え方にこっちまで発狂しそうになりました。。若かったからでしょう、今は冷静に受け止める事が出来ます。やはり、考えすぎるのは良くない。。ですね。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.143:
(5pt)

非常に面白い

亀山版「カラマーゾフの兄弟」を読み、安岡版「貧しき人々」を読み、今回本書を読みました。
誰が訳したかなどという議論は置き、面白さを堪能できました。
てんこ盛りの小説です。嘗て檀が長編は長すぎたら前と後をちょん切ればよいと言っていましたが、本作は緻密な構成で無駄がありません。
訳者には失礼かも知れないが、老眼が入り始めた私には一頁当たり米川岩波版817文字に対して、亀山光文社版は570文字。
そう、字が大きいのです。
これだけでも選択理由になります。
確信犯として斧を振り下ろして「越えて」いけると考えた23歳の青年が彷徨う青春記です。
矢張根底にはキリスト教がありますが、「カラマーゾフの兄弟」ほど、知る必要なく読了できます。
 
 第三巻を読んでる最中にふと坂口弘の事を考えてしまいました。
二つの家族、二人の犯罪者、友人たちが徹底的に話をてんこ盛りにしてくれます。
亀山氏に教えを請うていた外大を卒業したての青年に「おい、次はいつ出るんだ。」と訊いたところ、「翻訳でバッシングに遭い、学長にもなって忙しくなったので、もう出版しない。」て言ってましたよ。と聞いたが、実は今年の9月に「悪霊」が順次出版されるらしい。
実に楽しみです。
ドストエフスキーだからとか亀山訳だからで読むのではなく、面白さてんこ盛りの小説として「罪と罰」をお読み下さい。
これが亀山氏の功績です。
罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)より
4334751687
No.142:
(5pt)

読みやすいです

初めて罪と罰を読んだのは中学生の時。
その時は新潮社版でしたので面白いけれども読みにくいな
と思いながら読んだ覚えがあります。
その新潮社版と比べるとこの新訳版はとにかく読みやすい。
すらすらと内容が頭に入ってくるので
罪と罰という小説を純粋に楽しむことが出来ました。
気楽に罪と罰の世界を楽しみたい方にお勧めです。
私はエピローグが大好きでここばかり何度も読み返していますが
ラスコーリニコフが悪夢を見たあと
人間として心が甦っていく描写が本当に素晴らしい。
何度読んでも心を打たれます。
罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)より
4334751687
No.141:
(5pt)

猛暑にふさわしい熟読

多摩市での講演会に足を運び、遅ればせながら、第一巻、読了しました。なんと20年ぶりの再読です。前回は、新潮文庫でしたが、いま比較しながら読んでも、驚くほど洗練され、すばらしい流動感に満ち、なおかつ濃厚です。これなら若い人でも一挙に読みとおせるでしょう。岩波の江川訳には、微妙なクセがありますが、それがありません。日本の新しさは抜群です。新訳というのは、それなりに意味があるのだな、ということを実感させられました。迫真の場面は、やはり馬殺しと、老婆殺しの場面でしょうか。この二つの場面を読み比べてみれば、今回の新訳がいかに画期的かわかるでしょう。
罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)より
4334751687
No.140:
(5pt)

人間の精神の内奥

ドストエフスキーの代表作であり、その特徴である精神の葛藤の描写が存分に味わえる作品です。
人間の罪と罰、そして愛。自分自身、読みながら多いに考えるところがありました。
最近の小説などは「軽く」てお手軽に読めるものが多いが、しばらくするとその内容を忘れてしまうようなものが多い気がします。
ドストエフスキーの本は、非常に重厚感があり、面白いのになかなか進んでいかないという読み応え十分な本ですね。
最近の本に物足りなさを感じている人は是非読んでみていただきたいです。
工藤精一郎の訳がまた良いんですよ。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.139:
(5pt)

毎回読む度に考え方が変わってくる

お話は婆さんを殺した方が有益と考えて婆さんを殺したら婆さんの娘に見られて無益な娘までも殺してしまって葛藤に悩まされると言うお話なんですが毎回読むと自分で感じる考え方や背景などが段々変わって行って読む度に引き付けられて行くと言う不思議な物語です。最初に読んだのが四年前。久々に読みたくなったので購入することに。最後に長く引っ張ってた伏線が最後に解った時はすっきりします。読む時はお金の単価を調べてから読んだ方が良いかもしれません^^
罪と罰 (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.138:
(4pt)

青年の更生

混沌に陥った当時の社会影響と、愛と信仰(信仰への憧れ)を通して更生を成した青年の物語です。
時代背景が我々では想像も付かないようなドン底にある上、青年が容姿に優れ、非常に賢い、将来有望であること。貧困にあるとはいえ一般的には(外的に見れば)恵まれている部類に入る。特殊な性格の持ち主であること、を含んでも尚、共感を覚えずにいられない。人間の本質に迫った作品なのだからでしょう。

我と現実と理想と傲慢と誠実と、もうずっと葛藤してきた主人公の病状は慢性化し、どうやったって改善の余地はないように思えるのですが、
たった七年間の牢獄での暮らしの中で、ソーニャの献身に触れ、彼女への愛を確信し、
割りとあっさりと改心してしまいます。筆者自身獄中生活を体験したことから、このことは非常に象徴的です。(この経緯に信仰が深く絡みます。また作者が無神論者であること。つまり信仰にたいし否定の立場にたった上で、客観的な信仰を語るのですから、興味深い)

自分は出所を終えた時、きっと今ある考え方とは違ったものになっているのだろうか。
主人公は作中でこの旨のことを何度も思案しています。

物語はもっとずっと複雑で ほんの一部分に触れただけなのです。
罪と罰〈上〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰〈上〉 (岩波文庫)より
4003261356
No.137:
(5pt)

great condition and good book

great condition and good book
罪と罰 (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.136:
(5pt)

罪とは、罰とは…。

凡人であるならば、現行秩序を踏み越える権利を持つ、といった理論に従い殺人を犯す青年ラスコーリニコフ。
自らが非凡人ではないことに気づき、彼の闘いと苦悩が始まる。
罪を犯し、罰が与えれ、その先にあるものは…。
人間の本性を忘れ、理性に頼った行動が人間を破滅させることを説いた一冊です。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.135:
(3pt)

やや難

解釈が難解なので読みこなすのが難しいかなと思いました。内容をある程度知ってから読む方がいいかもしれません。天才は何をしても許される?人間の心の善悪との葛藤、みごとに描いてある小説かなと思いました。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.134:
(5pt)

多くの作家に影響を与えた普遍の思想

この『罪と罰』が、私が近代西洋の文学や思想の本を読みあさるきっかけになった本でした。ドストエフスキーは作家として、これ以降の文学や思想に大きな影響を与えている人物です。旧ソ連に地理的に近いヨーロッパだけでなく、近代の日本にも影響を受けた作家がいます。それほどに作家や哲学者のあいだ、ひいてはある種のひとたちに内在する普遍のテーマを書いてきたというか、打ち立てたのだと思います。

ドストエフスキーの書くたいていの物語には、「神がいなければ、すべてはゆるされている」という思想が描写されています。この罪と罰の主人公、ラスコーリニコフもこの思想を一つのかたちで体現し、そしてそれは正しかったのかという疑念にさいなまれます。その最後まで続く苦悩のプロセスが、のちに続く作家たちに大きな影響を与えたのだと思います。

一つの物語として、また、後世にも広く影響を残した哲学の資料としても価値を持った本だと思います。
罪と罰〈上〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰〈上〉 (岩波文庫)より
4003261356
No.133:
(5pt)

悪いことをして平気でいる人の精神が病んでいる

悪いことをして平気でいる人の精神は病んでいる。 精神が病んでいると、どんなに健康な体でも、思うようには動かなくなる。 自分が思うように動くのではなく、他人の思惑でしか動けなくなることが、 悪いことをしても平気でいられる人の精神構造なのだろうか。 人が悪いことをしたときには、社会的な手続きに従って、粛々と対応されるのがよいのだろう。 逃げれば逃げるほど、追いかけてくるものがあるように感じていくのだろう。 自分で自分の影におびえていくのかもしれない。 罪を犯した人への、罰のあり方を考えさせられる作品です。 罪を犯した人は、それだけで、精神的にはもう罰も受けているのだという。
罪と罰〈上〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰〈上〉 (岩波文庫)より
4003261356
No.132:
(5pt)

All You Need Is LOVE.

私もいつか私のソーニャに出逢えるだろうか… 私もいつか誰かのソーニャになれるだろうか… 難しい解釈などたぶん必要ない。 これはソーニャの愛の物語なのだ。
罪と罰〈上〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰〈上〉 (岩波文庫)より
4003261356
No.131:
(4pt)

ソーニャに惚れました

マルメラードフの娘で一家を助けるために売春婦になったこのけなげさ。そして、殺人を告白したラスコーリニコフに自首を勧める気高い精神、そしてシベリアまでついていくと言う意志の強さ。私はそんなソーニャに惚れました。
私はエピローグにあるように、この作品の続編を期待したかった。続きが気になる。ラスコーリニコフとソーニャは結ばれるんでしょうか?
ちなみに罪と罰は5回読んだ。そのうち3回は新潮文庫だった。名作は何回読んでも味があるんですよね。
罪と罰 (下巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰 (下巻) (新潮文庫)より
410201022X
No.130:
(5pt)

最高の『罪と罰』

これまで、岩波文庫、新潮文庫で読んできた『罪と罰』だが、今回の新訳は、やはり入魂の一書というしかないみごな出来栄えの『罪と罰』である。
冒頭の一文からして、その格調の高さは格段の開きがある。工藤訳の固い饒舌、江川訳のいわゆる江戸弁に対し、亀山訳はまさに翻訳とは思わせない完成度の高さを誇るものといえそうだ。解説もまた、読者の読みに寄り添い、なおかつ自己主張をできるだけ抑えながら、物語の深層部分へと見事にいざなっていく。これから20年間、『罪と罰』の新しいスタンダードとして読み継がれるべき翻訳だと思う。ただ、解説のなかで一か所気になったのは、ラスコーリニコフの聞き違い(「6時過ぎ」)のモチーフである。もしこの説が正しければ、『罪と罰』の物語は、ラスコーリニコフの意志のドラマというよりも、運命のドラマとしての意味を帯びてしまう。つまり、過去100年の読みは覆ってしまうということだ。ともかくも、『罪と罰』の現代的意味を蘇らせたという意味で、解説ともども本書のもつ意味は限りなく大きい。
罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)より
4334751687
No.129:
(5pt)

登場キャラクターについて。

作品の本質については既に多くの方が言及しておられるので、ちょっと違った観点から一言。
この物語はとにかくキャラクター描写が濃いのである。
主人公は勿論のことだが、他の登場人物の多くも副主人公級に濃い。
濃い人物が多い反面、読んでいる途中で個々の人物の情報が錯綜してしまう恐れがあるので、
余程速く読めるとか余程記憶力に自信があるとかいう読者以外は、メモを取りつつ読むことを勧告したい。
本に書き込みをするのが嫌な人は、別の紙にメモれば宜しい。
何もせずに読み止してしまうと、挫折のもとになるだろう。
途中で登場人物の付加情報をこぼしてしまうと、物語の面白さが大幅に減る。
罪と罰・人物相関図
http://www013.upp.so-net.ne.jp/hongirai-san/kids/t-soukanzu.htmlなるサイトもあるようだが、自分で読み進めながら作るのも面白いと思う。
個人的には、物語冒頭で登場するセミョーン・ザハールイチ・マルメラードフの妻であるカテリーナ・イワーノヴナ、
予審判事ポルフィーリィ・ペトローヴィチの言動が面白かった。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211
No.128:
(5pt)

描写の大半を占める主人公の苦悩に心打たれる。

ナポレオンのように「踏み越える権利」があると信じた一青年の、苦悩と挫折の物語。
是非とも一度は手にとって読んでほしいと思われる傑作です。

上・中・下全部で千ページ以上ある長さから、中々とっつきにくいように感じると思います。
しかし、長編を読むことが苦痛だと言う人であっても、始めの130ページ辺りまで頑張って読んでみて下さい。
以降は物語の中に惹き込まれて、一気に読み進めることができると、私は(無責任ながらも)保証します。

「罪」「罰」というと、現代社会においては刑事裁判を中心とした司法制度から連想して考えられることが多いですが、
西洋のキリスト文化においては、倫理的なもの・司法的なものはsin・crimeというように、認識において分けられてきました。
sinにおける「罪」と「罰」、crimeにおける「罪」と「罰」を別個のものとして考えながら読むと、また違った味が出てくるかと思います。
ちなみにsin側を理解するにあたっては、聖書についての知識があるとより理解が深まるものと思います。

この物語の一番の見どころは、主人公ラスコーリニコフの、病的な、狂気にも似た葛藤の描写です。
浮き沈みが激しく、安定することもなく、むしろ安定させることを望まないような彼の思考における模索の連続。
心が掻き毟られるような苦悩とはかくなるものなのかと、この辺りの描写は真に圧巻です。
それは、決して単純化できない、割り切ることのできない問題を意識させられます。
ドイツの哲学者I・カントの著書「純粋理性批判」の冒頭部分
「理性が退けることもできず、さりとてまた答えることもできないような問題に悩まされるという運命」
を私はこの物語の中に感じます。

洋書においては翻訳者によって物語の印象がだいぶ変わってくることが、「罪と罰」を読んで一層感じたことです。
日本語は語彙が豊かなので、多くの言葉の中から何を使うかは翻訳者によって変わってきてしまうことは当然かもしれません。
本書以外にも「罪と罰」はあるので、これから読もうとする方は、他の人から話を聞いたり、
(この場で書くことは気がひけますが)書店に足を運び読み比べてみて自分に合った「罪と罰」を選ぶことがベストです。
ちなみに私は本書の江川さん訳が、最も心情描写が巧い訳だと思っていますので、お勧めします。
罪と罰〈上〉 (岩波文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰〈上〉 (岩波文庫)より
4003261356
No.127:
(4pt)

意外な結末におどろいた

カラマーゾフに続いて、読破。
一度挫折していたので、読了自体がうれしいです。
結末が意外すぎるほど意外だったということです。
ネタばれになるので一切書きませんが、驚きのエピローグでした。
個人的には、カラマーゾフのスメルジャコフ以上のキャラクター
がいなかったので、★4つです。
カラマーゾフと違って、良い奴が結構出てきます。
私は、エルロイ好きなので、カラマーゾフのほうが好きです。
蛇足ながら、高校生で読もうとしている方へ:
・世の中に希望を持っている君たちへ:
 →カラマーゾフの兄弟を読んで、現実の汚さに衝撃を受けてください。
・世の中に絶望を感じている君たちへ:
 →罪と罰を読んで、世の中捨てたもんじゃないことを感じて下さい。
そして、できれば、両方読んだほうが楽しいと思います。
まあ、高校生なら、ドストエフスキーより先に、
中島敦の山月記と李陵を読みましょう。
罪と罰〈3〉 (光文社古典新訳文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰〈3〉 (光文社古典新訳文庫)より
4334751849
No.126:
(4pt)

学んだこと

ドストエフスキーは深層心理を言葉で表現する天才です。ですからこの本を読めば、他者の行動や言動の背景を推測する力が引き伸ばされると思います。またこのことにより人に対して寛容になれると思います。ただし読み進めるうちに、読み手の神経もやや細かくなるかもしれません。
罪と罰 (上巻) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:罪と罰 (上巻) (新潮文庫)より
4102010211

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