■スポンサードリンク
罪と罰
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
罪と罰の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全425件 361~380 19/22ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「悪いことをしたな」ラスコーリニコフのように犯罪者でなくても、こう感じてしまう瞬間はしばしばある。たとえ人にばれなくても、怒られなくても、罰せられなくても、その人に良心がある限り、良心の呵責という思い罰を私たちは課せられる。「あんなことしなければ」「あれは私が悪いのではないのだ」「たいしたことじゃない」そんな人間の負の感情が驚くほどリアルで、自分の心臓までえぐられるようなつらさを感じてしまう。しかし、愛情のような暖かさをも表現しており、人間社会の全てがこの本に凝縮されているといっても過言ではないだろう。様々なびっくりするような犯罪が起こる今、人間の罪と罰、そして心の弱さを、この本を読んでじっくり考える必要があるのではないか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こういう古典作品を読みなれていないせいもあるんだろうけど読破するのに骨がおれた。むやみやたらと長ったらしいし、登場人物たちの独白がダラダラと永遠に続く。本編の内容とはあまり関係が無いようなことばかり書かれていて、こういうのを省いたらずいぶんとすっきりするのに、と思った。それにしても主人公のラスコリーニコフは人を殺しているくせになんでこんなにえらそうなんだろう、理解できない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めは難しい本だと覚悟して読んだ本。 はじめは理解に苦しんだけれど 2、3回読むにつれて、目から鱗が出た名作品。 何が罪なのか?本はそれ を提起している。 自分の為にではなく人の害になる人を殺害。 果たしてそれは 罪なのか?こういう思索、思想がなくなってしまったから現代のモラル 欠如の氾濫がある。 人間としては必ず読むべき必読書。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「自分のために殺したくなった」とソーニャに告白したラスコーリニコフ。ソーニャは、人は人を殺す権利を持ってないとラスコーリニコフに問い返す。罪は良心ある故に生じるものであるならばそれを告白したことで神は人に罰を与え同じに赦されるものなのか。彼はナポレオンも虱のような人間も神の前では平等で、娼婦であるソーニャの同情心に彼の憎悪を包み込む愛を見た。 ソーニャを娼婦に追いやった貧困は社会が産み出した歪みならば、ラスコーリニコフが犯した罪も貧困が故に、糸杉の十字架で共通の苦しみを背負うことを決心したのか。神に祈ることが必然に対する従順であり、ソーニャが唯一生きていく一縷の望みであったのかも知れない。ラスコーリニコフはソーニャにとって男女の愛の対象でなく神に対する信仰の手段でしかなかったのか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
近代の予言書といわれるこの本は、具体的な政治活動家や、 戦時的英雄を主人公としていないところに、普遍的価値を持ち続けられたと言ってもいいと思う。 真の革命家にとって、既存の革命や、成功と武勇に彩られた伝記など、参考になるはずが無い。 革命の本質とは、未曾有の危機に瀕した社会や民衆の中から、それこそ 手本の無い暗闇の中から奇跡的に光を、自らの決意と知恵で獲得する行為であるとおもう。その本質的で生々しい光は、一見どこにでもいる青年に、以外にオーバーラップすることが多い。この本の上巻の巻末で繰り広げられる一見稚拙な選民思想は、先の大戦から現在実際に戦争を起している現代の指導者まで、まったく気味の悪い程オーバーラップする。 主人公のラスコーリニコフの持つ一見凡庸な殺人衝動と、ナポレオンの栄光と、アドルフ・ヒトラーの暴挙と、ブッシュ大統領の自由の名のもとの殺人と、・・・・そして我々自身の中に眠る一見凡庸な、取るに足らない苛立ちが、決して無関係ではないことを・・・・、この作品は黙示録的に示している。そしてそれを救うことが出来るのは、呆れるくらい身近に存在する、ごくありふれた、「愛」であるということも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説を読みとおしてまず思うのは、ラスコーリニコフはあきらかに心神耗弱状態にあったということ。なにしろ彼はほとんど飲まず食わずで何日も過ごしている。一日三食腹いっぱい食べていればばあさん殺しなど考えもしなかっただろう。健康で文化的な生活の大切さを痛感させられる。 今日の日本でも仕事がなく、食事も満足にとれず、しかたなく無銭飲食、万引きを繰り返して刑務所に入れられる人が後を断たない。ほんとうにお寒い状況だ。こんなんでいいのだろうか。政権交代がないこと以上の不幸はないと達観している人が少ないのでしかたないのだろうか。精神的には5千万人ラスコーリニコフ状態だ。いけてないシステムの犠牲者へと転落する日本人たち。自業自得なのだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人並みはずれた秀才であるのに、貧しさういえに勉学の道を閉ざされようとしているラスコーリニコフ。自らの生を優先するあまり、一つの信念を実行すべく殺人を犯してしまう。自らは選ばれた人間であると過信して・・・。しかし、犯行後、罪の重さに耐えられず疑心暗鬼になり憔悴してゆく。心優しき女性ソーニャの愛でラスコーリニコフのほんとうの罪があらわになってゆくが・・・。ラスコーリニコフが追いつめられると、読み手もハラハラせずにはいられない、どんなサスペンスよりも迫真の恐怖があります。自ら信じた思想により犯した罪に苦しめられ、それが誤りであったことに気づいたとき、誤りを認めることこそほんとうの「罰」であり、「許し」なのだと思った。誰が知らなくても、自分自身の知っている自分の行い。社会の中の自分の居場所について考えさせられる名作です! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いや~ おもしろい! 今 あの高名な 罪と罰を 読んでます。 もう中の 後半くらい までいったのですけど 面白いね~ うわさどおり 20世紀の 文学人は ドストエフスキーと トルストイには 勝てない と 思ったという 「あるひとつの頂点であった」らしい (早稲田の文学教授が しつこいくらいに あらゆる エッセンスが詰まっている 深くてうまい小説だという) おい そんだけ 言うならなんぼのもんじゃい と 読んでみると イメージの 堅いのとは 違い とっつきやすく 「ライ麦畑でつかまえて」 のように 純粋な 人物にも 感情移入しやすい ロシア人は 名前が長い、 とか いっぱい登場人物が出てくる とか ・・・・いわれるが イメージ先行 の 食わず嫌いだと 気づいた あんなの 司馬遼太郎 の方が いっぱい出てくるし ややこしいし 言葉も難しい なんでも サダム・フセイン の地下室からも 蔵書から出てきたという 代物・・・ ぜひ お試しあれ。 これ 読んだだけで 自信になる(超有名にして高貴なものとされている) んで 一石二鳥でっせ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公ラスコーリニコフの神経質な感じが良く出ていて、聴きながらこちらまでハラハラしました。「罪と罰」のCD版はまるで演劇を耳で聴いているようでぐっと引き込まれます。おすすめの一作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
純文学としては、文章が非常に秀逸。 都市文学として読める。当時のペテルブルグの風景が、五感を通して 伝わってくる。 心理学的に見ても、ここまで1人の青年の心理を、グロテスクに描き きれた作品はない。 推理小説としては、最初から犯人が分かってるものの、十分楽しめる。 その構成や、探偵のキャラクターは、刑事コロンボの作者に多大な影響 を与えている。 思想史的見地からは、独創性が強すぎて、「悪霊」に比べて物足りない。 本書は様々な読み方が可能だと思う。 イデオロギーの要素は非常に薄く、純文学として楽しめる。 その点では、4大長編の中でも、白痴に繋がる系譜で見ることができる。 また、その特性ゆえに、読む人を選ばない。アクの強いドストエフスキーだが、罪と罰は万人向けの書と言える。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
”不朽の名作”という名に恥じない、充分すぎるほどの素晴らしい小説です。まず私はこの人物描写が好き。登場人物の名前は長くて最初は苦戦しましたが、途中からそんなことは気にならなくなりました。とにかくアクが強い。個性的。話の筋立ても文句なしに通っているしサスペンスも愛も友情もどれも描ききっています。色々な要素をこの本ひとつで楽しめます。この本を書くのにどれだけ神経をすり減らしただろうかと。それほど作者の魂を感じました。何よりも主人公のラスコーリニコフの”根底”が自分と似ている気がして、終始この青年の行動をどきどきしながら見ていました。彼の論文に完全に同意は出来ませんが(凡人と非凡人の2種類しかいないという点)…しかし頷ける点もありました。だから彼の支離滅裂な行動の中にでさえ、なぜこんな行動をしたのか大変納得できるものもあったんです。特に終盤に彼がソーニャの言うことを思い出し、大きな歓喜に包まれて地面に接吻をしたシーン。その時の歓喜の気持ちが痛いほど分かりました。私自身は今恵まれた環境で生活しているけれど、もしラスコーリニコフの立場に自分が立ったとしたらどうだろう。ロシアの混沌とした時代と自分の不幸な境遇を見ればどうしただろう。他人に迷惑をかけるだけで生きていても意味の無いような老婆を知っていたら……??充分”老婆殺し”をした可能性があると思います。もちろん現代に生きる私は殺人なんてとんでも無い罪深いことで、どんな人間にだって生きる権利はあると分かっています。しかし人は立場によっては天使にも悪魔にも成り得る、と思います。つまり、ラスコーリニコフは善人でした。それは見紛うことはありません。彼が相手を傷つけるシーンは多々ありましたが、その中に彼の人間的な、道徳的な要素も多く含まれていたのは明らかです。最後、その隠れた彼の良心を目覚めさせるのに成功したソーニャの「たった7年」という言葉には感動しました。いえ、その前から結構泣いていたのですが…まさか罪と罰で3回も泣くなんて予想もしていなかったんですけど、実はソーニャとラスコーリニコフの別々のシーンで感涙しました。…ちょっとズルいですよドストエフスキーさん!(笑) これだけ暗く続けておいてハッピーエンドなんて、こっちが清清しい気持ちになってしまうじゃないですか。それにしてもソーニャは素晴らしいですね。今まで多くの本を読んできましたが、ここまで心が純粋な人物ははじめてです。またそれを描ききった作者もすごい。あとラスコーリニコフだけではなく、他の人物たちのエピソードにも大いに楽しませていただきました。ルージンやラズミーヒン、そしてマルメラドーフ一家の描写も物凄く心に来ますが、終盤のスヴィドリガイロフが見せた僅かな人間らしさ。解説の「彼を人間に戻せるのはドゥーニャの愛だけ」という言葉に大きく頷きました。スヴィドリガイロフは人として最悪ですが、彼の最期はあまりにも哀れで涙が出そうになりました。とりあえず一度読んでみてください。名前が長くて会話文も退屈な時はあるかと思いますが、はまればいいんです。読了後の何とも言えない感無量を味わってみてください。絶対におすすめです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は本を読む気は満々なのに、本を読むのが苦手。 本棚には読んでない本ばっかりが増える一方な私。 そんな私がカッコつけて「罪と罰」を手にとってしまいました(笑)。 最初の方はぶっちゃけかなり苦痛でした。 しかし、物語が進むうちにどんどん引き込まれ、夜も寝ないで読んでおりました。 やっぱり時を越えて読まれている本は本物だなと思いました。 とにかく人間の洞察力が鋭く、主人公が身近に思えてきます。 終わり方も満足しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかくドフトエフスキーはあたしの青春と言っても過言では無いと言うのは過言でしょうか?この罪と罰、いわゆる人間と人間の感情移入の紛争と言っていいでしょう。 あの時あたしは、その時きみは、そんな事を思ってしまいDILENMAにまってしまいます。 しかしそれがドフトエフスキーでしょう。 最高でしょう! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少し前に「あらすじで名作を読む」とか「名作が五分でわかる」とかそんな感じの本がやたら本屋にありましたが(今もあるのかな?)、この本のよさはあらすじだけでは絶対わかりません。 まず人を殺すの早すぎです。 殺人は、机上の空論ではなく実際に行動をおこした者として、主人公のことばに説得力をもたせるためだけのもので、サクッと終わってしまいます。 この本の醍醐味がもっと別のところにあることは読まないとわかりませんよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本に書かれている「罪」と「罰」。 私はこのように解釈しました。 自分を特別な存在とみる「罪」、無意味さを受け入れること、それがこの罪に対する「罰」。 人をも切り裂く高慢さ、そして埋没していく不安。 その前提がなければ味わうこともない焦燥。 美や正しさ、高みに憧れをもつものなら誰でも陥りやすい「罪」。 罪を憎む「罪」。 ある価値のみ価値とする「罪」。 対して存在のすべてを受け入れること、それが愛。 しかしそこに到達するまでの絶望的な道程、それが「罰」。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
かなり長い小説ですが、登場人物たちの個性が非常に強く、異様なテンションの高さが始終継続していて、想像していた以上に面白く読み進めることができました。 個人的には、主人公Raskolnikovがお気に入りです。彼は序盤でいきなり女性二人を惨殺してとことん悪印象を与えておきつつ、物語が進むにつれ、貧しい家族にお金をあげたりして、実は結構いい奴です。主人公に限らず、一人一人の登場人物が、単純には割り切れないキャラとして細かく深く描写されているところが面白いです。 また、登場人物の心理描写の緻密さも秀逸です。とくに主人公が罪を自覚して不安・恐怖・葛藤に苦しむ様子はリアル過ぎて、著者は実際に人をあやめた経験があるのではないかと疑ってしまったほどです。 読み終えたとき、「主人公とSonyaはこの後どうなるのだろう」と、とても気になりました。著者には、お亡くなりになる前に、 是非”Crime and Punishment Part 2を書いて欲しかったです。 ちなみにロシア人の名前はただでさえ複雑なのに、あだ名で呼ぶ場合まであるので混乱しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「涙」なんて安い言葉じゃ表現できんな、コレは。この本の中には、 追詰められた人間の本能が詰まってる。今まで自分は、誰にも言えない 様な失敗もしてきたし。誰にでも言いふらしたい様な成功もしてきた、 けど。そんな価値基準全部ひっくりかえっちまったよ。ここに描か れてる絶望に比べれば、俺の人生なんてまだ何度でもやり直しが効く じゃねぇか。なんか逆説的だが力をもらったな。長‾い暗‾いトンネルが 延々と続くこの物語に。「生きてく力/明日を信じる力」をもらったな。 いつかキット光が見えてくるんだ。 主人公も痛々しいが、なんと言っても脇役陣の存在がキツすぎる。 この物語には人間のすげぇ嫌な部分が露骨に暴かれてる。人間の傲慢、 人間のズルさ、人間のみにくさ、人間の愚かさ。人間はこんなにも弱い 存在だからこそ、それを素直に認めた者だけが変われるんだ!自分の弱さ を客観視できない奴は、成長できない退化するだけだ。確かに俺はラスコ より低能だが、片親極貧学生の彼より多くのチャンスにめぐまれてる。 それを活かせないなら生きててなんの意味がある? PS●主人公の独白も読ませるが、饒舌な脇役たちの台詞に惹き込まれる。夢の暗示などレトリックも特級品だ。原文で読めない自分が悔しい。正直はじめてロシア人が羨ましく思えた。江川・新訳も◎読み易い。こんな名作を今まで敬遠してて損した。思春期に読めなかったのは、著しい機会損失だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私がこの『罪と罰』で特に着目したのはドストエーフスキイの卓越した文章能力です。日本語訳ですからやはり訳者が上手いということも一因として挙げられるでしょうが、小説の世界の中で異彩を放つと言いましょうか、見たこともないほどに優れた文章です。具体的にどのような表現が立派なのかを挙げることは出来ません。全体として、とにかく素晴らしいのです。文学評論家でもなんでもない、論理的に文のよさを説明できるわけでもないこんな私にもレビューを書かせるだけの興奮を与える文章です。その純粋な文章力もさることながら、主人公のラスコーリニコフを始めとした人物の心情描写がとても面白くてドストエーフスキイが天才である所以、この本が名作として語り継がれている所以をまざまざと感じます。全く言い過ぎというものはありません。物語自体の纏まり、感動性も非常に優れていて、一見難しげな表現もなくはないのですがそれもすらすらと自然に入ってきます。あまりこういった言葉を使うと胡散臭さのようなものが出ていけませんが、この世のものとは思えないという表現がまさに当てはまる真の世界の名作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新潮社(工藤訳)より、こちらのほうをお勧めします。特に初めて読まれる 方や、本を読むと目が疲れるという方には特に。理由は以下の通り。 新潮文庫は見開き41字×36行で上下巻。岩波文庫は見開き39字×32行 で上中下巻。紙の色も岩波のほうが読んでいて眩しく感じなかったです。 訳ですが、私はどちらも味があって好きなのですが、岩波の江川訳のほう が読みやすいと感じました。 また、江川のほうは巻末に結構詳しい訳注があり、参考になります。 この作品は著者の中で一番好きですね。これから入って他も読むようにな りました。人物の思想が絡んだ心情は実に緻密で、よくもここまで表現でき るものだ、と思いました。主人公に限らず一人一人の人間が濃いです。 一生のうちで読んでおかなければならない本だと思います。できれば若い うちに。何度読んでもその都度違った味がしていいものです。 内容は、文句無しの星五つ。読みやすさも五つでいいかと。それから文字 の大きさですが、多分同じでしょう。なんとなく岩波のほうが大きい気もす るのですが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品を軽い気持ちで読まないで欲しい。安易な解釈ばかりされているようで残念だが、この作品のテーマである「罪と罰」とは単に主人公ラスコーリニコフの犯罪の事を言っているのではなく、人間全体を大きく見渡したものだからである。恐ろしく冷たい視線で書かれた物語で、ラストが必ずしもハッピーエンドではないと解ったとき、私は思わず戦慄した。思想のために生きるという、人間だけが持つ矛盾。そしてその後に待っているもの・・・この本を手に取り、読んだ人は幸いである。私は生きているうちにこの本を読めて心から良かったと思う。蛇足だが、夏目漱石の「こころ」と合わせて読むことをお薦めする。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!