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ゼロの焦点
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ゼロの焦点の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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終盤の沈思黙考があまりにも堂々巡りで、何度も繰り返すので、さすがにくどいと感じた。 でも解決からの情景は圧巻。 読み終わってから装丁(文庫版)の素晴らしさを知る。 | ||||
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主人公、禎子。前半は、ややあっさりとした表現で、進んでいくが、この人物の推理力は、尋常ではないだろう。結婚前、周囲から美人と誉めそやされながらも、何故か、やや、縁談や恋愛とは縁遠いごく、平凡な(OL)。結婚は、当時としては、やや遅いと言う表現であった。後半、この平凡な、女が、俄然能力を発揮するわけだ。あまりにも鋭すぎるという違和感を強く持った。これならば、警察も、探偵も廃業だろうね、と皮肉な感想を持った。テレビでも、松本清張は「社会派」と言う扱いで、いわゆる、2サス系モノとは別枠。(最も、火サスなども無くなったが)生誕○周年云々で、スペシャルとして、別に企画される事が多い。清張の作品をメディアでは、手放しに良く評価する事が多く見受けられるようであるが、清張=全てが社会派と呼べるものではないし、当作品については、前述の通り、違和感を拭う事は出来ない。 | ||||
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作者の代表作だそうだが、やや拍子抜け。解説にもあるが、推理小説とし て読むよりも、一個の文学作品として読むべきかもしれない。(それにし ても、この解説は鋭い。一読の価値あり。) もし、文学作品として読むならば、その時代をよく知っておくことが条件。 私はその条件に当てはまらなかったようだ.. 平凡だったはずの主人公が、途中から超人離れした推理力を持つ主人公に 変身する。違和感を感じた。感情移入ができなかった。 | ||||
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当時としては、女性問題や、パンパン、労働組合、広告代理店、等新鮮な話題を中心としたテーマだったろうが、今読んでみるとあまり面白くない作品とも言える。もちろん当時の特有の事情が現在から見ても興味をそそるものであれば別だが、どちらかといえば人間の証明におけるパンパンの背景のほうが面白い。全体として、警察にたよらず私的な推理を女性が行うのには新鮮さがないわけでもないが、特段大きなトリックや人間模様があるわけでもなく、また当人らからの自白もなく、基本的に禎子の推理に終始するこの作品には一種の迫力が欠けている。点と線のほうが出来が良いのではないかと思ってしまう。 | ||||
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読者はまず金沢という街を表現する文章に包み込まれるだろう。あかたも、読者自身が金沢にいるかの如く錯覚してしまうかもしれない。作者の巧みな表現力あふれる文章により、読者自身が主人公になりきれるほど感情移入できる。ストーリー自体は難しいトリックがあるわけでもなく、犯人を推理しながら読める作品というわけでもない。純粋に推理小説を読みたいだけの人には物足りなさが残るかもしれないが、素人探偵が主人公の探偵小説と割り切って読める人ならこの作品を堪能できるだろう | ||||
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松本清張と言えば、点と線、ゼロの焦点、が2大名作だろうか。 推理小説としては、点と線のほうが完成度が高いだろう。 犯人捜し、トリックあばきという推理小説の王道を追いかけたものだから。 では、「小説」としてはどうだろう。 こちらはゼロの焦点に軍配が上がる。 ただ不思議なのだ。人物設定も、それぞれの人物の行動も不自然なのだ。 中心人物の鵜原憲一はなぜ、偽名を使ってたやすく他人になりすませられたのか? なぜ鵜原憲一は、過去の知人、千佐子と久子に、偶然出会うのか? 何故、真犯人はたやすく人を殺せるのか? そしてついに、主人公の禎子は、名探偵でもないのだけれど、周りの協力者たちの動きを逐次整理して、やがて真犯人に迫るのだった。 真犯人は、人殺しなのだけれど、その罪を感じさせないのは、戦後の混乱期のやるせない状況を背負っているから。 ぼくは、その時代を知らないけれど、まったく「戦争は悪」だということがよくわかる。 あるいは、犯行シーンを松本清張は描かないから? ただ、金沢や石川県は、そんな暗い街ではないのにね。 ほころびはいくつも見えるのに、とらえて放さない、不思議な小説、ゼロの焦点 | ||||
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