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魔術師(イリュージョニスト)
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魔術師(イリュージョニスト)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全77件 41~60 3/4ページ
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ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズの文庫版では最新刊です。ハードカバーの方では「ウォッチメイカー」など更に数作でています。このシリーズは、過去の事件で、左手の指一本以外の四肢がまったく動かなくなった究極の安楽椅子探偵リンカーン・ライムと、その助手として活躍するモデル並みの美貌とスタイルをもった婦警のアメリア・サックスが活躍するもので、毎度毎度ライムと犯人の智慧比べとどんでん返しの応酬が続くのが楽しいシリーズです。 今回の敵は、イリュージョニストと呼ばれる魔術師です。いわゆるマジシャン、手品師と同じ事も出来ますがもっと大掛かりな大脱出やら物を消したりのトリックを使うタイプ、例えばディビッド・カパーフィールドやら、ゼロやら、引田天功、プリンセス天功などがこれらのタイプにあたります。 そして、今回の敵の魔術師は、全てのマジックを使いこなす上に変装の達人で、現場から別人に成りすまして逃亡するのは勿論、被害者や目撃者の証言はまったく意味をなしません。また、手錠は簡単に外すし、すべてのドアはデッドボルトのものでさえ数十秒であけてしまいます。そうした特殊技能をもつ連続殺人犯に挑むライムたちのチーム。攻防は一進一退の様相を呈して、犯人を確保したと思いきや逃走され、ついにはライムの寝室にまで魔術師は現れるまで反撃をしてきます。 ということで、ちょっとマンネリ化していたシリーズですが、今作はいい意味で設定に無理がなく緊迫感をもってストーリーが展開されます。下巻もこの調子でいってくれたら、シリーズで一番の傑作となるかも知れません。 | ||||
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<リンカーン・ライム>シリーズ第5弾。 ’04年、「このミステリーがすごい!」海外編第2位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第3位。 本書は、ディーヴァーが前作『石の猿』執筆中に着想したという自信作である。 今回の強大な敵は、密室状況の犯行現場から忽然と姿を消す、その名も‘魔術師'イリュージョニスト'’。今までライムが対してきた犯罪者のなかでも、シリーズ2作目の‘コフィン・ダンサー’に勝るとも劣らない難敵ではないかと思う。 大胆不敵なイリュージョンのトリックを駆使して恐るべき犯行を重ねてゆく‘魔術師’。 事件解明のため、ライムら捜査陣は見習いイリュージョニストのカーラに協力を要請して捜査のスタッフに加え、イリュージョンの手ほどきを受ける。しかし、‘魔術師’は指揮を執るライムの自宅の寝室に易々と侵入してしまう。危うし、リンカーン・ライム! 本書の面白さは、すっかりお馴染みとなった科学の最先端を行くライムの鑑識捜査+<ライム>チームの機動力を生かした捜査と‘魔術師’のイリュージョン(変装、早変わり、ピッキング・侵入、脱出、読心術、腹話術、動物使い、手品、ミスディレクション・・・)のトリックとが、しのぎを削る展開である。 しかも‘魔術師’はなかなか真の動機を覗かせず、章が変わるたびに次から次へと畳みかけてくるトリックと、二重三重それ以上の“どんでん返し”、そして物語の緊迫感はシリーズ中屈指といえる。 本書で読者は、見事にディーヴァーの、それこそイリュージョンのようなミステリーの術中にはまり、「こちらと思えばあちら、あちらと思えば今度はそちら」とばかりに変幻自在のプロットで手玉に取られること請け合いである。 | ||||
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<リンカーン・ライム>シリーズ第5弾。 ’04年、「このミステリーがすごい!」海外編第2位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第3位。 本書は、ディーヴァーが前作『石の猿』執筆中に着想したという自信作である。 今回の強大な敵は、密室状況の犯行現場から忽然と姿を消す、その名も‘魔術師'イリュージョニスト'’。今までライムが対してきた犯罪者のなかでも、シリーズ2作目の‘コフィン・ダンサー’に勝るとも劣らない難敵ではないかと思う。 大胆不敵なイリュージョンのトリックを駆使して恐るべき犯行を重ねてゆく‘魔術師’。 事件解明のため、ライムら捜査陣は見習いイリュージョニストのカーラに協力を要請して捜査のスタッフに加え、イリュージョンの手ほどきを受ける。しかし、‘魔術師’は指揮を執るライムの自宅の寝室に易々と侵入してしまう。危うし、リンカーン・ライム! 本書の面白さは、すっかりお馴染みとなった科学の最先端を行くライムの鑑識捜査+<ライム>チームの機動力を生かした捜査と‘魔術師’のイリュージョン(変装、早変わり、ピッキング・侵入、脱出、読心術、腹話術、動物使い、手品、ミスディレクション・・・)のトリックとが、しのぎを削る展開である。 しかも‘魔術師’はなかなか真の動機を覗かせず、章が変わるたびに次から次へと畳みかけてくるトリックと、二重三重それ以上の“どんでん返し”、そして物語の緊迫感はシリーズ中屈指といえる。 本書で読者は、見事にディーヴァーの、それこそイリュージョンのようなミステリーの術中にはまり、「こちらと思えばあちら、あちらと思えば今度はそちら」とばかりに変幻自在のプロットで手玉に取られること請け合いである。 | ||||
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リンカーン・ライム・シリーズは通常日本で発売されるミステリーに比べ頁数 が倍くらいあります。単行本だと二段組で約500頁、文庫本だとたっぷりな上下巻 と読み出があります。今回も犯行現場として少なくとも7箇所丁寧に描かれています。 日本のライト・ミステリーの7冊分の密度です。これだけ風呂敷を広げながら最後 にはすべてのピースが漏れなくきっちり収まるようにはめ込まれているのは、 ディーバーのすごいところですね。 今回の犯人はプリンセス・テンコーで日本でも認知されたイリュージョニストです。 イリュージョニストは誤導(misdirection)といわれるスキルを使ってライムを 幻惑します。誤導とは見てもらいたい場所に注意を引き付けることよって、 見てもらいたくない場所から遠ざけることです。本作品では犯人の誤導、誤導の 連続で何が真の目的なのか最後までわかりません。この技法はどんでん返しの ディーバーが作品の中でも使用しています。誤導の名手ディーバーがイリュージョニストを 操っているのですから読んでいても何を信用していいのかわからなくなりました。 本作品はプロットが凝っているので、インサイド・ストーリーは控えめですが、 それでもいくつかの名場面も用意されています。サックスと捜査に参加する イリュージョニストの卵カーラとの会話の中で、サックスに組織で生きていくにあたって、 「何より大切なのは、戦うための度胸ではない。戦うべきときと、戦わずに流す べきときをわきまえることなの」と言わせています。私も勤務先で理不尽な思い をしますが、大事なことはまさにこの ―プライドと力― なのですよね。 | ||||
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リンカーン・ライム・シリーズは通常日本で発売されるミステリーに比べ頁数 が倍くらいあります。単行本だと二段組で約500頁、文庫本だとたっぷりな上下巻 と読み出があります。今回も犯行現場として少なくとも7箇所丁寧に描かれています。 日本のライト・ミステリーの7冊分の密度です。これだけ風呂敷を広げながら最後 にはすべてのピースが漏れなくきっちり収まるようにはめ込まれているのは、 ディーバーのすごいところですね。 今回の犯人はプリンセス・テンコーで日本でも認知されたイリュージョニストです。 イリュージョニストは誤導(misdirection)といわれるスキルを使ってライムを 幻惑します。誤導とは見てもらいたい場所に注意を引き付けることよって、 見てもらいたくない場所から遠ざけることです。本作品では犯人の誤導、誤導の 連続で何が真の目的なのか最後までわかりません。この技法はどんでん返しの ディーバーが作品の中でも使用しています。誤導の名手ディーバーがイリュージョニストを 操っているのですから読んでいても何を信用していいのかわからなくなりました。 本作品はプロットが凝っているので、インサイド・ストーリーは控えめですが、 それでもいくつかの名場面も用意されています。サックスと捜査に参加する イリュージョニストの卵カーラとの会話の中で、サックスに組織で生きていくにあたって、 「何より大切なのは、戦うための度胸ではない。戦うべきときと、戦わずに流す べきときをわきまえることなの」と言わせています。私も勤務先で理不尽な思い をしますが、大事なことはまさにこの ―プライドと力― なのですよね。 | ||||
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相変わらずのどんでん返しは良いんだけど、何度も「いや、実はXXだから無事だったのだ」みたいな パターンに逃げるのはどーだろ。 そういう雑さが目立つようになってきたなぁ。どんでん返しも、「誤導」がちょっとロコツだし。 もちろん面白くないわけではないんだけど…「ボーンコレクター」みたいに呼吸するのを忘れるほど 面白いってわけではないな。 もうディーヴァーはハードカバーで読まなくてもいいな。 | ||||
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相変わらずのどんでん返しは良いんだけど、何度も「いや、実はXXだから無事だったのだ」みたいな パターンに逃げるのはどーだろ。 そういう雑さが目立つようになってきたなぁ。どんでん返しも、「誤導」がちょっとロコツだし。 もちろん面白くないわけではないんだけど…「ボーンコレクター」みたいに呼吸するのを忘れるほど 面白いってわけではないな。 もうディーヴァーはハードカバーで読まなくてもいいな。 | ||||
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前2作「The Empty Chair」と「The Stone Monkey」は番外編的なイメージを受けて、ちょっと心寂しく感じたが、今回は正統派ライムシリーズといった感じで心底楽しめた! 前2作では一人よがりな印象を受けたライムとアメリアの関係も、今回はサラリと描かれていたし、カラの存在もうまくストーリーに絡み合い、爽やかな後読感だった。ディーバーが書きたくてたまらず書いたと自分で語っていただけの事はあると思う。 また、読まれる私は極度のよいの提案する---The Fates by Tino Georgiou. | ||||
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ご存じ、究極の“安楽いす探偵”リンカーン・ライムシリーズ第5弾です。 今度の敵は、不可能を可能にする魔術師、というかイリュージョニストです。 前作ストーン・モンキーのがっかり感を挽回できるかと思ったのですが…。 手錠を抜けたり、鍵を開けたり、誰にもみられずに進入したり、今回も手強い相手なのですが、 その理不尽さも「マジシャンならできます」の一言で片づいてしまうのが何とも…。 組み敷いた相手が、すぐに抜け出して人形にすりかわることに抑えている当人が気づかないなんてありえない!!!と思ったのは私だけでしょうか。 (ちなみのこのくだりは、本筋とは関係ありませんのでご容赦を)。 また、前作あたりから、証拠分析により犯人を解明していく比重がだんだん軽くなり、 むしろ犯人を特定したり追いつめたりするのが、ライムではなくてサブキャラ(今回はマジシャン見習いのカラ)になってきているのも、少々寂しいかな。 ボーン・コレクターのときは衝撃的だった証拠分析も、テレビのCSIをシリーズを見ると、色あせて感じられます。 05年のこのミスの2位なんですけれど…ね。 それから関係ないけど、文中でデビット・カッパーフィールドとかシルク・ド・ソレイユとかと並んで「もっとも有名な女性イリュージュニスト」として プリンセス・テンコーがあげられていたのを読むとあらためて彼女はグローバル・スタンダードに値するんだなあと思いました。 | ||||
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リンカーン・ライムシリーズの5作目。ペースダウンしてしまったThe Empty Chair, The Stone Monkey を経て、やっと読者を夢中にさせた1・2作目のような本領を取り戻した。今回の敵は一筋縄ではいかない、手品とイリュージョンを駆使したConjurer。さすがのライムチームも煙に巻かれ、若い見習い手品師Karaのアドバイスを得て、犯人探しに奔走する。 ライムよりも先に犯人を突き止めるのも、シリーズを読んでいる時の楽しみの一つなのだが、今回はライムが教えてくれるまで別の人物を疑っていて、嬉しい間違いだった。昇進試験にのぞむアメリアの命運が気になったり、閃光と共に消える、捕まえたらやすやす逃げる犯人の鮮やかな手管に驚いたりで、ずっと前に見たデビッド・カッパーフィールド、ロイ&ジークフリードのイリュージョンのワクワク感を思い出した。読後も清々しく、久しぶりに満足出来たライム本だった。 | ||||
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<リンカーン・ライム>シリーズ第5弾。 ’04年、「このミステリーがすごい!」海外編第2位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第3位。 本書は、ディーヴァーが前作『石の猿』執筆中に着想したという、シリーズ最長にして最高の自信作である。 今回の強大な敵は、密室状況の犯行現場から忽然と姿を消す、その名も‘魔術師—イリュージョニスト—’。今までライムが対してきた犯罪者のなかでも、シリーズ2作目の‘コフィン・ダンサー’に勝るとも劣らない難敵ではないかと思う。 大胆不敵なイリュージョンのトリックを駆使して恐るべき犯行を重ねてゆく‘魔術師’。 事件解明のため、ライムら捜査陣は見習いイリュージョニストのカーラに協力を要請して捜査のスタッフに加え、イリュージョンの手ほどきを受ける。しかし、‘魔術師’は指揮を執るライムの自宅の寝室に易々と侵入してしまう。危うし、リンカーン・ライム。 本書の面白さは、すっかりお馴染みとなった科学の最先端を行くライムの鑑識捜査+<ライム>チームの機動力を生かした捜査と‘魔術師’のイリュージョン(変装、早変わり、ピッキング・侵入、脱出、読心術、腹話術、動物使い、手品、ミスディレクション・・・)のトリックとが、しのぎを削る展開である。 しかも‘魔術師’はなかなか真の動機を覗かせず、章が変わるたびに次から次へと畳みかけてくるトリックと、二重三重それ以上の“どんでん返し”、そして物語の緊迫感はシリーズ中屈指といえる。 本書で読者は、見事にディーヴァーの、それこそイリュージョンのようなミステリーの術中にはまり、「こちらと思えばあちら、あちらと思えば今度はそちら」とばかりに変幻自在のプロットで手玉に取られること請け合いである。 | ||||
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序盤の語り口はやや敷居が高い。 伏線を張るための説明が多く、手品やサーカスに関してのある程度の知識がないと、何を説明しているのかすら解らない。 が、中盤から後半にかけて、物語は一気に加速し、鮮やかな魔術に魅せられる。 場面転換の度に「もっと読ませてくれ」と思ってしまう。 ヒロインの愛情表現も実にキュートで素敵だ。 | ||||
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ジェフリー・ディーヴァーはリンカーン・ライムシリーズに完全に行き詰まっているように感じられた。本作に出てくるKaraのキャラクターは、ディーヴァーの初期の作品「汚れた街のシンデレラ」等の主人公であるRuneの完全な焼き直し。いつもの作品に感じられる綿密な取材が行われた痕跡は無く、手品師のショービジネス界に対する造詣も、上辺を撫でただけの本で読んだだけのような知識を窺わせる。つまるところ、ディーヴァーは編集者に迫られて売るためだけの作品を書いたようだ。彼のストーリー展開の巧さで楽しく読めるが、時間つぶしのための作品という以上の印象は無かった。ディーヴァーはライムシリーズ以外は、まだまだ勢いがある。ライムシリーズ以外の作品に期待すべきだろう。 | ||||
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シリーズ第5作目は、捜査の手からするりと脱出するイリュージョニストと、リンカーン・ライムチームの攻防です。 このシリーズ、私は「超」手強い犯人が登場するボーンコレクター、コフィンダンサーが好きで(特に「コフィンダンサー」がよかった)、犯人が強力であるほど作品が魅力的だと感じるのですが、今作のイリュージョニストも、なかなか手強く狡猾な犯罪者で、作品もノンストップストーリーに仕上がっています。 当初、リンカーン・ライムシリーズと呼ばれたシリーズも、いまではリンカーン・ライム&アメリア・サックスシリーズと記載されるように、アメリアの魅力も一段と増しています。 次作を早く手にしたいと、ミステリーの喉が渇きました。 | ||||
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化学捜査官リンカーンライムの第5作である。率直にいっておもしろい。2段組の500ページだから、相当な長編だと思うが、それを感じさせないジェットコースターストーリーが展開する。今回はボーンコレクターの原点にもどって殺人鬼との対決。その殺人鬼は魔術師である。彼は、エフェクトとメソッドを巧に使い分ける。エフェクトは観客の目に映るもの、メソッドはマジシャンがその裏で行なっているもの。これはストーリー全体に満ちていて、最後までだまされることが展開される。登場人物の複数のストーリーが複雑に絡み合い、それはミスディレクションによるミスディテクテーションを誘い、次につながっていく。最後に唐突に犯人が捕まるが、”生首に聞いてみろ”のような強引さはまったくない。シリーズものとして考えるとアメリアサックスの警官としての成長も見て取れる。例えば、彼女は言う。”何より大切なのは、戦うための度胸ではない。戦うべきときと戦わずに流すべきときをわきまえることだ。”ミステリー好きだったら是非読んで欲しい作品だ。 | ||||
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職人の技、堪能させて頂きました。お腹一杯。ご馳走さまでした。 一通りの書評は出ているので、ちょい横道へ。 ディーヴァーの前作品群や、ミステリーを読み込んでいる人は残りのページ数から「まだどんでん返しがある」のを読み取れるでしょう。 で、ポイントは。「誰が?」と「どこで/どうして/どのように?」。 思わせぶりな、サブキャラのあの人やあの人。大丈夫。たぶん上手に騙してくれます。 ミス・ディレクションの連続打ち上げ花火。極上。 | ||||
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前作ストーンモンキーは私達東洋人にはいま一つ珍しさが不足していたような気がしましたが、今回はシリーズの王道。時間限定の犯人とライムの知恵比べ!やっぱこうでなくっちゃ!犯人にやや凶悪さが足らんものの頭の良さと技術はボーンコレクターの犯人を凌ぐかも。残りページ僅かでのビックリも健在。お高めのお値段でも損はないです。それにしてもライムがスコッチを飲むシーンはおいしそうでいいですねえ! | ||||
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今度の犯人は,魔術師です。イリュージョンです。消えます消えます。(笑)次々に起こる見せ場の連続,展開の起伏の波に乗せられて,最初にもたげる,マンネリ気味かなぁ,不安の思いも,見事に消し飛び,夢中でひきこまれました。 | ||||
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「リンカーンライム・シリーズ」は「ボーンコレクター」以降、全て読んでいるが、やはり他のシリーズものの例に漏れず、一作目をこえるおもしろさは感じることができず、「そろそろ終わりかな?」と思っていた。しかし、その考えは、この作品については通用しなかった。 イリュージョンのテクニックを使い、次々と殺人事件をおこす「魔術師」と犯人の先回りをして犯罪を防ごうとするリンカーン・ライム、この知恵比べによる攻防が、長い作品にもかかわらず、緊迫感を保ち続けながら続く。この知恵比べの他にも、リンカーンが解き明かす「古典的なマジックのトリック」も興味深く読むことができた。 「ノンストップ・サスペンス」と称される作者の魅力を遺憾なく発揮した好作品である。 本作品は、2005年版このミスで2位、2004年文春ベスト10で3位を獲得した。 このミス巻末の解説を、同じく2005年版このミスで1位の法月倫太郎が書いているのも、興味深い。 | ||||
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今や「このミス」をはじめ海外ミステリー部門のベストランキングに毎年顔を出す常連作家となっているジェフリー・ディヴァー。四肢麻痺の科学捜査官という驚きのデビューからリンカーン・ライム・シリーズもこれで5作目。確かに期待度が大きいだけに、イリュージニストを登場させても物足りなさは感じます。余談ですが、ライムとサックスの科学捜査にしても、今やTVで「CSI科学捜査班」を毎週見てるものといたしましては、稚拙に感じられてしまうから困ったもんです。しかし、今作も上下2段の500ページを一気読みさせてくれるストーリーテラーとしての実力はさすがです。シリーズ物になってくると、ついつい前作を凌ぐ・凌がないになってしまいますが、例え前作を凌いでなくとも、あるいは1作目の驚きやワクワク感が失せようとも、主人公のライムとサックス以外の登場人物にも愛着が湧いてきて、すぐに続きが読みたくなります。また今作は、恐らく書いてる本人も楽しんで書いてるかな、と思わせるのは、ついつい主人公のライムやサックスよりも、イリュージニストの卵のカーラが登場するときのほうが文章がイキイキしてくるあたりに感じられました。(と、私の勝手な思い込みですが・・・)翻訳ミステリーの出版点数も多い中で、当然ハズレも多い中で、老若男女を問わず読めるシリーズですし、もしこれから読んでみようかなと思っている方には、やはり1作目から通して読むことをお勧めします。 | ||||
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