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魔術師(イリュージョニスト)
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魔術師(イリュージョニスト)の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 21~40 2/4ページ
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| <リンカーン・ライムシリーズ>第5作の本作品は、2003年発表、2004年邦訳。 今回は、その題名のとおり、マジシャンである連続殺人鬼と、リンカーン・ライムの一騎打ちといった趣の作品となっています。 犯人は、変装が得意、ということで、どうしても「怪人二十面相」を思い浮かべてしまう…。 何しろ、一瞬にして、様々な人間に変装できる、という設定となっているため、ライムの頭脳を持ってしても、なかなか犯人を追いつめることができません。 そんな展開から、本作品は、「荒唐無稽」な印象が強いです。 もっとも、著者の作風は、綿密な取材に裏打ちされた、現実味のあるストーリー展開を売り物にしているため、プロテウス・マジックという、次々と別の人間に早変わりするというものが実在していることを強調しています。 私も、その舞台をテレビで観たことがあり、確かに、その早変わりには驚かされましたが、あくまで、「衣装の早変わり」です。 人相、ましてや年齢を大きく変貌させる−−というものではなく、これは時間をかけたメーキャップでなければ、不可能でしょう。 でも、これが著者の手にかかると、「人相を含めた早変わり」が現実にできるかのような記述になっているところが、小説づくりの巧さなのでしょうが、大概の読者は、現実には不可能、と途中で気づいてしまうのでは。 ただ、この「荒唐無稽」は自分にとっては、マイナスではありません。 もともと本シリーズは、名探偵と凶悪犯との知恵比べ、の構図で展開しているもので、「明智VS二十面相」のような作品が生まれてくることも想定内でしたので。 多くの読者が期待されると思われる「どんでん返し」ですが、これは、正直なところ、意外性はありませんでした。 このシリーズは(多くの方と異なるでしょうが)、「中途のサスペンス」が読みどころと考えているので、単行本2段組500頁余りを楽しく読めて、満足度は割と高めです。 | ||||
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| 「ライム・シリーズ」の中では凡作と言えるのではないか。扱った題材が相応しくなかったと思う。マジックとミステリは相性が良い様でいて、大人のミステリとして読ませるためには困難さが伴う。本作においても、警官の目前で閃光弾によって犯人が姿を消したり、一分内で犯人が別人に変装したりと、まるで"怪人二十面相"を思わせる記述が目立ち、物語に入れなかった。 本シリーズの眼目はライムと犯人との丁々発止の頭脳対決、そして全編に込められた犯人(=作者)の仕掛けにあると思うのだが、本作では共に不発に終っている。ライムは女性マジシャンからマジックに関する講釈を聞くばかりで、少しも頭脳の切れが発揮されていない。全体構想もヴァン・ダイン「カブト虫」を想起させ、新鮮味がない。アメリアに関するサイド・ストーリーもさほど興味を惹くものではない。 「コフィン・ダンサー」の発表後、マンネリを避けるために本シリーズを打切るつもりだったが、本作で元の路線に戻ろうとした由。そのために、"マジック"という華やかな世界を題材に選んだのであろうが、失敗だったと思う。この後、「ウォッチメイカー」という傑作も出ているので、意外と出来不出来の差が大きい作家との印象を受けた。 | ||||
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| 犯人はマジック、変装、読心術、鍵開け、腹話術などに卓越した才能を持ち、物理的にも心理的にも警察を翻弄しながら、犯行を次々と重ねていきます。読者は犯人が用いた数々のトリックに興味を惹き立てられながら、犯人の予測不能な行動に振り回されます。人を欺くことにおいて卓越した才能を持つ犯人を、証拠品の緻密な分析と推理力で追い詰めいていく捜査官達の緊迫感溢れるストーリーです。あらゆる技術(トリック)を駆使し、大胆な行動を取りながらも、動機や犯罪の目的などの点では謎を持つ犯人の神秘的な魅力が、本書をエンターテイメント性溢れるミステリー小説に仕立て上げています。 | ||||
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| ディーヴァーの作品は、こちらと「12番目のカード」、映画で「ボーン・コレクター」を観ましたが、こちらが一番面白かったです。手品にワクワクしたことのある人なら好きだと思います。マジックの歴史がさらりと学べるし、プリンセス・テンコーも言及されています。おすすめです。 | ||||
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| 複雑に伏線が張ってあったり、犯人とライムの騙しあい、騙されあいが最後の最後まで続いていて読み応えありました。 でも何より私は最後のライムのお節介が一番良かったです(^_^) | ||||
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| 【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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| ライムたちが優れていると言うよりそれ以外の警察組織の人間がバカ過ぎてライムたちのみがまともなだけに思えて来ました。 ニセ刑事だのニセ電話指示だの何にでもホイホイ騙される警官だらけなので、ライムが現役だったら全警察官をクビにしなければいけないようです。 翻訳上で原文を読むまでもなく気付けるほど、ごく基本的な単語のひどい誤訳があり、翻訳者の常識的な知識レベルを疑います。 文庫ではさすがに修正されているんでしょうねえ…。ああ恥ずかしい。 | ||||
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| サーカスのイルージョンのテクニックを駆使し犯行を行う犯人との戦い。いろいろなテクニック及び登場人物が複数の複線を張って話が展開する楽しみがある。ちょっとした物証の綻びから犯人を追い詰めていく点は本シリーズのファンでなくても緻密に読んで推理する楽しみを常に残してくれる。今回は複線が多いので読み応えが今まで以上にあった。 平易な英語でテンポが速くこのシリーズは読んでいて楽しくなる。今回も裏切られなかった。 | ||||
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| ライムシリーズはどれもそうですが、 今回も緊張感を途切れさせることなく一気読みさせてしまう 話でした。 | ||||
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| 今まで現代科学でどんな犯罪も解決してきたリンカーンですが、今回の相手はとんでもない。 科学の発展とともにいわゆる超常現象や超能力はどんどんすたれてきていますが マジシャンの世界はまったく衰えないどころか、どんどん発展しています。 有名な超能力者 ユリゲラーですらせいぜいスプーンを曲げるのでせいいっぱいですが マジシャンは瞬間移動、サイコキネシス、千里眼など、なんでもござれ。 作中でも魔術師見習いのカーラがリンカーン含めみんなの前でサックスの拳銃をうばって しまったりしますが、とんでもない相手です。フィクションとはいえ、優れたマジシャンなら本当にできそうです。 もし作品のように、本当にマジシャンが犯罪を犯してしまったらどうなるんでしょうか。背筋が寒くなります。 作中でマジシャンのテクニックなど色々出てきますが、そこから色々マジシャンの歴史を調べるのもおつなもの。 | ||||
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| 『エンプティー・チェア』、『石の猿』と、ライム、サックスの師弟コンビの前に、敵役が形無しの感が多くなっていた。が、本作の敵役=イリュージョニストは、強い。最強である。人間技とは思えぬトリックも、イリュージョリストなので、できてしまうのだ(?)。 これが現実的かはともかく、本作は、久々の力の入った頭脳戦が展開され、クライマックスも随所に用意されており、とても満足できた。カーラという魅力的な脇役が華を添え、解説にあるように、ライム、サックスの師弟関係を象徴するような位置づけの作品となっている。彼らだけでなく、ライムファミリーの今後も気になるところ。引き続き読みつづけたいシリーズだ。 すっかり、マンネリを脱出した印象であるが、伏線をはりまくり、ひねりにひねったストーリーは、がんばりすぎと言えなくもない(中途半端なひねり方だと、確かに、辻褄があわなくなるのだろうけど)。それにしても、ディーヴァーの作品は、残りのページ数でどのくらいのどんでん返しがあるか予想してしまうんだよなぁ。 | ||||
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| リンカーン・ライムシリーズって全く先が読めないので好きです。 相変わらずライムが証拠を元に犯人の先を読む展開が凄いです。 どれだけ小さな証拠でも彼にかかれば犯人にとって致命傷となりうるんですよね。 犯人がマジシャンという事もあってマジシャンの見習いでもあるカーラが助っ人としてチームに参加するけど、彼女のキャラが魅力的で良かったです。 上巻で犯人の素性までが分かってしまうのですが、いったい下巻にはどれだけのサプライズが待っているのか楽しみです。 マジシャンには不可能はないのかなって思いました。 | ||||
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| リンカーン・ライムとアメリア・サックスものの最新作。といっても2年前に翻訳されたものだが。 題名のとおり、魔術的なトリックで犯罪を重ねる犯人と寝たきりのライムが知恵比べをするというお話だが、あまりにもリアリティを欠く。仰々しい舞台装置を見せられたのに、あんまり期待したほどでもない手品を見せられたような感じ。前作の『石の猿』のほうが好みかな。 でも、読ませる。話を書くのはディヴァーはとても上手だ。上手にだまされてやれば、非常に面白い作家かもしれない。 | ||||
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| 「リンカーン・ライム」シリーズの醍醐味は、単行本で上下2段・500ページを超える ボリュームを一気に読ませるストーリーテラー振りと敵役である犯罪者の特異性・ キャラクターの濃さにあります。 シリーズ第3弾の「エンプティー・チェア」では失望されましたが、本作では著者・ ジェフリー・ディヴァーの迷いも吹っ切れたように思います。「ボーン・コレクター」や 「コフィン・ダンサー」に勝るとも劣らない“魔術師”の登場です。 その意味で、「原点回帰」の作品です。 | ||||
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| 魔術師が次々と仕掛けてくる”誤導”にライムたちと同様に読者も惑わされていく。 どんでん返しにつぐどんでん返し・・・でもリンカーン・ライムシリーズを読んできた ファンだとそれも慣れてくる。しかし、要求されている高いレベルを次々とクリアしてくれる 魔術師ならぬディーヴァーに感服。 今回もすばらしいストーリーで、結末から百数ページ前に犯人が判明するのだが、その衝撃度 や、息をつかさぬ展開はコフィン・ダンサーのほうが上だと思った。 しかし、その後のカーラとライムとのやりとりなどに感じる”人生感”と言えばよいのか、 ひとりひとりの人生の物語の深さを、いままでのシリーズ以上に感じさせてくれる。 また巻末の解説にも触れているように、師弟という関係・・・犯人とその師匠、カーラと バルザック、サックスとライム、更に言うならカーラと母親、サックスとある権力者などの 力量関係によってうまれる感情や出来事がこの作品のテーマなのであろう。 また、その関係から一歩前に踏み出す勇気、カーラとバルザックのシーンはさわやかな 読後感を読者に与えてくれた。 魔術師が起こす事件の裏に流れる”人間物語”が本書の肝になる部分。 奇怪な事件によって”誤導”し、最後に感動をもたらしてくれる魔術師ディーヴァーに拍手。 | ||||
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| ぜひとも映像化して欲しい… 個人的にマジックは嫌いだ。 トリックなどの描写は、私の小さい想像力でしかないので、 トリックが暴かれても、さっぱり???ってこともあって、 誰にでも分かるように、ぜひとも映像化を希望します。 ラストは次作に続いているのでしょうか??? | ||||
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| ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズの文庫版では最新刊です。ハードカバーの方では「ウォッチメイカー」など更に数作でています。このシリーズは、過去の事件で、左手の指一本以外の四肢がまったく動かなくなった究極の安楽椅子探偵リンカーン・ライムと、その助手として活躍するモデル並みの美貌とスタイルをもった婦警のアメリア・サックスが活躍するもので、毎度毎度ライムと犯人の智慧比べとどんでん返しの応酬が続くのが楽しいシリーズです。 今回の敵は、イリュージョニストと呼ばれる魔術師です。いわゆるマジシャン、手品師と同じ事も出来ますがもっと大掛かりな大脱出やら物を消したりのトリックを使うタイプ、例えばディビッド・カパーフィールドやら、ゼロやら、引田天功、プリンセス天功などがこれらのタイプにあたります。 そして、今回の敵の魔術師は、全てのマジックを使いこなす上に変装の達人で、現場から別人に成りすまして逃亡するのは勿論、被害者や目撃者の証言はまったく意味をなしません。また、手錠は簡単に外すし、すべてのドアはデッドボルトのものでさえ数十秒であけてしまいます。そうした特殊技能をもつ連続殺人犯に挑むライムたちのチーム。攻防は一進一退の様相を呈して、犯人を確保したと思いきや逃走され、ついにはライムの寝室にまで魔術師は現れるまで反撃をしてきます。 ということで、ちょっとマンネリ化していたシリーズですが、今作はいい意味で設定に無理がなく緊迫感をもってストーリーが展開されます。下巻もこの調子でいってくれたら、シリーズで一番の傑作となるかも知れません。 | ||||
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| リンカーン・ライム・シリーズは通常日本で発売されるミステリーに比べ頁数 が倍くらいあります。単行本だと二段組で約500頁、文庫本だとたっぷりな上下巻 と読み出があります。今回も犯行現場として少なくとも7箇所丁寧に描かれています。 日本のライト・ミステリーの7冊分の密度です。これだけ風呂敷を広げながら最後 にはすべてのピースが漏れなくきっちり収まるようにはめ込まれているのは、 ディーバーのすごいところですね。 今回の犯人はプリンセス・テンコーで日本でも認知されたイリュージョニストです。 イリュージョニストは誤導(misdirection)といわれるスキルを使ってライムを 幻惑します。誤導とは見てもらいたい場所に注意を引き付けることよって、 見てもらいたくない場所から遠ざけることです。本作品では犯人の誤導、誤導の 連続で何が真の目的なのか最後までわかりません。この技法はどんでん返しの ディーバーが作品の中でも使用しています。誤導の名手ディーバーがイリュージョニストを 操っているのですから読んでいても何を信用していいのかわからなくなりました。 本作品はプロットが凝っているので、インサイド・ストーリーは控えめですが、 それでもいくつかの名場面も用意されています。サックスと捜査に参加する イリュージョニストの卵カーラとの会話の中で、サックスに組織で生きていくにあたって、 「何より大切なのは、戦うための度胸ではない。戦うべきときと、戦わずに流す べきときをわきまえることなの」と言わせています。私も勤務先で理不尽な思い をしますが、大事なことはまさにこの ―プライドと力― なのですよね。 | ||||
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| <リンカーン・ライム>シリーズ第5弾。 ’04年、「このミステリーがすごい!」海外編第2位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第3位。 本書は、ディーヴァーが前作『石の猿』執筆中に着想したという自信作である。 今回の強大な敵は、密室状況の犯行現場から忽然と姿を消す、その名も‘魔術師'イリュージョニスト'’。今までライムが対してきた犯罪者のなかでも、シリーズ2作目の‘コフィン・ダンサー’に勝るとも劣らない難敵ではないかと思う。 大胆不敵なイリュージョンのトリックを駆使して恐るべき犯行を重ねてゆく‘魔術師’。 事件解明のため、ライムら捜査陣は見習いイリュージョニストのカーラに協力を要請して捜査のスタッフに加え、イリュージョンの手ほどきを受ける。しかし、‘魔術師’は指揮を執るライムの自宅の寝室に易々と侵入してしまう。危うし、リンカーン・ライム! 本書の面白さは、すっかりお馴染みとなった科学の最先端を行くライムの鑑識捜査+<ライム>チームの機動力を生かした捜査と‘魔術師’のイリュージョン(変装、早変わり、ピッキング・侵入、脱出、読心術、腹話術、動物使い、手品、ミスディレクション・・・)のトリックとが、しのぎを削る展開である。 しかも‘魔術師’はなかなか真の動機を覗かせず、章が変わるたびに次から次へと畳みかけてくるトリックと、二重三重それ以上の“どんでん返し”、そして物語の緊迫感はシリーズ中屈指といえる。 本書で読者は、見事にディーヴァーの、それこそイリュージョンのようなミステリーの術中にはまり、「こちらと思えばあちら、あちらと思えば今度はそちら」とばかりに変幻自在のプロットで手玉に取られること請け合いである。 | ||||
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| <リンカーン・ライム>シリーズ第5弾。 ’04年、「このミステリーがすごい!」海外編第2位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第3位。 本書は、ディーヴァーが前作『石の猿』執筆中に着想したという自信作である。 今回の強大な敵は、密室状況の犯行現場から忽然と姿を消す、その名も‘魔術師'イリュージョニスト'’。今までライムが対してきた犯罪者のなかでも、シリーズ2作目の‘コフィン・ダンサー’に勝るとも劣らない難敵ではないかと思う。 大胆不敵なイリュージョンのトリックを駆使して恐るべき犯行を重ねてゆく‘魔術師’。 事件解明のため、ライムら捜査陣は見習いイリュージョニストのカーラに協力を要請して捜査のスタッフに加え、イリュージョンの手ほどきを受ける。しかし、‘魔術師’は指揮を執るライムの自宅の寝室に易々と侵入してしまう。危うし、リンカーン・ライム! 本書の面白さは、すっかりお馴染みとなった科学の最先端を行くライムの鑑識捜査+<ライム>チームの機動力を生かした捜査と‘魔術師’のイリュージョン(変装、早変わり、ピッキング・侵入、脱出、読心術、腹話術、動物使い、手品、ミスディレクション・・・)のトリックとが、しのぎを削る展開である。 しかも‘魔術師’はなかなか真の動機を覗かせず、章が変わるたびに次から次へと畳みかけてくるトリックと、二重三重それ以上の“どんでん返し”、そして物語の緊迫感はシリーズ中屈指といえる。 本書で読者は、見事にディーヴァーの、それこそイリュージョンのようなミステリーの術中にはまり、「こちらと思えばあちら、あちらと思えば今度はそちら」とばかりに変幻自在のプロットで手玉に取られること請け合いである。 | ||||
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