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ケイトが恐れるすべて
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ケイトが恐れるすべての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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ピーター•スワンソン作品好きなので全部読んでます。本作品は珍しく最後がほっこりしました。 しかしやはり、スワンソン。サイコパスを扱うのが上手いですね。物語の流し方も上手く読者を退屈させません!あっという間に読み切ってました。 | ||||
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1/3くらいまではちょっとダルかった。特に主人公ケイトの場面。 率直に言って彼女のこのちょっとめんどくさいキャラのことは、ここでの事件自体とは関係ないので必要なのかと思うくらいだが、彼女の “克服と成長” もテーマのひとつなのだろう。 そうは言ってもこの不安障害なるものは、罹患していなくても(と自分では思っている)一部共感できるところもあったのだが。 主人公を「彼」にして、シンプルに彼の葛藤と戦いをメインにしてもよかったのでは?とも思う。 それだけ彼の章あたりからはおもしろくなり、ぐいぐい引き込まれ読み止まらなくなった。 序盤は悪い人はいないように思えたが、ところが…。 驚きのどんでん返しとかはないが、行く先が気になり、スリラー+サスペンスとしてはけっこうおもしろかった。 | ||||
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面白かった! | ||||
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本の帯には「真相が明かされた時、驚愕で震える」と書かれており、 一見すると”どんでん返し系ミステリ”を装っていますが、 この小説はサスペンスがメインであり、どんでん返しミステリとは趣向が違います。 読者が楽しむべき要素のいくつかをあげてみます。 ・犯人の本当の目的とはなにか? ・殺人事件に遭遇したことによって、主人公であるケイトがどんどん変わっていく ・人物視点が途中で切り替わって話が進んで行くので、 ある人の視点では分からなかったことが、別の人の視点に変わることで事件の別の面が見えて面白い サスペンス要素が強くミステリ色が薄いので、 アリバイ探しとか時系列とか密室とか犯人あてとか、ミステリ小説におなじみのもので読者に考えさせる要素はありません。 あと注意点としては、前半は少しダルいです。 若者同士の他愛無いやり取り、繰り返される心情描写、ストーリー核心には関係ない人々の日常が多めに書かれているせいです。 それから卑猥な描写がいくつか入ってくるので、苦手な人は注意。 ただ後半に入ってからはページをめくる手が止まらなくなるほど、物語が勢いづいてくる。 (少なくとも自分はそうでした) 全体としては一回通読して満足してしまえば、 再読する日はもう来ないであろう、一回こっきりの暇つぶし娯楽小説であることは確かです。 というわけで★の数は、★3でもいいかなって気がする★4。 | ||||
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この作品は賛否両論な印象がありますが、純粋な読み物として私は好きです。登場人物の一人一人がかなり丁寧に描かれていると思います。推理小説としては確かに弱いかもしれませんが、前作「ミランダ」よりも読みやすく、引き込まれました。後半特に警察が絡む部分については少しあっさりした印象を受けましたが、全体としては非常に満足というか、読後感の良い作品でした。 | ||||
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主観の切り替わりや、話のテンポなどは【そしてミランダを〜】が面白かった方達にはおすすめではないでしょうか?終始楽しく読んでいます^ ^ | ||||
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この作家を一躍有名にした『そしてミランダを殺す』を読んでいない。昨年の『このミス』2位となったことで気にしているのだが、ぼくの側の環境が変化した。現在の新刊を追うことで手いっぱいの多忙な日々となり、いろいろと遅れを取っている。 しかしこの作家の凄みは、本作でも十分に味わえる。とても完成度の高い、幻惑に満ちたスリラーである。主人公がケイトというヒロインであるのは間違いないが、実はケイト以外の視点にストーリーはダイナミックに移動する。ロンドン在住のケイトが、会ったことのないロンドン在住の又従兄弟コービンと、半年間住居を交換し合うという経緯からすべては始まる。最初からタクシーでトンネルに入り込んだケイトが暗闇に対しパニック障害を起こすというイントロも、どこかヒッチコック映画を思い起こさせる伏線のように思える。 そして新居に着いた途端、隣室でその住人女性の遺体が発見される。完全な巻き込まれ方殺人事件と単純に思われるが、ストーリーテリングは空間と時間の歪みを自在に辿りつつ、視点と時制を変えて、物事が見た通りでは決してないということを読者に知らしめる。 真犯人しか知り得ない真実への経路は、時空の視点を変化させつつ、語られる作者の作品展開であり、実は何よりもそれこそが本書の優れた離れ業とも言える。凡百のホラーやサイコに陥ることを嫌い、ある異常な真犯人による凝りに凝った執着と異様なる性癖を、語り口によるスリリングな解き明かしによって描いてゆくのだが、これがむしろストレートなホラーよりもずっと怖い。背筋に何かが這い回りそうな、脂汗ものの嫌な種類の恐怖を感じさせるのだ。 視覚や聴覚、嗅覚や触覚にまで訴えてくる感覚的な怖さ、なのである。それでいて構成の妙で読者はぐいぐいと引き込まれてしまう。主要登場人物は多くはないのだが、それぞれに個性的であり、謎に満ちた疑わしい人物たちが、ケイトも読者をも幻惑させるかのように入れ代わり立ち代わり出現する。誰が誰であるのか? そんな足元さえぐらつきかねない懐疑は、やはり皮膚感覚的に怖い。 虚実入り乱れるとは、本書のような作品展開を言うのだろう。驚愕のスリラーであることを請け合いたい。個人的には『そしてミランダを殺す』も射程に収めておくことにしよう。 | ||||
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