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ブラック・スクリーム



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【この小説が収録されている参考書籍】
ブラック・スクリーム

ブラック・スクリームの評価: 3.50/5点 レビュー 14件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(4pt)

ライム&サックスのハッピーエンド❣️

舞台はイタリア!
いつもと違う明るい登場人物が新しい。
ブラック・スクリームAmazon書評・レビュー:ブラック・スクリームより
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No.8:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

国をまたぐ犯罪の起訴は面倒

面白かったです
ブラック・スクリームAmazon書評・レビュー:ブラック・スクリームより
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No.7:
(5pt)

リンカーン・ライム風「ナポリの休日」

オープニングはいつも通りのニューヨーク。そして、アメリア・サックスのカーアクション。猟奇的な犯罪者。微細証拠とライムの鋭い感覚と推理。おなじみの道具立てなのだが、そこから舞台はイタリアへ。それも南イタリア・ナポリへ。アニメ「トムとジェリー」でもナポリが登場するが、アメリカ人にはあこがれの地なのだろうか。
 物語はナポリの観光名所を巡りながら、イタリア警察とライムたちとの確執(これがあとに大きくからんでくる)を伴って、やはりいつものようにテンポ良く進んでいく。もちろん、ナポリの「地下」も描きながら。
 現在のイタリアを描くには避けて通れない難民問題が、リンカーンたちの前に展開する。大きなヒントは難民一時保護所に隠されている。敵か味方か班別の難しい組織とわたりあいながら、ナポリ市内をリンカーンのチームは走り回る。舞台がローマで、登場するのがグレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンなら『ローマの休日』になるのだが、さしずめ本書はリンカーン・ライムとアメリア・サックス主演の「ナポリの休日」になるだろう。事件の連続、それも爆弾テロがらみなのに「休日」?それは最後まで読めばわかるだろう。
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No.6:
(4pt)

ちょっと盛り過ぎ?

ライムとサックスがイタリア・ナポリで大活躍なのは、イタリアのキャストも絡めてある意味お約束のワクワク・ドキドキのスリリングな展開。ただ後半の後半からはどんでん返しも行き過ぎて、ドキドキ感が萎えてしまったのは私だけでしょうか?
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No.5:
(4pt)

成熟した円熟期の職人技

この作品は、今までのリンカーンライムシリーズの中でもっとも充実しているのではないか?事件のタイプとしてはゴーストスナイパーに似かよっている広がりのある事件で、連続殺人をただストレートに追うと言うものではない。
それだけに関わってくる登場人物が多く最初は難儀するだろう。しかも犯人がある人物を除きみな小物である。それでも最後のライムの粋なはからいは、この複雑な物語を閉じるのにふさわしいと思った。
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No.4:
(4pt)

リンカーン・ライムのイタリアガイド

リンカーン・ライム最新作、毎回のことながら一気読みした。
もったいないから少しずつ読もうと思いながらページを繰る手が止まらない。

ニューヨークのアッパーイーストサイドの閑静な一画で、男性が拉致される現場から話しが始まる。
後に残されたのは楽器の弦で作られたミニチュアサイズの首吊り縄。
一部始終を目撃したのは9歳の女の子。着心地の良さそうなアルマーニ・ジュニアのピンク色のレザージャケットを着ている。
そこから一気に話の舞台はイタリアへ飛ぶ。アルマーニ、イタリアとのつなぎは完璧。

今回はイタリア、ナポリが舞台となり、ライム、サックス、トムに加えて、イタリアの警察メンバーが大活躍する。
サイコパスの犯した誘拐事件と見られていたものが、話は別な事件も絡んで複雑な様相に変わり、国際的な難民問題にまで発展していく。

今までの作品とは違い、犯人の心理描写を描くおどろおどろしさが薄く、その反面、サックスと地元警察官とのアクティブな追跡劇に心躍らされた。
ナポリの風景が目の前に浮かぶような描写、美味しそうな料理の描写、チーズにワインにグラッパ。
読み終えて、ちょっとしたイタリア観光をした気分になり、お腹が空いた。
ライムは相変わらずどこにいてもグラッパを飲む以外は渋面なのがおかしかった。

リンカーン・ライムの作品は社会問題をストーリーと絡めてくるところが魅力のひとつだ。今回はイタリアが舞台ということで、イタリアが抱える国際問題が描かれているが、ひいてはそれはアメリカの今の問題とも通じるものがある。

無数の人間。数千の人々。
地滑り。
生き埋めの危機。

ヨーロッパの抱える深刻な問題を垣間見た。

最後に「プライドと友情」は私も大好きな映画のひとつだが、ニキ・ラウダは残念ながらイタリア出身ではないはず。オーストリアのウィーン出身だ。
ジェフリー・ディーヴァーのことだから、イタリア人の登場人物にわざと間違えさせたのだと思う。皮肉がきいている。

いつもながら完璧な翻訳をされている池田真紀子さんに感謝。一気読みできるのもこの素晴らしい翻訳のおかげだ。
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No.3:
(4pt)

良い意味で、いつものリンカーンライムでした。

1年に1回のお楽しみであるジェフリーディーヴァのリンカーンライムシリーズ。今回は割とオーソドックスな展開で序盤は始まり、中盤に向けてもスリリングな展開はあるものの、最近の数作に比べると相対的におとなしめの構成。
登場人物紹介を見て分かるとおり、イタリアが主な舞台となっており、いつものメンバーからうってかわってイタリアの個性派ぞろいのメンバーとの共闘が楽しかったし、徐々に人間関係を構築していく様が見事でした。あと、物語の中にある、イタリアの風習や現代社会が抱える闇、みたいなものが垣間見ることができたのも面白かったな。
話全体としては、いつものリンカーンライム(読者はジェットコースターの様に翻弄され、最後の最後まで騙される)でラストまできちんと楽しめました。前作ほどのインパクトはもちろんないんだけど、今作も非常に骨太な作品でした。人間ドラマ的にも色々とほっこりできたし、次回作も本当に楽しみです。また来年秋が待ち遠しい。
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No.2:
(5pt)

最後まで終わらない…

アメリカを飛び出すのが、新しい。いつものように裏に隠された思惑が…!一気に読みました。
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No.1:
(4pt)

埋葬された時間

毎年恒例、この時期はジェフリー・ディーヴァーの新作を楽しんでいます。少し出版社の策略に乗せられている感はありますが、お正月に寅さん映画を見ていた感覚と同じなのかもしれませんね。
 新作は、「ブラック・スクリーム」、リンカーン・ライム・シリーズの13作目にあたります。9/26の投稿時に3作のミステリー(Entertainment?)について少し話をしましたが、今作で読み切りました。ありがたいことだと思います。
 原題は、"The Burial Hour"(文藝春秋)。496pですが、今回はKindleでの読書でした。ディーヴァー+文藝春秋は、紙の本と電子書籍を同時発売してくれますので、とても助かります。早川書房の場合、電子書籍は半月、発売が遅れますから、どうしても紙の本を先に買ってしまいがちです。僕は、紙の本へのこだわりは一切ありません。なくなってもいいとさえ思っています。読みたい本は、クラウドの図書館から読みたい時に取ってくればいい。カバー、装丁の美しさ、手触り、読み返す時のページをめくる時のときめきは捨てがたいものがありますが、僕は本のコレクターではありませんので、読んだ後はそんなものがあったのかどうかもわからないぐらいで消えてしまってくれたらいいなとすら思います(笑)。要は、本の置き場がないので困るということですね(笑)
 今回は科学捜査官リンカーン・ライムとNW市警の刑事(Beautiful!)アメリア・サックスが犯人を追って、なんとイタリア、ナポリへと飛びます。敵は、The Composerと呼ばれるサイコパス。今回のテーマは、「音」。ブラック・スクリームという邦題は、そのコンポーザーを苦しめる病の音、彼にしか聞こえない音から取られています。これ以上、ストーリーに触れるのはやめましょう(笑)。
 実は、原題である"The Burial Hour"の方が、本当のテーマだと言っていいでしょう。「希望のない国」から逃げ出した難民たち。アイデンティティを失った彼らは、一時的に難民キャンプと呼ばれる隔離された空間での生活を強いられます。そのいつ終わるともわからない時間を「埋められた時間」と表現しています。北アフリカからの難民たちは、ISISをはじめとする過激派組織のクレイジーなイデオロギーによって祖国を追われ、舞台であるイタリアだけではなく、アメリカ、ヨーロッパ、この世界の一部へと流れていきます。難民たちは、「兵士」のようだというとても印象深い一文がありました。
 「今年だけでも7万人の亡命希望者がイタリアの地を踏んだ」(本文)からと言って、彼らが、ミラノ・ファッションやアルファ・ロメオやスカラ座を求めてイタリアに向かったわけではありません。生きるために必要な場所、ここではないどこかが、たまたまイタリアだったということなのでしょう。
 この本は、あくまでEntertainmentですから、読者は勿論その読書の時間を楽しめればいいのでしょうね。でも、Entertainmentを通して、今の世界の一部を感じて、その苦難に少しでも思いを馳せることもまた必要なことであり、醍醐味なのだと思います。
ブラック・スクリームAmazon書評・レビュー:ブラック・スクリームより
4163909214

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