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横道世之介
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横道世之介の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全177件 61~80 4/9ページ
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素直に面白いと思います。 急激なドラマチックな展開みたいな話ではありませんが、こんな生き方が出来たらいいなぁと思いました。 似たような書籍を探そうと思います。 | ||||
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登場人物がどれも魅力的で引き込まれる。情景が目の前に浮かぶような鮮やかな描写はさすが。筆者の作品は多く読んできたが、この作品は珍しく影が無いというか爽やかさに満ちている。約10年前に私も大学から上京したが共感できるところが本当に多く、切ないような、でも嬉しいような、甘酸っぱい気持ちを呼び起こされた。 | ||||
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タイトルは主人公の通称かなにかかと思っていたら本名!本作はザ・青春小説という感じで、その名の通り主人公・横道世之介の青春時代をメインとして彼の人生(半生?)を追った内容となっています。 読んでいくとわかるのですが、名前の奇抜さに反して主人公自身は至って凡人。一期一会という言葉を体現するように大学生の主人公はさまざまな人と出会い、友情を育み、恋をしていきます。そこに際立ったドラマ性はなく、珍しさもなく、読み手を惹きつけるようなスリル満点の大きな事件が起こるわけでもない。本当にただの大学生の青春時代をそのまま切り取っただけのようなお話で、正直エンタメ性はほぼないに等しい。ですが、だからこそ架空でありながら生の雰囲気が横道世之介に吹き込まれていると感じました。作中「すべてのことに対してイエスと言っているような人」と形容されていますがまさにこれ。読み終わる頃にはこの凡人が一番好きな登場人物になっていました。 文章は読みやすく、同作者の「パレード」ほど斬新でメリハリの利いた筆致・ストーリーではないにしろ青春小説としては良質の部類に入ると思います。エンタメ主体ではなく主人公の青春時代を詰め込んだ内容のため彼に共感できるか否かで評価は割れるかな。☆3。 | ||||
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暇つぶし用にレビューでパパッと選んだうちの一冊だったんですが・・・ 初めての経験です。最後まで読み終えることなく削除するのは。 | ||||
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可はあるが、不可は無くして生きる男 そんなどこにでも居そうでどこにも居ないような世之介の青春ドラマは、感動は無いけど、読んだ後が爽やかでした。 | ||||
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ちょっと最後のほうはやや衝撃的で、なんとも言えない感じだったが読後感は良い。 へんてこな名前ながらそこまで変な人でもない、いやむしろいい人である世之介が大学進学のため上京してくるところからはじまり、 友情をはぐくみ、青春をそれなりに生きていく。 関わった友人たちのその後の人生の節々で、それぞれ何とも言えない印象を与えていく世之介。 それでも、決定的な影響を与えるでもなくなんとなく、後年あんなやついたな…と思い出される。 人々は世之介とかかわった日々の中で、自分の無垢だった若かりし日々を振り返る。 加齢すると、似たような人種の世界で生きることになることが多い。 しかし、若い時代はそれこそ、いろいろな人のごった煮の中で生きていく。 あの人どうしてるかな?と思い出すのは確かにこのくらいの年代が多いかも。 何とも言えない思い出とともに、たくさんの今はかかわりのない、それでも自分にすこしづつ影響をあたえた人々を思い出す。 | ||||
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平凡で何にでもYESと行ってしまう人の良さと。普通の範囲のズルさを兼ね備えた大学生を主人公としたお話。 物語に大きなアップダウンや劇的なイベントはありませんが 登場人物たちと自然に出会い、愛すべき主人公の人間性に触れ、そしていつの間にか別の道に分かれていく そんなエピソードを重ねるうちに、物語の味わいが染み込むように深まってきます。 また。リアルに描かれる主人公の東京での大学生活が 自分の大学時代の自由、不安、怠惰、希望、期待などが入り混じった生活を思い出せてくれるのもいいです。 | ||||
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主人公世之介は、特に賢くもないがバカでもなく、至極働き者でもないが適当に働き、適当にスケベだか大した欲もなく、小賢しく悪いことも考えず、流れにまかせてのんびりと生きている。愛されて育った子供のように素直で善良。とくにどうという特徴もないけれど、こういう人はやっぱりいいもんです。 | ||||
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4〜5時間掛けて一気に読みましたが、終盤は涙が止まりませんでした。 良い意味で純粋に感動させてくれます。 地方から上京してきた主人公が、都内の大学(おそらく法政大学)に入学してそれからの1年を綴っています。 何気無い人との関わりの大事さ、またそのことによって影響を受けた人たちのその後などが語られます。 私自身が10年と少し前に同じように法政大学の近くの大学に入学した頃の思い出なども重なり、あーわかるわかると共感できる部分や主人公ならではの人柄の良さ・純粋さに「そうきたかぁ」と関心したり…と内容にぐいぐい引き込まれました。 私のように30代の男性にはもちろんおすすめですが、万人に勧められる最高の作品だと思います。 | ||||
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これは一度読むだけじゃなく、何度も読むことでもっと面白くなります。 正直一度目は話の流れがうまく掴めなかったのですが、 読む度に物語の"風景"や"匂い"だったり、世之助の"感情"がじんわりと伝わってきて、心が暖かくなりました。 買って損しない作品だと思います。 | ||||
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本作は吉田修一氏による青春ドラマ。 2013年に映画も公開されている。 描かれている時代はまだバブルがはじけていない1980年代が中心となる。 舞台は東京、ときどき長崎。 大学に進学すると同時に長崎から上京した世之介。 成り行き上入ることになってしまったサンバサークルや地元の同級生を通じて様々な人に出会い、普通に過ごす。 そう、世之介は特に目立つイケメンでもなく、飛び抜けた才能の持ち主でもなく、普通の大学生なのである。 どちらかというと気が小さく、ちょっとセコく、ズルもする世之介。 小説のタイトルともなる主人公としてはなんとも物足りないキャラクターと思いきや、これがなんともジワジワとくる。 愛すべき凡人というか、なんとも表現がむずかしい。 これは読んだ人にしかわからないと思う。 物語はちょいちょい時を超え、大学時代に世之介と関わった人たちのその後(20年後くらい?)を垣間見せてくれる。 その誰もが世之介をボンヤリと思い出す。「そんなヤツがいたなぁ」と。 かつて世之介と時を共にした彼らの未来の姿も、実に様々で面白かった。 終盤は意外な結末だった。 映画も是非観たい。 | ||||
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初めて吉田作品を読んだのですが、非常に心地よい作品で一生大切にしたい作品の一つになりました。 その理由の一つに手厚い心理描写なのではないかと考えています。特に印象深い場面を挙げるならば、祥子が世之介に対して「世之介さん」から「世之介」に呼称を変えた以降に用いられる羞恥やぎこちなさを表した「世之介・・・」の「・・・」や、その後に世之介がホテルに誘い出した時に動揺で思わず祥子が「世之介・・・」ではなく、「世之介さん」と慣れ親しんだ関係の呼称に変わる場面。そこからより一層伝わる二人の初々しさ、微妙な距離感。他にも、夏休みや祖母の急逝に伴う世之介の帰省時に於けるさくらと世之介の二人だけでの会話や所作。などと、著者の手厚い人物描写によって虚構と現実が程よい塩梅を帯びている点が非常に気に入ったのだと思います。 世之介の様に、僕はこれからも、そして死後でさえも誰かにとって大切な存在であり、そっと僕を思い出してもらえるような人間になれるのだろうか。ふと、自問しています。過去を顧み、生き方を見直し、襟を正す。そういうきっかけにもなった本でした。 | ||||
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面白かった。 世之介くんと同じ時代に大学生だった私にはまさにツボ(≧∇≦) 電車の中でなんどか吹き出してしまいました(^^) | ||||
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著者はどこにでもいる地方から上京した平凡な大学生、横道世之介。 …という題目すら世に溢れているが、本書はほんとうに“どこにでもいそう”な大学生で、母校でも石を投げれば必ず当たりそうな少年である。 しかし、本書はその“普通”がミソなのだ。どんな“普通”の人生でも人は誰かの影響で色んな方向へ変化し、それが「大学生の時のあいつ…名前なんだっけなぁ」と言うレベルのやつでさえ、何かしらの影響を与え、人々は人生の色々な帰路へ進んでいくのである。 72億人には程度の差はあれ72億通りの“ドラマチック”が人生に転がっており、その“ドラマチック”にも色んな人が絡み合ってできている。 本書は上京したての大学生が主人公であるが、境遇が今の自分と重なる部分が多く(西武新宿線だし!)、徐々に東京に慣れてきた行動や気持ちの変化が手に取るように分かって嬉しいような切ないような…。 文章も平易で読みやすく、高校生でも楽しくさらっと読めると思います。 特に、大学生にはお勧めの一冊です。電車の中で是非読んでみては(あわよくば西武新宿線で)。 著者:吉田修一(法政大学経営学部卒、本書で柴田錬三郎賞を受賞) 発行:2012.11.10 第1刷 読了:2015/04(044/08)★4.4 | ||||
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映画を見てから、小説を読む、というのは初めてでした。映画、悪くはなかったのですが、なんとなく消化不良だったので。小説には消化不良感は全く無く、全てが調和して終わっていました、が、小説の翔子ちゃんよりも、映画の吉高由里子の方が、ずっと素敵でした。吉高さんは、この頃から「ごきげんよう」が日本一似合う女優だったことに、妙な感動を覚えました。映画も、小説も、どちらも十分に読む、見る、価値のある作品かとおもいます。 | ||||
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少し怠け者で、程よく明るくて、単純で、、、、。読めば読むほど憎めない世之助。読み進めるほど、世之助を愛おしく感じる物語でした。世之助と人々との会話やエピソードはどれも、日常的でありながら、ほのぼのと煌めいていて、読んでいる間、ずっと顔が緩みっぱなしでした。途中、40歳の事実を挿入することによって、読み手にもうひとつの感情を抱かせながら進めていく構成にも、筆者のセンスが光ります。でも出来たなら、その事実がなくて、ほのぼのといつまでも世之助の物語を読んでいたかったです。永久保存版にしたい読後感。 | ||||
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作家高見順の名言に「描写の背後に寝てはいられない」というのがあります。自分には、この毎日新聞に連載された小説では、作者が描写の背後に寝てしまっている感がするのです。確かに器用な読み易い文章で、登場人物を描き、各人物の動きの細かい部分での仕草の描き方は確かに見事です。例えば冒頭で、土台が大理石の重い時計を持ってこらずにはいられなかった描写だけで、主人公の性格を想像させるなどは秀逸な筆遣いです。会話の展開も誠にうまい!と感心させられます。 ただ、読んでいくにつけて、その他の登場する各々の人物像が何故か性格が明瞭でない、個性がわからない、よってその立ち姿が想像出来ないのは自分だけでしょうか? 器用な描写に安住し、人間が深くには描けていない。作者が寝てしまっているというのはそういう意味なのです。繰り返しますが現代風俗としての大都会での学生像とそれを取り巻く人間模様は描けていて読ませはするのですが、どうも各人の個性が浮かんでこないのです。これでは小説という活字としては物足りません。 映画化された作品を見ましたが、吉高由里子さんの演技力のおかげで、やっと主人公の恋人である祥子像がはっきりしましたし、友人の倉持像、母親像もなるほどと思わされました。祥子の父親像などは映画の人物造形の方がはるかに秀逸でした。監督の演出の見事さを差し引いても、「活字が映像に負けてしまっている」と言っては酷でしょうか? | ||||
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著者は大好きな作家のひとりでですが、 本作については、最後までなじめなかった。 何がなじめないかというと、時代の空気感といったらよいだろうか 読む人の性格の問題ではあるかもしれないが、 いろんな事件は起こるものの、また、世之介にしても決してふざけているわけではなく 一生懸命に生きているというのはわかるのだが、なんとも全体に流れる空気感全体が あまりにも”青春”、あまりにも”平和”、すぎであり、著書のパレードで描かれた 若者の一種の”しらけ”みたいなものを排除した、パレードの空気感と 真反対の東京青春群像劇であるような気がする。 よって、パレードが好きな人は、あまりなじめないと思うし、 本作が好きな人は、パレードはなじまないように感じた。 | ||||
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法大OBが描く、法大を舞台にした、法大生が主役の作品です。 エンディングは少しもどかしいですが、刹那的な大学生の描写が秀逸で、ありふれた日常がとても貴重であると感じさせてくれる一冊です。 法政には第一希望の学生、仕方なく入った学生、附属生、仮面浪人している学生、社会人など、様々な学生がいると思います。 たとえどんな思いであれ、いずれの学生も、法政を懐かしむことができる一冊だと思います。 法政大学に入学が決まった学生には是非読んで欲しいですね! | ||||
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