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横道世之介



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【この小説が収録されている参考書籍】
横道世之介
横道世之介 (文春文庫)

横道世之介の評価: 4.14/5点 レビュー 177件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全177件 1~20 1/9ページ
No.177:
(5pt)

人生のバイブル

人生のバイブルです。
生き疲れて、ちょっと心がもつれたときに読んでいます。
自分の人生でも、どこかで世之介と出会っているような気がして、振り返ってしまいます。しかし、どこにでもいそうで、どこにもいないのが、世之介の魅力なのかもしれません。

続編もありますが、まずはこの一冊だけでも完結しているので、気楽に読んでほしいです。
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No.176:
(5pt)

光を灯(とも)す思い出を残してゆく世之介に、乾杯! 人間味のある、ええキャラですわあ。

まず良かったのが、九州から東京に来た大学一年生・横道世之介(よこみち よのすけ)、十八歳のキャラクター。のんびりとしたマイペースの性格。友人と付き合う姿だとか、失敗にめげないお調子者のところだとか。世之介の言動に、心がなごみましたわ。

登場人物のキャラってことでは、与謝野祥子(よさの しょうこ)もインパクトあったなあ。当初の印象からすると、まあ、信じられないほど変わっていく彼女の変身ぶりには、びっくりしました。拍手したくなりました。

話の構成という点で印象に残ったんは、突然、話が二十数年後へと飛ぶシーン。何ヵ所かあるそのシーンでは、世之介と関わりを持った登場人物たちの未来の風景が描かれるんだけど、このシーンで彼らが世之介のことを思い出すくだりがとっても良くて‥‥。目頭が熱くなって、もう、たまらんかったです。
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No.175:
(5pt)

一生ものの感動作品

このシリーズは電子書籍で
全部持っています。
心に住み着いてしまうような
不思議な癒やしの世之介…
紙の本でも欲しくて購入。
中古ですがとてもきれいな状態でした。
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No.174:
(3pt)

雰囲気

一つ一つの話はまぁ普通だがありがちでもある。また時代も場所もよくわかり懐かしい。まったりとした時間にまったり読むにはいい。しかし続編の展開が全く読めない。
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4167665050
No.173:
(2pt)

途中で読むのやめた

酷い内容という訳でないけど、つまらなくて挫折した。先が気になるようなのでも、夢中になって読んでしまうでもない。
場面がコロコロ切り替わるから、それも入り込めない原因でもあるかな。最後だけ見たら死んでて、少し戻って見たけど、帽子を拾った後は普通に電車に乗って生きてたようで、わけがわからないけど、もういいや。ちなみに千春という本命がいるのに、祥子に好きっていうのイラついた。
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No.172:
(5pt)

自分の学生時代を思い返すのに最適です。

普通の大学生の日常生活でした。
大人になってから振り返ると時間を無駄に使って過ごしてたなとわかりますが、当時はこんなもんかなって思ってました。結局、学生時代の友達って生活が変わると全然合わなくなりますね。でもそれぞれはなんかやってて、生活は続いていく。当たり前なんだけど、ふと思い返すきっかけになりました。
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No.171:
(5pt)

爽やかな青春

大学入学後の青年を描いた小説。日常をあたたかく、ほのぼのと描く。読んでいて気持ちがいい。
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No.170:
(4pt)

ちょっぴりドジな世之介が紡ぐ青春小説|『横道世之介』吉田修一

ほのぼのとした、軽妙なそしてユーモアのある楽しい青春小説。面白い。

・・・
大学入ったときって、自分ってどうだったかな。1990年代半ば。

当時まだ一部の服好きな人の限られたセレクトショックであった渋谷・原宿のSHIPSやBEAMに足しげく通い、ウインドウショッピングで鍛えた目で、セール品や一番安い価格帯のアイテムを買う。男子校上がりの身としては、大学に女子が多すぎて常に腰がソワソワする感じ。頑張って彼女作ろうと合コンの機会をうかがうも、結局仲の良い男子グループとの家飲みがメインとなる。時給の高いバイトを探して情報誌を必死で読む。

本作、主人公の世之介が大学生を生きるのは1980年代後半、バブルのピーク。私はそのちょっと後に大学生になりました。当時ケータイもコロナもありませんでしたし、ウインドウズはGUIですらなかった(当時イケてたブラウザのNetscapeを立ち上げるのはダブルクリックではなくコマンドプロンプト経由であった)。でもきっと学生のメンタリティはそんなに変わらないのだと思います。

主人公世之介は九州の田舎から出てきたちょっと抜けた男の子。
彼、「愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる」(裏表紙より)。なんというか世之介は愛されキャラなんですよね。冷房の恩恵にあずかりたいがためだけに友人の家に行くなんて言う失礼さは大学生ならでは。まあでも渋々許されちゃう。まあ許す方も許す方ですが笑

そんな世之介の、学生生活、友達との付き合い、バイト、サンバサークルでの日々がユーモラスに描写されます。でも何といっても気になるのは女性関係。勝手に千春さんに恋してのぼせ上って空回りしたり、地元の元カノと割と仲良く友人でいれたり。あと彼女かどうかちょっと曖昧な立場の女性。結局付き合うようになるスーパーお嬢様の祥子ちゃんとのちぐはぐなやり取りも面白い。祥子ちゃんもぶっとんでいて、関係が曖昧なまま世之介の実家に行っちゃうとか。迎えて一緒にご飯を食べちゃう家族もなかなかな包容力。外堀を埋められた感に身動きが取れない世之介もまたよろしい笑。

世之介への駄目だしや突込み、「押しの弱さ」や妙な気の強さは、天の声よろしくナレーションが第三者の視点で解説してくれます。これもほのぼのとして好き。ちょいちびまる子ちゃん的。

ちなみに、話は後半より1980年代の当時とその後(20数年後の2000年代)とが行き来します。そこに何がしかの変化を示唆しますが、このあたりが物語をピリッとしめる上手な筆運びであると感じました。作中でもはっきり言わず、状況から読者に知らしめるので、この変化・事実が最後部で明らかになるまで結構むずむずします笑

・・・
ということで吉田修一さんの作品、初めて読みました。

芥川賞受賞作家さんですが、なんというか「味のある」文章でした。NHK連続テレビ小説的なユーモアあり、ほっこりありの安心して読める楽しい作品でした。どうやら続編もあるようなので、また読んでみたいなあと思います。

世代的には80年代90年代に青春を過ごした1960年代生まれ~1970年代生まれくらいの方々にドンピシャな作品かと思います。まさに筆者の年代ですね。また、田舎から都心へ出てきてそのギャップを感じた方にも大いに共感いただける作品かと思います。
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No.169:
(3pt)

普通に青春小説でよかったのでは

映画を見て気に入って原作を読んだが、小説の方がむしろ味わいがなかった。
また世之助君の未来は最終作で明かされた方が良かったのでは?
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No.168:
(5pt)

人生の横道と横道の人生を描く。

検針員をしていたので、
東久留米市は、隅々まで知ってます。
あと、小金井市も。
新宿には現在の職場があり、
西武新宿線を利用しています。
おお、物語の舞台が近いなと、
嬉しくなりました。
(おかげで作中の、
『西武新宿線の快速』という、
ちょっとしたミスを見つけただけで、
少しさめてしまいましたが)

序盤は、男性作家によくある、
落語的なリズム感が心地よく、
読みやすさに任せてページを進め、
登場人物は一生懸命なのに、
それを冷静に突っ込む、
地の文が面白くて噴き出し、
バブル期のアホな若者の、
理由のないパワフルさと、
他人に対しての壁のなさに、
野蛮だけどおおらかな時代だなと、
当時の大学生たちの青春を、
感情移入して楽しみました。

過去のシーンの間にはさまれる、
数十年後を描く群像劇に、
生々しい大人のドラマを味わい、
最初は、なんてことのない、
退屈な日常劇かな?
なんて思ってたのに、
いつの間にか夢中になってました。

なんとなく、
アフロ田中のシリーズから、
マンガっぽさを抜いて、
人間ドラマ味を加えた感じ。

なんか、人生をもう一回、
生きたみたいな。

満足感の高い小説でした。

自分の記憶じゃないのに、
まるで思い出が増えたような、
得した気になれました。

さて、続編も読もうかな。
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No.167:
(5pt)

1980年代後半から90年代前半に大学時代を過ごした人にとってはノスタルジックな小説

本書は、1987年に長崎から上京した大学生の1年間を描いた小説。主人公の
横道世之介は祖母から「あんたはいつでもどっか抜けてるけど、その分、欲が
なくてよろし」といわれるような人物。

物語は「4月桜」「5月ゴールデンウイーク」からはじまり「3月東京」まで。
この1年間に世之介が様々な経験を通じて東京になれていく姿が描かれている。
作中には当時若者の間で流行していたものへの言及があり、1987年の東京や世
相を知る者にとっては懐かしさを感じる。

たとえば次のようなもの。俵万智「サラダ記念日」、漫画「ハートカクテル」、
映画「ラスト・エンペラー」、TV番組「ねるとん紅鯨団」(世之介は、ねると
んのオーディションに参加し不合格になる)、システム手帳など。

以上のものに懐かしさを感じる人にとって、横道世之介もまた自分と同世代で
あると実感するだろう。ただ不思議なのは、1987年は村上春樹『ノルウェイの
森』がベストセラーになったにもかかわらず、触れられていないこと(「サラ
ダ記念日」に目がいく世之介なのに)。

加えて、1987年の12月は東京では珍しく、雪が日曜日に2週続けて降ったが、
作中とは違って、残念ながらクリスマスイヴは晴れていたということ。こうい
った点はあるが、大学生の非凡なる日常を想い出させてくれる小説である。
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No.166:
(4pt)

こんな奴と友達になりたい

〇 文庫本で460ページあるから、手にする時にはちょっとした覚悟がいるかもしれない。しかし心配はご無用だ。スラスラと読み進んでアッと言う間に読み終わるだろう。何も考えなくても楽しく読める作品だ。読者はむずかしいことは考えずに、物語の流れに身を任せればよい。

〇 だからと言って軽薄な物語ではない。もちろん深遠な物語でもない。現代のごく普通の大学生を描いたものだ。

〇 主人公の世之介君は残念ながら命を落としてしまうのだが、齢を取るまで生きたとしても、大きな業績を上げることはなかっただろうし(会社に入ったとしても、たいした出世はしなかったに違いない)、ましてや世に知られるような人にはならなかっただろう。ただ、周囲の人と仲良くして、良い奴だなと言われて、時には悩んだだろうけれど、楽しく平凡な一生を送ったことだろうと思う。そんな普通の大学生のなかでも飛び切り良い奴を主人公にしている。そしてそういう奴らしい命の落とし方をする。

〇 この作品は普通の人の賛歌だと思う。素直に読んで、ああこんな奴がいたら友達になりたいなあと思えば、それで十分に楽しい。
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No.165:
(5pt)

めちゃオススメ

とにかく、読んでいる最中楽しいし、読後感もすごくいい!明るい気持ちになれます。

表紙カバーの写真も合ってる。

著者の作品は、綺麗ごとじゃないのに綺麗というか、綺麗なのに綺麗ごとじゃないというか、奥行きがあって前から好きでしたが、一番好きかも。
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No.164:
(4pt)

「No」じゃなくて、「Yes」って言っているような人

大学入学からの一年間を描いた普通の大学生の青春小説。
時々、その一年間で出会った人の20年後が描かれていて、面白い。

この小説の魅力は何と言っても、世之介のキャラだろう。小説の終盤に、かつての恋人だった祥子ちゃんが同僚に語る場面がある。

いろんなことに「Yes]って言っているような人だった。
もちろん、そのせいでいっぱい失敗するんだけど、それでも「No」じゃなくて、「Yes」って言っているような人。

世之介は、夕食でも、サンバ同好会でも、映画でも、友達の相談でも、誘われれば決して断らない。
若いときは特に新しい環境から得ることは多い。いろんな価値観を得るためにも、若い人達は、「Yes」と言い続けて欲しいと作者からのエールを感じた。
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No.163:
(5pt)

善良と純粋の間で

単行本ハードカバーで読了、
厚さ28ミリ430ページは一ページ20行で読みやすく持ちやすく読書する楽しみをよくわかった製本、
映画版、続編、そして本書とおかしな順番で読み進んでしまったが、青春の二文字や青春時代を記憶と追憶と後悔の中にしか見いだせなくなってしまった中高年にはとても幸福な夏の読書体験だった、
今日現在進行中の青春の中にいる世代なら親世代の青春を垣間見ることでいまの自分たちの姿勢についてなにがしかの感想が必ず湧くだろうし、いつの時代でもその年齢特有として必然としてついて回るあれこれに同じように親世代の右往左往した事実に思いをはせられるだろう、

映画版は手堅い演出の職人映画だが、なぜか80年代後半を描きながら80年代前半もしくは70年代後半の印象が強く不思議に思っていたのだが、本書を読んでそれは映画監督が狙ったものであり、原作自体はまさに作者が経験した通りの1980年代後半が丁寧に書き込まれていたのだった、
本書が造形する世之介は善良さに溢れた常識人であり、言葉を替えればまさに凡人中の凡人だ、

エルビス・コステロが歌ったようにWhat's so funny about peace, love and understanding?と世界的に冷笑主義がはびこり絶望がもてはやされる世相の中、いっさいためらわずに希望を語る稀な物語と評価してもよい、

私的には続編のライブ感ある描写が大好きで、
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No.162:
(4pt)

爽やかな余韻

読後に爽やかな余韻を感じました。
明るく誠実な若者を描いた作品です。
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No.161:
(5pt)

愛すべき人たち。

爽やかな作品でした。登場人物全員が、チャーミングです。悪い人は一人も出てこない。一人一人に共感出来る部分があって引き込まれました。またいつか、読み返します。
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No.160:
(4pt)

おすすめの青春小説

大学時代に戻ったような自由な雰囲気に、一気に読みました。後半に驚きもありつつ、主人公のようにどこか心に残るような、懐かしく思い出してもらえるような人になりたい。
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No.159:
(5pt)

世之介の世界観がいい声でさらに色づいた。最高。

梅原裕一郎さんの落ち着いた素敵な朗読で世之介の世界にぐんぐん入り込みました
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No.158:
(5pt)

「思い出の片隅の真ん中で、彼はいつも笑ってる」

これは映画のコピーなんだけど正にこの作品をジャストで言い当ててる。
思い出の中心ではなく片隅にいる人。でもその真ん中で笑っている人。

この作品がノスタルジー一色にならないのは
現在・過去が交互に描かれる巧みな構成。
過去のある時点で、幸せの充実、青春を謳歌していた人たちも
その後の人生では本当に色んなことがあるということがにじみ出る。

特に好きなのは倉持と阿久津唯の現在パート。
あんなに仲良かった世之助も「いたなあそんな奴」扱い。
今でもずっと仲良い関係、じゃない。それが本当に素晴らしい。

自分の学生生活を振り返っても学生時代物凄く仲良かった人や昔の恋人…
ずっとこの人との付き合いは続くだろうと思った人。
今となっては連絡先もわからないくらいの人もたくさんいる。

社会に出て忙殺されて付き合う人も変わって自然に連絡を取らなくなってしまう。
だけど、ふとした時その人を思い出してちょっと「ふっ」てなったりして
日々の忙しなさが一瞬緩和される。
そういうことを描いている。

世之助、誰にとってもそんな奴扱いで
だけどそれは全然ネガティブなことではない。

自分の中ではこれ一冊で完璧なので
続編読むかどうかはちょっと迷う。
いい読後感で終わっておきたい気持ちもある。
横道世之介 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:横道世之介 (文春文庫)より
4167665050

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