■スポンサードリンク
(短編集)
叙述トリック短編集
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
叙述トリック短編集の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.75pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 21~40 2/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叙述トリックの本をネットで探し、紹介されていたのがこの本。 なので最初から叙述トリックの本だと知っていたし、ご丁寧にも「読者への挑戦状」として、いきなり「収録されている短編にはすべて叙述トリックが使われております」と書かれているのだから期待も高まる。 しかし、期待が高まったゆえか、読後の感想としては可もなく不可も無く、だった。 似鳥氏はこの本で初めて知った名前で有り、初めて読んだ著作品。頭の良い著者だなと感じる。小道具の使い方も上手いし、こなれた文体で非常に読み易い展開をしていると感じる。 でも、恐らくは他の作家の書いた叙述トリック本を多数読み込んでいるのだろう、そのトリックを用いて短編書きました感が非常に強くて、トリックがわかっても「あぁ!そうだったのか!!」にはならずに、「ふ~ん、それで?」と感じてしまった。本書に載っている全ての短編で。 収録されている中で良かったのは「貧乏荘の怪事件」。 叙述トリックと言う分類の小説が有り、幾つかを読んだ時点で自分が考えた叙述トリックとして、登場人物が「渡邊」さんと「渡邉」さんとか、日本の総理大臣の様に「菅(すが)」さんと「菅(かん)」さんが登場するが、最後の最後で平仮名で呼びかけるとかどうだろうな?と軽く考えた事があったが、似たような考え(勿論、多数の書籍を出している専門作家と、素人がぽっと思いついたネタと言う大きな差はある)が出てきたので面白かった。 短編の収録数、全く別のストーリーの短編集にも関わらず出てくる同じ苗字の人、そして全ての短編に出てくる同一人物。 企画は上手かったが、叙述トリックそのものは可もなく不可もなくだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず本格ミステリと思ってはダメ。東野圭吾とか湊かなえなんかをイメージしたら、あまりにゆる〜い内容で肩透かしを受けると思う。 のほほんとした日常の、のほほんとしたミステリなので、緊張感は正直皆無。 あぁ、そう言うことね、と言う感じで『えぇ!』って言う驚きはないかな。 ただ、『背中合わせの恋人』は、なんか好きな感じやった。トリックがどうこうではなく、学生の頃の恋愛を少し思い出してほんわかした。全く趣旨と違うけど! 『初めから最後まで居る同じ人物』は分かったけど、探偵(トリック崩す人)にはずっと違和感を持ったまま、最後まで気付かなかった。 つまらないわけではないので、ゆるい謎解きと言葉遊びだと思って読むといいかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叙述トリックでもなんでもないじゃん。 登場人物がみんな年寄りだから、体力的に無理だった というのを隠していたからといって、それで?という感じ。だいたい、トイレに入歯を落として詰まらせていたのを、無理やり力づくで流してしまった子がヨイ子扱いされてるけど、業者手配していたのだから、業者が対応すれば入歯を回収できていたのに、無理に流したせいで おばあさんは 入歯を作り直さなくちゃいけなくなったんでしょ。つくるのに何十万円もかかる総入歯を どうしてくれるんだと損害賠償請求してもいいくらいの話じゃん。 第四話まで読み進めたら、とんでもないミスを発見。殺人事件の被害者が いつのまにかすり替わってる。アル中の父親に酒を飲ませた知人をアル中患者の次男が殺したというストーリーなのに、弟を庇おうとした長男が、父親を殺したのは僕だと自白してる。父親は元気に飲んだくれてるんでしょ… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叙述トリックと聞いて少し期待していたんですが、期待させて読ませるほどのトリックではないです。そもそも、短編なのに登場人物がいちいち多すぎるためキャラクターを把握するのでいっぱいいっぱいになってしまう。トリックを考える余裕を持たせられる作りにしないと、結果的にテーマとしては効果は薄いのではと疑問を感じます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文章稚拙、冗長、テーマが浅い。 叙述トリックの完成度云々を議論する前に、退屈な文章の集合体。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
漫画家である石黒正数さんの表紙でも話題の本書ですが 電子書籍だと、その凄さが分からないので補足します。 電子書籍だと、単なる3枚の表紙で 「共通部分があるけど、違う絵だなぁ」となってますが すごい仕掛けがあります。 本書は、表紙に巻かれている下半分の帯が表紙につながってて 別バージョンの表紙になってます。 つまり、 1.帯なしの表紙絵 2.帯あり(帯を下部に被せた状態)の表紙 といった感じです。 それだけでも凄いのですが、なんと帯を上に持っていった状態でも 成立する表紙なので 3.帯あり(帯を上部に被せた状態)の表紙 でも成立します。 紙の書籍でないと凄さが十分伝わらないかもしれなかったので いちファンながら補足させていただきました。 こういうサービス精神は素晴らしいですね。 ミステリ作品の裏表紙にあるあらすじや 帯にある宣伝文句は出版社が作ってしまうことが多く ネタバレを嫌うミステリ好きには疎まれることもあります。 *表紙を手がけたミステリ好きの石黒正数さんも自身の作品「それ町」の中で そのことを主人公に語らせてます。 私自身は基本的には電子書籍で読書するのですが 本書のように、紙の書籍でないと伝わらない 仕掛けがある本も存在しますね。 京極夏彦さんは、見開きやページの終わりで必ず文章が終わる ようにして執筆されていたり 泡坂妻夫さんのミステリ作品なんかは 本編で、紙媒体であることが強みになっているとのことです。 普段、電子書籍が当然の人もいるかと思うので 電子書籍だけだと、それらの工夫に気づかないかもしれないですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叙述トリック系は結構好きなので手にとってみたのだが、肩透かしもいいところだった。そもそもそれぞれの事件がつまらないし、解かれる(叙述以外の)トリックもしょぼい。 一冊を通して策に溺れた感が強く、読後虚しさだけが残った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叙述トリックといえは叙述トリックだけど、一話一話読み終わった後に、そう・・・という感想しか浮かばなくて。もっと、え?という感じを期待しすぎていたんだと思います。探偵さんもいまいち魅力がなかったかなあ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叙述トリック自体があまり好きではなく、大して読まないのですが、久々に読みたくなり、衝動買いしました。 感想。うーん、やっぱり自分には合わないかも。 叙述トリックが何故好きではないかというと、「話の前段での違和感→後でスッキリ!みたいな伏線回収がないことなんだな」という事が自分なりに分かったのが唯一の収穫。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文章を面白くしようとしていることが伝わるし、実際面白いところもたくさんあって(違う国の人同士の罵りあいの会話とか、コミュ障の女性が訳の分からないことをひたすら書き連ねているところとか)、お話によっては楽しめたのですが、全体を通して結構読みにくい文章で何回か読み直すことも多く、あらすじに特に興味がもてないお話だと、読み進めるのが大変でした。 自分としては、叙述トリックに痛快に騙されたいという思いがあるので、あまり意識せずに何となく読んでいるつもりではいたのですが、結構分かりやすいものが多かったので、今度はこの作家さんの叙述トリックではない作品を読んでみたいとは思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叙述トリックには、ひねりはあるんだろうが、事件そのもののトリックがしょうむないなあ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叙述モノは割と好きなのでよく読むしあまりつまらないと思った作品は無かったのでこの本も期待して購入したけど、まさかここまで「叙述モノを読んだ感」がない本だとは思わなかった。 まず、他のレビューにもあるが、無駄な文章が多すぎる。 1話の主人公「若井」が務める会社についての説明もいらないし、所々に出てくる政治に対してどうこうなんてのもいらない。 探偵の変態っぷりも、解決してからの後の部分も必要なのかもしれないが長すぎて少しだれる。 冒頭の「読者への挑戦」に「不自然な偶然に頼らない内容にしたい」的な事が書かれているが、ほとんどご都合主義というか不自然な設定や展開が多い。 第1話の「ちゃんと流す神様」は完全な駄作。 「叙述モノ」を書き慣れていないもしくは初めて書いたからなのか、完全に事件に関係ない(というか別に無くてもいいんじゃない?)という部分に叙述が使われており、その叙述を使った部分も後付け的で、そもそもその設定でなくてもこの犯行は物理的にも動機的にも強引で無理があるよと言いたくなる。 第2話「背中合わせの恋人」は、まあ、叙述モノとしては成立してるけど、オチ(叙述部分)が読めるありがちパターン。 第3話「閉じられた三人と二人」は肩透かしが素晴らしいオチ。途中で「あれ?」となる部分があるので勘がいい人はオチに気づくかも。 第4話「なんとなく買った本の結末」はアリバイトリックがすぐわかるが、無理くり叙述モノにしたような内容。 第5話「貧乏荘の怪事件」は決して叙述モノでもなんでもないふつーの話。これを「叙述モノ」として発表した作者はいろんな意味で凄いと思う。 第5話「ニッポンを背負うこけし」今まで以上にご都合主義な感じ。個人的に「やっぱりそう来たか」というオチだった。 ちなみに「あとがき」は最初に読まないほうがいい。完全なるネタバレが書いてあるから。 だけど、普段はあとがきを読まない人でも、この「あとがき」は読んだ方がいいと思う。 内容はウザイけど。 「読者への挑戦」にも叙述が含まれている。どことは言わないが。 ヒントは「なぜその形で書いているのか」。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
トリックの仕掛け方が、今までの本にはなかったので、とても面白いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叙述トリックには違いないけど、言葉遊び的でレベルが低い気がする。 アクロイド殺人事件、模倣の殺意、ハサミ男、十角館の殺人、ロートレック荘殺人事件などなど の本格派(?)には遠く及ばないので、あまり期待しない方がいいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表紙と言いますか、タイトルと言いますか、そこから既にトリックは始まっています。 とはいえ、巻頭の「読者への挑戦状」にもあるとおり、叙述トリックは読者が怒りかねない類いのトリックです。だから、読む人によっては怒り心頭でしょう。 ま、怒る人は結局騙された人なんです。 叙述トリックと言ってるんだから、騙されて、「やられたー」と喜ばなくては。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「この短編集にはすべての話に叙述トリックが入っています」という前提がある、前代未聞の企画。知的好奇心をくすぐられる。 この文字の中に書き方によるトリックが隠されていると思うと全く気が抜けない。躍起になって探してしまう自分がいた。その緊張感がとても楽しく刺激的だ。ぼーっとリラックスして読むよりは、負けず嫌いの人におすすめかもしれない。 文字を脳内で映像化しつつ「この画に間違いはないか?」と自分に問う。登場人物の人数を、性別を、国籍を、名前を確かめながら頭の中で具体化する。でも明かされるトリックに「そうきたか!」と驚きと悔しさの連続。一度読んでまた読み返すところまで楽しめる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「この短編集は『叙述トリック短編集』です。収録されている短編にはすべて叙述トリックが使われておりますので、騙されぬよう慎重にお読みくださいませ。」(P6) 叙述トリックを使っていることをあらかじめ公表している斬新な作品集。 それは読者を警戒させ、場合によっては驚きを半減させることもある大きなネタバレだ。 さらに、前書きには各作品のトリックに関するヒントまで明かされている。どうやって騙してくれるのか?バッチコーイである。 叙述トリックであるという大きなネタバレがある以上、各話の詳細は省くが、そうそう人は死なないし、謎の種類としてはゆるい。叙述トリックって意地悪だよね、屁理屈みたいな作品もあるもんね。だから本書ではあらかじめ叙述トリックだって言っておくよ。フェアでしょ? でも、それは本当だろうか。 注意深ければ、目次の時点で察することがあるかもしれない。 そのためにも、電子書籍ではなく、紙の本で読んでほしい。 各短編のトリックに目を奪われていると、本書全体を貫く仕掛けにしてやられるかもしれない。 そんな「読むだまし絵」のような一冊だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
びっしりと文字の並ぶページも多く、読むのには疲れましたが、 趣向を凝らした短編集のそれぞれに仕掛けがあって、 大変楽しめました。 辛口批評もいくつかありますが、本格ミステリを読まない 一般人からしたら、驚きの連続。 ひとつも仕掛けに気づきませんでした。。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叙述トリック短編集と名付けられたこの本。 密室トリック、アリバイトリック、物理トリック、心理トリックと、叙述トリックの違いは「小説の文章そのものの書き方で読者を騙すタイプのトリック」だそう。 読者にミスリードさせ、後出しで「これはトリックでした」と告げるのがアンフェア。では、アンフェアにならぶに叙述トリックを書く方法はないのか?それは最初から「この本の話には全て叙述トリックが含まれる」と宣言してしまえば後出しにならない。 という前提で、読者は叙述トリックが入っていることを分かった上で読む、それで面白い作品になるかどうか、に挑戦したのが本作。 テンポ感の良い文章の6本の短編が入っています。 トリックについての言及は避けますが一番好きだったのは2本目の「背中合わせの恋人」。 最後の終わり方が最高で、ニヤニヤしながら読んでしまいました。 「貧乏荘の怪事件」も情景が映画みたいに脳内で浮かんでくる文章で楽しみながら読めました。 1本目の「ちゃんと流す神様」はトリックとしてイマイチかな、と思いましたが2本目以降の方が面白いので最後まで読んでみることをオススメします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叙述トリックのおもしろさは、まったく予期できない方向からいきなり殴られることにある。 まったく予想もしてないので、受け身をとれずに、作者の技をモロに食らうことになる。 反面、叙述トリックものは、いかに読者の予想の埒外に陣取るかレースになりがちで、いざ技を決められても、たしかに反則ではないけどさあ、ちょっとズルくない? とモヤモヤするのだ。 真っ黒ではないけど、ややグレー。これが叙述トリックの弱点である。 本作は、その点に極めて身もふたもない方法で解答した。 外から殴ることをあらためて宣言する。すなわち、叙述トリックであることを明らかにする。 この方法で、無理やりグレーを真っ白に変えてみせた。 なんとも痛快ではないか。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!