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(短編集)
叙述トリック短編集
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叙述トリック短編集の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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楽しく読めた章もありましたが、読み終えてもいまいち腑に落ちない感じがありました。叙述トリックをあえて謳うのは面白いですが、文章も少し読みずらく自分にはあまり合わなかったです。 | ||||
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カバーイラストが石黒正数なのに引かれて購入。 叙述トリックを暴いてやるってよりはふつーに物語を楽しめました。登場人物のキャラがなんとなく石黒正数のマンガキャラとにてる??思い込みかな。。 | ||||
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小説、というより文章というものは書き方を工夫すれば読者を誤認させることは簡単だ。 それを意図して狙ってストーリーの根幹にに取り込んだ物を叙述トリックというと認識している。 本作は叙述トリック短編集と謳っているが、肝心の叙述トリックがあってもなくても別に良いようなものばかり。ストーリーに大きな影響を与えない内容なので、ネタバラシの段階で感動も無ければ読み返そうとも思わない。「ふーん 、そう」程度のものにしかならなかった。 叙述トリックにしても本筋のトリックにしてもどこかでさんざんやり尽くされたのを持ってきただけなので、一話目を読んだ段階で「あーそう言うのね」と理解し2話目以降は予想の域を出なかった。最終話とその前に至っては読む前から他の話の流れで「こうなるだろうな」と思ったものが出てきてしまった。 クリスティを代表する名作家の叙述トリックが何故評価されるのか、それは叙述トリックというネタだけではなく、感情移入が容易な魅力的な登場人物だったり続きが気になって細かいことは抜きにして先を読み勧めたくなるようなしっかりした根幹のストーリーがあってこそなんだなと思った。 この作者の著作は初めてだが小手先のテクニックより根幹のストーリーに魅力をもたせるところを頑張ってほしい | ||||
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タイトル通り、いわゆる「叙述トリック」を前面に押し出した連作短編集ミステリ。似鳥作品は4冊目の読了。 前書きにもあるが、叙述トリックものはアンフェアではないかという批判と常に隣り合わせである(クリスティ某作は大論争を当時巻き起こしたとか)。本作は、これは叙述トリックものですよ~というのを事前に宣言することでフェアになるのでは?というお話である。 表紙が面白いのはおいておいて、読み始めると前書き「読者への挑戦状」からしてもう怪しさ満点。素直に読むべきなのか、これ自体がミスリードなのか。本編に進むと、一見ふつうの今風なミステリ小説が展開されるのだが、セリフも地の文もなにがどこまでミスリードなのか、あちこち疑りながら読み進むことに。 でもうーん、読んでいてけっこう疲れましたね。まじめに読み込みすぎかもしれません。最後のほうでいろいろな伏線(というより読者が陥っていた誤謬)を回収するわけですが、おおぉ~と膝を打つ、というよりは、ちょっと脱力して笑ってしまいました。 すくなくとも、近代のミステリをだいぶ長いこと読みつけている擦れた読者、のほうが楽しめる、という感じですね。 似鳥の青春ミステリ風のシリーズでミステリの世界に足を踏みつつある生徒さんとかは、これはしばらく避けたほうが良いかも? | ||||
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叙述トリックの本をネットで探し、紹介されていたのがこの本。 なので最初から叙述トリックの本だと知っていたし、ご丁寧にも「読者への挑戦状」として、いきなり「収録されている短編にはすべて叙述トリックが使われております」と書かれているのだから期待も高まる。 しかし、期待が高まったゆえか、読後の感想としては可もなく不可も無く、だった。 似鳥氏はこの本で初めて知った名前で有り、初めて読んだ著作品。頭の良い著者だなと感じる。小道具の使い方も上手いし、こなれた文体で非常に読み易い展開をしていると感じる。 でも、恐らくは他の作家の書いた叙述トリック本を多数読み込んでいるのだろう、そのトリックを用いて短編書きました感が非常に強くて、トリックがわかっても「あぁ!そうだったのか!!」にはならずに、「ふ~ん、それで?」と感じてしまった。本書に載っている全ての短編で。 収録されている中で良かったのは「貧乏荘の怪事件」。 叙述トリックと言う分類の小説が有り、幾つかを読んだ時点で自分が考えた叙述トリックとして、登場人物が「渡邊」さんと「渡邉」さんとか、日本の総理大臣の様に「菅(すが)」さんと「菅(かん)」さんが登場するが、最後の最後で平仮名で呼びかけるとかどうだろうな?と軽く考えた事があったが、似たような考え(勿論、多数の書籍を出している専門作家と、素人がぽっと思いついたネタと言う大きな差はある)が出てきたので面白かった。 短編の収録数、全く別のストーリーの短編集にも関わらず出てくる同じ苗字の人、そして全ての短編に出てくる同一人物。 企画は上手かったが、叙述トリックそのものは可もなく不可もなくだった。 | ||||
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まず本格ミステリと思ってはダメ。東野圭吾とか湊かなえなんかをイメージしたら、あまりにゆる〜い内容で肩透かしを受けると思う。 のほほんとした日常の、のほほんとしたミステリなので、緊張感は正直皆無。 あぁ、そう言うことね、と言う感じで『えぇ!』って言う驚きはないかな。 ただ、『背中合わせの恋人』は、なんか好きな感じやった。トリックがどうこうではなく、学生の頃の恋愛を少し思い出してほんわかした。全く趣旨と違うけど! 『初めから最後まで居る同じ人物』は分かったけど、探偵(トリック崩す人)にはずっと違和感を持ったまま、最後まで気付かなかった。 つまらないわけではないので、ゆるい謎解きと言葉遊びだと思って読むといいかも。 | ||||
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叙述トリックといえは叙述トリックだけど、一話一話読み終わった後に、そう・・・という感想しか浮かばなくて。もっと、え?という感じを期待しすぎていたんだと思います。探偵さんもいまいち魅力がなかったかなあ。 | ||||
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文章を面白くしようとしていることが伝わるし、実際面白いところもたくさんあって(違う国の人同士の罵りあいの会話とか、コミュ障の女性が訳の分からないことをひたすら書き連ねているところとか)、お話によっては楽しめたのですが、全体を通して結構読みにくい文章で何回か読み直すことも多く、あらすじに特に興味がもてないお話だと、読み進めるのが大変でした。 自分としては、叙述トリックに痛快に騙されたいという思いがあるので、あまり意識せずに何となく読んでいるつもりではいたのですが、結構分かりやすいものが多かったので、今度はこの作家さんの叙述トリックではない作品を読んでみたいとは思いました。 | ||||
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叙述トリックには違いないけど、言葉遊び的でレベルが低い気がする。 アクロイド殺人事件、模倣の殺意、ハサミ男、十角館の殺人、ロートレック荘殺人事件などなど の本格派(?)には遠く及ばないので、あまり期待しない方がいいです。 | ||||
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近年の本格派推理作家はユーモア・ミステリ、青春ミステリ、あるいはハードサスペンスなど、謎解き以外の部分でも読ませる手だれが増えてきた。新本格派黎明期の作家だってもちろんそうした志向はあったのだけども、皆そろってそちらにかけては不器用で、ビュンビュン直球だけ投げているほうが遥かにサマになっていた。今の若手中堅は、どっちもうまい。似鳥鶏などは典型で、むしろ本格派というイメージは薄いのかも知れない。 その彼が、大胆にも叙述トリックのみで短編集をまとめる宣言。しかも叙述トリックは数あるトリックの中でも、それが使われていることが判った段階で効果激減してしまう性質のものだから、めちゃめちゃハードルは高い。これほどワクワクさせる企画も珍しい。 結果は、大満足とはいかなかった。私はミステリの読者としてはかなり騙されやすい方だから、すれっからしの読者だともっと点が辛くなるだろう。最初の1頁から罠が始まることも、全体に仕掛けがほどこされていることも最初から予期できるし、第1話の下品さはいいとして第2話がだらだら長くてガクンと気勢をそがれるのも損な構成だ。縛りがきついせいか、いつものいきいきとした似鳥節がもうひとつ弾まなかった気もする。 この分野は日本では逢坂剛、折原一というスペシャリストがいるうえに、同じユーモア派の東川篤哉が交響曲分野におけるベートーヴェン第9に例えたくなるほどの一大変革をものにしている。それらへの挑戦としては今ひとつ及ばなかった。楽しめる、水準の一冊ではあるけども。 | ||||
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表紙と帯の構造が凝っているとツイッターで話題になっていた…のですが、kindle版を購入しました。 表紙・帯あり・帯無し・カバー裏・表紙裏なども収録してありますので、帯が気になって仕方ないけど電子版ですぐ読みたい…という人は安心して良いと思います。 「叙述トリック物です」という既読者のネタバレ感想を探して買うほど叙述ものが好きで、全編叙述トリックの短編集と銘打たれているのに飛びついて購入しました。 冒頭に「読者への挑戦状」があり、全作品が叙述トリックものであること、また大胆にもほぼ全作品の謎解きのヒントまで掲載されています。また、「全編通しての仕掛け」もあるのですがさすがに分かりやすすぎて2話目で既にオチまで分かってしまったのが残念でした。アニメや漫画を読み慣れている人ほど気づきやすいと思いますが、第1話の時点で「なんかこのキャラだけ浮いてるな、作者のお気に入りキャラっぽいな」と思ったキャラが最終話まで予想通りの働きをしています。 叙述トリックがあると明かしたうえでそれでも絶対騙されます、と表記するからには読者は注意して何もかも疑いながら読むわけで、二転三転するさらなるどんでん返しが欲しかったですが、ちょっと足を引っかけられてはいすごいでしょ、終わり。というものがほとんどなのでその点も物足りなかったです。 逆に「読者への挑戦状」でのヒントを一切無視して読んでみた「貧乏荘の怪事件」は楽しく騙されたのでこの作品が一番好きです。 全編に作中用語に関しての注釈がやたら登場するのですが、そのすべてが後注なのにも関わらずkindle版だと一切リンクが貼られていないのでストレスに感じます。注釈は叙述トリックに一切関係ないし、なんなら作品を読むうえでほぼどうでもいい点ばかりなので、同ページに脚注を置いて欲しかったです。 | ||||
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