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狩人の悪夢



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【この小説が収録されている参考書籍】
狩人の悪夢
狩人の悪夢 (角川文庫)

狩人の悪夢の評価: 3.88/5点 レビュー 34件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21~34 2/2ページ
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No.14:
(4pt)

いつもの

鍵のかかった男が、日本映画みたいな情緒に振り切ったぼやけた作品だったのに対し、
こちらは、外国ドラマのようなきっちり加減で、あぁいつものミステリ小説だな、という出来。
ただ、作中での有栖の考え方が、いくらなんでも老成しすぎてる気がした。
そこが気になったので、星4つ。
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4041038855
No.13:
(4pt)

読み応えありました。

久々にこれぞ有栖川作品、という感じのものを読むことができました。
ただ、犯人の独白が最後にあっても良かったかなあ、と言う気がしないでもないですが、
ま、そこは読者の想像に委ねる、という所なんでしょうね。
綾辻氏や島田荘司氏だとこのトリックというのは物足りない気がしますが、
有栖川氏だと通常運転という感じですかね。
最近本格ミステリー作家の作品に???が付く作品が増えてきた中、
有栖川氏がいち早く元のレベルに復帰されたことは非常に喜ばしいことで、
今後の氏の活躍を期待してやみません。
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No.12:
(3pt)

火村とアリスの関係は進化しているように思います

火村英生シリーズ最新刊。ファンにはお馴染みですが、今回も高純度の本格ミステリーです。有栖川有栖が人気ホラー作家の自宅に招かれ、そこで殺人事件が発生。しかも、女性被害者の右手首が切断されているという状況。容疑者も絞られ、関係者への事情聴取や現場検証、警察の捜査状況も聞きながら、火村&有栖川コンビが推理を繰り広げます。

犯人や動機の面白さよりも、ロジックに重点をおいた内容と思います。折角の悪夢という題材をもう少し掘り下げて欲しかった気がしますが、登場人物のキャラや関係性も含め、充分小説の雰囲気づくりには活かされていると思いました。
このようなテイストのミステリーは数が少なくなっているように思うなだけに、このコンビのシリーズはこれからも楽しみにしたいです。
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No.11:
(4pt)

十分満足の出来る内容

今回、タイトルから「もしかして長年謎になっていた、火村の繰り返し見ているという悪夢の内容がついに語られるのでは&#xff1f;」という風に期待していたのですが、その点については正直肩透かしでした。
ですがその点を差し引いても、十分満足の出来る内容で、読んだ後にこれまでの火村シリーズの本を読み返したくなる気持ちにさせてくれました。
実際、自分の住んでる都道府県の公共図書館の中にはこの本の予約が20件以上かかってるとこもあるぐらいです。

クライマックスの火村の推理が明かされるとこでは、犯人を絞り込むロジックのあたりは正直難解でややこしかったですが、犯人の動機が明かされる辺りが、いい意味で驚きがあってよかったです。
また、その際に相棒のアリスが野球にたとえて、犯人の反論に対して熱心にやり込めるシーンとその台詞については、「もしかして、私たちのようなネットのレビュアーもそうなのかな?」という風に考えさせられる部分がありましたね。

今回の話では、「弓矢」と「悪夢」という2つの言葉がキーワードになってくるんですが、それ以外にも現代のインターネットの暗部について言及される描写があって、ネットユーザーとしても色々考えさせてくれる、いい作品でした。
正直、前作「鍵の掛かった男」より面白いと思います。
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No.10:
(4pt)

被害者よ・・・(ネタバレあり)

ネタバレにならないように書くのが難しいのですが、被害者に「あんたに関係ないやろ。他人の心の動きを勝手に決めつけるな。」と言いたい。
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No.9:
(4pt)

的中

有栖川有栖先生のファンで多くの作品を読んでいますが初めて犯人、犯行の動機、トリック(?)を全て的中させました。内容的にも難易度的にももう少しコンパクトにまとめてもよかったんじゃないでしょうか?
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No.8:
(3pt)

ハードルが高いので…

火村とアリスのコンビだけに このレベルでは満足できない。このコンビを好きなファンだけに向けられた小説で終わってしまった気がする。今回はクローズド・サークル物で制限がかかった気がするが、もっと長くても、もっと複雑になっても有栖川有栖のファンはついていける。
作者には『遠慮しなくても良いよ』と伝えたい…
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No.7:
(5pt)

大好きです

たった今読了し、胸が一杯です。
アリスの凄みが際立つ作品でした。火村先生にできないことを、彼は無意識にやってのける。そして火村先生は自身の限界を自覚し、アリスの能力に敬意を持っている。
火村先生は犯人に鏡を突きつけるけど、アリスはセピア色の写真を見せる。そうして、本当の自分を犯人に思い出させる。
違うよ、アリスさん❗あなたが矢じりに仕込んだ毒はそれじゃないよ❗
泣き叫ぶ子供を抱き締めるようなアリスの説得には、犯人に感情移入して泣きそうになる。

別の機械のパーツが混ざっているような、こっち繋げればこっちが余るといったような感じで、結局最後まで、自力で片付けられませんでした。笑
火村先生の推理で、ああ、そうやるのか!と。
とても読みごたえがありました。

文章も相変わらず表現力豊かで美しいし…
犯人も含め、登場人物に対するの優しい目線を感じるのはなぜでしょう。
ホントにお勧めです。大好きです。
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No.6:
(3pt)

う~ん

スタンダードな話でしたが、私(❔)の有栖川先生なら、もう一捻りいけたかなと。
火村の「悪夢の理由」知りたいです❕
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No.5:
(5pt)

好きだわん

ぐいぐい、引き込まれました。
有栖川有栖先生の、お人柄と火村とアリス・・・好きです。
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No.4:
(3pt)

タイトルに期待しすぎた

長編で期待しましたが少々退屈で中編でテンポよく読みたい作品だと思いました。
大きな音で音楽をかけておくのはあり得ないと言い切るところは他の解釈もできるので少し納得いきませんでした。
火村とアリスが同じ年を生きてる矛盾は…慣れるしかないですね。
もっと昔に多かったハラハラドキドキで怖さすらある推理小説が読みたいです。
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No.3:
(5pt)

おもしろい!

おもしろかったです!
短編もおもしろいですが、お話に浸れるのが長編はいいですね。
アリスと火村の会話はいつも通りテンポよく、また火村の夢について2人が話すシーンもあり、よかったです。
事件自体も、少し癖のある登場人物や、死体の状態、地理的問題などわくわくする要素が多く、ページを捲る手が止まりませんでした。
最後は少ししんみり、というか切ないというか…私は好きな終わり方でした。

個人的には、犯人が誰かということよりも衝撃的なことを1番最後に知らされ、そのせいで事件がぶっ飛びました。
それを頭に置いて再読したいですね!

また、他の方も仰られてますが、本のカバー、装丁が美しい!かっこいい!です。
文庫ではどうなるのかな?楽しみです。
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No.2:
(4pt)

読了後、どこか切なさが心の中に溢れてならなかった

個人的な好みでいえば、『鍵のかかった男』の方が好きだが、本作も秀作であることは間違いない。

出版社の企画した対談で知り合ったホラー作家・白布施に誘われた有栖川有栖は、京都・亀岡にある彼の家、「夢守荘」を訪問する。ところが、その翌日、「夢守荘」のとなりの家、かつて白布施のアシスタントだった渡辺が住んでいた、通称「獏ハウス」で、渡辺の知人だった女性の他殺死体が発見される。当初、その女性のストーカーとおぼしき男が容疑者として浮上するが…

ほかの方も書いておられるが、天災を原因とした生じた状況によって、早い段階で容疑者は数名に絞られる。ただ、残された手掛かりの偽装工作に一貫性を見いだせないため火村英生は苦しめられ、具体的な犯人像を結ぶまでに時間がかかる。読者として考えても、論理的に手掛かりを組み立てていくことは難しいと言えるだろう。動機としても、ある種の可能性も考えうるが、具体性に乏しく、断定するのは難しかった。
ただ、終盤において、ある一点で突破口を見出す。そういう意味では、『鍵のかかった男』と似通った部分がある。

403ページに書かれたことと、登場人物の名前が妙にしっくりと結びついたように感じた(正確には、ちょっとズレがあるのだが…)。また、著者が鉄道ファンならではという部分も感じられる。
カバーもいいが、本体の装丁もいい。いわゆるコラージュだが、カッコいい。
ラストには救われるシーンがあるものの、読了後には、どこか切なさが心の中に溢れてならなかった。
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No.1:
(5pt)

色々な意味で傑作

火村のシリーズの長編。前作「鍵の掛かった男」がイマイチだった方にもお勧めです。
緩いですがクローズドサークルモノなので、容疑者たる人たちは早い段階で限定されてきます。容疑者の中から、事件の特異な点をヒントにして犯人を見極めるのですが、その工程が「スイス時計の謎」ばりにロジックで追い詰めていく。読みごたえがあります。
また長編ですが、場所もあちこち移動するわけでもなく、人物も限られているので、安易に謎の数を増やして読者を惑わすようなことはしていません。直球勝負。
ミステリの部分については、ネタバレにならないようにこの程度で。

以下、このシリーズのもう一つの魅力である火村とアリスのやりとりの部分について。
この作品はシリーズのテレビドラマ化のあとに連載が始まった作品です。
私は小説を読む際に人物のビジュアルを想像することはありません(面倒でできない)。そのためドラマを見たときも「ほー、火村とアリスはこういう外見だったのか」と違和感なく入ってきたのですが、だからと言って小説に戻ったときにドラマの登場人物を思い浮かべることはありませんでした。
ただ「狩人の悪夢」の最後、火村とアリスの車中のシーンでは、私の頭の中でドラマの二人が会話をしていました。ごく自然な流れで。
作者のインタビューを読むと、テレビドラマ化のあとにこの作品を書きだしたとのこと。偶然かもしれないし、何かしら逆輸入のような影響があったかもしれないし、どちらでも構わないのですが、明らかに今までのアリスと火村とは違う会話でした。
別人という意味ではなく、小説の中のアリスと火村がそれぞれに一歩前に踏みだした、ということです。

最後に厚くて重いですが、ぜひ本での購入をお勧めします。この装丁はここ数年で購入した本の中でNo.1です。カバーを外した本自体のデザインも大変美しい。中性紙のトレーシングペーパーでカバーをかけて、本棚に並べています。
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4041038855

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