■スポンサードリンク


荊の城



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

荊の城の評価: 4.05/5点 レビュー 60件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.05pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全45件 41~45 3/3ページ
<<123
No.5:
(4pt)

期待には違わない。

上巻の少女2人の半生描写はやや冗長に感じましたが、どんどん読んでいくと2人の人生のクロスオーバー、「意外な裏表」でけっこう面白くなってきます。令嬢モードの「性愛観」描写の下りが上巻後半で続き、前作「半身」とはえらく違うエロティックな雰囲気。下巻は更に意外な方向で盛り上がります。ミステリファンは読む価値あり。
荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)より
4488254039
No.4:
(4pt)

ミステリではないような

確かに前作「半身」はミステリであったかもしれないが、特別謎解きがあるともいえない本作はミステリと言えるだろうか。ブッカー賞候補作品ということなので、むしろ文学作品といっても良いのかもしれない。数奇な運命に翻弄される二人の少女の物語であり、また英国の当時の風俗が、読んでいるうちに自然と頭に入ってくる。そんな小説である。「半身」よりは、はるかに読みやすくなっている。
荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)より
4488254039
No.3:
(5pt)

ミステリー+変形ゴシックロマン

 上下2巻本を一気に読んでしまいました。ディッケンズの時代の英国を、その郊外の城の生活を、ロンドンの街を、精神病院をこれでもかというぐらい緻密に書き込んでいます。その雰囲気、不潔さ、猥雑さが匂うように感じられます。加えて、個性の強いキャラクター達と二転三転するストーリー、そして急展開の終盤、息もつかせません。 ネタバレになるので、筋のことは伏せておきます。ただ、ここで描かれる恋愛について。「半身」もそうですが、この作者の書く恋愛は普通とはちょっと異なります。でも、この舞台設定と筋の中で、惹かれ合う二人の心理、その愛憎がとても細やかに描いてあって、もうラストが実に良くて、うーん、非凡な作者だなあ、と感じました。
荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)より
4488254039
No.2:
(5pt)

圧倒的な濃密さ

「半身」で驚いた我々に更なる驚きを与える傑作。二人の女性の運命の変転そして過去までもが何回も変わってしまう衝撃に800ページを超える厚さが決して長すぎるとは思えない。何よりも描写が細密、しつこいくらいに女性たちの生活や出来事が語られていきますが、注意深く読んでいくと終盤になってからの謎の提示に納得がいきます。M.ウォルターズを上回る新ミステリ女王の誕生かもしれない。
荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)より
4488254039
No.1:
(5pt)

映画化希望

正直言って3部構成の1部・2部は少し冗長、精神病院が舞台の3部前半も迫力はあるがやや類型的に感じる。「半身」では女子刑務所を慰問する婚期を逃した貴族女性の心の寂寥がじんわり伝わってきたのに比べ、この作品では主人公の2人の少女に感情移入しにくいとも思える。しかし3部後半の怒涛の展開、そして物語世界全てを包み込むような美しいラストを経験したとき、滅多に味わえない感動があなたを待っている。
荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)より
4488254039

スポンサードリンク

  



<<123
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!