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ずうのめ人形



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【この小説が収録されている参考書籍】
ずうのめ人形
ずうのめ人形 (角川ホラー文庫)

ずうのめ人形の評価: 4.15/5点 レビュー 136件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.15pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全136件 41~60 3/7ページ
No.96:
(5pt)

ミステリとホラーの融合

著者の第1作目「ぼぎわんが、来る」は、現代風刺を元にしてはいますが、少しお粗末な民俗学、一瞬ライトノベルを読んでいるのかな?と思うほどメタな表現や、ちょっとこれはどうなのかなあ。と笑ってしまうような比嘉琴子の描写など、面白いけれども簡潔に上手くまとめすぎたホラー作品という印象でした。
しかし、今回の「ずうのめ人形」は、一作目とは打って変わって、王道なミステリで進んでいきながらも、ホラーの描写は恐ろしく、また最後には途中途中に置かれた伏線がスーッと回収されていくという読み応え抜群の作品でした。
前作同様、人間関係や社会へ出ていく上で大切な「家族」の問題を取り扱っていますが、それは決して著者の価値観を押し付けるものではなく、「ただ、そうだったのだ。」という描写に素直に考えさせられてしまう部分もあり、そのような点でも評価されるべきではと思います。
ずうのめ人形Amazon書評・レビュー:ずうのめ人形より
4041043557
No.95:
(5pt)

リング・澤村版リメイク

リングはJホラー映画の金字塔として有名ですが、
原作を読むと意外とミステリ気味だったりします。

本作は作中でリングや貞子といった単語が散りばめられており、呪いの質やその解決方法に対するアプローチから、リングに対するオマージュ・リスペクトが感じられます。
ある意味、ホラーの金字塔であるリングを現代に蘇らせた作品と言えるかもしれません。
なので、少なくともリングを知らない人は先にそちらを見ることをおすすめします。

話を戻しますが、この作品もミステリ気味で、じわじわと呪いの根源に近づいていくストーリー展開です。
当然、リングをそのままなぞっている訳ではなく、作中のキャラへの印象が180度変化するシナリオや、叙述トリック的な仕掛けもあったりと飽きさせません。
恐怖に対する点も中々に秀逸で、とある人物の絶命シーンなど、震え上がるシーンが散りばめられています。その点に関しては、リングの原作を上回っている気がします。
また、解決方法も相当な驚きを持って受け取りました(その結末には賛否両論でしょうが…)。

リングの続編であるらせんの某登場人物は、最後の選択で凄まじい独善的な行動を取ります。
そちらに対してもオマージュがあるのか、この作中のとある人物も、中々に凄まじい犠牲を払って物語を解決します。
あまりにも醜く泥臭いエゴイスティックさからは、一周回って人間らしさが垣間見える感じで印象に残っています。
ぼぎわんも強烈な作品でしたが、こちらも印象大です。いい作品でした。
ずうのめ人形Amazon書評・レビュー:ずうのめ人形より
4041043557
No.94:
(5pt)

終盤の展開が好き

読むと4日後に死んでしまう小説。
しかもその殺され方がグロくて怖すぎる。

しかし謎解き要素もあって、終盤の展開は個人的に痛快でした!
ある人物が活躍しますが、何度も読み返したほど。
とても面白かったです!
ずうのめ人形Amazon書評・レビュー:ずうのめ人形より
4041043557
No.93:
(1pt)

そのまま入っていた。こんなものなの?

Amazonで書籍を購入するのが初めてだったので、こういうものなのかわかりませんが、3冊まとめて購入した書籍が袋にも入らずそのまま無造作に段ボールに入って届いた。
雨に濡れたら。。。。
濡れていなかったし商品自体は読める範囲だったのでまぁ、よし。
次は違うとこで買おうかな。
ずうのめ人形Amazon書評・レビュー:ずうのめ人形より
4041043557
No.92:
(1pt)

期待はずれ

面白くなさ過ぎて最後まで読むのが苦痛。どうでも良い描写が続き、飽きた
2周目は読まんな
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4041043557
No.91:
(4pt)

美晴、あっけない

美晴の最期、あまりにもあっけなかった。
もっと活躍してほしかった。

ラストの怒涛の伏線回収が面白かった。
叙述トリックもあってなるほどなぁと感心した。

いじめられっ子は、これまた弱い者をいじめるというね。
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4041043557
No.90:
(5pt)

構成力が凄い

『ぼぎわん』がデビュー作としては完成度が高く、次作の『ずうのめ』も期待して読んだが、さらに上を行く完成度で驚いた。
鬼才とは思うが、それより、作品の構成力が凄くて、ちょっと圧倒された。
『ぼぎわん』より語り手(視点)の切り替えが多いので、この点は好みが分かれるかも知れない。
しかし、この切り替えで核心にじわじわと確実に迫っていくので、「夜遅くなったから、明日、読もう」とはなりにくい。
作者は本格ミステリを書いても上手いと思う。
化け物退治の霊能者、比嘉真琴の二番目の姉が作中作で登場し、姉の特異な言動に感慨を覚えつつ、姉の戦いぶりを真琴が追体験するような設定となっていて、やはり構成の上手さを感じさせる。
また、真琴が圧倒的な霊能(戦闘)力を持っているわけではないのも、ホラーの語りとして迫真性が出ていると思う。
最後は正直、どう決着させるんだと思ったが、まったく意外な攻め手で壮絶な幕切れとなる。
しかし、壮絶というより、言語道断というべきで、なんともはや・・・
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4041043557
No.89:
(5pt)

面白かった!

比嘉姉妹シリーズで、私が1番好きな作品です。
自分がどれだけ今まで思い込みで読んでいたか、
というのに気付かされる作品でした。
展開がなんとなく読んでて解る事の方が多いですが、こちらは久々にハッ!っと思える作品でした。
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4041043557
No.88:
(4pt)

まぁまぁ

まぁまぁ
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4041043557
No.87:
(5pt)

とにかく読んで呪われてくれ。この小説の魅力に

※ネタバレ注意

 まず一つだけ言っておきます。読まなきゃダメよ。私はこの日本に生まれて、この小説のある時代に生まれて、本当によかったと思う。それくらい何度も衝撃を受けた小説……いや御小説様でございます。このレビューを見るのは読んだ後にしてください。ぜぇぇぇったい後悔します。

 それではレビューというか、感想をば。
 ずうのめ人形、これはサダコ、ミハル、ユカリの三部構成となっており、サダコの一章では藤間くんと一緒に小説を体験するようになっていましたね。もうこの時点で上手いなぁ、と思いました。藤間くんと我々読者は同じように初めて読み、同じように呪われてしまったわけです。つまり、藤間くんの境遇は我々と同じであり、藤間くんの行く末を見守らない限り、我々の安息は約束されないってわけです。一章はそんな藤間くんが呪われるまでであり、ずうのめ人形とは?という都市伝説に魅了されて一気に読んでしまうわけです。
 二章のミハル。ここで藤間くんは野崎さんと真琴との協力体制の元、呪いをどうにか祓おう!って展開になるわけですが、同時並行で呪いの元である原稿の話も進んでいきます。サダコになった里穂のその後が描かれており、呪いに悩む里穂の元に真琴の姉であった美晴がでてきてなんとか祓おうと勇みます。どうも美晴は姉の琴子に強い対抗意識を燃やしてるわけなんですが、冒頭にもある通り殺されてしまいます。美晴が殺される直前、ずうのめ人形の近くにいる人は一緒に殺されてしまうので美晴は里穂を突き飛ばし助けます。この辺、『ぼぎわんが、来る』で一人ベランダにでていき、自ら犠牲となった真琴と似たような行動を感じます。見た目や性格、能力の使いどころは違えど姉妹っぽいですね。この出来事でクラスメイトが3人殺されたのも、美晴が死んだのも、ずうのめ人形の話を”里穂の口から聞かせないと発動しない”ことが分かります。それで……疎んでいたDVパパ(またDVするパパかよ!と思いました)をずうのめ人形の効力で殺しますが、誤算だったのはその父親が里穂の弟と妹に聞かせており二人も巻き添えになってしまったところですね。この辺は一章で野崎が言っていた話を作り出した当の本人があずかり知らぬ場所で都市伝説は広まってしまうってところなんでしょうね。本作のポイントとして都市伝説の2つの怖さが小さな軸となっているところも見どころです。話は戻りますが、その後すぐに原稿は終わり、結局呪いのヒントを掴めず落胆する藤間くんなんですが、前にテレビで見ていた料理研究家が原稿の主人公、里穂であることが分かり二章が終わります。いやぁ……ここはマジでビビりましたね。月並みですがえっ!?嘘っ!?マジかよ……。と口には出さずとも心の中で何度も呟いていました。伏線には聡い方だと思ってたんですけど、全く気にも留めずに読み進めていたので本当にビックリしました。伏線には鈍い方だとこれからは思うようにします。
 で、三章です。いよいよずうのめ人形の原稿の送り主&主人公との対面です。詳細はバッサリ省きますが、ここで衝撃の事実が二つもでてきますよね。里穂は知的障碍者の井原に暴力を振るっており、加えてゆかりにもホラー映画ごっこといい包丁やお盆で危害を加えていた。そして藤間くんの上司である編集長戸波さんが女性であり、心を病んで自殺したゆかりちゃんの母親、ということです。ふぁあああああ!?ってなりました。文章を読み、頭に叩き込んで混乱が訪れてたすぐ後、私は本を机の上に置きしばし天井を見つめました。ま、マジか……と。まず里穂が暴力を振るっていたことが分かる描写がまた技巧が凝らされて素敵なんですよね。遊びと称す、2人きりの時にしか遊ばない、○○ごっこと描写をボカす、という言われてみれば確かに……と納得してしまう探偵のような戸波さんの語り口。もうずっと興奮に次ぐ興奮でした。何度か場面転換で藤間視点と里穂視点に切り替わるんですが、はよ里穂視点にしてくれ!!と危機的状況の藤間くんのところはさっさと駆け抜けてしまいました。いや、でもずうのめ人形の本体が地面にいたというのはなかなか面白かったです。話は戻りますが戸波さんが女性、という点も衝撃です。初登場の時点では日に焼けた肌で皺が3本刻まれてる、みたいな描写だったので外回りしてる人なんだなぁ、なんて思いました。意図して女性らしく振舞っていない、というのもあるんですが、ホラー・オカルトの編集部で働いてるとなると、加えて編集長って立場だとやっぱ男性でしょ、みたいな思い込みが無意識の内に刻まれており見事に騙されました。作中の舟木(でしたっけ)もオカルトにハマったの彼氏の影響でしょ(笑)みたいなこと言っており、この時は何だコイツは……と思ったものですが私も彼と同じ価値観の持ち主だったようです。そういった節々で匂わせてくる描写があり、最後の最後でドドーン!!と種明かしする感じ……前振りのたいへん上手いマジシャンにも見えてきます。脱線に脱線を重ねてますが、最終的に戸波さんがずうのめ人形の呪いで死に、近くにいた里穂とその息子も一緒に殺害しました。ついでに里穂は高層マンションに住んでいたので下の階にいたたくさんの人間も巻き添えになって死にました。お前だけが安穏と幸せになれると思うなよ……という人間の底なき憎しみが現れていてたいへん怖かったです。でもその裏では野崎と真琴に祝いの言葉を送っているので戸波さんはすげぇなぁ、って思います。三章はその後、野崎と真琴の結婚式の描写と、生還した藤間くんはさらにオカルトホラーの深淵にズブズブしていって終わりでした。
 いやぁ……。素晴らしい小説でした。ぼぎわんもすごかったけどずうのめ人形の方が好みです。正直琴子がでてこなかったのは残念ですが(ラストにはでてきたけども)、逆に琴子が参加していたらにべもなくタバコの青い炎を消し去ってそうなので逆におkです。それに、オバケの退治方法も力技ではなく、大元の元凶を自らの命を犠牲に断つ、っていうのがかっこよくて好みです。そういえば、ずうのめ人形の話は結局ゆかりちゃんが考案して、どうしようもない人間の里穂によって形作られ、諸々の要因が重なってずうのめ人形は誕生したってことなんでしょうか。里穂はただのトリガーであり、里穂自身にも呪いの矛先が向かうこともあるので制御できる武器って感じでもないのが怪異らしくて好きです。野崎と真琴が微妙に空気だったので3作目ではどうなるんでしょう……。期待期待の☆5です!!!
ずうのめ人形Amazon書評・レビュー:ずうのめ人形より
4041043557
No.86:
(4pt)

胸くそ悪いが良くできている

「ぼぎわん…」もだったが、登場人物が胸くそ悪い。ジェンダーや社会批判をこえて悪意を露骨に受けすぎている気がする。小説としてトリックはうまかったが、怪異の正体やルールが結局曖昧でホラーとしてはいいのかもしれないが、ミステリよりの叙述からするとややフェアでない読後感がある。ラストも胸くそ悪い。
ずうのめ人形Amazon書評・レビュー:ずうのめ人形より
4041043557
No.85:
(5pt)

面白かった

ぼぎわんほど怖く無いのはたしかだが、私はぼぎわんよりこちらの作品の方が面白かったと思う。
ずうのめ人形Amazon書評・レビュー:ずうのめ人形より
4041043557
No.84:
(4pt)

とても面白いホラー小説

澤村伊智のシリーズ物。現代の問題の中の恐怖。推理小説的ホラー。
ずうのめ人形Amazon書評・レビュー:ずうのめ人形より
4041043557
No.83:
(3pt)

短時間で読めるホラー

一章が短く構成されているので読書が苦手な人でも読みやすいです。でも展開としてはなぜ普通の人間であるはずの彼女が呪いをかけられるようになったのか、ずうのめ人形の呪いをかけている彼女の人物像の詳しい部分(彼女の小説が全部事実だとしても)がわからなかったのが残念です。比嘉妹幸せになれるといいなと思いました。
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4041043557
No.82:
(5pt)

ホラーミステリの頂点

前作ぼぎわんも面白かったのですが、今作ずうのめは更に面白いです。読む手が止まりませんでした。

じわじわと迫ってきて圧倒的な物理攻撃で人々を恐怖させるホラー要素と、なぜ怪異が発生したか?どうすれば呪いが解けるか?を紐解くミステリが最高にマッチしています。

どんでん返しも見事で、終盤の怒涛の展開は必見です。映画化してください…
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4041043557
No.81:
(5pt)

傑作ミステリ・ホラー

これ単体でも問題なく読めますが、『ぼぎわんが、来る』と主要キャラクターの一部が同じで、少し後の時期を描いている話です。
ミステリ度はこちらの方が上の印象で、どの視点から見るかで物事の見え方が変わるところは、ぼぎわんと似ているでしょうか。
家族の問題を描いている部分もぼぎわんと共通で、怪異とは別の人間的な厭なストーリーが今回も。
また作品内でも触れられている、鈴木光司『リング』が重要なモチーフになっています。有名で皆知っている可能性も高いですが、そのリングのネタバレがあるので気になる人は注意しましょう。

終盤にぼぎわんを上回る大規模な事件が起きるところには、その怪異や場所の設定による伏線とあっさりした描き方を含めて唸らされました。
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4041043557
No.80:
(5pt)

久しぶりにゾッとした小説

呪いの何とかは数あれど、この呪いのとばっちりの合わせ具合は何とかならんかなと思うくらいビックリした小説です。
下敷きにあるのは、古典的な有名ホラーミステリーの傑作なのでしょう。
最後の最後まで、綿密に作りこまれた作品だったので、「えっ?叙述トリック?マジ?」みたいなホラー成分も強いけれども、ミステリー成分はなお強いというホラーミステリー具合を堪能できて、ホラー脳満腹状態でした。
元々は「来る」という映画を見てから、「ぼぎわんが、来る」。そして本書。どれも最高でした。
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4041043557
No.79:
(3pt)

リングという呪い

初見のホラー作家さん。
この小説でも、リングの貞子の世界がいかに強力だったかを知る。
呪いの拡散をビデオでやったのがリング。その世界を踏襲しつつ、あらたな呪いの恐怖を生み出そうとしている。
ある意味リングの呪いが今でも解けていない感じ。
ホラー専門出版社の若者が、ずうのめ人形という呪いにかかりそれを消すために、四苦八苦するというのが内容。
語り手が頻繁に切り替わるので、飽きがこない。
しかしながら、最終的な呪いがなんだったのかは結局よくわからなかった。
人間が作り出すものが一番怖いというのだろうか。長編ながら、サクッと読めた。
ずうのめ人形Amazon書評・レビュー:ずうのめ人形より
4041043557
No.78:
(4pt)

おもしろい!

ホラーというよりはミステリー要素が強く、ラストは一気読み。『リング』『残穢』を知っているとより楽しめます。
ずうのめ人形Amazon書評・レビュー:ずうのめ人形より
4041043557
No.77:
(5pt)

シリーズ最恐

ぼぎわんが面白すぎてシリーズを大人買い。ついでにコミック版も購入して映画も含めてコンプリートしましたが、本作が一番理不尽で怖かったです。まぁ、真琴と野崎がわざわざ呪われにいかなくてもいいんじゃないかなとかは思いましたが、編集長のカッコよさも好みでした。
ずうのめ人形Amazon書評・レビュー:ずうのめ人形より
4041043557

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