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生か、死か
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生か、死かの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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出所直前にある受刑者が脱獄し・・・というお話。 著者に関しては全く知らなかったのですが、英語圏のミステリ界では著名な方だという事で、己の不明を恥じました。 刑の終了まであと少しで何故脱獄したのか、捕まった強奪事件に真相は、主人公の過去は、という謎が三人のキャラクターによって徐々に解き明かされて行く所は良く出来ていて、著者の非凡さに唸りました。 登場人物一人一人に血肉が通っていて、それぞれがそれぞれの人生を背負って生きている生身の人間みたいに克明に描かれているのも著者の才気を感じました。 三人称多視点で、誰の視点で話しが進んでいるのか、または過去と現在が交錯する所で現時点での時制はどこか、少し判りにくい部分がありましたが、個人的に集中力が足りないか、意識が鮮明でなかった様で、読みが浅いと怒られるかも。すいません。 いずれにしても、発表時にCWA賞を受賞したのも納得のサスペンスでした。再読三読できる作品だと思いました。 脱獄スリラーの快作。是非ご一読を。 | ||||
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右中間まっぷたつ! これぞページターナー! 久々の一気読みでした。ストーリーよし、人物描写よし、進行形の短い文体のリズムよし、である。ハヤカワさん、この本もっともっと宣伝すべきですよ。 | ||||
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四名が死亡した現金輸送車襲撃事件の共犯として十年の刑に服していたオーディ・パーマー。奪われた七百万ドルの行方を知るとされる彼は、服役中どれほど脅されても金の在処を吐くことはなかった。時は経ち、出所日前夜。オーディは突如脱獄を果たす。もう一日待てば、自由も金もすべてが手に入ったはずなのに…。彼の決断の裏には恐るべき陰謀と悲劇が―。 | ||||
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ミステリーとしても極上、愛と友情の物語としても極上の一品でした。 いやー、しかし、世の中、ひどいやつがいるもんです。 そして、いいやつもいるもんです。 スカッとするエンディングに気持ちが晴れ晴れとしました。 読後感Goodです。 | ||||
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強靭な肉体も、天才的な頭脳も持たないが、気高く誠実な主人公オーディの生き様に心打たれる。 上巻の裏表紙にある文を読んだときは、いかに魅力的な主人公でも、脱獄したのだから基本的に犯罪者なのだろうと思い、買ったはいいが積ん読にしていた。 読んでみると、全ては冤罪であり、本編はそれを淡々と種明かししていく内容だった。よってアクションなどは控えめだし、苦難の連続でカタルシスは最終盤までお預けなのだが、とても面白かったし、読後感はしみじみとして良かった。 物語の構成も見事で、最後まで飽きさせない上に、主役・脇役を問わず、人物の造形が良い。 CWAゴールド・ダガー受賞も納得の名品だと思う。 ただ、その魅力的な脇役が幾人も、非業の死を遂げる。特に、キャシーと娘スカーレットの死の場面は、直前にあったキャシーと父の和解シーンが感動的だっただけに、辛すぎて、いっとき読む手が止まった。 犯罪小説で死人が出るのは当たり前だが、J・ディーヴァーやM・コナリーといった大御所たちも最近は、殺され役の数と人選には慎重になっていて、むやみに殺さなくても緊迫した物語は書けることを示している。 わざわざ脇役に生きた血肉を与えておいて唐突に殺すのは、劇的ではあるが、読んでいてきつい。 M・ロボサムの本を読むのは初めてだったが、次作が出てまた買っても、読み始めるのには少々躊躇しそうである。 | ||||
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人生において避けて通れない理不尽な苦難、それでもなお人は何を心の底に据えて生きていけるか、その全てが 息をつかせぬサスペンスドラマに描きつくされている最高傑作!お勧めです。 | ||||
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釈放前日になぜ脱獄したのか? この理由を探りながら読み進める。 脱獄したオーディを主軸に物語りは展開していく。過去を織り込みながら。 妻を好きになったときのこのうえない喜びが描かれるが、現在のオーディの悲しみ、苦しみとの対比が切ない。 その理由が徐々に明らかになっていく。益々オーディに感情移入してしまう。 すべてが明かされて、結末へと向かう緊迫感は圧倒的。ラストはまさしく手に汗握る場面。 久しぶりに午前零時を廻った。 小学生の頃アメリカのテレビドラマに「逃亡者」というのがあり、主人公リチャード・キンブルを思い出した。 | ||||
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これほど一気に読んだ本は久しぶり(読みだしたらとまらない)、話しもぶれずに闇に隠された大きな組織の犯罪が徐々に明らかにされているだけでなく、それに追われながらも巧みに生きていくオーデイ・パーマー。悪人たちがどういう制裁を受けていくのかまで、書いてほしかった。フィクションとは知っていながらもとても気になる。 | ||||
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マイケル・ロボサムの『生か、死か』を読みました。英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞という触れ込みですが、確かに面白い。主人公オーディ・パーマーの造形に成功している。 4名が死亡した現金輸送車襲撃事件の共犯として十年の刑に服していたオーディ・パーマー。奪われた七百万ドルの行方を知るとされる彼は、服役中どれほど脅されても金の在処を吐くことはなかった。時は経ち、出所日前夜。オーディは突如脱獄を果たす。もう一日待てば、自由も金もすべてが手に入ったはずなのに…。彼の決断の裏にある真相とは何か。 パーマーの脱獄後に、パーマーの獄中での親友モス・ウェブスターも何者かに脱獄させられ、パーマーを捕まえろと強要される。一方で、小柄なFBI女性捜査官、デジレー・ファーネスは一連の出来事に疑問を持ち、事件を追う。そのころ、脱獄したパーマーは、襲撃事件で自分を銃撃した保安官の息子を誘拐して・・・。 パーマーとモス、そしてファーネス捜査官の三者の立場で物語りは語られる。誰がどのような状況であったか、読んでいてい少し混乱するが、徐々に現金輸送車襲撃事件の真相が明らかになるという展開。 また、パーマーの脱獄の動機が、結局愛した女性との約束を守るためというのは、まぁ小説とはいえ、当たり前すぎる印象ではある。 モスがパーマーが言っていたことを紹介するシーンあるが、 「キリスト教科が道徳を独り占めしてるともな。ご立派なことを口にしたって、することはキリストよりジョン・ウェインだって、よくいってたよ」 「聖書を盾に二千年も屁理屈をこねてると、爆弾を落として人を殺しまくって、それを正しいと言い張るようになる。隣人を愛し、打たれたら別の頬を向けろと書いてあるのに」 まったく、その通りですね。 | ||||
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強盗で投獄されたオディーは出所直前に脱走する。 とある目的を命がけで達成するために疾駆するオディーだが、敵もその動きを察知して後を追う。 果たしてオディーの運命は、という話。 ストーリーは細かいところで作りこまれているし、ボリュームもある。 話の先が読めず、スリリングな内容になっている。 なかなか読ませる作品でお勧めできます。アクション要素も入っています。 | ||||
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ここのところ、ウィンズロウやルヘインの、暗く重い長編ばかり読んでいたので、久しぶりにひねくれたところのない直球のエンターテイメントに当たった気がします。まあ、死んでかわいそうな人も何人か登場しますが、愛する女性との約束に基づき子供を守るという王道的ストーリー展開で、途中でやめられません。本当に自己犠牲精神を貫き、子供の平穏な生活を乱さないなら脱獄しない方が良かったなどと、野暮なことは言いっこなしです。安い本ではないけれど、料金分は十分楽しめました。 | ||||
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面白かったです。読んでいるうちに映像が頭に浮かびます。ぜひ映画化してほしい、というか絶対されるのでは? 物語は理解しがたい状況で始まり、いろんな伏線がだんだんつながって、クライマックスで解明されます。そういうことだったのか…。主人公の男性の、元恋人を思う気持ちと責任感の強さ、優しさに胸うたれました。 | ||||
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傑作かと思います。 日本のミステリーでも、このレベルのものが読みたいなと思います。 日本の小説で、この作品程に引き込まれたのは、高村薫さんの著作だけかもしれません。 最近の日本の『このミステリーがすごい』などでは足元にも及ばないと感じます。 内容には触れません。 私の中では、レイモンドチャンドラーの著作に近い場所に収まりました。 読むべき本だと思います。 | ||||
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書名が、悪いけれどもとても面白かった。特に脇で出てくる小学生並みの身長しかないFBI女性捜査官が、格好良い。主人公の刑務所仲間の黒人受刑者モス も好感度が高い。主人公と道中連れになるキャシーとスカーレット母娘のエピソードが、切ない。なかなか面白い本に出会うのは、難しいのだがたまにこんな本に出会えるので翻訳犯罪小説漁りがやめられない。久しぶりに読み終わるのが残念な本でした。低身長FBI捜査官デジレーに又会えることを願っている | ||||
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特に形容のしかたがよくて、笑ったり、うなったりでした。 頭の禿具合を「額は潮が引くように後退している」なんてさりげなく書いてます。 翻訳小説の面白さのひとつですね。 ミステリーは最後の謎解きで、つまらくなるものですが、これは、最後まで面白かったです。 | ||||
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この作品、特にあっと驚く展開が待っているワケではありません。 それどころか大半の読者が半ばでおおよそのカラクリ(真相)に気づいてしまいます。 ですがそれでも興味が失せるどころか安定して引き込まれ読み進めてしまいます。 最後は予想通り、そして予定調和のお約束な展開ですが大満足。 「読ませる文章」はやはり違いますね。 先が読めてもグイグイ引き込まれます。 難を言えばややキャラに魅力が欠けるような、テンプレな人物が目立ったこと。 とは言え変に奇をてらうよりはいいでしょう。 やや値は張りますが厚く、上下二段構成なので元は数冊に分けて刊行されたものを 一冊にまとめたのでしょうか? 分量は値に見合う量だと思います。 ミステリーと言うよりはエンターテイメント作品ですね。 これだけで作者の他の作品も気になりました。 | ||||
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現在形で紡がれる独特の文体が素晴らしい。 長いミステリ読者人生で最高かもしれない。 ただ他の作品も読むかどうかは微妙。 というのは、情景描写に比べて、肝心の主人公があまりに類型的すぎた。 まるでドルフ・ラングレンかスティーヴン・セガールの映画ように、どんなに苛酷な状況においても危機感を覚えないのだ。 代わりに脇役はなかなか良かった。 特に小柄な女性FBI捜査官が、薬味の山椒のように物語を引き締めていた。 彼女が謎解きを始めてから俄然面白くなり、グイグイ引き込まれて行った。 彼女が主人公のシリーズなら、ぜひまた読みたい。 | ||||
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とにかくすばらしい作品です。 お薦めです。 読後感がいい。 絶対映画にしてほしい!!! | ||||
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ハリウッド好みに仕上げた作品だろうと読み始めた。出所日前夜に脱獄するなんて、どんな理由がある?と、あほくさい理由だったら許さないから。 なんのことはない、納得、全部が納得。 この作家の他もよんでみたい、と思う。 絶対、ハリウッドが逃さない | ||||
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世の中には大どんでん返しを売りにする物語や目も眩むような謎解きをして見せる物語は多い。 が、どんでん返しをした後もあるいは謎を明らかにした後も興味深く読み続けさせてくれる物語はそんなに多くはないんじゃないか?。 久しぶりに最後まで興味深く読ませてくれる物語だった。 ただタイトルはもうちょっとなんとかならなかったのだろうか?。 読み終わればまあ納得のタイトルだが、とっかかりにするには弱いような気がする。 タイトルに惑わされずに是非っ!。 この作者の物語は「容疑者」以外、スルーされ続けてきた。 旧作でも今後書かれるであろう続編・スピンオフ作品でも翻訳を再開して欲しいものだ。 | ||||
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