容疑者
- 臨床心理士 (35)
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10数ヶ国語に翻訳され、30カ国以上で刊行されているというマイケル・ロボサムのデビュー作である。 主人公である42才の臨床心理士ジョーの一人称現在形で、臨場感たっぷりにストーリーは進行して行く。 ‘わたし’は、仕事も順調で、愛する家族に囲まれて生活していたが、ある日、パーキンソン病という難病に冒されていることを告知される。しかし‘わたし’の不幸はそれだけではなかった。全身を21ヶ所も刺されて殺された看護師キャサリンの事件捜査に協力したところ、みずからがその事件の容疑者とみなされ、逮捕されてしまうのだ。キャサリンはかつて‘わたし’の患者だった。何者かが自分を陥れようとしているのを知った‘わたし’は48時間の拘留期限が過ぎて一時釈放され、真犯人を追う。 実は‘わたし’には犯人と目する自分の患者がいた。事件の真相へと近づくべく彼の過去を追うのだったが、そこには自分自身の過去にも結びつく驚くべき事実が待っていた。そして畳み掛けるように終決する第3部で明かされる意外な実行犯。 難病を抱えた非力な男が窮地に陥りながらも勇気を奮い起こして愛するもののために闘う等身大の姿には共感を覚える。また、臨床心理士である‘わたし’の眼を通した心理描写の巧みさも本書の読みどころである。 | ||||
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10数ヶ国語に翻訳され、30カ国以上で刊行されているというマイケル・ロボサムのデビュー作である。 主人公である42才の臨床心理士ジョーの一人称現在形で、臨場感たっぷりにストーリーは進行して行く。 ‘わたし’は、仕事も順調で、愛する家族に囲まれて生活していたが、ある日、パーキンソン病という難病に冒されていることを告知される。しかし‘わたし’の不幸はそれだけではなかった。全身を21ヶ所も刺されて殺された看護師キャサリンの事件捜査に協力したところ、みずからがその事件の容疑者とみなされ、逮捕されてしまうのだ。キャサリンはかつて‘わたし’の患者だった。何者かが自分を陥れようとしているのを知った‘わたし’は48時間の拘留期限が過ぎて一時釈放され、真犯人を追う。 実は‘わたし’には犯人と目する自分の患者がいた。事件の真相へと近づくべく彼の過去を追うのだったが、そこには自分自身の過去にも結びつく驚くべき事実が待っていた。そして畳み掛けるように終決する第3部で明かされる意外な実行犯。 難病を抱えた非力な男が窮地に陥りながらも勇気を奮い起こして愛するもののために闘う等身大の姿には共感を覚える。また、臨床心理士である‘わたし’の眼を通した心理描写の巧みさも本書の読みどころである。 | ||||
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この作家の作品は日本初登場だそうです。 美人妻と可愛い娘を持つ臨床心理士ジョー・オローリンが主人公です。 恵まれた環境で育っていますが、偉大な医者である父親との確執があり、華麗なる一族と言える一族との付き合いが疎ましいと思っているごく平凡な中年です。 ある日、本人が感じていた違和感がパーキンソン病に侵されていた為であることが判ります。 これを境にするように、平々凡々だった生活が一変します。 ひょんなことから殺人事件の捜査に協力したことが、きっかけになり容疑者にされ、自らが解決していく物語です。 主人公が臨床心理士ということもあり、登場人物の心理が非常に丁寧に描かれています。 随所に主人公の発するジョークが出てきますが、どれも上滑りしており、主人公は人は悪くないが、どちらかと言うと「とろい」との印象を読者に与えます。 実際に、容疑者と疑われ自身で解決の糸口を探そうと、もがいている際の主人公の言動は何故?と感じるものが多く、読者をイライラさせたりハラハラさせたりします。 全体としては良く纏まっていて読後感も悪くありません。 但し、後半のヒントになる内容を散りばめておきたいのは分るのですが、前半部分である上巻は、やや冗長の感がします。 | ||||
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臨床心理士のジョーは、妻と娘との3人家族。仕事も順調だ。 そこに突然おそいかかる難病の告知、そして身に覚えの無い殺人の嫌疑。 手のひらを返すような友人たちの態度。 いかにも自分を犯人に仕立て上げようとする意図を感じたジョーは、自ら嫌疑を晴らそうと犯人の 捜査を始めるが事態はどんどん悪い方に向かってゆく。 臨床心理士の主人公だけあって、登場人物のひとり一人の描写が丁寧。 それがストーリーに厚みを与えてもいる。 プロファイリングを進めながら読者の興味をそらさないところは、とても処女小説とは思えない 作者の巧みさを感じる。下巻が楽しみ。 | ||||
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誰が何のために自分を陥れようとしているのか? 自分の無実を証明する人びとが相次いで殺される。 一方で窮地に追い詰められながらも、皮肉なことに他方では、その人々の死によって、真犯人像が 浮かび上がってくる。 警察の追及を逃れて真犯人を捜すストーリーと言えば、あとがきにもあるようにTVドラマの「逃亡者」 リチャード・キンブルを思い出すが、彼も医者だった。 やはりインテリじゃないと、推理をめぐらせ、警察の追尾を逃れながら真犯人を捜すという役は 勤まらないのだろうか? また、主人公は高名な外科医の息子でありながら臨床心理士の道を選び、パーキンソン病を患うという、 やや風変わりな設定。 そして、父と子のわだかまり、夫婦のいさかい。 そんな設定も、最後には見事に結末をつけて、読後感も悪くない。快作! | ||||
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