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猿の見る夢
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猿の見る夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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面白かったです。読みやすかった。 | ||||
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状態も綺麗なままでした | ||||
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とにかく『くだらない』です。でも、読んでしまいます。睡眠不足になりました。人物描写、心情描写、桐野夏生さんの魅力たっぷりの一冊です。そんな桐野夏生さんを改めて好きになりました。 | ||||
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ハードボイルドからサスペンス、それにこの作品のような物語を書けるとは、改めて、この作家のすごさを感じる。面白い主人公のうろたえる姿を思い浮かべぐいぐい読み終えた。 | ||||
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あれほど抗い戦ってきた男社会というものは、桐野さんにとってもはや嘲笑の対象となっているということなのだろうか。 大変興味深い一冊だな。 | ||||
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もうすぐ60歳になる、他人がうらやむ地位も権力もあるけど、コンプレックスもある男性の物語です。 60歳になろうという男性の「性」をこれだけストレートに描くのは、かえって男性作家では難しいのではないかと思いました。 すべての行動様式が「性」、セックスに基づいている馬鹿な主人公ですが、案外、人生なんてこんなものなのかな?、と冷めた気持ちで楽しく読みました。全体的に俗っぽい話なのに、突然、ファンタジーというか、不気味な妖怪譚のようになる占い師とのやり取り部分も、評価が分かれるかもしれませんが、すごく面白かったです。 文学としての価値は私にはわからないのですが、わずか数日の物語をこれだけ縦横に大仰に描き出すのは、まさに小説の中の小説だと感じました。おすすめです。 | ||||
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廻り舞台の上で演じられる芝居のシナリオを読んでいるかのようでした。 セリフが多いです。 『メタボラ』や『だから荒野』のようなロードノベルでもないし、 前作の『バラカ』のように舞台が国内外あちこち変わるわけでもない。 会社と愛人そして自宅。この三点から出ない世界で生きている男の話。 だけどページをめくる手が止まりません。 桐野さん独特のリアル感ーつまり生々しさ満載です。 ディテールが凄〜い❗️ 神はディテールに宿りますからね。 薄井という男(臼井でも碓氷でもない薄いです、浅薄な男)を 心理的に丸裸にしていきます。もちろん著者が。桐野さん、mですか?と思ってしまう。 ラストで薄井は自分自身と邂逅します(私はそう解釈しました) 内館牧子氏の『終わった人』より終わってる人ですが 意外にしぶといかもしれません。 そうじゃないでしょう? そこで喜ぶ? へえ、悲しいんだあ。 等々、つい独り言を言っている自分がいました。 面白いですよ。 | ||||
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この作品は、新聞に連載されていて、評判が良かったと聞きます。読んで納得、男性目線からも女性目線からもどちらが読んでも楽しめる作品です。あっという間にページが進みました。 | ||||
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これ、若い人にはあまり受け容れられない だろーなぁ。半世紀も生きてると この小説の深さが身に染みる。しかも 作者のように、うっかりするとこいつを 愛おしいなどと感じてしまう。愚かさは けして男だけの特権でも無ければ、生きる 事の証明でもある気がする。一皮剥けば 皆同じ。その真理に気付いたら愛おしさが 湧いてきます。 | ||||
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もうすぐ定年になる銀行から出向した取締役。 十年来の愛人がいて、遺産相続の件で妹夫婦としこりがある。 最近は会長秘書が気になって仕方がない。 中年男性としては興味深いストーリー。スラスラ読める。 社長のミスが発覚!もしかして社長になれるかも? 妻が女占い師を自宅に引き入れてから、何となく歯車が狂っていく。 ラストはおとぎ話になってしまった。不思議な閉めに狸、いや猿にばかされた? | ||||
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大人の男女の愛憎劇の小説の第一人者と思える桐野夏生氏ですが、今回は家族問題も取り込まれており、挙句に怪しい謎の夢占い師まで登場してきます。 薄井というエリート崩れの元銀行員の転落ぶりが、出向先での人間関係や、妻、その親族、そして愛人関係において、滑稽なまでに書かれています。そこそこの社会的地位にあり小金を持ち、愛人と都合のいい関係を続け、悠々自適な老後を展望する薄井に対する反感が、更に読者の共感を呼ぶように思います。 強烈なインパクトのある夢占い師と薄井たちとのやりとりも生々しく不気味さが漂い、人の意地汚さや弱さが出ていたように思います。 | ||||
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いかん、ページをめくる手が止まらない。小心者で女にだらしなくて保身に汲汲とするお金に汚い初老の男の物語・・・同世代の世の男性の共感を呼ぶディテールで溢れています。女性作家だからこそ書けた大衆小説の白眉だと思いますが、意識的にせよ無意識的にせよモデルにされた男たちは切腹ものだね。草刈正雄主演でR18で映画化されることを望みます。 | ||||
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すっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっごく良い | ||||
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とにかく小心者の主人公薄井。 そのくせ女好きで、いい年して、愛人を持ち、社内の女性にみだらな想像をしてにやにやしているような中年男。 中小企業出会った会社が時流に乗って大きくなったことを自慢にしているような勘違い男。 この薄井の態度に、嫌気ばかり先行。 彼の動向には辟易する。 桐野夏生さんは、嫌な人を描くのがうまいなあと思う。 でも、こいつがきっとつまらない展開に陥るという期待感で一気に読み切った。 桐野マジック!!!!! | ||||
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『週刊現代』の連載小説。かつては働き盛りのサラリーマンを主要読者としていたこの週刊誌も、いまや50〜60代のロートル男性が一番のお得意様。社会的な仮面の裏側に脈打つ欲望やエゴに迎合し増幅させるような「死ぬまでSEX」などの記事で定価450円をせしめている。この小説もそうした編集方針に沿ったものだろう。下司野郎の徹底した下司ぶりにはむかむかするし、あきれもするのだが、読者にこうした感情を惹起させる作者の筆力はたいしたものだ。できればその筆力を作中の「せ猿」の哲学を深めていく方向に発揮してもらいたかった、というのはへそ曲がりの願望だろうか。 | ||||
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主人公の定年間近の男性が情けなさが、とてもいい。オトコってこんなものなの? 女性が読むと、オトコの情けなさ、可愛らしさが見えて来て、笑ってしまいそうになります。 桐野さんが愛おしいオトコを書いたとのコメントにうなづきました。 オトコってロマン。 正直に、いってやりましょう。 バッかじゃないの‼️ でも、面白い。 | ||||
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桐野さんはどうしてこんなに嫌と言うほど人の心理を深く掘り下げることが出来るのでしょうか。 自分とは異なる性、年齢、立場の人をまるで実体験したかのような描写がこれでもかと続きます。 それが作家だよ、と言われればそれまでですが、 こうも才能の溢れる人がお書きになる本、本当はじっくり読みたいのに いつも新刊が出ると一気に読んでしまいます。 溢れる悪意にやられそうになりながら、息をつめて読んでしまうのです。 サイン会、やってほしい… | ||||
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前作「バラカ」とは似ても似つかない内容なので比較するのもなんだが、個人的には本作の方が各段に面白かった。 起承転結、何がどうなるというより、こずるい薄井の心情があっちこっちブレまくるのが本作のメインかと。 己の欲のみを唯一の軸にし、それ以外はバタバタ、おろおろしまくる薄井の何と人間臭い事か。 それを存分に楽しんだ当方は、「一番愛おしい男を書いた」と言う作者の術中に完全にハマった状態か。 他者の術中にハマるのは基本あまりうれしくはないが、今回は楽しませてもらった。 ひとつピンポイントで言えば、史代と志摩子がつかみ合いになるシーン。 50代の中盤から後半って、たぶん人間の分別が一番ある年代。 それより上の世代の思考の硬直化、下の世代の未熟さの中間にあり、言ってみれば分別盛り。 その分別盛りの両者がつかみ合って喧嘩するのだから、これはエンターティメント。 欲を言えば、もっと剝き出しのみっともなさを前面に出し、このシーンをふくらませて欲しかった。 本作が映画化されたら、史代が樋口可南子、志摩子が萬田久子あたりか。 んんっ? 樋口可南子じゃ良妻の過ぎるし、萬田久子じゃスタイリッシュ過ぎるか。 有り得ないがもし当方がメガホンを取ったら、このシーンは見せ場にするなあ。 | ||||
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まず、主人公の人格はかなり下劣で卑怯で自己中心的で、こんな人が実在するのかと思う人も少なくないと思うに違いない。 しかし、男の眼から観ると、いくら外面を繕っていても、外見的には人格者と思われていても、一皮剥けば皆似たり寄ったりであり、男の本質をついていると思う。 私も、いろんな男を見てきた。中小企業のオーナー社長から、従業員、一流企業のエリートサラリーマン・・・・・・・。 十人十色で、さまざまなタイプがあり、見た目も性格もみな異なる。 しかし、自分の欲得、自分の損得しか考えていない野郎どもがいかに多いか! みな、そんな欲望を仮面の下に隠し、素知らぬ顔をして、いい人面して、「人のため」、「あなたのため」、「お客様のため」、「会社のため」をアピールしながら、心の底では自分を優位にするために計算しつくして行動している者たちばかりだ。 はっきり言おう。 世の中で、企業社会に属している者で、現在の50代以上の世代の90%以上が、規模の大小、レベルの上下の違いはあっても、この主人公とほぼ似たり寄ったりだと思って間違いない。 この男は素晴らしい、尊敬できると思える人に出会うことの少ないこと少ないこと。 たまに出会うと、心の底から歓びがわき上がるほど、滅多なことでは出会わない。 それぐらい、糞みたいなカス男が蔓延してるってことだ。 そういう意味では、この作品は50代以下と女性が読んでおくべきだと思う。 偉そうに格好つけてる男どもの大半が心の中で考えていることのすべてが、この作品に描かれているのだと思って間違いない。 この主人公ほど、すべての面で最悪な男はさすがに少ないと思うが、オッサンなんて皆、薄井のような男ばかりだと思って付き合えば、騙されたり裏切られたりすることもなと思う。 とにかく、同じ男として、かなり情けないと思いながら、楽しく読んだ。 本当に、この国からは侍がいなくなってしまったんですね。 いろんな思いがあるが、ぜひ中年以降の人には、自分の内心はどうなんだと自問自答しながら、積極的に読んでもらいたいと思う。 若い人には、人生経験豊富で、社会的地位が高くて、偉い人に見える人たちの大半の心の中は、この主人公と大して変わらないんだということを学んでもらうために読んでもらいたい。 社会的地位と本当に人間性、人格とは一致しないことを学んでおくことは、これからの人生を生きていくうえできっと役に立つはずだから。 女性は、男は皆こんなものだと思って、傷つかないために読んでおきましょう。 占い師の存在と、ラストの締めくくりが期待外れだったので、★は4つにしました。 | ||||
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読みやすく、主人公が浅はかで自分の事しか考えないという絵に描いたような 馬鹿な男。 そんな男が周りに右往左往されているのを「ばっかじゃねぇの?」って嗤いながら 楽しく読む漫画のような小説。 桐野氏のものと思って読むと物足りませんが、そう思わなければ楽しい。 | ||||
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