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猿の見る夢
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猿の見る夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 1~20 1/3ページ
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筆者の作品を多く読んでいるが、これは酷い。レベルの低い人たちの痴話喧嘩を小説にしたもの。こんな作品を出版していいのか、とさえ思った。 | ||||
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面白かったです。読みやすかった。 | ||||
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状態も綺麗なままでした | ||||
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とにかく『くだらない』です。でも、読んでしまいます。睡眠不足になりました。人物描写、心情描写、桐野夏生さんの魅力たっぷりの一冊です。そんな桐野夏生さんを改めて好きになりました。 | ||||
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桐野夏生さんの本です。 たぶん、かなり力を抜いて書いたんじゃないでしょうか。 主人公は薄井というサラリーマン。 銀行から出向した役員として、オリーブという衣料品会社に。そのオリーブが大成長。 薄井もそれなりに出世する。できたら常務になりたい思いがある。 この薄井は美優樹という愛人がおり、といっても仲が冷えつつある。 そんななか、セクハラ問題で朝川という女性秘書が近づいてきて、下心を持つ薄井。 そういう状況で、家庭で問題が。 妻が怪しげな「夢占い」の婆さんの長峰を家にあげていたのだ。 はたして、薄井の命運やいかに。 というわけで、次から次へと問題がおこって、飽きさせることはありません。 薄井も妻、美優樹、朝川という女性に振り回されます。 見猿、言猿、聞猿の左甚五郎の作品には、「せ猿」もあった(375㌻)なんという話もありつつ、 薄井が運命に翻弄されていくさまを楽しめる本です。 しかし、薄井の薄っぺらさというか、軽さというか、そこがキャラとして面白い。憎めないんですよね。 桐野さんというと、社会問題をとりあげたりして「重い」印象がありますが、これは軽い作品で、さらっと楽しめます。 | ||||
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ハードボイルドからサスペンス、それにこの作品のような物語を書けるとは、改めて、この作家のすごさを感じる。面白い主人公のうろたえる姿を思い浮かべぐいぐい読み終えた。 | ||||
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『グロテスク』でハマって桐野さん作品結構読んでます。女性ならではの細やかな観察眼とユーモア、下世話な所が好みです。 最近は過激な題材が減り、割りと日常を徒然なるままに書かれてるように思います。 本作も59歳定年間近のサラーリマンの夢(願望)をユーモラスに描いております。オチは触れません。 主人公は傲慢で欲張りで狡く自分勝手で助平で、初老男の嫌らしさを兼ね揃えたような設定です。 割りと恵まれたバブル世代(作者の世代?)のサラリーマンかと思われ、ロスジェネ世代からすると余裕があって若干羨ましいくらいw しかしあれですね、男女とも歳を重ねるとぜい肉が削げて人の本質がむき出しになるというか(猿?)、それまで培った能力やモラルまでが失われていくような。なんだか儚く思いました。 | ||||
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『グロテスク』でハマって桐野さん作品結構読んでます。女性ならではの細やかな観察眼とユーモア、下世話な所が好みです。 最近は過激な題材が減り、割りと日常を徒然なるままに書かれてるように思います。 本作も59歳定年間近のサラーリマンの夢(願望)をユーモラスに描いております。オチは触れません。 主人公は傲慢で欲張りで狡く自分勝手で助平で、初老男の嫌らしさを兼ね揃えたような設定です。 割りと恵まれたバブル世代(作者の世代?)のサラリーマンかと思われ、ロスジェネ世代からすると余裕があって若干羨ましいくらいw しかしあれですね、男女とも歳を重ねるとぜい肉が削げて人の本質がむき出しになるというか(猿?)、それまで培った能力やモラルまでが失われていくような。なんだか儚く思いました。 | ||||
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毒のある小説だ。 軽妙なのだが、主人公の軽さというか猿ぶりが。 作者に、「多かれ、少なかれ、お前たちは猿だ」と言われているようなw これも、桐野夏生に特有の救いがある小説と救いがない小説に二分すると、救いのない部類の小説だと思った。 | ||||
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あれほど抗い戦ってきた男社会というものは、桐野さんにとってもはや嘲笑の対象となっているということなのだろうか。 大変興味深い一冊だな。 | ||||
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連載モノにありがちな、雑な?仕上がり。タイトルにある「猿」は「登場人物」や「読者」を嘲笑した表現かと思った。 | ||||
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長年の愛読者だが、桐野夏生の作品は読み始め〜途中まではめちゃくちゃ面白い、読者を引き込む力は凄いんだけど、ラストであれ?そんな終わり方?と拍子抜けすることがたまにある笑 「光源」とかもそう | ||||
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桐野さんも65歳くらいですか。団塊世代だったんですねぇ。そう考えるとこれまでの著作もそして今回も団塊世代を代表する女流大衆作家だったんだなぁと感じます。「終わった人」の内館さんも69歳の団塊世代。お二人が描く、昭和なサラリーマンがこうも似ているのは、やっぱりそういう時代だったんでしょう。 今となっては、この主人公のようなひとって「そういえば居たな・・」くらいの遠いものになってきました。今の50歳くらいは均等法世代で、男の自立についても厳しいです(うちだけ?)。時代は変わっていくと・・・痛感しながら、平成の終わりに一昔前、昭和な男と女のファンタジーを読みました。 四猿「見ざる・言わざる・聞かざる・せざる」はネタとしておもしろいし、正鵠を射ていると思います。特に大事なのは、やはり「言わざる」と「せざる」でしょうか。 | ||||
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もうすぐ60歳になる、他人がうらやむ地位も権力もあるけど、コンプレックスもある男性の物語です。 60歳になろうという男性の「性」をこれだけストレートに描くのは、かえって男性作家では難しいのではないかと思いました。 すべての行動様式が「性」、セックスに基づいている馬鹿な主人公ですが、案外、人生なんてこんなものなのかな?、と冷めた気持ちで楽しく読みました。全体的に俗っぽい話なのに、突然、ファンタジーというか、不気味な妖怪譚のようになる占い師とのやり取り部分も、評価が分かれるかもしれませんが、すごく面白かったです。 文学としての価値は私にはわからないのですが、わずか数日の物語をこれだけ縦横に大仰に描き出すのは、まさに小説の中の小説だと感じました。おすすめです。 | ||||
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しょうもない話です。 女好きで目先の損得にしか関心のない「ザ・俗物」のオッサンが、周囲の女に振り回される(全部自業自得)。 長年の愛人は鬱屈を募らせ、社内政治は不穏な空気を漂わせ、美人の会長秘書の色香に惑うもこの女も曲者。さえない奥さんが占い師みたいなのにはまってから話が急展開します。ジェットコースターみたい。 まあ、身につまされる点もあって、認知症の母親を同居の妹任せにしていたら、妹夫婦に深く恨まれていたり、浮気がばれて奥さんに追い出されて一瞬自由に有頂天になるものの、家族にしばれていたからこそ束の間の自由が楽しいわけで、本当に家族に見捨てられた時点で、自由がただの孤独になるとか。 家族があっけなく崩壊していくさまは、さすが桐野氏、見事です。 ただ、話の展開が面白くて一気に読みましたが、読んだ後、何も残らないんだな、これが。ラストなんて、本当に狐につままれたような気分になって、なんだこりゃです。 面白いには面白いけど、OUTみたいな迫力はないですね。 | ||||
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読み始めてすぐに「これ、読んでも何も得るものはないな」と思いましたが一応読了。主人公は色々計算づくでどうしたら自分は上手く立ち回れるかを常に考えているような男。その男のその後の人生についてのお話。 でも読んでも何も残らない。というか後味は悪い。書いた人のドロドロしたものを読者に読ませているかのよう。 他人のスキャンダルや失敗した話を読むのがお好きな方には面白いのかも。 | ||||
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とにかく主人公のクズ加減が半端なくて面白いです。 「女の敵」な人物であるのに、窮地に陥ると何とか切り抜けられないかと 読んでいるうちに同情心が湧いてきました。 最後、田中さんがどうなったのかが気になります。 感慨深いものはないものの、読みやすくて「軽い読書」にピッタリ。 | ||||
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廻り舞台の上で演じられる芝居のシナリオを読んでいるかのようでした。 セリフが多いです。 『メタボラ』や『だから荒野』のようなロードノベルでもないし、 前作の『バラカ』のように舞台が国内外あちこち変わるわけでもない。 会社と愛人そして自宅。この三点から出ない世界で生きている男の話。 だけどページをめくる手が止まりません。 桐野さん独特のリアル感ーつまり生々しさ満載です。 ディテールが凄〜い❗️ 神はディテールに宿りますからね。 薄井という男(臼井でも碓氷でもない薄いです、浅薄な男)を 心理的に丸裸にしていきます。もちろん著者が。桐野さん、mですか?と思ってしまう。 ラストで薄井は自分自身と邂逅します(私はそう解釈しました) 内館牧子氏の『終わった人』より終わってる人ですが 意外にしぶといかもしれません。 そうじゃないでしょう? そこで喜ぶ? へえ、悲しいんだあ。 等々、つい独り言を言っている自分がいました。 面白いですよ。 | ||||
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この作品は、新聞に連載されていて、評判が良かったと聞きます。読んで納得、男性目線からも女性目線からもどちらが読んでも楽しめる作品です。あっという間にページが進みました。 | ||||
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桐野さんの書いた小説らしくないと言いますか、もの凄く「軽い」内容でした。 あらすじからは「定年間近年齢の男が、仕事・金・女・家庭、全ての面で歯車が狂い出しドツボにはまっていく。みたいな話が、桐野さんらしい黒さ&深さで展開していく」みたいな物語を期待してたのですが。。。 実際は、「悪い意味での作り話感満載な、軽くて笑える話」という感じでしたね。現実離れし過ぎてて、「自分も、一歩間違えるとこうなりかねない」みたいな読み方もできなかったし。 決してつまらなくはないです。 でも、このテーマで桐野さんが書く小説に期待するのは、これじゃなかったです。 ラストも意味不明。 というわけで、星三つとさせていただきます。 | ||||
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