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QJKJQ
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QJKJQの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 61~65 4/4ページ
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| 物語全体に張り巡らされる伏線が巧妙。 一見ぶっ飛んだ話のようでいて、実は読者を身近に感じさせる背景も絶妙。 でも、この本を読んで一番すさまじいと思うのは、著者の類稀なる文章力。 表題であるQJKJQをはじめとして、 物語を象徴する様々なキーワードが密接に絡み合い、 ある種の芸術作品のような趣を醸し出しています。 ”面白かった”とか”良かった”とか、 とても一言では語れない、独特の読後感。 ちなみに、この作品は江戸川乱歩賞を受賞されているようで、 ジャンルとしては一応ミステリー小説に分類されるのかな? 普通のミステリー小説は飽きた!という方には特にオススメです。 ※初めてミステリー小説読む、という方にはオススメしません。 | ||||
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| 江戸川乱歩賞受賞作はフジテレビでの映像化が約束されていますが、 この作品をテレビドラマなんかでほんとうにやるつもりでしょうか。 深夜ならともかく、ゴールデンにはそぐわない感じです。 世界観がエキセントリックで突飛すぎ、現実の俳優が演じると嘘くささ全開になりそう。 映画ならギリギリOKか。 あらすじは刺激的でしたが、話が進むにつれ、落ち着くところへ落ち着いていきます。 父の長話が出てきたところで、ちょっと設定についていけなくなってきました。 (特殊状況を全部セリフ語りで開示するのはどうかと) 国家と殺人。 印象としては伊坂幸太郎の『火星に住むつもりかい?』の、変則バージョン。 読んでいて感じたのは、これ、JOJOの荒木飛呂彦先生に マンガ化してもらったらおもしろいんじゃないかな、と。 吉良吉影的世界観。 | ||||
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| とても真面目に誠実に書かれた作品だと思いました。 文章は、とても良い。読みやすいというだけでなく、上手いです。 帯に書かれている惹句「家族は全員、猟奇殺人鬼」 このぶっ飛んだ設定をどう着地させるか、 要約すれば、そういう話ですが、 世界のひっくり返し方が、丁寧にきちんと書かれているので、好感を覚えます。 それがこの作品の良さのように思われました。 無責任ではない。ぶっ飛んでいるのに丁寧。 一方で、まさにそこがこの作品の弱点でもあるように思われました。 ぶっ飛んでいるくせに丁寧。呆気にとられるような驚きはない。 「これしかないよな」「やっぱりな」と思ってしまう。 不満があるわけではないが、読む者を揺さぶる力はない。 巻末の辻村深月さんの評に、ほぼ同意しました。 少なくともドグラマグラではない。 第一章はほぼ登場人物紹介にあてられ、 180ページ以降は世界の説明。 読者に向かって語りかけてくる語りと、 モノローグと別の視点を使い分けている。 文章が上手いので読ませてしまうが、 描写や会話が少なく、叙述が続く。 物語のうねりを楽しむ快楽はない。 また、気になったのは、鳩ポンと「父」の扱い。 やはり「ないな」感、覚えました。 小道具の使い方も上手い。 マリリン・マンソンとか、マトリックスのポスターとか、 首輪とか、登場人物のネーミングとか、その他あれこれ。 突飛なタイトルにも、やはりきちんと仕掛けがあります。 ただ、どれも、ややわかりやすすぎるというか、ベタすぎるというか、 作品全体の雰囲気と似通っています。きちんとしていて驚きがない。 どこか壊れてくれればいいのに、と思うのはわがままでしょうか。 こんなに、丁寧に良く書けていて、水準も高い作品だとは思うのに、 じゃあ、これ面白いのかと聞かれたら、 ちょっと首をひねってしまう。 面白いっていうのは、ずいぶん難しいことだと思いました。 | ||||
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| 何百冊と読んでいる、私の読書歴の中でも、5本の指には入る大傑作。文章、何気ない挿話等に、オリジナリティ横溢。1ページに一つは、感心する(=面白い)点あり。(その魅力的な挿話が、伏線になっていたりする!)「面白い小説を書く人」と、「面白い小説が書けてしまう人」がいると、誰かが言っていたが、この人は、「書けてしまう人」だろう。とてつもない才能を感じる。ラストまでに、山のようにあった伏線が、すべて回収され、謎が1点の曇りもなく、解決される。そして、ラストで、浮かび上がって来る本書のテーマ。「なぜ、人は人を殺すのか?」その解答まで、きちんと。その内容が、真面目で、行儀が良い。きれいに閉じられる解決と相まって、物足りなさを感じる理由になっているのかもしれないが、私は好感。途中、残酷描写が売りのホラー小説的に感じられる部分もあるが、この真面目さで、それが中和される。エンタテイメントである限り、救いのあるハリウッド的ラストは大事。あえて欠点を言えば、一番骨格となる部分(トリック)が、冒頭からわかる。(選評でもバレバレ)純粋にミステリとして読む人は、その点で、減点になるのではと思う。それを前提に読んでも、十分、大傑作! | ||||
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| <ネタバレあり> 一人称で、語り手の「妄想オチ」を成功させるには、よほどの技量が必要だが、この作品では残念ながら驚きや感興が無く、「ふーん、そうだったんだ」くらいのレベル。 参考買取価格(本部でデータが作成されていないとのこと):450円。 | ||||
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