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QJKJQ
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QJKJQの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 41~60 3/4ページ
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これは断じて平成のドグラマグラではありません。 ドグラマグラに対して失礼です。 ドグラマグラと比較することさえおこがましいです。 | ||||
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乱歩賞受賞作の由だが、作者の気負いだけが目立ち、余り楽しめなかった。ヒロインを初めとする父(K)、母(Q)及び兄(J)の家族全員がサイコ・キラーという設定で、父が母と兄を惨殺したのに、その形跡が一切消えているという冒頭の謎は中々魅力的で期待が持てたのだが、その後が頂けない。元々、妄想と現実との狭間の中で生きているヒロインの茫洋とした世界から、この謎も妄想の中に放り出されるという危惧があったのだが、それが杞憂に終わらない所が肩透かし。 全編を通して、作者の衒学趣味が漂うが、サスペンス小説(だった筈)を途中から思想小説に変えてはアカンでしょう。それも、警察も公安も手の届かない国家権力を登場させては、物語は詰まらなくなるばかり。作者としては、冒頭の読者の予想を次々と裏切る自身の手腕に酔っているのかも知れないが、読者としては、物語の進行に伴い白けるばかり。この様な国家権力が存在するなら、どんな後付けも可能(だから、詰まらない)である事が作者には分らなかったのだろうか ? 本作の全体構成を事前に綿密に練ったとは到底思えないお手軽なストーリー展開である。 本作の結論("普通"の人間が一番怖い殺人鬼)も当り前過ぎて、何のために本作を執筆したのか皆目不明である。謎めいた表題に惹かれて手に採ったが、トンだ時間潰しになってしまった。 | ||||
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ダウンロードして、一気に読んでしまいました。ラノベとかに よくありがちな、精緻で複雑な設定の上で、ありきたりなすじだての物語が 展開するのかなと思ってたら、中々意表を突かれぱなしで。お腹一杯になります。 | ||||
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なぜ突然、母と兄がいなくなったにも関わらず、父は真実を話してくれないのか。猟奇殺人鬼の一家で育った少女が抱える闇を描いたミステリ。 物語の序盤から中盤にかけては少女が育てられた特殊な環境と家族の話が中心に描かれていくが、中盤以降、境界殺人犯という殺人者の超希少種が焦点となっていく。 連続殺人、騒動殺人、大量殺人の間を行き来する殺人遺伝子。これが何を意味するのか、最後まで目が離せなかった。 タイトルはいま一つ分かりにくいが、今後の著者の作品も期待したい。 | ||||
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手練れの新人の意欲作。意味不明な題名も必然性があり、衒学趣味も嫌味でない。 | ||||
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『家族全員が猟奇殺人鬼!? 衝撃を受け、ストーリーが気になり購入! 兄が惨殺され、母が行方不明。 残されたのは父と娘。 読み進める度に謎が深まり、娘の現実が揺らぐ。 先が気になり過ぎて、ページを捲る指が止まらぬくらい面白くて、深水に嵌りました♡』 | ||||
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実は寸前に「シャッター・アイランド」を読んでしまうという運の悪さがあり、 恐らくはそれがなければもうちょっと騙されていたような気がするのですが、残念ながらそれにより「覚醒」されてしまって、 ほぼ前半部でネタは読めてしまいました。 どうしても17歳少女の視点で描かれた文章というのはラノベテイストを醸し出し、その上で脳や心理の問題を事細かに説明すると、 なんだか深夜アニメめいてくる気がしてそこは馴染めなかったのですが、そういう先入観を取り払って本作を読んでいくと、 文章の言い回しも描写も達者で筆力が非常に感じられると思いました。逆にしっかり作りこんであるため、はみ出してくる面白さが 足りなくなっているのではと思います。 このオチは、乱歩賞受賞作という先入観がどう影響するかで感想も変わってくると思いますが、そもそも乱歩賞自体、時代によって 大いに方向性が変わってきたところもあるし、江戸川乱歩自体があのような作風なのに乱歩賞に求められる傾向と差異があったわけで、 ひょっとしたら乱歩が生きてたら推すのではないか、とまで思いました。こういう作風の幅広さは、あって良いような気がします。 ところで、冒頭にグラビア紙でモノクロの著者写真と受賞のことばを掲載するのをやめたのは、作品に入り込めるという意味で おおいに良いと思います。願わくは、評者の御託もなくなってほしいと思います。サイトに掲載して、読みたい人だけ読めるようにすれば いいんじゃないでしょうか。私は池井戸作品より好きですね。 | ||||
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うーん、あたし的にはいまいちかな 意外にグロくないし、猟奇的でもないし、 まぁまぁ面白いけど人には進めないかな | ||||
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評価が高いので期待して読みましたが、凡人の読解力では何が乱歩賞なのかよくわかりませんでした。メフィスト賞ならしっくりくると思いました。 | ||||
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「どんなもんだい、すごいだろ」という作者の自恃が押しつけがましくて、「わかったよ、あんたが大将!」と皮肉たっぷりの拍手を送りたくなる。それにしても「殺人そのものを突き詰めることで、人間を見つめている」という今野勉氏の褒め言葉はムナシイ。 | ||||
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アマゾンの商品説明はなんだかあまり面白くない話を予想させた。サージウスの死神を読んで、私の好みではなかったこともあり、期待しないで読んでみた。以下ネタバレあり。 この推理小説の謎は、なぜ一家そろって猟奇殺人をやっているのか、ということである。その謎は主人公がファミレスのメニューのある部分を見た時に、全てが氷解する。その謎解きは鮮やかであり、主人公の悲哀が垣間見えて、この話が最も盛り上がるところでもある。 この小説の弱点はリアル感に乏しく(主人公の、普通の人は見ないような幻覚に頼っている)、後半スピードが落ちてしまうということ。よく出来たオカルト推理小説といったところだろうか。 | ||||
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いかに不可解で解決困難な謎を提示しても、結局主人公の夢でした、妄想でしたでは、やはりミステリーとしては(特に乱歩賞受賞作では)禁じ手ではないでしょうか。しかもかなりグロい描写も多用し、これがいったいどこに着地するのかという期待感を煽っているのであれば、なおさら読後の反動は大きいと思います。 こうなってしまうと実際の高校生の日常場面でも現実味が薄れてしまい、ますます首を傾げたくなります。しかも主人公の行動範囲があまりにも狭いことにも、ちょっとご都合主義ではないかと思ってしまいます。 またよくわからない官僚?政治家?グループや警察の特殊部隊についても、結局伏線の回収が仕切れていない印象があり、一番盛り上がるはずの最終場面で読者だけが置き去りにされてしまった感じが強く、消化不良の読後感でした。 いっその事乱歩賞ではなく、もっとホラー仕立てにした方がよかったのでは? | ||||
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乱歩賞じゃなくてメフィスト賞では?ってノリの、家族全員猟奇殺人鬼っていうぶっとんだ設定の中で起こる兄殺害事件。自らが削り研ぎ磨いた鹿角ナイフで胸を一突きする女子高生、バーベル用の軸で殴り殺す母、鋼で作った牙を装着しネットで呼び寄せた女の喉を噛み切る兄、ポンプを使って抜いた血をまた飲ませるという拷問的な殺し方の父。最初から猛スピードで悪趣味にもカッコいい猟奇殺人ファミリーの紹介で、中二的にノリノリ。後半の暴力的な風呂敷拡げっぷりは、さらにぶっとんでて中一か小六かもしくは全てを悟った賢者かもしれぬって感じで突き進むので、そこも「あわわあわわ」言いながら楽しむのが吉。 | ||||
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オチが途中からなんとなく予測できてしまいました。 「そういうオチにするしか持って行きようがないだろうな」という感じで。 文章から、作者の佐藤究さんが理知的でとっても頭がいいことは伝わりますが 面白くはないです。 ビックリするようなオチでもなく、読んでる途中ドキドキするわけでもなく ただ読みやすい文章ではあったので一気に読めたのであろうと思います。 あと、江戸川乱歩賞って最近こういう作品にあたえられるのですか?! という感じも受けました。 同賞受賞作品は過去に何作か読んでいますが「へー」って感じです。 それから少なくとも「平成のドグラマグラ」では無いと思います。 辻村さん、池井戸さんの評に同感です。 | ||||
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江戸川乱歩賞受賞作ということで読んでみました。 本紹介のあらすじにはこうあります。 猟奇殺人鬼一家の長女として育った、17歳の亜李亜。一家は秘密を共有しながらひっそりと暮らしていたが、ある日、兄の惨殺死体を発見してしまう。直後に母も姿を消し、亜李亜は父と取り残される。何が起こったのか探るうちに、亜李亜は自身の周りに違和感を覚え始め―。第62回江戸川乱歩賞受賞作。 この「兄の惨殺死体を発見し、母も姿を消す」という展開で、ある一つの可能性が思い当たるのですが、それがそのまんまでがっかりしました。その可能性というのは、ある程度ミステリーを読みなれている人なら大抵の人は思い浮かぶことだろうと思います。 後半の着地のさせ方も好きではありません。 タイトルのQJKJQも意味があるのですが、「何ですかそれは・・・」と思ってしまうものでした。 家族全員が猟奇殺人者という設定と江戸川乱歩賞受賞作ということで手に取ってみましたが、自分には合いませんでした。 | ||||
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読み始めは文体につまづいたが、読み進めるうちに慣れてきて寧ろ読みやすくなっていった。作風に合った文体で、文章のリズムも良かったと思う。 トリック自体に大きな驚きはないが、非常に計算された構成に著者の真摯な姿勢が見て取れる。 人によっては「そんなのアリ?」と思われてしまうかもしれないが、私自身は愉しんで読んだ。 次回作も楽しみな作家だ。 | ||||
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物語全体に張り巡らされる伏線が巧妙。 一見ぶっ飛んだ話のようでいて、実は読者を身近に感じさせる背景も絶妙。 でも、この本を読んで一番すさまじいと思うのは、著者の類稀なる文章力。 表題であるQJKJQをはじめとして、 物語を象徴する様々なキーワードが密接に絡み合い、 ある種の芸術作品のような趣を醸し出しています。 ”面白かった”とか”良かった”とか、 とても一言では語れない、独特の読後感。 ちなみに、この作品は江戸川乱歩賞を受賞されているようで、 ジャンルとしては一応ミステリー小説に分類されるのかな? 普通のミステリー小説は飽きた!という方には特にオススメです。 ※初めてミステリー小説読む、という方にはオススメしません。 | ||||
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江戸川乱歩賞受賞作はフジテレビでの映像化が約束されていますが、 この作品をテレビドラマなんかでほんとうにやるつもりでしょうか。 深夜ならともかく、ゴールデンにはそぐわない感じです。 世界観がエキセントリックで突飛すぎ、現実の俳優が演じると嘘くささ全開になりそう。 映画ならギリギリOKか。 あらすじは刺激的でしたが、話が進むにつれ、落ち着くところへ落ち着いていきます。 父の長話が出てきたところで、ちょっと設定についていけなくなってきました。 (特殊状況を全部セリフ語りで開示するのはどうかと) 国家と殺人。 印象としては伊坂幸太郎の『火星に住むつもりかい?』の、変則バージョン。 読んでいて感じたのは、これ、JOJOの荒木飛呂彦先生に マンガ化してもらったらおもしろいんじゃないかな、と。 吉良吉影的世界観。 | ||||
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とても真面目に誠実に書かれた作品だと思いました。 文章は、とても良い。読みやすいというだけでなく、上手いです。 帯に書かれている惹句「家族は全員、猟奇殺人鬼」 このぶっ飛んだ設定をどう着地させるか、 要約すれば、そういう話ですが、 世界のひっくり返し方が、丁寧にきちんと書かれているので、好感を覚えます。 それがこの作品の良さのように思われました。 無責任ではない。ぶっ飛んでいるのに丁寧。 一方で、まさにそこがこの作品の弱点でもあるように思われました。 ぶっ飛んでいるくせに丁寧。呆気にとられるような驚きはない。 「これしかないよな」「やっぱりな」と思ってしまう。 不満があるわけではないが、読む者を揺さぶる力はない。 巻末の辻村深月さんの評に、ほぼ同意しました。 少なくともドグラマグラではない。 第一章はほぼ登場人物紹介にあてられ、 180ページ以降は世界の説明。 読者に向かって語りかけてくる語りと、 モノローグと別の視点を使い分けている。 文章が上手いので読ませてしまうが、 描写や会話が少なく、叙述が続く。 物語のうねりを楽しむ快楽はない。 また、気になったのは、鳩ポンと「父」の扱い。 やはり「ないな」感、覚えました。 小道具の使い方も上手い。 マリリン・マンソンとか、マトリックスのポスターとか、 首輪とか、登場人物のネーミングとか、その他あれこれ。 突飛なタイトルにも、やはりきちんと仕掛けがあります。 ただ、どれも、ややわかりやすすぎるというか、ベタすぎるというか、 作品全体の雰囲気と似通っています。きちんとしていて驚きがない。 どこか壊れてくれればいいのに、と思うのはわがままでしょうか。 こんなに、丁寧に良く書けていて、水準も高い作品だとは思うのに、 じゃあ、これ面白いのかと聞かれたら、 ちょっと首をひねってしまう。 面白いっていうのは、ずいぶん難しいことだと思いました。 | ||||
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何百冊と読んでいる、私の読書歴の中でも、5本の指には入る大傑作。文章、何気ない挿話等に、オリジナリティ横溢。1ページに一つは、感心する(=面白い)点あり。(その魅力的な挿話が、伏線になっていたりする!)「面白い小説を書く人」と、「面白い小説が書けてしまう人」がいると、誰かが言っていたが、この人は、「書けてしまう人」だろう。とてつもない才能を感じる。ラストまでに、山のようにあった伏線が、すべて回収され、謎が1点の曇りもなく、解決される。そして、ラストで、浮かび上がって来る本書のテーマ。「なぜ、人は人を殺すのか?」その解答まで、きちんと。その内容が、真面目で、行儀が良い。きれいに閉じられる解決と相まって、物足りなさを感じる理由になっているのかもしれないが、私は好感。途中、残酷描写が売りのホラー小説的に感じられる部分もあるが、この真面目さで、それが中和される。エンタテイメントである限り、救いのあるハリウッド的ラストは大事。あえて欠点を言えば、一番骨格となる部分(トリック)が、冒頭からわかる。(選評でもバレバレ)純粋にミステリとして読む人は、その点で、減点になるのではと思う。それを前提に読んでも、十分、大傑作! | ||||
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