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QJKJQ
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QJKJQの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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ミステリーかスプラッターか、最終的にどちらかにふり切れてくれてもよかったような。 リアリティのない設定だと、その世界観になじむまでに時間がかかるので、なかなか波に乗れなかった。 最後のほうで、なるほどとやっと理解したころには終わっていたという感じ。 宇宙人の研究とか、超常現象とか、一般人の興味レベルを超えた本格的な組織があって、そこでいろいろな事が行われている、そんな妄想のような現実のようなことを思いめぐらした。 | ||||
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殺人予報でもなく殺人遺伝子でもなく、殺人儀礼でもなく、QJKJQなのは何故?最後までよくわからなかった。 鏡という意味では理解はできたのだけど、この小説の中で、家族の入れ替わりという湊かなえの十八番を用いる必要は佐藤さんにはなかったんじゃないかなと。 総括として、アリアちゃん(主人公のほう)と父(新しいほう)の問答によって、佐藤さんが感じている戦争と殺人の独占の問題提起とか、殺人者に対してのカウンセリングの答えとか、そういう知識を詰め込みたかっただけなのかなと。 | ||||
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乱歩賞ではなくメフィスト賞ではないかと思うような「家族全員殺人鬼」という宣伝文句だが、では内容は硬めの文体のリアリズム寄りかというと、そうでもない。厨二女子主人公の一人称なのだが、これが中々イタイ…。文体だけでもかなり散文的で読者を選びそうだが、中身も青臭く、それだけでも投げたくなる大人は多いだろう。中高生くらいに受けが良いのかどうか判断できないが、ハマる人にはハマってバイブルと言い出す少数派(たぶん)の一群の人はいないとも言い切れない。ただしクセの強い文体は作者の狙いである点は多分にあるだろうから、次作以降で作者のナルシシズムがどれだけ反映されていたかが分かるはず。 話の筋は、まず風変わりすぎてる自分と家族の紹介、そして「殺人鬼」である兄が密室状況で血塗れで発見される事件へと展開するが、主人公がその犯行の疑いを家族の内に向け、その辺りから少し物語の空気が変わり始める。選評者のツジ村深月氏が指摘しているような最近流行りの定番からのズレ、のようなものなのだが、ここでもまた好みが分かれる分岐点になる可能性が高い。個人の好みを言わせてもらえれば、ここからの展開の方がそれまでよりかなりマシ。そこまでは主人公の思考が殺人を肯定するような内容にも受けとれ、一応無味乾燥なむしろフィクション感を強調しているものの、シリアルキラー観が得々と語られるのが読んでいて楽しいものではなかった。そしてそれがかなり青臭すぎて。そこからの意表を衝くような展開と真相は、それでも凡庸の領域をさほど上回るものとも思えないが、しかし一発ネタのトリックよりも重層化させたアイデアで話を広げる系な分これからは気になる。しかも泣く子も黙る群像文学新人賞出身で事実上の再デビューらしいので、青臭さはむしろアドバンテージか。 | ||||
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章ごとにガラリと向きを変える印象で,冒頭での猟奇的な空気はあくまでもきっかけ, 異常な家族の物語でもなく,その『特別な家』で起きた不可能殺人のミステリでもなく, それでいて,異常な家族の物語であり,特別な家での不可能殺人のミステリでもあるよう. ただ,主人公が出自の問題にぶち当たり,謎の情報や組織に混乱をするあたりなど, 中盤での展開には引きつけられ,脳科学や心理学にも納得や驚きはああったのですが, その一方で,終わってみれば『芯』が掴めないままで,物足りなさを覚えてしまいます. (「家の半径数キロ内をうろうろしただけ」という,選評の一つがなかなかに言い得て妙) 現実と虚構が入り交じる世界を舞台に,サスペンスライクな展開には惹かれたものの, 多くの疑問などが明らかになるにつれ,荒唐無稽さが目立ってしまったのが残念でした. | ||||
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ちょっと物足りない感じでした。大逆転を期待し過ぎてしまっていたからかもしれませんが。 序盤はどうなるのか、ハラハラしてましたが、謎が謎を呼ばない展開だった気がします。 | ||||
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プロの作家が査読しているので、立派な作品だと思います。 しかし、前半はすごい、どんな展開になるのだろう、と期待しましたが、 後半は、 窒息したとは言ったが、窒息死したとは言ってない、 だとか、 半殺しにされて、片足をもぎ取られてヘロヘロの男が、健康的な気の強い女性を殺す とか、 なんか、がっかりしました。確かに情緒あふれる文章は非凡だと強く感じましたが、乱歩賞ってこれでいいんですか? いくら小説とはいえ、人の命を奪う理由がつまらなさすぎます。 割り切って殺すなら、いっそ歌野晶午さんの、密室殺人ゲームのようなナゾトレをお願いしたい。 | ||||
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初めての作家の初めての作品です。この作品の世界観には驚愕です。殺人の現実と妄想が入り交じり、ついて行くのがやっとでした。 | ||||
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不思議な小説です。総合的な感想は、星二つ付けておられる「紫陽花」さんとほぼ同じです。家族揃って殺人鬼という設定で殆ど読む気をなくしましたが、我慢して読み進むと、主人公の兄が殺され、死体が消滅するという魅力的な謎。それに引っ張られて読み進むと、作品の半ばで早くも期待はずれの真相が分かります。ところが、独特の眩惑的な文体と、主人公に起こった過去の惨事を現在の出来事と交錯させる構成がなかなか上手く、何となく最後まで読まされてしまったという感じです。ただ、選考委員が褒めるほどの作品かというと、疑問があります。特に、今野敏氏が高く評価しているのには驚きました。 こういう小説が「新しい」乱歩賞なのだとすれば、当レビュー子の感性は時代遅れということなのか、と寂しくなります。 実質的には星二つですが、独特の雰囲気と最後まで読まされたことを評価して、星三つにします。 | ||||
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詳しくは書かないが、締め方が気に食わなかった。個人的に嫌いな持っていき方であるし、一般的に言ってももういいよそういうのはという感じではないだろうか。 ただこの作者の本を読むのは初だったのだが小説家としての力量はかなり感じたので2つとか1つを付ける気にはならなかった。文章を褒める方が多いが伏線の張り方の巧さが印象に残った、とはいえ…という感じだが。あとこの物語の設定も良かったと思う。主人公が殺人鬼一家の一人とかそれだけでもグッと引き寄せられるものがある。それだけに惜しいというか勿体無いよなーという思いが強いのだが。 | ||||
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第62回江戸川乱歩賞受賞作。同賞の作品は毎年楽しみに読んでいますが、純粋なミステリーではない作品も最近は選ばれるのだなと思いました。巻末の選考委員の方々の選評も大変興味深いです。 「家族4人が全員猟奇殺人鬼」で、自宅で兄が惨殺死体で発見され、母親が行方不明とくるのですから、これをどうやって収束していくのか、その意味では興味深いところではありましたが、壮大なスケールの結末が待っています。また独特の世界観が繰り広げられますので、読み手を選ぶミステリーかと思います。 17歳の亜李亜のぶっ飛んだキャラが、読み慣れたせいか、段々マイルドになっていくように感じたことが妙に印象に残りました。 | ||||
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手練れの新人の意欲作。意味不明な題名も必然性があり、衒学趣味も嫌味でない。 | ||||
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実は寸前に「シャッター・アイランド」を読んでしまうという運の悪さがあり、 恐らくはそれがなければもうちょっと騙されていたような気がするのですが、残念ながらそれにより「覚醒」されてしまって、 ほぼ前半部でネタは読めてしまいました。 どうしても17歳少女の視点で描かれた文章というのはラノベテイストを醸し出し、その上で脳や心理の問題を事細かに説明すると、 なんだか深夜アニメめいてくる気がしてそこは馴染めなかったのですが、そういう先入観を取り払って本作を読んでいくと、 文章の言い回しも描写も達者で筆力が非常に感じられると思いました。逆にしっかり作りこんであるため、はみ出してくる面白さが 足りなくなっているのではと思います。 このオチは、乱歩賞受賞作という先入観がどう影響するかで感想も変わってくると思いますが、そもそも乱歩賞自体、時代によって 大いに方向性が変わってきたところもあるし、江戸川乱歩自体があのような作風なのに乱歩賞に求められる傾向と差異があったわけで、 ひょっとしたら乱歩が生きてたら推すのではないか、とまで思いました。こういう作風の幅広さは、あって良いような気がします。 ところで、冒頭にグラビア紙でモノクロの著者写真と受賞のことばを掲載するのをやめたのは、作品に入り込めるという意味で おおいに良いと思います。願わくは、評者の御託もなくなってほしいと思います。サイトに掲載して、読みたい人だけ読めるようにすれば いいんじゃないでしょうか。私は池井戸作品より好きですね。 | ||||
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いかに不可解で解決困難な謎を提示しても、結局主人公の夢でした、妄想でしたでは、やはりミステリーとしては(特に乱歩賞受賞作では)禁じ手ではないでしょうか。しかもかなりグロい描写も多用し、これがいったいどこに着地するのかという期待感を煽っているのであれば、なおさら読後の反動は大きいと思います。 こうなってしまうと実際の高校生の日常場面でも現実味が薄れてしまい、ますます首を傾げたくなります。しかも主人公の行動範囲があまりにも狭いことにも、ちょっとご都合主義ではないかと思ってしまいます。 またよくわからない官僚?政治家?グループや警察の特殊部隊についても、結局伏線の回収が仕切れていない印象があり、一番盛り上がるはずの最終場面で読者だけが置き去りにされてしまった感じが強く、消化不良の読後感でした。 いっその事乱歩賞ではなく、もっとホラー仕立てにした方がよかったのでは? | ||||
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江戸川乱歩賞受賞作はフジテレビでの映像化が約束されていますが、 この作品をテレビドラマなんかでほんとうにやるつもりでしょうか。 深夜ならともかく、ゴールデンにはそぐわない感じです。 世界観がエキセントリックで突飛すぎ、現実の俳優が演じると嘘くささ全開になりそう。 映画ならギリギリOKか。 あらすじは刺激的でしたが、話が進むにつれ、落ち着くところへ落ち着いていきます。 父の長話が出てきたところで、ちょっと設定についていけなくなってきました。 (特殊状況を全部セリフ語りで開示するのはどうかと) 国家と殺人。 印象としては伊坂幸太郎の『火星に住むつもりかい?』の、変則バージョン。 読んでいて感じたのは、これ、JOJOの荒木飛呂彦先生に マンガ化してもらったらおもしろいんじゃないかな、と。 吉良吉影的世界観。 | ||||
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