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オーデュボンの祈り
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オーデュボンの祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全342件 121~140 7/18ページ
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第5回新潮ミステリークラブ賞を受賞しているので、この作品はやはり「ミステリー」に分類されるのだろうが、謎解きの楽しさよりも、登場人物たちの心の葛藤こそが、この作品の魅力だと思う。喋るカカシや、100年以上外界から断絶されている島など、あまりにも現実離れした設定なのだが、にもかかわらず、主人公の僕(伊藤)の存在が、作品に圧倒的なリアリティを与えている。 現実から5センチほどずれたところで成立している物語。 そんな危うさを秘めた小説が大好きな私にとって、この作品は私の好みにどんぴしゃりだった。 また物語全体に漂う雰囲気も『ホットな村上春樹』もしくは『村上春樹と宮部みゆきを足して2で割ったような感じ』で、心地よいことこの上ない。 こてこてのミステリを求めている人にはちょっとどうかと思うが、ミステリとしての緊迫感とふんわりとした優しさの両方を得たい方にはオススメ。 | ||||
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Kindleストアで伊坂幸太郎に興味を持ちデビュー作を選択しました。 案山子殺人事件というファンタジーな展開が村上春樹の「世界の終わりと・・」を彷彿とさせる構成で繰り広げられ、ある種の既視感を持ちつつ読みました。文章は巧みでデビュー作ながら安定感すら感じました。 賛否両論ある暴力描写はその安定感を揺るがせますが物語を破綻させる程強烈なものではなく苦味程度に計算され、その後の著者の活躍を予感させる才能の片鱗を感じる作品でした。 | ||||
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たぶん、ミステリーとしては不完全なんでしょう。ですのでミステリーファンにはお勧めできません(^_^;) しかし、この作品が持つ雰囲気とか空気感には、唸るものがあります。 この作品を昼間の空いている電車やバスの中で読むと、ふわふわ浮いてどこかへ放りだされそうになります。 静香の夢も叶ったんだろうな〜と思いました。 あと、あれほどの存在感を持っていた城島が、股間を撃ち抜かれてあっさり死んだのは、ユーモアだと思いました。 | ||||
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引き込まれて どんどん読み進んで 最後に(随所でも)泣いた。 久しぶりに 本を読んで充実感を覚えました。 Storyを作ったり 絵を描く職業をしているのですが とても Powerを いただきました。 感謝しています。 伊坂さんの作品 すべてを読み始めました。 この本を読んで 泣いた人とは 私 きっと 友達になれる。なりたい。なれるかも。 個人的には さくら と言う人が好きです。 もちろん それ以上に伊坂さん大好きです。 | ||||
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何とも言えない不思議な世界。 でも、それぞれのキャラがよく、この世界の設定を生かしてると感じます。 | ||||
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僕は十代の頃まったく小説を読まなかった。 だが、二十代前半に事故での入院をきっかけにこの小説を読んだ。 「こんなに面白い小説があったのか!」 と驚愕し、伊坂幸太郎のファンになった。 それからというもの「オーデュボンの祈り」から 「ゴールデンスランバー」まで順番に読んできたが、 この作品が一番面白いと僕は思う。 | ||||
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著者がまだ書き馴れていないためか 読者にとってやや理解しにくい文体があります。 でもそれを補ってあまりあるほどに内容は凝っています。 物語の終盤で、バラバラにみえるできごとが一本につながるとき なんともいえない気持ちよさが味わえます。 このまとめかたは以降の作品にも引き継がれていて 伊坂作品の魅力の一つです。 | ||||
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伊坂幸太郎氏のデビュー作だそうです。言葉がしゃべれて未来を予知できるカカシがいたり、うそしか言わない画家、熊のような男、殺害が許される一般人など不思議な世界観の中でのミステリー小説である。 この話は2つの謎がある。未来が見通せるカカシの優午が殺された。優午を殺したのは誰か?あとは、島の言い伝えで、この島にないものは何かというものだ。これらの謎を現実の世界から孤島の荻島に来た伊藤が解決することになる。 シュールで不思議な世界観だなというのが第一印象です。世界観は嫌いじゃない。ミステリー部分の解決編については、なんか唐突で、解決を急いだ感じがした。最後の締めくくり方は、伊藤に関しては良かったんじゃないかな。 | ||||
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伊坂作品はとても好きですが、 中でもこれはなんだかんだでいちばん衝撃を受けた、記憶に残る作品。 設定、話のテンポ、言い回し、それ以降の作品との関連性など 特筆すべきポイントが多いので ぜひ自分で読んでたしかめていただきたい作品。 | ||||
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システムエンジニアだった伊藤は、目の疲れを理由に仕事を辞めた。 それから発作的に馬鹿なことをやらかしてしまう。 コンビニエンスストアで、包丁一つで強盗を試みたのだ。 しかしすぐに後ろから取り押さえられ、やってきた警察官が城山だと知った時には、本当に馬鹿なことをしたと後悔した。 警察官になった城山は、残忍で陰湿だった中学生の頃と全く変わっていなかった。 このままいったら自分は狂った人生をさらに狂わされてしまうと思い、パトカーから逃げ出した。 逃げて逃げて逃げ続けた結果、気づくと伊藤は見知らぬ島にいた。 宮城県の近くの海上にあるというそこは“荻島”という。 江戸時代以来、外界から遮断されている島には、妙な人間ばかり住んでいた。 嘘しか言わない画家、園山。 「島の法律として」殺人を許された男、桜。 そして最も奇妙な存在は――人語を操り「未来が見える」カカシ、優午。 優午は外の世界からやってきた伊藤に様々なことを話して聞かせる。 その中で「この島には何かが足りない」という言葉が伊藤は気になった。 けれど優午はそれ以上話すことはなかった。 カカシの優午は無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて殺されたのだ。 未来を見通せるカカシはなぜ自分の死を阻止できなかったのか。 新潮ミステリ倶楽部賞受賞作、伊坂幸太郎デビュー作!! 人語を操り、未来が見えるカカシのいる島が舞台。 しかし未来が見えるはずのカカシが殺された。 犯人だーれだ。 これでミステリ? というか、ストーリーもキャラクターも作りが浅すぎて泣けてくる。 ところどころ伏線を張ってるのはわかるけど、それすらもストーリーのせいで陳腐に見えてくる。 伊藤のおばあちゃんの言葉いるの? 時折回想のようにおばあちゃんの言葉がやたらと出てくるけど邪魔。 城山もひどかった。 伊藤の元彼女を脅してわざわざ島まで連れてくるって何それ。 アホすぎる。 ハリウッドのアクション映画の悪役よりひどい。 どうして数年ぶりに会った伊藤をそこまで貶めようとするのかわからない。 無駄にだらだらと進んでいくストーリー展開は何度か挫折しそうになった。 島に足りない何かって大したものじゃないと思っていたけど、本当に大したことなくて失笑した。 伊坂幸太郎作品は嫌いじゃないけど、この作品を最初に読んでいたら嫌いになっていたかもしれない。 それくらいおもしろくなかった。 | ||||
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これまで、伊坂作品を「ゴールデンスランバー」「終末のフール」「陽気なギャングが地球を回す」「重力ピエロ」と読んできて、デビュー作の本作品を読んだが、また趣きの異なる作品だった。 趣きが異なる、というのは主に2点において。 1点目。この小説は現実世界では起き得ない登場人物を扱っているという意味で、ファンタジーに近い。 上述の既読4作品では、現実離れした偶然はあっても、現実に有り得ない登場人物はなかったように思う。 であるから、この作品を読むときは、多少、物語世界を第三者的立場から覗いている感覚がすることは否めない。 2点目。この小説は確かにミステリーだ。 上述の既読4作品では、謎解きは主眼ではない、と私は思っている。 しかし、本作品は謎解きが主眼といって良い、と私は思う。 それは、単に、謎がはっきりしている、ということであり、謎解き以外の部分が抑えられている、というバランスのためでもある。 一方では、伊坂作品の特徴は変わらず出ている。 どんどん読み進めたくなる捻った会話、寓意の感じられるエピソードの重積、罪の酷さに比して不思議に軽い文章、現実世界の豆知識、何気なく散りばめられた伏線とその見事な回収。 本作品では、伏線の何気なさが特に見事。 一度読み終わった後に読み返してみると、あれもこれも伏線だったのか、と驚かされる。 しかし、最後の答えが「あれ」であることを必然とする、何らかの心情的な伏線が欲しかった。 個人的には、登場人物のリアリティが無いため(と謎解きに重きがあるため?)、ひとつひとつのエピソードが弱く感じられ、それが残念なので星3つ。 | ||||
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「オーデュボンの祈り」とはそういうことか...。正直400ページ当たりまでは退屈だった。だけど、最期まで読んでみると、なんて気持ちいい。 構成よりも文章よりも人心よりも知識よりも語彙よりも人生よりも展開よりも推理よりも衒学よりも演出よりも人物よりも啓蒙よりも関係よりも真理よりも哲学よりも道徳よりも教訓よりも何よりも、発想に感服したよ。 奇々怪々な「口をきき未来を見通すカカシ」の「小さなリアル」がここにある。このカタルシスはなかなか味わえないだろう。すごい。ただ、万人向けではないよなぁ。 | ||||
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自分の中ではこれってバイオレンスだとカテゴライズしちゃってます。 あり得ないシチュエーションと、妙にリアリティの有る人物描写のミスマッチ。 それがテンポのよい文体で、自然なんだか不自然なんだか 考える間もなく、ついつい引き込まれちゃいました。 読後感は、 カラッと晴れた五月晴れの様なバイオレンス。 暴力や、僻みや、絶望や、恐怖までもが なんでこんなにカラッと仕上がるんだろう。 有る意味爽やかさまで感じてしまう自分の感性は正しいのでしょうか? この不思議な感覚は確かにミステリーかも。 | ||||
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誰もしらない島があったという。 それもしゃべるカカシが存在している。 伊藤が体験した不思議な世界。 現代の仙台、現代の架空の島、過去の架空の島。 カカシが背負ってきた、過去からの願い。祈り。 それが最終に近づくにつれ、明確になっていく。 私たちが、この現代で忘れられようとしていることを 考えさせられる物語でした。 伊坂さんの作品の奥深さに感動です。 文章がうまい。 | ||||
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一気に読んでしまいました。 なんだろう、この感覚。 アニメはあまり好きではないですが、ムーミンのアニメでスナフキンがメインの回みたいな… 印象的な本だなぁ。 | ||||
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仙台沖に江戸以来外界から遮断されている孤島‥ これだけでつかまれる。 センスある人はデビュー作でこういうのかけちゃうんだなぁ | ||||
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伊坂幸太郎作品の中で、賞を獲った有名なものなので、楽しみにして読みました。 彼の作品の中には、「隠れキャラ」がいて、 その相関関係を探ると面白い・・・ というのはわかりますが、この話、単体でも十分に斬新で、面白いです。 いろいろなキャラクターが登場して、悪人もいるのですが、 そのみんなが、なんとなく、「人間くさく」て、 そして、どことなく、人間らしい「温かさ」を持っているように思います。 知的なカカシは人間ではないのですが、カカシが人間でないがゆえに もっている「懸命さ」や、「やさしさ」がひしひしと伝わってきます。 初期の作品であるがゆえの完成度の低さ、 を指摘される方もいるかもしれませんが、 それを差し引いても、ぐいぐい読み進めてしまう、 ストーリーの面白さや、設定の絶妙さは、 やはり彼のような作家をほかにしりません。 伊坂ファン必読。そうでない人にお勧めの作品です。 これを好きにならない人がいれば、他の作品を読まなければいい訳で。 | ||||
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物語の設定など、ユニークで良かったです。 でも、ちょっと残念な部分が。 みんなの拠り所でもある、喋るかかし。 そのかかしのからくりの説明が中途半端だったかな、と。 科学的にそれはありえるかも、と思えるまで徹底的に理論付けるか、あるいはもう一切そこはに触れないか。 | ||||
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この作家、これだけ流行ってるんだからおもしろかろうと試しにデビュー作を読んでみた。はぁ…なんですか、これ? 山場も何もなく案山子がしゃべることの説明もなく、ファンタジーでもミステリーでもなく、作者は何が言いたくてこれを書いたのかまったくわからな〜い。そしていよいよラストだが、…オチはそれですか…だから何なの? ていうかさあ、これがおもしろいとか言ってる人、本当におもしろいと思ってますか? 流行ってるから、世間で評価が高いからわけも分からずいいって言ってるだけじゃないの? | ||||
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この本を読んで、昔伊坂幸太郎が春樹チルドレンと言われていたことをひしひしと、度々思い出された。 「むこう」という現実もしくは非現実と、「こちら」という非現実もしくは現実のパラレル。理不尽な暴力、空想的な出来事。そして現実と非現実の交わり。 私は村上春樹ファンですが、一旦村上春樹に似てるなと思うと「…模作(しかも駄目な)?」としか考えられずダメでした。 落ちも、甘い!甘過ぎる!そしてすっきりしない。 伊坂幸太郎は、ほとんど読みましたがこれが一番苦手です。デビュー作なので、筆者自体は本作で評価してはならないと思いますが、ここから入らなくて良かった。 | ||||
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