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オーデュボンの祈り
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オーデュボンの祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全342件 221~240 12/18ページ
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『グラスホッパー』が気に入り、デビュー作を手にしました。 若干まだるっこしい部分もありましたが、なんとも表現のしようが無い、非常に独特で不思議な世界です。物凄い数のレビューがあり大変人気のある作家らしいので解釈本とかあるのかも知れませんが、そんな物に頼らずに自分勝手にイメージを広げて思う存分楽しめばいいのでしょう。 つかみ所がない故に惹かれるという点で、自身の体験では村上春樹、中でも『世界の終わり〜』に通じるものを感じました。 | ||||
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結論:おもしろすぎます!! 今までにないタイプのストーリー。 ・・・超シュール。 おもしろくておもしろくて引き込まれてしまった。 オーデュポン中毒だ! 現実にありえない設定がどんどんでてくるのに 「この場所って本当に存在するのかな?行ってみたい・・」と思わせる。 続きが読みたくてたまらなくなって、 朝は30分早起きして読み、 朝の通勤は電車の中だけでは物足りず、 駅からの歩きをやめバスの車内で読み、 昼休みによみ、帰りによみ、夜に読み 少し厚めの本だったんですが、 のべ3日で読み終えちゃいました。 今思えば、あのあまり魅力的ではなかった表紙の絵も 「狙い」だったのか?と思えるほどです。 最近はエッセイや自己啓発、ビジネス本に偏り気味だった私。 そろそろ頭の片側が重くなってきて いろいろなジャンルの本を読みたいと思ってた矢先に 絶妙な出会いでした。 皆さんも現実の自分に疲れたら、 この本を手にとってみてください。 | ||||
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カカシがしゃべるだけでもおもしろい発想なのだが、さらに未来を予知できるにも関わらず殺害されてしまうというのが奇想天外でおもしろかった。物語はカカシ殺害の犯人を探るべく進んでいくのだが、それと同時に伊藤の祖母との思い出話や仙台にいる凶悪な同級生城山、昔付き合っていた静香が語り手になる場面もあり、ぐいぐい惹き込まれた。カカシ殺害の真相と動機も未来が予知できるカカシならではでおもしろいと思った。伊藤の祖母のセリフの中で、「人生はエスカレータだ。自分は止まっていても、いつのまにか進んでいて、到着するところは決まっている。どうせ進むならぜいぜい息を切らして働くよりも、美味しいものを食っていた方がよほどいい」というセリフが印象に残った。 | ||||
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私はあまり記憶力が良いほうではない。 だから、話の内容を覚えている本はこれぐらいかもしれない。 初めのうち、まぁ、好きな世界観だなと ファンタジックなストーリーを読みふけっていた。 伊坂さんのデビュー作。 そんなきっかけで読み始めたのに過ぎない。 文章力は正直な所、少々荒い部分が気になった。 しかし、キャラ作りの上手さはデビューから変わらない。 頭にしっかりと浮かばせるキャラ達は、なかなかに表現力豊かである。 終局の主人公の最後の台詞を聞くまでは、 その程度の感想しかなかった。 突然、最後の一言で光がパァーと差したのだ。 この言葉なくして、このストーリーは語れない。 謎が解け、すっきりすると共に、 これまでの陰湿な世界が明るくなったような感じである。 こんなにも読み終えて良かったと思える本はそう出会えるものではない。 | ||||
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奇妙な土台の上に奇妙な人物達が交差して、読書ならではの独特の世界に触れられる。 そして伊坂幸太郎が強姦レイプというものを執拗に憎んでいることがよくわかる。 必ずと言っていいほど全ての小説の底辺にレイプを混ぜ込んでいる。 「レイプしたい犯したい」と願ってやまない男達が世の中に溢れ返っている事を伊坂氏は痛いほど知っているのだろう。 「暴行」という名前でしかメディアで伝えられない性的犯罪の多さを現実世界の酷さを、彼は不思議な小説の人物達に淡々と語らせることによって抉り出してくれる。 荻島という閉鎖された空間の中で展開されるほんの数日間の出来事が、ありえない設定の中グイグイと突き進んでいく。 SF、ミステリー、色々な要素が詰まった本の少し浮世離れした物語。 読み終わりたくないと思わせるほどの面白さに拍手。 | ||||
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・内容について 文章が読みやすく、ストーリーが進むにつれ ぐいぐいと小説の世界観に引き込まれていきました。 「この島にかけているものは何か?」この言葉が、小説の中で何度も繰り替えされる度 いろいろと思案を巡らせる事が楽しみのひとつでもあります。 終盤に近づくたび、島で起こった出来事の真実や登場人物の本質 が明らかになっていきます。 ・感想 センチメンタルな表題だったので 個人的にはハートフルストーリーを期待していたのですが・・・ ミステリーとしてあれこれ考えながら話を読めるともっと楽しかったのかな と思いました。 | ||||
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「陽気なギャングが地球を回す」の映画を見て、作者のイメージを勝手に持っていた のが、この本で良い意味裏切られました。 荒唐無稽な世界を描きつつ、読者をその世界に違和感無く引き込んでいく感じは、 何となく村上春樹ワールドに近い印象を受けました。 | ||||
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魅力は他の方によって言い尽くされているようなので。一言だけ。 この島に無いものが何であるのか。それがどのようにもたらされるのか。それが明らかになるときの感動だけでも十分読んで良かったと思える。 | ||||
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読んでいくうちにキャラクターがどんどん立体的になっていく。 長年の親友という訳ではないが、知り合ってから何年も経っている知人のような感覚。 気付くと、自分の視点がこの小説での私の視点になっている事に気づく。 僕は何がかは分からないが怖くなって読むのをやめた。 一気に読みすすめる、これは僕には出来なかった。 僕はそもそも、小説は娯楽であって何かを得るためのものではないと考えていた。 普段の読書は小説を避け、新書であったり教養書、有名人のエッセーなどを好んで読んでいた。 だが、この「オーデュボンの祈り」を読んで考え方が変わる。 薄々気付いてた、一般論には意味がない。人文科学で何かを定義することの奥行きの浅さ。 これをまさに染みる様に実感しながら、漠然と心の中に積もっていくものがある。何ていったらいいんだろう? 読了直前、吉野仁氏による解説が僕をまとめてくれた「たった数ページで説明できるなら、最初から何百枚もの物語を語る意味なんてない。」。なるほどだ。 | ||||
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伊坂さんの作品は好きなのですが、これは合いませんでした。 挫折を経て、またもや挫折しそうになりながら、ようやく読み終えました。 結果、挫折でも良かったな、なんて。 不思議な空間過ぎて良く分からない。案山子もあれでいいのか、などなど・・・。 | ||||
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2000年に出た単行本の文庫化。 私がこれを書いている時点で、カスタマーレビューの数が116件というのに驚いた。そんなに読まれている本なのか。 本書が実質的なデビュー作ということだが、まあ、そういう位置づけの本だろう。欠点も多いが、圧倒的な将来性を感じさせる。 欠点としては、物語・キャラクター・テーマの強弱などにおける、バランスの悪さが感じられた。しかし、こういうのは慣れで解決できる問題だろう。 今後に期待。 | ||||
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序盤で挫折しました。 伊坂さんの作品を初めて拝読しましたが、理屈っぽくてどうも自分の肌には合いませんでした。 時折出てくる主人公の祖母の格言も説得力に欠け、物語上の彼女の立ち位置が不明確な上、たまに主人公の脳裏に彼女の言葉がよぎるだけでは、納得して先に進むことも出来ません。 全体的に薄っぺらい印象を受けたというのが正直なところです。 後々に祖母のことも明かされていくのかは知りませんが、序盤から伊坂さんの世界観へ引っ張っていってもらいたかったです。 | ||||
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正直、読み始めた当初は、少々退屈であった。一癖ある登場人物が、次々と登場して、意味不明な行動を取る。そんな調子がしばらく続き、少々うんざり。しかし、物語の後半、結末に向かって早足になったころ、この意味不明と思えた行動の意味が急に見えてくる。ここら辺まできて、ようやく、本作品の面白さを感じた。 「結末へ向けてのまとめ方」という観点で本作品を評価すれば、文句なしに星五つであろう。しかし、前半が冗長で少々退屈する。ということで星三つ。 | ||||
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なんだかわけのわからない世界に放り込まれながらも、 先が気になり、ぐいぐい読ませられます。 正月、一気に読みました。 同じ年に産まれた若者が29歳のときに書いた作品とは。 このような物語を考え、書き記すことの出来る その脳みそ、才能に驚愕です。 伊坂作品はこれが初めてですが、その後も量産されているようで つくづくすごい脳みそだと思います。 悪徳警官の描写は背筋が寒くなります。この世界を拡げたら「ハンニバル」のような 作品を誕生するのではと楽しみです。 | ||||
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井坂作品を読むのは"アヒルと鴨のコインロッカー"に次いで2作品目。"アヒル〜"で井坂ワールドに魅せられ、彼の処女作を読んでみようと購入。本作は「奇」とも言える世界を見事に作り上げている。前半部分で描かれる不可思議な登場人物。後半部分では、その背景が徐々に解明されていき、すべてを一本に繋げる発想力には感服する。これぞ井坂ワールドとしか言いようがない。 とはいえ、私は星4つと評価した。その理由は、登場人物が多すぎてストーリーが複雑になりすぎている点や、少々理論的に強引すぎる点が挙げられる。これらの点で、"アヒル〜"は非常に優れていたと感じた。 最後に、この小説のカギはすべて「カカシ」が握っている。最初からそれを念頭に置いて読むと、井坂ワールドにどっぷりと浸かりながら読めるのではないか。 | ||||
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なるほど。伊坂さんはもともと文学少年で純文学をまじめに書きたいのではないのかな〜と 思わせるデビュー作であります。 狂気と受容。狂うことと受け入れることは似ている。 名があるだとか無名であるだとか、特別扱いだとか、歴史に名を残すだとか、 そういったものがさほど価値あることではない シンパシーという言葉が一番近かったかもしれない、藍色の空から、 きっとそれがぼくに降ってきたのだろう 自己中心的な快楽主義。自分さえ心地よければ、他のものは一切かまわない。 タンポポの花が咲くのに価値がないとしても、あの花の無邪気な可愛らしさに変わりはありません。 花を育てることはきっと詩を読むことと似ている なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの作品で まず、これを最初に読んでほしい。 他の作品を読んだ時、 楽しみが待ってるから。 きっとね。 | ||||
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不思議なパラレルワ−ルドで繰り広げられる奇奇怪怪な人々による物語! この世界でしか起こりえない、シュ−ルな事件が、論理的で説得力ある結末を迎えるのは さすがとしか言いようが無い。 不思議な、他にたとえようの無い物語なのに、ミステリ−小説の形を完遂しているところは 純粋にすごいと思える。 相変わらず登場人物の個性は、他の作家の群を抜いているんでは? これがデビュ−作とは、おそろしい・・・ しゃべる案山子は、旧態の探偵へのアンチテ−ゼか? | ||||
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表紙の「オーデュポンの祈り」というタイトルの下の著者名がprayer(祈る人) isaka koutaro というところにやられました。内容はあらすじでは図れない構造になっていて、あらすじで受ける印象よりずっと面白いです。荒唐無稽な登場人物に現実味を感じないと言ってしまえばそれまでですが主人公の伊藤も現実か夢かを捉え損ねているので同じ目線で読めると思います。伊坂幸太郎の作品にはタイトルが非常に内容を指し示していることが多いです。「オーデュポンの祈り」についても考えさせられます。話中で重要な「この島に足りない物」と掲げられている謎が真ん中あたりで分かってしまったので評価は星3つあたりではないかと思います。 | ||||
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こちらの著者さんの本も読むのは初めてです。 何故読もうと思ったのか・・・同じ年だったからです(^^;) こういう一線で活躍されてる作家さんでも、もう同年代がいるんだな〜と思いまして。 若い方はいっぱいいますけど、もう何冊も出しておられて、賞をとられたり直木賞候補に何度もなっていたりする方はまだ少ないんじゃないかと思いまして。 私も、年とったという事なのか・・・ そして新潮文庫をこよなく愛する私は(グッズ目当て)新潮文庫の1冊目のこの本を選んだわけです。 題名見ても「なんじゃこら?」とピンと来なかったのですが、裏表紙のあらすじを見て面白いかな?と思いまして。 出て来る場所も誰も知らない知られていない島だったり、登場人物も未来が見えるしゃべるカカシだったり、人間もどこか変な人ばっかりで一見ファンタジーです。 しかし現在の日本も出てきたり、交差したり、これはミステリーなのかファンタジーなのか微妙でした。 私、こういう本で出て来るファンタジーが苦手なもので(以前、感想に書いた「四日間の奇跡」みたいな・・・)。 最初からファンタジーと位置づけされてる物語ならいいんですけど。 しかし、内容はまさしくミステリーなんです。 ちゃんと謎解きもあります。 バラバラだったものがひとつになってゆく所などは推理小説を好きな人にも楽しめるんじゃないかと思います。 これは読んだ人によって感想は全然違うものになる本だと思います。 私も最初はイマイチだったかな〜と、なかなか先へ読み進めなかったです。 しかし、読後感はかなり気持ちよかったです。 嫌な奴を懲らしめる気持ちよさもあったり、決して綺麗なだけのファンタジーじゃなくて人間のドロドロした部分や、日頃の人に対して思う事なんかが書かれていて、「そうそう、あるよね〜そういうの」とか思いました。舞台は不思議な設定だけど、そういうのをあまり考えずにこういう世界があるんだ、これがここでは現実なんだと考えて読むといいんじゃないかと思います。 しかし、このファンタジーと現実感が混ざり合ったこの小説の世界はハマるかもしれません。 そして本を読むと知らなかった物事を知る事が出来て勉強になるな〜と思いました。 | ||||
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