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オーデュボンの祈り
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オーデュボンの祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全342件 321~340 17/18ページ
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ミステリーだと思って手にとりました。読み始めると…いきなりアナザーワールドに引き込まれます。最初は、現実世界とのギャップに、色々な疑問が沸いて来ますが、読み進めていくにつれて、「そんなことどうでも良いや」と思えてくるのが不思議です。これも著者の力量なのでしょう。内容については、読む楽しみが減ると思うので書きませんが、童話のようなメルヘンチックな描写から、思わず鳥肌が立つ様なエグイ描写まであります。ホントすごいです。「君はすごくいいね」文中に出てくるこの言葉を、そのまま著者に返したくなるような作品です。 | ||||
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ミステリーとして読むと、ちょっと拍子抜けするような部分もありますが個性的な登場人物達や独特な雰囲気にひきこまれ、最後まで飽きさせません。しゃべるカカシ・鎖国した島など現実味のない設定であるのに不思議なリアリティを感じました。文章もとても読みやすい。あらすじを読んで気になった方は、ぜひ手にとってみては。 | ||||
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この本を読んでの感想は、面白い。ただその一言だけです。主人公が150年もの間閉ざされていた島で出会った、個性あふれるキャラクターたち。特に、未来を見るという喋るカカシ。彼の言葉一つ一つに惹かれてしまいました。有り得ない設定でしたが、そんなところにこの本の面白さがあったのだと思います。作者の今後に期待していきたいです。 | ||||
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「重力ピエロ」で作者の作品と出会い、すべての作品を読んできたが、この作品だけは、なかなか読む気が起きなかった。「未来が見えるカカシが殺される。」という時点で、私の理解を超えていたためである。しかし、実際に読んでみると、「しゃべるカカシ」に違和感を感じ入ることもなく、逆に、「150年以上外界との接触を断った島」という設定のおもしろさを楽しむことができた。デビュー作である分、若干の粗さは否めないが、作者独特の才気にあふれた文章は楽しむことができる。 | ||||
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私が書店で見たときはシュールと言う売りでした。所々ここがそうなのかな?と思っているうちに終わってました。シュールの固定概念を持って読んだ自分が悪いのか、そもそもシュール狙いではないのか、読み方を変えれば感想が変わったかなと思うとちょっと残念です。 | ||||
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全456ページの非現実的な世界平和も悪も、人は受け入れるしかないしかし、よりよい未来であるように祈ることで人に 人生に 奇跡が起こるかもしれないしゃべる案山子「優午」に導かれる、私たちの日常では考えられない常識不思議な荻島での世界と、私たちと同じ常識の世界二つの世界が空間を重ねるとき事件も解決に向かう今後の期待を匂わせるデビュー作の醍醐味を満喫 | ||||
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物語の中盤で作者の世界観が語られている.作品の世界観でなく,作者が現実世界,こっちの世界をどうとらえているかということだが,そこがスゴイ.序盤やテンポの上がってくる終盤にはこのような文章がなく,印象に残りにくいのかもしれない.リアリティのない世界がとてもリアリティなく感じられるのだから文章力はあるといえる.総合で星5つになるような本ではない. | ||||
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ストーリー割愛。元の世界とどこか違う島、一癖も二癖もある島の住人、カカシの死の真相は、そこらに撒かれた伏線によりラストで繋がる。いつもの事ながら感心させられちゃうラスト。村上春樹的作風、とはいえもっと春樹的になるなら、仙台の物語と島の物語がパラレルで進んで行くとか、江戸と現代がパラで進むとか、カカシの真相がもうひとつの世界にあるとか。でも最近の伊坂幸太郎がもう一度この話を書くとそんな風に書いちゃうのではと思った。 | ||||
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若くして「重力ピエロ」が直木賞候補となった今注目の作家の処女作ということで、文庫落ちを機に読んでみた。荻島という特異な世界にリアリティや親しみを感じるかどうか。これが、この作品だけでなく、この作家の作品全般を面白いと感じるかどうかを決めてしまうんじゃないかと思う。残念ながら私にはあまりそうしたものは感じられなかった。何せ、ところどころに挿入される本土での城山の行動の方が印象に残ってしまったほどだから。島の雰囲気・歴史的経緯・奇妙な人々(含カカシ)のどれをとっても、どうにも中途半端。これがこの作家の持ち味なのだろうけど。単に私の空想力が乏しいだけかなあ。 | ||||
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一人の男を除いて、外界との接点を持たない島に、一人の男が連れてこられて・・・・一応ミステリーです。 島の言い伝え、喋る案山子、殺人許可を受けている男、嘘しか言わない男。 微妙に非現実的な設定と役の配置がおもしろいので、退屈しません。非現実的な設定が幼稚に映らないのは、作中の登場人物たちがきちんと描かれているから。 伏線の張り方やその収束のしかた、話の流れは少し強引ですが、一生懸命サービスしてくれるな、とポジティブに受け止める気になれるのは、文章の雰囲気とリズムがいいからでしょう。 | ||||
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内容読むだけでは、絶対おもしろいと思えなかった。なんといっても、登場人物が魅力的!そして、「すべては必然で、すべてはつながってる」というテーマ?は、ミステリーや純文学を超えると思う。自己啓発書としても読めるのでは?何度も読み直したくなるミステリー。 | ||||
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「重力ピエロ」を読んでから,さかのぼって読んだこの作品。ああ,これが伊坂ワールドなんだと思いました。所々に不自然な点?そんなのは全く気にならない。予知能力を持つ案山子,外界と閉ざされた島の住人,どの登場人物も十分に魅力的です。随所に散りばめられた数々の伏線が,絵画的(ある意味では数学的)に収束していく様は見事です。本格ミステリの作法からはひょっとしたら逸脱しているかも知れないけれど,決してアンフェアとかではなく,この世界における十分な合理性は成立していると思います。(地元民のひいきもあるかも知れませんが)多くの人にこの伊坂ワールドを味わってほしいと願っています。 | ||||
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主人公はただひたすらうろついて様々な人と出会い会話をする。それだけで話が進んでいくのであるからびっくり。まるでミステリとはおもえない展開なのだ。何が起こっているか全く分からない。どうなるかも全然予想できない展開で結構読んでいくのが苦痛になってきて、前2作のぐいぐいと読ませる力が本作では乏しい。これはデビュー作であるが故にまだまだ筆力が不足しているためだろう。しかししかし・・・登場人物達のかわす会話や行動をきちんと頭の中に映像化して読み進めていくと・・最後の数十ページで驚きの展開が待っていた。これまでのなんだかよくわからん会話や行動が伏線だらけだったことに気づき、その1ピース1ピースがぴたりぴたりとおさまっていくのだ。まるでジグソーパズルのラストスパートのように。これがめちゃくちゃ気持ちいい。まさにミステリのカタルシス。なるほどこれはミステリだと納得し、静かな感動がふつふつと沸いてくる。傑作である。強力おすすめ作品。 | ||||
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とにかく読んでいて楽しい小説です。メイン舞台となる“荻島”は、ややシュール、ややメルヘンチック、けれども現実的、という独特の世界です。その独特の島に住む人々の考え方や価値観に、チクチクと触発されます。この小説は、普通のミステリとは違って、謎解きや、結末での華麗な整合性を楽しむタイプの作品ではないと思います(そういう一面もありますが)。緻密で本格的なミステリを期待すると肩透かしを喰らうかも知れません。「こんなミステリは認めない」と異議をあれこれ唱えても、「理由になっていない」と声がして撃ち殺されるだけですので、ここはひとつ、非日常的小旅行を楽しむ感覚で味わってみて下さい。 | ||||
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非現実的な設定で、探せばいくらでも不自然な部分が出てくるのに、そうしようと思わない。それより先を読みたいと思った。文章は、若い作家なんだということがにじみ出ているけれど、高校生の私にはとても読みやすかったです。 でも、最後まで引きずった「島に足りないもの」の結末は、いらなかったと思います。できるならもっとすごいもの、無理ならあえて答えは出さないほうがまだましだと思う。あとオーデュボン(人名)は、本文にはちょっとしか出てこないのでタイトルももう少しいいものにできたんじゃないかと思います。 すごいけなしていますが、実際は井坂さんの物語は好みなので他の話も読んでみたいです。将来もっと貫禄が出てからの作品が楽しみです。 | ||||
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こんなワールドを創って読ませて、おもしろいと感じさせるのは、素直に「すごいなー」と思いました。未来を預言する案山子、太りすぎたウサギさん、嘘しか言わない画家・・・・個性的で不思議な感じの登場人物には悪意などなさそうなのに、事件は起こる。誰が何のために、誰のために、なぜ死んだのか。閉ざされた島でずっとみんなが待っていたものは何なのか。すべては最初から決まっていたことなのか。考えることはたくさんあるのだけれど、ありえないワールドに馴染んでしまうことに一番驚いた。 | ||||
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解説の通り・・・ほとんどありえない世界なのに、魅力的で面白く先を読まずにはおれない。始めて出遭った伊坂ワールド☆こんなミステリー読んだことが無い(^^ゞ外界と隔絶している孤島“荻島”に迷い込む主人公の伊藤。ハンディキャップを持ち普通に歩けない田中さんを見て「俺はまだマシだって」率直に話す日比野の魅力。「あの男が奇跡でも起きないかと祈っている願いが俺にはすでにかなってる」好きな言葉も嫌いな文章も超が付く。素敵です。また伊坂さんの文庫を見つけたら、絶対に買いますね! | ||||
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大げさな言い方をすると、この人の本に出会えてよかったなぁ、と思った。おそらく既に使い古された表現だろうが、私の感覚では「大人のための童話」に近い。登場人物にはそれぞれストーリーがあり、個性的で癖があるものの魅力的だ。ヘンに泣かせに走ることはなく、幸福にも悲劇にも振れすぎないところに好感が持てたし、たんたんとしたところに思いがけなく癒される。現実に近くて遠い。不条理なようで調っている。牧歌的でありながら、酷く凄惨。物語であり、それでもやはりひとつひとつの事象が結末へ収束されていく様は気持ちのいいミステリを踏襲しているようにも思う。 | ||||
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一気に読めてしまえるほど面白い。こんなに面白い作品があるなんて気付かなかったのがもったいないくらい。もっと早くに気がつけばよかった。喋る案山子、誰も知らない島、国家権力を着た犯罪者(誰にも罰せられないなんとも言えないむかつく存在)、詩集を読む殺人者、嘘しか言わない画家、太りすぎてその場から動けない婦人・・・。挙げていけばキリのない、魅力的な登場人物。目の前に広がる海も、緑の丘も、そこに吹く風さえも感じさせてくれる、こんな小説は久し振りだった。 | ||||
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離島もの、隔絶された桃源郷、現代のファンタジー?しゃべる案山子や、断罪することを受け入れられた殺人者不思議の国のアリスよろしく不可思議なキャラクターが出てきて物語が進行していくが、それらを理屈で繋ごうとする作者の努力が邪魔。現実とのからめ具合も、あまりに生々しい。そして、最後の結論たるや。ちりばめられた伏線が収縮していく様子は見物だがその結果が「これ」では正直拍子抜け。もう少し大部にしてしまったほうが消化不良気味にならずにすんだのでは。 | ||||
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