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オーデュボンの祈り
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オーデュボンの祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全342件 241~260 13/18ページ
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デビュー作とは思えない素晴らしさ。 こんなに引き込まれる小説はないでしょう。 伊坂幸太郎の作品を読むのは 『ラッシュライフ』 『グラスホッパー』 に続いて3作品目です。 初めて読んだラッシュライフ のときもかなり衝撃を受けましたが 今回はそれ以上でした。 意味のない一文などどこにもない。 ラストに全てが紐解けた瞬間。 言葉にしようがありません。 私はいつか本を書きたいと思っていますが この作品を読んでしまうと とてもじゃないけれどこんな小説は書けないと諦めモードです。 それくらい素晴らしい話でした。 | ||||
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今、人気の伊坂幸太郎さんの作品で私が初めて読んだ本です。 主人公がたどり着いたところは、100年間も、周りから遮断されている荻島と言う孤島の中で、その生活はとても変わっている。 未来が見え、話をするカカシが存在するなんて、何て奇妙な話なんだろうと、疑いながら読み進めていきました。 読むにつれ、「何?」「どうなる?」「誰?」という謎解きが多くて、後の解説にもあるようにパズルのようなストーリーです。 話の始めの方に、カカシの言葉で、この小説のキーポイントとなる文章が出てきます。 それが、最後にわかった途端(私は読むまでわかりませんでした)、頭の中の回路が開いた様なすっきり感! そこで、この小説、すごい!面白い!!と思ったのでした。 伊坂さんは、「小説でしか味わえない物語、文章でしか表現できない世界を創っていきたい」という意思を持っていらっしゃるようです。 まさに、その通りの小説が多くて、その点がとても面白いです。 | ||||
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正直、1度目は読むのが退屈だった。優午というしゃべるカカシなど、 次々と奇妙な登場人物がでてきて、一見、脈絡のない行動をとる。 それが最後に来て一点に収斂されていくわけだが、 最後の数十ページまでの300ページがシュールすぎて ワケがわからなくなることがあった。 これはいかん。最近、わかりやすい小説ばかり読んでいるから……と 再読して、300ページの無数のエピソードがきっちりと ジグソーパズルのように関連し合っていることがわかる。 己の読解力を反省しつつ、伊坂幸太郎という作家の底知れなさを実感した。 | ||||
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ファンタジー的な?シュールリアリズム的な道徳本。 ってな感じですかね。 合間、合間の祖母の一言が最高! | ||||
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コンビニ強盗を犯した「伊藤」が連れてこられてきた「荻島」。 150年もの間、外部との交流を持たない孤島「荻島」には、予知能力がありしゃべる案山子「優午」、島の法律として殺人を繰り返す「桜」、うそしか言わない画家「園山」など不思議な人物が住んでいた。 荻島の話、仙台の話、150年前に優午の誕生したいきさつなどその時々の場面がわかりやすく記されていてとても読みやすかったです。 実際こんなことあるはずないのにフィクションかと思ってしまうほど、物語の中にひきこまれました。 最後にこの作品を読んでリョコウバトの絶滅の事実を知りました。優午の人間に対する怒りがわかるような気がします。みなさんもぜひご一読を。 | ||||
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鎖国状態の荻島、しゃべるカカシ。そこでカカシが”殺される”。これだけだと、確かにジャンルは”ミステリー”なんだろうが、ただの推理小説じゃあない。ファンタジーの要素もあり、人生について考えさせられることもあり。何ともいえない不思議な小説。 なのに、違和感なく小説の世界に入っていけるから不思議です。主人公の伊藤くんの気持ちになれる。コンビニ強盗に失敗して、警察から逃げる途中にこの島につれてこられたのですが、最初は何かだまされてるんじゃないかと、信じがたい気持ちになりながらも、この島のことを徐々に受け入れていってしまう。カカシがしゃべるなんて、普通に考えたらあり得ないのに、夜中に眠れなくて、話しにいってしまう彼の気持ちが理解できなくもない。 どうしてカカシは殺されたのか、カカシの言う”この島に欠けているもの”はなんなのか。途中から、その答えそのものよりも、この突拍子もない小説にどんなオチを付けるのか、この世の悪意の固まりのような警官・城山はどうなるのか、伊藤くんはどうなるのか、そっちの方が気になって、一気に読んでしまいました。 伊坂作品を読むのは、『陽気なギャングが地球を回す』に続いて2作目だったのですが、やはり伏線の張り方が見事ですね。一見、関係ないと思われるちょっとしたことが最後に見事につながっていく。それぞれのキャラクターも個性的だし、会話がとてもおもしろい。 最後まで読んで、カカシの死の謎が解けた時、タイトルの意味もわかりました。読後がさわやかなミステリーでした。 | ||||
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正直言って、面白いと思いました。 久しぶりに寝る間も惜しんで読みました。 でも、「欠けているもの」が中盤から薄々分かってしまって、 最後のほうは、どうオチを付けるのかなー、と思いながら読みました。 初めて伊坂作品に触れたのですが、 これが一作目ということなので、他のものも読んでみようと思います。 | ||||
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伊坂は、よく村上春樹と比較されているが、類似性を強くは感じない。 同年代の作家という点からも、伊坂の真摯な中にギャグをちりばめられていて 悲壮さのなかにも必ず面白みが混在していて、そこが読み心地いい。 未来は神様のレシピで決まる。 秀逸な1文だと思った。 | ||||
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いつの時代とか、場所がどこだとかいう観念から抜け出て、独特の時代と世界を感じます。作者の哲学的な思想と感性とがうまく調和して、摩訶不思議な雰囲気と、突拍子もない話なのにどこか妙な説得感があります。話しの展開にも途中からどんどん引き込まれて、あっという間に伊坂ワールドに。少々長いですが、おすすめです。 | ||||
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深く考えずに読めば楽しめると思います。城山と桜はスカッとはしますがあっさり過ぎる気もしましたが。(城山の書き込みが足りなくステレオタイプです)既にご指摘されている方もいらっしゃいましたが、この作品は他の作品と比べて「鼻につく村上春樹のにおい」が少ないので許せます。デビュー作としては評価できるのではないでしょうか。伊坂作品を読むならまずこの作品から読み始める事をお勧めします。 | ||||
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あまりにも突拍子な世界に最初は違和感を感じる。でも読み進めていくうちに徐々にその世界に引き込まれていく。未来が見えるはずなのに、どうして優吾は殺されてしまったのか?何でもあるように見える島に唯一欠けているものは何か?ストーリーが進むにつれ、生きているときに優吾が語ったひとつひとつの言葉の意味が紐解かれていく。嫌悪感を覚えるほどサディスティックな警官、「理由になってない」という台詞で悪事を裁くサクラ、彼ら脇役達も魅力的だった。友人の希望を叶えたいなどという生易しい理由からではない。ただ単に六二郎の気迫に圧されたのだ。とどのつまりは絵でしかない。しかし、誰かを、少なくとも僕を刺激する。そういう絵だった。面白く、文章も美しい。僕はこの作品がきっかけで、すべての井坂作品を読みました。 | ||||
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今をときめく伊坂幸太郎の出版デビュー作です。 主人公がコンビニ強盗をする場面から物語が始まります。 その唐突さもさることながら、舞台は戦国時代から現在まで日本との交流を絶ったある島の中で展開していくことになります。 この「なんとなくその本の世界にはまっていく」っていうのは、たぶんすごいことだと思うんです。 (宮部みゆきもそのあたりすごいと思う) ありえない荒唐無稽な設定ではあると思うんですが、物語に「するっ」と引き込まれていくような感じがします。 何でもあるその島に唯一欠けているものとは何か? そして島の象徴、「未来を見通すカカシ」優吾(ゆうご)を殺したのは果たして誰か? どこか足元の定まらない主人公は、上記2つとの関連の中、改めて自分を認識することになります。 最後のシーン、主人公の恋人が島である行為をするんですが、そのシーンが美しすぎます! 文章なんですが、五感に訴えるようなその筆致。 素晴らしい物語です。 「さくら」のキャラクターもナイスです。 『悪いことは悪い』『だからどうした』その通り! | ||||
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私にとって2冊目の伊坂作品です。 重力ピエロを読んだ時から感じていたんですが、どうしても村上春樹の匂いが鼻についてしまいます。 今作品に至っては「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を思い出さずにはいられない展開でした。異世界と現実のお話が並行して進んでいくところや、独特の哲学を持った主人公をはじめとする人物設定、ラストの「この島に欠けているもの」はそのままと言ってもいいでしょう。春樹ほどナルシスティックではありませんが。 「ハードボイルド」の影響を強く受けているのはほぼ間違いないと思いますが、やはりミステリー作家だけあって伏線の張り方はなかなか凝っていて、終盤の優午関係の種明かしは爽快でした。ただ、そのきれいなラストに向かうためにキャラクターが配置されているような気もしてしまいます。一人一役見たいな感じで。 とくに桜や城山と主人公が絡むエピソードが欲しいですね。城山は最期があっさりだし、桜は結局ほとんど説明になってないです。 | ||||
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設定が150年もの間、外部との交流を持たない孤島(それでいて日本国内)。 登場するのが、言葉を話し、未来を予知するカカシ、嘘しか言わない画家、体重300キロのウサギさん?、殺人を許された男等々。 非日常もここまで徹底してやられると逆に現実味を帯びるから不思議だ。 ミステリー?ファンタジー?どっちでもいい!ともかく独特の世界です。 | ||||
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理屈ぬきに面白いと思います。 厚めの本なので、最初は読むのが面倒に感じましたが、進むうちに止まらなくなって一気に読んでしまいました。 あまりあれこれ言ってしまうと、この本を読むわくわく感がなくなってしまうので、詳しくはいえませんが、無数の点でしかなかった事柄が、ラストに向けてどんどんと線になっていくさまは見事。なかなか自分で推理することはできません。 落ちも痛快で、読後には奇妙と思うべき島の風習をすっかり受け入れてしまっていました。もし、荻島を訪れる次に人が自慢げに島の説明を始めるであろう自分を想像できるくらいに。 しかしながら、最後のなぞの答えはやや安直な気も。 分類はミステリーとされていますが、ファンタジー要素も強く、カテゴリー化できない感じです。 | ||||
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他の伊坂作品(特に最近のもの)と比較すると、この作品は極めてシュールでファンタジー的な要素が強く、 「著者はこういった趣向のものもかけるのか」と素直に驚いた。 デビュー作ということで、主人公の推理、推測がやや飛躍的になる部分もあるが、 この物語全体が童話的であることもあり、それほど強い違和感をもたらすものでもない。 加えて現在の作品にも通ずる軽快な文章ですらすらと読み進めることができる。 多種多様な登場人物がもたらすエピソードはそれだけでも魅力十分だが、 それらが互いに絡まりあって世界観をどこまでも広げながら見事に収束させていく著者の腕にはただただ唸るばかり。 また、伊坂イズムともいえる考えの数々が物語の中で顔を出しており、まさに著者の原点を感じさせる、といった意味でも感慨深い。 | ||||
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伊坂幸太郎のデビュー作 気付いたら孤島にいた青年の話。 不思議な孤島 今までいたリアルの場所 その二つの場所を舞台に話が進んでいく。 伊坂風「キノの旅」いや、「キノの国」。 まさにこんな感じ。 絶対悪みたいなのが出てて新鮮だった。 伊坂氏のSEの経験がところどころに出てるようだ。 桜と城山が非常にいい。両者そろって切れ味バツグン。 | ||||
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子供が描いた稚拙な絵のような話だ、と思った。 普通は掴みにくい設定だと思うのに、伊坂の文章は読者を飽きさせない。 ファンタジーとミステリーの混雑した先にあるのは、舞台である荻島。 好き嫌いは分かれるかも知れない、でもこの本は私たちを想像もつかない新天地へと連れてってくれる気がする。 子供のような発想を小説にしてしまうのは、この人くらいだろう、と思った。 | ||||
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誰も知らない不思議な島の話. 小川洋子「密やかな結晶」を思い出した. 現実には有り得ない,それなのに違和感なく入り込める世界観. 非常にわかりやすい,すっきりとした作品. これがデビュー作だから驚き. ちなみに作品に登場する男性は姓のみ,女性は名前のみで呼ばれている. このように,細かい点に気をつけていると,不思議な世界に読者を入り込ませるための者の工夫を見つけることができる. 伊坂幸太郎の作品は初めてだが,他のものが読みたくなった. | ||||
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日本なのに日本人が知らない荻島っていう離れ小島が舞台。シュールでミステリーなのに何処かファンタジー。一人もかぶらない個性的な登場人物達が一番の魅力。さらさら〜とした文章の中にちらほら覗く黒い部分。伊坂さんの書く文章はシャープで読みやすい。登場人物の会話も面白いし引き込まれる。「もっとどんどん違う作品を読みたい」と思わせてくれます。因みに私は伊坂作品は全部読みましたが、1位が『アヒルと鴨のコインロッカー』2位が『オーデュボンの祈り』3位が『グラスホッパー』でした。 | ||||
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