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オーデュボンの祈り
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オーデュボンの祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全342件 261~280 14/18ページ
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初:伊坂作品ですv とりあえずは一番古い作品から順番に、ということで読みました。 ミステリーと書いてありますが、幻想小説の雰囲気です。 全体的に霧に包まれているような、とらえどころのないもやもやした感じ。 不思議な話でした。 見えすぎるのは、辛いことなのね。 文章も最初はちょいとリズムが私と合わなくて、読み辛かったかな。 次の作品はどう進化してるか楽しみですv 文庫版は大幅に加筆修正してあるそうなので、そのうちに読んでみますv | ||||
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150年もの間、鎖国状態が続いている荻島。 未来を見通せる"話す"案山子。 非現実的な印象を持たせるが実は超現実的(シュール)な内容。 伊坂さんの描く人物像・何気ない会話は どこか人間臭くいつも引き込まれます。 無意識に現代人が求めている世界って、 こんなんなんかなぁ‥と感じる作品でした。 個人的には城山vs桜が予想通りでスカッとしました。 | ||||
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のどかな感じ。普通の島。と思いきや、殺人が許されっちゃってる人やら嘘しかいわない画家(裏を返せばかなりの正直者?)ついには未来がわかる、しゃべっちゃうカカシ!!優午。らがでてくる島だった?! のんびりとした雰囲気のまま進んでいく島もよう、、不吉に忍び寄る本島の警察、、、伊坂作品に含まれる残虐てきな人がでてくるが、最後はハッピーエンド(?)私的には満足な終わり方だった。事件の内容もいい。分かる人には簡単に分かってしまうけど、未来の分かるカカシがどうして殺されたのか、、、動けないカカシには自殺は無理(?)だろう。 知りたかったら、今すぐ買って読むべし!!(最後だけとかは無し) | ||||
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不思議の国のアリスを彷彿させた。主人公が追っ手から逃げ込んだ島はなんともファンタジーな世界。 かといってメルヘンだとかではなく、どこか人間臭いリアルな社会。 『殺人を認められた青年』やら『嘘しか言わない画家』やら極めつけは物語の中心となる『喋る案山子<カカシ>』など… …というような裏表紙や帯に書かれている人物紹介を読んだだけでは想像つかないストーリーであった。 簡単な感想としては、様々なキャラ付けをされた登場人物が描かれていて、ストーリーもさることながら人物像がより楽しめた。 | ||||
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これがデビュー作とは思えないくらい素晴らしかったです。 すごく考えるんですよ、謎がいっぱいあって。 リアリティーのあるファンタジーのような世界です。 | ||||
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面白い小説を読みたいなら伊坂幸太郎を読めばいい、ハズレはない。 デビュー作から同じ方向を見てんだな〜ってそんな気持ちで読んでました。 ぶっちゃけてこの言葉の裏を返すと、何作か読めばパターンがわかる。ほとんど読みはじめから過程と終わりが見えてくる。ただ、そんな伊坂幸太郎が好き。 たとえ展開がわかったとしても、マンネリしてきたとしても、この人の若干気取りすぎ感のある言い回しとかウィットに富んだ(何だこの表現)比喩表現とか、傾いた人間観とかがすんなりとすっきりと浸透して響いてくるその作品に感動を覚えます。 んっとに面白い文章を書く。一つ一つの些細な出来事が最終的に大きな流れになっていくとことか全作品を通して見られるものだけど、今回はそのきっかけというか全体的な流れを作るのが「案山子」。なんで案山子にしたんだろう…同じ伊坂幸太郎の「陽気なギャング…」でいえば成瀬の役。そこに人間の多彩な悪の部分をちりばめて、勧善懲悪なのかそうでもないのか微妙なところを推移しながら物語が進みます。 とまぁそういうわけで俺が何言ったところで始まらんし、読んでみてください。 | ||||
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強盗に失敗した伊藤は知らぬ間にとある島で目を覚ます。 そこは言葉を話し、未来を予知できる案山子のいる島だった。 しかし、その案山子は何者かによって殺害される。 未来を予知できる案山子が何故自分の死を予知できなかったのか? それとも予知した上で殺されたのか、 伊藤はその謎を追って島内を探っていく。 そしてそこで得た真実は・・。 登場人物がとても魅力的です。 嘘つきの画家、 体重300キロのウサギさん、 島の規律として殺人を繰り返す男「桜」。 それぞれに理由があり、それぞれの真実がある。 誰にも知られていない、 日本地図にも載っていない、そんな島での出来事。 日常から乖離した世界。 ありえない話しを あたかもあるかのように進めていく 文体にはまりこみ、 一気に読み進めていきました。 間違いなく、 ボクの中では伊坂作品のベスト1です。 | ||||
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話の設定や世界観、魅せ方はユニークで面白い。 ただ話の内容は若干荒削りでしっくりとパズルのピースが 当てはまらない箇所もいくつかあった。(当てはまるには当てはまるんだけど「それでいいの?」という感覚になる) 個人的には城山や静香、曽根川をもう少し話の中で生かして欲しかった。長くなってもいいから。 特に城山はあっけなさすぎだし、静香の根本的問題も未解決のままなのが・・・; これがデビュー作ということもあって★は3つだけど、今後に期待を抱かせる作品です。 | ||||
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設定のおもしろさ、機知に富んだテンポのいい会話など、たくさんいいところがあるのに、活かしきれていない印象。もう少しキャラクターを絞って書き込んだらこの後の伊坂さんが生み出したたくさんのすばらしいキャラクターたちみたいな存在が生まれたのでは。 とはいえ、これがデビュー作というのはさすがの伊坂さん。この作品そのものは傑作だと思わないが、「一筋縄ではいかない作家かも」という期待を十二分に抱ける作品だと思う | ||||
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独特の世界観が特徴の著者デビュー作品! 若干、納得いかないところもあるかもしれないけど(案山子とか!)、 それでも余りある面白さに溢れている。 著者の作品を何冊か読んだが、本書が飛び抜けて1番の評価! | ||||
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ちょっとリアルなおとぎ話という感じもするし、ほんのちょっとミステリーのようなとっても不思議な感じがするお話でした。 読み終わったあと、心が温まる良いお話です。 | ||||
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何とも不思議な作品でした。 現実のような夢のような、夢のような現実のような。 登場人物全員が個性的ではありますが、個人的には桜の存在が気になります。 島のルールと言われる桜、その存在は皆が知っているはずなのに、 起きている犯罪はこちらと変わりないほどに残酷なのです。 それをすればどうなるのか、こちらよりも明確なはずなのに、 それでも人間は人間のようです。 一人一人の極端で偏った人間像が、実は人間本来のものを表していて、 その一人一人からいろいろなことが感じ取られる作品です。 | ||||
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無駄な物が無く、没個性の主人公。グラスホッパーやチルドレンは楽しめませんでしたが重力ピエロとこれ(今のところ読んだのがこれだけ)はとても楽しめました。 荻島という奇妙な島に連れてこられた主人公が会う人々は、閉じられた環境ならではの独自の決まりの中暮らしていて、それぞれが特徴的でこれだけでも楽しめました。 そしてこの物語でもやっぱり主人公は特別じゃないんです。確かにカカシの優午には頼りにされてましたけど特に好かれてたわけではないし、最後の最後で「荻島に欠けている大切なもの」を持ってくるのは主人公ではなく、一見脇役どまりのような人だし、何気ない人物描写だと思っていたその人の性格が実はさりげなく伏線になっていたりするので、やっぱりとてもすっきりしました! ただこの物語は、けっこう酷い話がでてくるので注意が必要です。 城山という人物は最も警察になってはいけないタイプの人間で、影ではホームレスの男を使い目にとまった女をレイプさせるなど、酷いことばかりしています。その他にも恋心をゲームのようにもてあそぶ女、幼い弟(閉所、暗所恐怖症)を古いドラム缶に閉じ込める少年などポツポツそういった箇所、(描写はそれほど詳しくありませんが)がでてくるので気分が悪くなりそうな人は読まないほうがいいと思います。 | ||||
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ミステリーからすると、 「孤島」は王道でなんの変哲のない環境なのだけれど、そこに 「案山子」それも「しゃべる案山子」 が登場するだけで、 ありきたりな風景が一変。 事件はこの案山子が殺害されることから展開していく。 単なる突飛な発想だけではなく、 リアリティーのある描写、そして登場人物の言葉。 それらが伴って、現実ではないリアルを生み出している。 常識とは自分の中で決めたものではなく、 社会や環境が作っていくもの。 しゃべる案山子を通してそんなことを思う。 そのほかにも世間に認められた処刑人。 たった一人の外界との交易人。 などなど。1人1人は異質な存在なのだが、 この物語の世界では、存在があたりまえのように感じられるのは、 伊坂幸太郎の世界観ならでは。 登場人物たちが交わす会話の一言一言に伊坂ワールドが感じられ心地よい。 また、伊坂幸太郎の他の小説には様々な形で、 別の小説で登場した人物が登場する。 もちろんこの案山子も。 伊坂ワールドの入門書としては最適。 ここから始まった物語が、その他の伊坂小説を読み薦めていく上でつながっていくはず。 そしてそれに飲み込まれる。中毒小説の入門書としていかがでしょうか? | ||||
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読み終えた後、何かがしっとりと心に語りかけてくるような作品でした。伊坂幸太郎といえばスピード感溢れるテクニシャンだと思っていた私にとって意外というか、こんな風に人を見つめ、何かをゆっくりと語りかけるような、ステキな人なのだなと思わされました。きっと人並み外れた人間観察眼の持ち主なのだと感じました。 高校生の私にとって、ちょっぴり背伸びしたような大人に近づけたようなそんな作品でした。 | ||||
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現実から切り離された孤島で突如生活するはめになった男と、 島の人々と、現実のミステリ。ミステリそのものよりも、 単純に物語が面白かった。それだけに、この舞台の島だと なんかもっと大きく広いことが出来そうでもったいない気もした。 | ||||
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大好きな英語の先生が、こんなことを話してくれたことがある。 「英語は、修飾語によってどんどん素敵な文に成る」 修飾語をとってしまえば、ただのシンプルな骨組みなんだ、と。 まさにこの作品はそんな感じだった。 きっと、原型はスカスカの骨。そこに、修飾語がついた。 しゃべるカカシがいた。未来を知るカカシ。 考えるカカシ。何でも知るカカシ。 そんなカカシが、生きる人間の歯車に、ちょっといたづらをした。 からまった歯車に対し、人間は騒ぎ出す。 全てはカカシの思惑通りに。大変面白かった。 是非、読んでみてください。 | ||||
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デビュー作というのは、いろいろな意味で、きわめて興味深い ものだ。伊坂幸太郎の作品を読んでみようと思ったら、まずは 「オーデュボンの祈り」から読むことをお勧めしたい。 伊坂幸太郎の作品群は、相互にリンクしている。たとえば、A の作品にちらりと出てきた脇役的登場人物が、Bの作品では、 主要な登場人物の一人として登場したり、Aの作品の「事件」 が、Cの作品で話題にのぼったりする。 伊坂幸太郎自身が、「このミステリがすごい! 2004年版」 のインタビュー記事で、「実際、今までの短編と長編はすべて つながっているんですよ」と語っている。 つまり、刊行順に読まないと、その仕掛けに「にやり」とでき ないのだ。これは、読者サービスのようにも思えるが、作家に とっては、一つの作品世界の奥行きを広げる手法にもなり、ま た、「作品を最初から読ませる」戦略ともなる。 ちなみに、代表的な作品を、発行順に並べてみよう。 オーデュボンの祈り 2000年12月 ラッシュライフ 2002年 7月 陽気なギャングが地球を回す 2003年 2月 重力ピエロ 2003年 4月 アヒルと鴨のコインロッカー 2003年11月 チルドレン 2005年 5月 死神の精度 2005年 6月 魔王 2005年10月 もちろん、どの作品から読んでも伊坂ワールドは十分に楽しめ るが、緻密と評される物語構成を味わうには、作者の「罠」に かかってみるのもいいだろう。 | ||||
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人間は時に祈ることしかできない。 この作品には「正気」と「狂気」が隣り合わせで描かれている。 「日常」と「非日常」が隣り合わせで描かれている。 時間や場面が急に変わっても違和感なく読むことが出来る。 いろいろな事が「同時進行」しているのに頭がこんがらがらない。 案山子の「優午」が「壊された」のではなくて「殺された」というのも不思議だ。まるで「優午」が生物として呼吸したりしていたみたいだ。 一見見れば「この島は変だ」と思うかもしれないが、その島の人からしてみれば変じゃない。 自分の棲んでいる世界が「常識」だと思っていても、チョット違う場所に行くと「非常識」になってしまうみたいだ。 そんな視点も鋭く描かれている感じがした。 | ||||
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作品全体から、カカシの苦悩やら、哀しみやらが、にじみ出ていて、とてつもなく切ない小説です。 え? これ、ミステリーなんですか? そんな枠に、はめないでもらいたいですね。 | ||||
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