■スポンサードリンク
オーデュボンの祈り
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
オーデュボンの祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全342件 61~80 4/18ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素晴らしいです。 「暴力描写のリアリティを狙いすぎて後味が悪い」という指摘をしている方もおられますが、私はそんなことはないと思いました。 確かに、目を背けたくなるような酷い暴力の描写がありますが、物語の最後にはそれらも上手く消化されるので、問題ないと思います。 それに、ハードカバー版と比べると、こちらの文庫版のほうは暴力の描写が大幅に削られています。 逆に言えば、ハードカバー版の暴力の表現は、書いた人間の正気を疑うほどえげつないものでした。 なんというか、いわゆる「勧善懲悪」的なストーリーの中で、悪意の正体をはっきりと描くためには、あれくらいの描写があってもいいと思います。そういった辛い描写に耐えてこそ、読み終えた後の安堵感や、長い旅を終えたような満足感がより大きくなると思います。 それと、「ミステリー」を求めて読まれる方には、確かにちょっと物足りない部分があるかもしれません。 文章自体は平易で読みやすいですが、軽く読める内容ではありません。 悪とは何か。 命とは何か。 死とは何か。 人間は生きるうえで何を大切にすべきなのか。 人間に価値はあるのか。 そういう、重苦しくて、日常の中ではなかなか考えないような難しい内容を、 噛み砕いて、明快に、かつ分かりやすく、親しみを感じられる世界観の中で、考えさせてくれます。 それが伊坂作品のいいところです。 それと、 物語の舞台が「外界と断絶された島」という、なんともファンタジーを感じる設定ですが、実際はそんなこともないです。 例えると、現代のこの広い社会を抽象化し、小さい場所に凝縮したような島です。 ミステリーかといえばそんな気もするが、確実にファンタジーではない。 そして、ありえない設定づくしなのに、耐えがたい「現実」が圧倒的な存在感を放つ、そんな小説です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
賛否両論別れる作品であるとは感じたが、私は大変味わい深い作品であると思う。 確かにミステリーや謎解きとしては多少浮き気味な部分もあるが、この圧倒的な世界観を味わうことに本質を置けばその曖昧さすら計算に思えてくる。 奇妙で愛らしい様々なキャラクター、素っ気なくも温かくも感じられる世界観、優しく時に残酷な数々の謎。 読後、本能的に愛しいと思える、新しい形の小説ではないか。 最後のページを急がずに感性を総動員してその世界を読んでほしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者の出身高校の両側道路一本挟んだ小中学校出身なのだと知り、ブックオフで購入。自分は村上春樹の熱烈ファンであるため、やはり「世界の終わり」を想起させられた。異界の地を舞台とした物語は、心の奥深いところに入り込めて引き込まれる。まず何と言っても構成が実に緻密。様々な伏線が散りばめられて、余すところなく回収されていた。。また悪の代名詞である城山との対決、勝利は物語として心を温めてくれた。誰しも「悪」と相見える対面することは多かれ少なかれあり、それが虚構の世界で見事に描かれており、光を差し出してくれた気がする。ミステリーとしても一級品なのだが、人間の精神面も鮮やかに照らしてくれた。蛇足だが荻島での登場人物はみな彩り豊かであり面白かった。不可思議な脇役である彼らもまた物語を引き立てている。 別の作品も読むのが楽しみだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まずは登場人物が多すぎる。 案山子の優午が殺されその後も殺人事件がおきるが、???こんな人物いたっけ?って 読み直す始末(笑) これならアヒルと鴨のコインロッカー、 死神の精度の方が何倍も面白い! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まあまあかな、読み終わった後の爽快感とかはありませんでした。でも他の作品も読んでみたいかな?文章の表現力は好きでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
数年前に一度読み、とてもおもしろい作品だったことを覚えていたため再度読みました。 普段小説をあまり読まないため他との比較はできませんが、物語の構成や登場人物の設定が秀逸で、書き残しておきたくなるセリフや文章も多く、改めて楽しむことができました。惜しむらくは、物語の都合上、残酷な描写もあり人によっては不快感が強く残る方もいるだろうということ。それでもデビュー作としてこのような物語を書けることには敬意を表します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
コンビニ強盗をしようとして警官に殴られ、捕まったのだが、そこから逃げ出した主人公の伊藤。眠っている間に轟という男によってある島に連れてこられた。日本の島なのだが、外界から隔絶されているという。 そして出てくるのが、しゃべるカカシ!優午というそのカカシは未来が分かるという。まず、このぶっ飛んだ設定に驚いた。どこからこんな発想が出てくるのだろうか? そして、島の案内役の日比野という男が言う。「ここには大事なものが、はじめから消えている。だから誰もが空っぽだ」と。そして、「島の外から来た奴が、欠けているものを置いていく」とも。島の言い伝えのようなものらしい。大いに気になる言葉である。 そして伊藤は日比野に案内され、島の仕組みが分かってくる。しゃべるカカシがいるくらいなので、もちろん普通の島ではない。人を裁くシステムも、かなり変わっている。 そして優午が殺された。カカシが殺された、というのもおかしな話だが、確かに優午はバラバラにされて倒されていた。しかし、伊藤は一つの疑問を抱く。「なぜ優午は自分が殺されることを予測できなかったのか」と。 どうやら、これがメインの謎らしい。そしてこの本はミステリーとして成立しているわけだ。文章が村上春樹に似ている、という指摘もあるようだ。確かに、読んでいるとそんな感じがする。 その島で人を裁く青年は言う。「ジャングルを這い回るアリよりも価値のある人間はいない。」この意見にはとうてい同意できないのだが、これも一つの価値観であろう。 ストーリーは独特の世界観で展開し、ついに謎は解ける。そして、この物語の最初の方から巧みな伏線がいくつも張られていたことが分かる。島の言い伝えの意味も、もちろん明らかになる。 途中までは、これはミステリーと言えるのだろうかと思っていたのだが、最後まで読んで納得した。確かにこの作品はミステリーである。しかし、従来のミステリーの枠を超える怪作である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラストに向かうにつれて収束していく感じ。それまで伏線を張ってるようなそぶりはなかったのに、突然今までの話に出てきた全てがパズルのピースだったことに気付く。 よくできた話です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話すカカシからはじまり、登場人物全員がとても個性的。そしてファンタジー。 カカシを殺した犯人を探すという非現実的なミステリー?ですが、いつの間にか引き込まれてしまいます。 そして圧巻のラスト。 また最初から読み直してしまいます。 ぜひ読んでもらいたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂幸太郎さんの作品を初めて読みました。 初期のころの作品から今後読んでいこうと思っています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語のつむぎ方が 新鮮 である。150年間ちかく 鎖国している島 萩島。 そこに 轟にさそわれて コンビニ強盗をした伊藤がつれられてきた。 伊藤は そこで日比野と会い、未来が見える カカシと 出会うのだった。 カカシは、未来のことがわかるが 一切、それを かたらない。 しかし、過去に起こったことは カカシがすべてを語る。 殺人が 起こったときには カカシに聞けば、犯人が わかる。 桜という 詩を読む青年が きれいで 怜悧だ。そして 間違ったことをした人を 殺すことが出来る。 島は 秩序が保たれていた。島には 何かが足らなかった。 そして、カカシが 殺される。 未来がわかる カカシが なぜ殺されるのだろう。 そこから、伊藤は どうしてなんだろうといろいろ 歩き続ける。 伊藤を追いかける 子供の頃の知り合いで、警察官の城山も、萩島に やってくるのだった。 そして、なぜ カカシが 殺されたのかが、解明されるはずなのだが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私にとって初めての伊坂作品でした。一瞬で独特の世界観に引き込まれました。現実ではあり得ない話でも、頭の中に映像がしっかり浮かんでくる。違和感は一切なくスラスラと読み進められました。読み終わった後もしばらく余韻に浸っています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この物語、実際のところ前半部分の構成は良かったが、正直後半からは、興味の持続を 引っ張るだけの伏線を張りすぎて、世界観だけの不気味さで見せてた物が、段々と薄まって 行く感じでただただ長いという印象に終わってしまった。 異世界的な閉鎖感の中で物語が展開していくという意味では、安部公房の《砂の女》という 名作があるので、どうしても比べてしまう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
凡人には作れない小説、それくらい作者の発想が凄いと思います。 (悪役の最期は想像出来ましたが。) テンポ早く読んだので2周目以降をじっくり読みたい。 読み終わりの後味は悪くない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シュールな世界感を作りあげただけの小説です。 読む価値はない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
完全なフィクション作品です。ボリュームは多いですが、伊坂作品ですのですぐに没頭して徹夜なんてこともあります。 好みは読者それぞれだと思います。私は他の作品が好きでしたが、読んでみて損はないと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
しゃべるカカシを筆頭に、変り者が多数登場する。 彼らの行動には理由がある。 それが作品に不思議なリアリティを与えている。 つかみどころがあるのかないのかわからないまま、次へ次へと読ませる魅力が本作にはある。 作中に出てくる警察官が極悪すぎる。 とにかく人間的に恐ろしく極悪。 現実世界に存在しないことを祈る。 その恐ろしさゆえ、彼に放たれた一言『理由になっていない』は爽快。 結末の『この島に足りないもの』の答えがとても自然で心地よい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何十刷も刷られているのでブックオフで100円で買いましたが作者の夢想世界を読まされてるだけで正直くだらないと感じました。売れてるので面白いだろうとこの作者のほかの本も何冊か買ったのですが、私には作者のくだらない独りよがりな妄想世界を読まされてる感じがして全く面白くありませんでした。すべてさらっと読んで捨てました。ただ高評価の数も多いので面白い人には面白いのでしょうね。作中人物のセリフですが私には何が面白いのか「理由がわからない」でした。少なくともある種のミステリー好きには退屈極まりない作品群でしたね。この作者のほかの作品も読みましたがつまらなすぎて流し読みして捨てました。おそらくブームが発生したんでしょうね。実力は低いと感じます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
躓く人は冒頭で止めるだろう、独特な作品だった。 ただある程度読み進めてしまえば最後まで止められない、引き込まれる作品だと思う。 「未来が見えるカカシ」とか、「殺人が許される男」とか、正直裏のあらすじ見ても、全く話が理解出来ない。 読んでみても、最初は意味が分からな過ぎてちょっとイラッとしたりもしたけれど、途中からその意味が分からない島のルールや島民達がクセになってきた。 不思議の国のアリスを読んでいるような感覚で、自分の中にある常識やルールが全く通用しない独自の世界観。現実と非現実の折り合いをつけようとして、最後はこんなオチなんでしょ?と安っぽいラストを予想してみたけれど、全く違う。発想力がそもそも違うんだろうな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アヒルと鴨のコインロッカーを読んで面白くなかったのだけど そう言えばこの作品もkindleで購入していたことを思い出した これがデビュー作なんだと気がつき読んでみる気になった。 やはりミステリーとは言えないけどファンタジー小説としては なかなか面白かったと思う。 だけどわざわざ購入して読もうとは思わないなぁ。 それなりに面白いとは思うけど。 私はミステリーが読みたいのでこの人の作品は やはり回避するのが無難だと感じました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!