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オーデュボンの祈り



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オーデュボンの祈りの評価: 4.01/5点 レビュー 342件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.01pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全342件 341~342 18/18ページ
No.2:
(3pt)

不思議な島に包み込まれる…

 パトカーから逃げ出した伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。この島、荻島は150年間も外界と隔絶した島なのだという。島民たちは、未来を知る×××、自分の鼓動を憑かれたように聞く少女、犬のように愛に飢えた正直者、嘘しか言わない男、自ら動けぬほど太った美女、マーダー・ライセンスを持つ美青年とどこか奇妙なのだった。そんな島で、殺×××事件が起こり…。 純文学の雰囲気ただよう…たぶん、ミステリ。話はというと、主人公がいきなり奇妙な状況にとりまかれる。いきなりヘンテコな島に迎えられた主人公・伊藤も混乱しているだろうが、彼はまだ自分のことはわかっているのだからマシだ。伊藤のこともロクにわからぬ読者は分が悪い。徐々に主人公の生い立ちや、彼が警察に追われる理由が明かされていくが、どうにも彼の心情を理解することは出来なかった。本土から伊藤を追ってくる警察官、悪意と悪趣味を純粋培養した存在・城山は胸が悪くなるほど卑劣。 そしてこの物語、ミステリ部分があっさりとしている。ホイホイと主人公が謎を解いてしまうのである。その哀しい真相に、カタルシスはない。理屈としてはわかっても、×××の気持ちが納得いかないのだった。ファンタジーのような世界と思いきや、島にも強姦も殺人も、およそ人の行うあらゆる悪徳が存在している。ここはパラダイスではありえないのだ。それでも、我々の現実よりは素朴で真っ直ぐな人々が未来を知る者・優午と島のルール・桜を中心に生きている。そんな荻島は、なかなか素敵なところなのではないかと思う。私だったら、ここから出たくなくなるかもしれない。 「桜」のキャラクターがたいへん魅力的なため(ちょっと優午ともかぶるのだが)、物語の展開★★にプラス1で★★★とした。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219
No.1:
(5pt)

一気に読めるミステリー

本を開くと、上下2段の構成に文章量がこんなに多いのかと一瞬面食らってしまいます。しかし、そのような細かい事なんか吹っ飛んでしまうほど、一気に読めてしまったのには、読んだ本人も驚きです。というもの、大抵は何回かに分けて読んだり、途中でつまらなくなって諦めてしまうからです。この作品は、今までの私の読書のスタイルを変えるくらい、その面白さにグイグイと惹きこまれていきます。読み終えた時の、あの爽快感と充実感は何ものにもかえ難いものになりました。この感覚を皆さんにもぜひ味わっていただきたいと思います。
オーデュボンの祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:オーデュボンの祈り (新潮文庫)より
4101250219

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